No.17『夢』って不思議⁉️

 今回のテーマは「夢✨」です。将来の夢ではありません。寝ている時に見る、あのいわゆる「夢✨」のことです。

 今なぜ「夢✨」なのか?…と問われても、はっきりした答えはまとまりませんが、ブログを書く上で、是非一度、建設的に考えてみたいテーマではありました。

 もちろん、科学的に「夢✨」について論じたものではなく、あくまでも「夢✨」について心に浮かんだことを気の向くまま書いたエッセイとして読んでください🙋。

なんとなく『徒然草』の冒頭に似ています(兼好法師に怒られる!)

 例のごとく、骨子を先に提示したいと思います。

 

1,なぜ人は「夢✨」を見るのか❓

2,過去に見た不思議な「夢✨」(一部小説風に)

3,「夢✨」の不思議❗

 

1,なぜ人は「夢✨」を見るのか❓

【現実の問題点を整理し、処理する】

 ネットでこのテーマを検索すると、次のような記事がたくさん出てきます。

「普段の生活で起きたできごとや、脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために『夢✨』を見る。脳内にたまった過去の記憶や直近の記憶が結びつき、それらが睡眠時に処理されストーリーとなって映像化したもの」

 この記事で印象的なのは、「整理」「処理」というワードです。そういえば昔、「睡眠学習法」というのがマスコミで騒がれたことがありましたね。

 まだ学生だった私は、「そんな楽なことができるなら、誰も受験で困らない!」と見向きもしませんでした。記憶の効能に異論を唱えた訳ではなく、知識のインプット無しにできるはずがないと思ったからです。

 ただ、「テスト前の徹夜はNG!」というのは信じていました。「脳は睡眠中に、記憶したことを知識として整理し処理している」ということは真実だと思っていました。

 だから、無理してでも最低2時間は寝る😌🌃💤ようにしていました。それが知識の定着に有効だと思っていたからです。

 教師になってからの自分の行動の中に、無意識に上記のことを実践していることがありました。次に列挙します。

 

●「夢✨」の中で授業を一通りやってしまう❗→何度もありました。

●次の日、職員会議で発言する内容や職員研修で発表する内容を考えながら寝ると、「夢✨」のは中でリハーサルしてしまう❗→何度かありました。重要な案件ほど、寝る前も考えているので、「夢✨」に出てきました(笑)。

●寝る前に次の日やることを整理しながらシミュレーションすると、「夢✨」の中で先にやってしまい、現実がリハーサル済みになることがある❗→今でもよくあります。

 

 このように思い返してみると、「夢✨」の一つめの効能は、私の場合は実際にあるようです。ただ、「夢✨」の中でも仕事をしているわけで、日々の疲れが取れないんじゃないかとも思いますよね!

 しかし、「夢✨」でシミュレーションしたおかげで現実が上手くいったとすると、疲れも半減、いや場合によっては、疲れが雲散霧消の時もあるわけです😄。

 

【「夢✨」で非日常、非現実の世界を味わえる】

 「夢✨」は、ただで見られる映画のようなものとも言えます。社会にはエンターテイメントが必要なように、「夢✨」を功利的に捉えるだけでなく、単純に非日常を楽しむ(逆の場合もありますが)アイテムとして捉えることもできると思います。

 「夢✨」の中では現在だけでなく、過去へも未来へもワープすることが可能です。鳥🦅になることも、魚🐠になることもできます。つまり変身可能です❗

 また、どんなキャストも登場させることが可能です。有名人(嵐でも)や、会うのが普通ではまず無理な人(バイデン大統領とか)、既に亡くなっている人など、絶対に会えない人もキャスティングできます❗

 更に、現実には絶対できないであろうことをやってのけることもできます。歌手になったり、女優になったり、若返ることだって可能です❗

 ただし、プロデューサーや監督にはなれません。「夢✨」の映画を、シナリオを考えキャストを指定して、造っていくことはできないのです。そこが「夢✨」のリミットとも言えます(笑)😆。

 

2,過去に見た不思議な「夢✨」

◆続きを自分で作った「夢✨」

 1,のラストで、「夢✨」は自分でコントロールすることができないのがリミットだと述べましたが、実は私、ずっと昔小学生の頃にはその能力がありました❗一から作り出す訳ではありませんが、楽しい「夢✨」が中断した時、続きを見る方法を知っていたのです❗

 それは、何かで中断した「夢✨」の続きを自分で想像して作っていくという方法です。始めは、「あーして、こーして」と意識して続きを想像するんですが、そのうちにまた睡魔が襲ってきて、「夢✨」と現実の境目が曖昧になっていきます。

そして、気づいた時には、また自由に「夢✨」の中で、何か別のものに操られながら動いている自分がいるのです。

 ただ、起きるまで長時間になるので、「今日は日曜日だから大丈夫…」などと、意外にも冷静に判断していたきらいがあります(笑)。

 途中で大きな物音で目覚めたので、はっきり覚醒しないまま、レム睡眠を続けたので、「夢✨」を見続けることができたのでしょう。

 

 それでは、たぶん小学4年生ぐらいの時に見た、大スペクタクル冒険活劇を紹介したいと思います。この「夢✨」から覚めた時の爽やかな疲れを、まだかすかに覚えています。

 小学生の頃に見た内容を、今の自分の語彙で小説風にしてみました。

 

【追っ手の足音が迫ってきた。複数の男たちの足音だ。いつの間にか数が増えている。この白壁の迷路のような街で、どこまで逃げていられるだろう。

 足下は石畳。民家の窓は小さくて鉄格子が掛けてある。牢屋のように殺風景な鉄格子ではなく、ところどころにステンドグラスのはめ込まれた装飾を凝らした意匠だ。

 ここは、いつか本で見た地中海の小さな島に似ている。壁は、どこもかしこも真っ白だ。石畳の道にも鮮やかな蒼い色のタイルがちりばめてある。ラピスラズリだろうか。

 しかし、それに反射する太陽の光は、本の中の小さな島のような明るい澄んだ太陽光ではなく、どこか埃っぽい空気をかろうじて突き抜けてきた弱々しく霞んだ光だ。

 なんとか追っ手を逃れてここまで来たが、見つかるのも時間の問題かもしれない。なんとかこの民家のどれかに紛れ込めないだろうか。しかし、ドアを叩いたり声をかけたりすると大勢の追っ手にたちまち気づかれてしまうだろう。

 うずくまっていた物陰から這い出した私は、開いているドアがないか片っ端から押して回る。分厚い木のドアは、思ったより重量があり、残念なことにどれも内側から鍵がかけられているようでびくともしない。

  焦って次第に荒々しくなっていく気持ちと手の動きを必死で抑えながら、私はドアを押し続けるしかなかった。

 今に追っ手の足音のどれかが聞こえてくるに違いない。髪を振り乱し、手の平や指に重い木のドアのささくれが傷をつけるのも厭わずに、次のドアを押した途端、それはおもむろに内側に動いたのだった。

 後先考えず、その暗闇の中に体を滑り込ませるやいなや、ドアの外を複数の足音が通りすぎ、遠ざかって行ったのだった。助かった…。

 息を整え、足音が完全に消えたのを確認して、私はゆっくりと振り返り、暗い家の中に目を凝らした。真っ暗にしか見えなかった部屋の有り様が、次第に目が暗闇に慣れてくるにしたがって少しずつ形を成し始めた。

 そして私は見た。部屋の片隅から自分を見つめる大きな二つの瞳。一人の子どもが身じろぎもせず、その澄んだ眼で私をじっと見つめていたのだった。】

 

…ここまでが、見た「夢✨」のだいたい半分です。長年の間に随分脚色されていますが(笑)😃。これは、途中では切れないでしょう(大笑)😆。

 

◆空を飛ぶ「夢✨」はしんどかった…

 私の空を飛ぶ「夢✨」は、本当に疲れるものでした💦。なぜなら、鳶や鷹のように風を切って滑空するわけではなく、鴨や白鳥🦢のように羽ばたくわけでもなく、かといって雀🐦や文鳥のようにこまごまと方向転換しながら飛ぶわけでもない、敢えて言うなら、空中を一生懸命平泳ぎするって感じでしょうか(笑)。

 小・中学生の時、友達にそれを話して大笑いされました。「空を飛ぶ『夢✨』を見る意味ないじゃん!」とまで言われる始末(そんなこと言われましても)。

 どうやら、私の友達はみんな、スーッと、若しくはフワーッと飛んでいるらしいのです(めっちゃ羨ましい!)。

 面白いのが、自分の空を飛ぶ「夢✨」の状態がそんな風であることを、「夢✨」の中の自分が知っていて、体が飛びそうになると、「あ~あ」と思ってしまうのです(笑)。疲れることがわかっているからです。私の空を飛ぶ「夢✨」を実況中継するとこうなります。

 

【あっ!足の先が地上を離れた。バレリーナは、きっと羨ましがるだろう。空へ飛び上がることを憧れすぎて、トゥシューズが生まれたのだから…。

 私はまるでスタートしたばかりの平泳ぎのような格好で、斜め45度を意識しながら上昇していく。まだ体力は余裕だ。

 家の屋根の上3mぐらいまで上がった。屋根に登った猫があくびしながら上空の私を一瞥し、あり得ないぐらい体を伸ばして2、3度首を振り、退屈したように屋根から降りていく。

 その通り道が、私の視線からきれいに辿れるのが少し嬉しい。あぁ、そこを通るから、私の大事なフィロデンドロンの葉っぱが傷んでたのね!

 私はどんどん上昇していく。私の住んでいる街はもう地図のようだ。俯瞰で見ると、そこそこ大きな街なのに気付いて驚く。

 新しく2年後に完成するらしい高速道路の橋脚が雨後の筍のように何本も屹立しているがまだ未完成だ。橋脚をつなぐ道路が、まだ途中で潔くぶったぎられているのが面白い。巨大なスキーのジャンプ台のようだ。

 だんだん体が疲れてきた。高度がどんどん落ちていく。必死で手で空(くう)を掻いて上昇しようとするが、落ちる速さには勝てない。持ち上がった体の2倍の速さで2倍の距離を落ちていく。

 まだ飛んでいたいのに、地面はもう目の前だ。片足が地球に触れた。「まだっ!」私は叫んでその足で蹴り返す。反動で体が少し上がる。また落ちる。また蹴る。「はぁ~疲れた…」

 体力の限界を感じた私は、せめてカッコ良く着地しようと力を振り絞る。スローモーションのように、両足が音もなく地面を掴んだ。ゼロ・グラビティからの帰還だ。微かな砂埃を残して、確かすぎる一歩を私は踏み出していく。】

(こんな感じだといくらでも書けそう…(笑))

 

 続いて、

◆疲れた時に見る「夢✨」

◆恐ろしかった「夢✨」

3,「夢✨」の不思議

 

と述べていきたかったのですが、調子に乗って小説風に書きなぐっていたら、ページが尽きてしまいました!続きは次回に回します🙋。

次の第18回目は、「『夢✨』って不思議⁉️その2」

  第19回目は、 

    「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」

を予定しています。1ヶ月ぶりに小説風なことを書いていたら止まりませんでした(笑)。エッセイを書くのも楽しいけれど、やっぱり小説をして書くのも面白い(笑)❗芹沢マリリンでした🎵

 

No.16私の読書は作家ローラー読み❗その3

 前回のように読んだ本📘を並べてみると、改めてたくさん読んだなぁと思います。それ以外に仕事関係の本📘も片っ端から読んでいましたし、読書の時間以外にテレビ大好き人間でもあるわけですから、1日30時間欲しいと思っていたのは当たり前だなぁと思います(笑)😆。

 今回でこのテーマは、一応の決着をみたいと思うので、論を進めていきたいと思います🙋。

 

1,私の本📘との出会い→前々回で済み

2,私の読書のルール→前々回で済み

3,私の読書遍歴(30年前から)→「篠田節子」まで済み

4,「書く」本📘から「読む」本📘へ

5,最近4ヶ月以内に読んだ本📘

 

3,私の読書遍歴(30年前から)の続きからです。

白石一文

 彼は年齢が同じなので、同じ時代を生きたと思うとまた別の魅力に惹かれました。作品によっては、私でも好き嫌いがあります。

 でも、それを書きたかった気持ちはわかるような気がするのです(きっと怒られる…(笑))。書店に行くと、どうしても探さざるを得ない、ローラー読みしたい作家です❗

 私のベスト4は、「一瞬の光」「不自由な心」「彼が通る不思議なコースを私も」「快挙」です。

 その他次の作品を読みました。「私という運命について」「見えないドアと鶴の空」「もしも私があなただったら」「神秘」「記憶の渚にて」「僕の中の壊れていない部分」「光のない海」「どれくらいの愛情」「ほかならぬ人へ」「心に龍をしたりちりばめて」「火口のふたり」「砂の上のあなた」「草に座る」「翼」「永遠のとなり」「ここは私たちのいない場所」「この世の全部を敵に回して」

 

「一瞬の光」はデビュー作なので、これを選ぶとご本人はいい気がしないかもしれません(笑)。だけど、私はやっぱり一番好きです❗

きっとこの作品ができ上がるまで、様々な策を巡らせたのだろうと想像しうる展開だと思うからです。

 二人の出会いの鮮烈な描写、悲しくも爽やかなラストの場面は、初読の時のまま心に残っています(瑠衣さんの最後の心尽くしのプレゼント、受け取ってあげても良かったんじゃないかと私は思うのですが…。

だって瑠衣さんには悪いところが何もない。受け取らないことが、実は彼女が思い切るための主人公の優しさなのでしょうか…。あなたにはこれからもっといい人が見つかりますよ!と、私は去っていく後ろ姿につぶやきました😭)。

 

「彼が通る不思議なコースを私も」は、「快挙」と並んで、読めば元気が出る作品です。主人公は、私が持ち合わせていないレベルのポジティブなメンタルを持っていて、いいと思ったことはどんどん実行に移していきます。その行動力が半端ないのです❗

 常に頭の中で雑音が鳴っている子ども、温かい物が食べられない子ども、あるトラウマからキッチンに立てない女性など、社会の片隅で、責めなくてもいい自分を責めて、自爆しそうになる人たちにスポットライトを当てます。

そして、更に絡み合わせて一本筋の通った主人公の生き方を紡いでいく…という手法にどんどん惹き付けられていきました😃。

 

●大崎義生

 読後、映画化された「アジアンタムブルー」のDVDを思わず借りて観ました。ラストのベンチに座る場面、二人の間隔が広すぎませんか?意図的?

 私のベスト3は、「アジアンタムブルー」「パイロットフィッシュ」「ランプコントロール」です。3作品ともにタイトルがお洒落ですね!

 3つの語は、彼の小説で初めて意味を知って、新しい知識が増えました(笑)!女性側の悲劇的な運命が描かれていることが多いですが、救われない絶望を感じることがないのが好印象です😂

 その他次の作品を読みました。

「エンプティスター」「孤独か、それに等しいもの」「九月の四分の一」「優しい子よ」「別れの後の静かな午後」「スワンソング」…と、新作が出ると必ず手に取っています。

 

黒川伊保子

 この人の脳科学の本📘は本当に面白い❗いつも「そうそう!」と合いの手を入れながら読んでいます🙋。「恋愛脳」「成熟脳」「運がいいと言われる人の脳科学」「家族脳」「夫婦脳」を読んで、この順に面白かったです❗

 共通して書かれている、男性は、もともと狩りをする特性があるから、冷蔵庫の中を点で見る(獲物に集中するために)。だから、探しているものがなかなか見つからない👀。

女性は、もともと農耕の特性があるから物事を面で見る。だから探し物が見つかる👀。なぜなら、脳幹の太さが…の辺りが本当に科学的出る面白い❗

 最近「定年夫婦のトリセツ」を読んだので、次は「ことばのトリセツ」を読む予定です😆🎵

 

瀬戸内寂聴

 私と同じ徳島出身の方です。ときどきふと読みたくなるのです❗「徳」がいただきたくて。「夏の終わり」「別れ」「花芯」「幻花」「比叡」を読みました。

「夏の終わり」の中の、銭湯に行くふりをして彼のもとに走って行き、つかの間の情事に浸る場面、主人公の体臭が漂って来そうなほどリアルです💥

 この小説は、満島ひかりさん主演で映画化されましたね!まだ見ていませんが、この女優さんは演技派なので、原作の味わいがどのように出ているか是非見てみたいです😆。

 

原田マハ

 元気をなくした時に読んで、いっぱい元気をもらいました❗「キネマの神様」「独立記念日」が特に好きです。

「楽園のカンヴァス」「本日はお日柄も良く」「フーテンのマハ」「奇跡の人」「太陽の棘」「まぐだら屋のマリア」「あなたは、誰かの大切な人」「異邦人」「モダン」と立て続けに読みました!

 「キネマの神様」は亡くなった志村けんさんが、重要なキャストである主人公の祖父を演じる映画が予定されていたそうですね。彼の演技はとても達者なので楽しみにしていたのに残念です。

 彼女の旅行記「フーテンのマハ」も肩の力が抜けて楽しい作品です❗落ち込んだ時、よく助けてもらいました😂。

 

松本清張

 現在ローラー中の作家は、かなり渋い趣味だと思いますが(笑)、この重鎮です。作品が極端に多い人なのでしばらく楽しめそうです。

「蒼い描点」「点と線」ゼロの焦点」「砂の器」「象の白い足」「黒地の絵」「黒い画集」「真贋の森」「眼の壁」「砂漠の塩」を読みました。

「点と線」砂の器」は、当然学生時代に読んだので読み直しです。まだまだローラー完遂まで先は長いです💦。この方の作品の数は凄い❗文字通り天才ですね!

 現在、BSで松本清張特集が放映されています。昨晩(11月7日)は、「けものみち」を再放送し(まだ20代の名取裕子さんの演技と目線がとても新鮮でした!)、「点と線」の解説の番組もやっていました。もしかして、私が現在松本清張ローラー作戦中なのはタイムリー⁉️

 

4,「読む」本📘から「書く」本📘へ

~本📘の出版とコンクール出品、そしてブログ開設~

 長年の読書好きが高じたためか、また、定年退職後に当たり前のように講師をしていたのですが、父の看護のために離職して物理的に時間ができたためか、昨年から私の本📘への姿勢が変わって来ました。

「読む」本📘から「書く」本📘への転換です❗

 もともと「いつか自分の本📘を出したい!」という思いは昔からありました。教え子(もう40代後半)によると、教師になって間もなくの頃から、私は「将来、教師を定年退職したら作家になる🙋」と生徒たちに言っていたそうです(笑)。

 ペンネームも、その頃から「芹沢マリリン」に決めていたらしく(自分は忘れてしまっているのが面白い)、教え子たちに「芹沢マリリンという名前を見たら、それは先生だから、その本📘買ってね!」と押し売りしかけていたそうです(笑)。

「どおりで、ペンネームがすぐに決まるはずだわ(笑)」

と再認識🙆。

 

 さて、私の本📘を2冊紹介させてください(すかさず営業!(笑))。書き始めたのは、昨年の10月です。本📘を書くことは、(いろいろ大変だった)私の生活を支える大きなエネルギーになりました❗

この本📘たちがなかったら、現在楽しくブログを書いている私自身が、今の私ではなかったと思っています。大切な私の分身です😆🎵🎵。

 

◼️第1作『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集~ハプニングこそ醍醐味~』(2020年5月 風詠社より出版)

 過去15年間の海外旅行の中から特別なハプニングがあったエピソードをまとめたエッセイです。このブログでも、次の回で少し紹介しています。

◆「No.1関空で感涙する日」

◆「No.8中国歴史ドラマは2度美味しい❗」

◆「No.12『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

◆「No.15私の読書は作家ローラー読み❗その2」

 

 今はコロナ禍でなかなか行けない海外旅行です。僭越ながら、文章からだけでも楽しんでいただけたらと思います。

海外旅行でのハプニング(船から湖に落ちた私!フカヒレスープに落としたデジカメ他たくさんのびっくりエピソード)、海外旅行へ行くまでの準備(「私のバゲージの中身」など)、帰ってからの思い出づくり(「写真は死ぬ前に処分」とか)を含むエッセイです。

興味を持たれた方はどうぞ覗いてみてください(目次などネットに詳しく出ています!)🙋。

 

◼️第2作「(若い)先生たちへの応援BOOK」(2020年7月 風詠社より出版)

 このブログの

◆「No.3世の先生たちへの応援メッセージ」

でも少し紹介させていただきました。第1作が趣味が高じての本なら、この本📘は、私の中学校教師という本職そのものの、38年間と4ヶ月の集大成です❗😂。

 私自身が若い教師だった時、またそれ以降でも仕事で悩んでいた時に「こんな本📘があったらいいのに…」

と思っていたものを自分で作りました❗

世間にはたくさんの教育書やマニュアル本📘が出ていますが、私の本📘は、つい最近まで現役の教師で実践していた経験からのエキスをまとめたものです。すぐ明日からでも使えることばかりです❗(自分の本📘を自慢するのは恥ずかしいのですが(笑))

 再度(しつこくてすみません💦)目次を紹介させてください。

◆第1章 学級担任の仕事は、数年後、担任の名前を忘れさせること❗

 釈迦に説法シリーズNo.1 学級開きのシナリオ

         No.2 家庭訪問スキル

        No.3 一学期通知票の所見の書き方

      →No.9 二学期最後の学活シナリオ

◆第2章 中学3年の担任の仕事は『スペシャル』

◆第3章 「進路、そんなこと考えたことな~い(笑)」という生徒へ

◆第4章 教師は他の何よりも「授業」で勝負❗

…興味のある方はググってみてください。特に先生方、教師を目指す学生さんたち、どうぞよろしく😃✌️。

 

 実は私、芹沢マリリンは「小説」も書きました❗コロナ禍の現在が舞台です。あるコンクールに出品中なので詳しくは言えませんが、やはり私は「小説」を書きたかったようです(笑)🙋。

 

5,最近4ヶ月以内に読んだ本📘

 最後に、コロナ禍の渦中でもあり、ここ4ヶ月はそれに関する本もよく読みました。その様子を紹介したいと思います。この間の社会情勢は、私の読書にも大きな影響を与えました。

▼「復活の日

 日本のSF小説のパイオニア小松左京が1964年に書き下ろした小説です。「日本沈没」も読みましたが凄いですよね!

 この小説は、20年以上前に草刈正雄主演で映画化され、私は当然見に行きました!最近、それを思い出してTUTAYAで探しましたが見つからず、原作を読み直そうと思って探したら、なんと書店に平積みされていたという訳です(コロナ禍できっと再度脚光を浴びるはずだと、私にはずっと前から予感がありました!)。

 「コンテイジョン」というアメリカ映画(初めて見た人はきっと驚きます!9年前の映画なのに、今のコロナ禍とほぼ同じ様子が描かれています)と併せて観ると、いかに以前から未知のウイルスへの恐怖を描く作品が多く存在していたかがわかります👍。

 

▼「コロナ後の世界」

 徳島新聞の新刊紹介記事からチェックして入手した文春新書で、大野和基が世界の科学者や著名人6名の著作を編集したものです。

 私自身が本当に「コロナ後の世界」で、どう生きていったらいいのかを不安に思ったので読みました。様々な立場から広い視野で書かれた内容に、生きていくヒントをもらった気がします🌠。

 

▼「同調圧力

 またまた徳島新聞の新刊紹介記事から興味を持って購入した講談社新書で、鴻上尚史氏と佐藤直樹氏の対談で構成されています。

「なぜ感染者を差別するのか」「なぜ自粛警察が発生するのか」など、多くの疑問に答えてくれました。日本特有の集団心理の善と悪の二面性を知りました✨。

 

▼「定年夫婦のトリセツ」

 黒川伊保子脳科学の本📘です。以前から「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」「娘のトリセツ」の存在は知っていましたが、手には取っていませんでした。

 今回初めて自分が定年退職したので、読んでみようかと思って手に取りました。何年夫婦をやっていても、互いを尊重することが一番大事ですね。仕事を引退して、子どもたちが独立して二人だけになったとき、夫婦の真価が問われる気がします🌟。

 

▼「決壊」

 あの「マチネの終わりに」の平野啓一郎の小説です。これも徳島新聞の新刊ニュースで知ってすぐに購入して読みました。

 「マチネの終わりに」が思い出深い小説で映画まで観たので(海外旅行に行く前に飛行機の遅延で、急にできてしまった待ち時間に関空で買って、行き帰りに読みました)、興味を持ったのですが、全くイメージの異なる衝撃的な作品でした!

ラストはどうしてもあのようにならなければなりませんか?救われない思いで、辛すぎます💦。

 

▼「眼の壁」「蒼い描点」「天才画の女」…全て現在注目している「作家ローラー読み」の対象の松本清張の作品です。現在「天才画の女」の途中です。

 「あれは、このための伏線だったのね❗」といつも驚かされます。別々の場所から無理やり引っ張ってきた何本もの糸が、あれよあれよという間に一本の太い糸によりあわされていく、その小気味良さに日々酔いしれています(笑)😄❗

 

 とうとう今回のテーマは終了です。いつかやりたいと思っていた大仕事をやりきった気持ちです。ブログって、やりたいことを実現する場でもあるんですね‼️

次の第17回目は、「『夢』って不思議⁉️」

  第18回目は、「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」を予定しています。

またまた意外なテーマかもしれません(笑)。よろしかったら、また続けて読んでくださいね🙋芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

 

 

No.15私の読書は作家ローラー読み❗その2

 前回は、私自身がノスタルジーに浸り、貴重な時間を持つことができました!ブログをやって良かったと本当に思います🙆。

今回は、更にたくさんの作家の作品について、勝手気ままに述べさせていただきたいと思います(どうか怒られませんように…)。

1,私の本📕との出会い→前回で済み

2,私の読書のルール→前回で済み

3,私の読書遍歴(30年前から)→「宮部みゆき」「貴志祐介」まで済み

4,「読む」本📕から「書く」本📕へ

5,最近3ヶ月以内に読んだ本📕

 

 今回は「3,私の読書遍歴」の続きからです。

 ただその前に、「宮部みゆき」の「模倣犯」について少し付け加えさせてください🙋。「模倣犯」の感想を前回は「本当に身の毛のよだつ恐ろしさ」とだけ述べましたが、言葉足らずでした。

 犯人は、完全なサイコパスで、最後には共犯者と何の罪もない幼なじみまで殺してしまうのですが、大勢の女性の殺し方は、彼女の精緻な文章を読みながら目の前に展開して、本当に胸が悪くなりそうでした💦。

 スプラッターホラー的な殺し方ではありません。さんざんに精神的身体的暴力を加え、彼女たちの人間としての尊厳や生きる力を奪い、最後のとどめの引き金は彼女ら自身に引かせるのです。自分の手は汚さずに…😱。

 20年以上前に一度読んだだけで本棚に納めてあるのに、その時の思いをこうして表現できることに、我ながら驚いています。宮部みゆきってスゴイ‼️

 

 3「私の読書遍歴」の先に進みます。

渡辺淳一

 私が彼の小説を読んでいると、「それ、男性が読む本📕でしょう?」と言ってくる人がいました。もしかしたら、男性心理を知りたかったのかもしれません。

 私のベスト3は、「失楽園」「愛の流刑地」「雲の階段」です。その他次の作品を読みました。

「無影燈」「うたかた」「化粧」「化身」「愛ふたたび」「風の噂」「何処へ」「ひとひらの雪」

 

失楽園」「愛の流刑地」は、映画化もドラマ化もされた超有名な不倫がテーマの小説です。流行(はやり)は、一応押さえておかねば…と思って読みましたが、中身は純愛の物語でした❤️。

 特に「愛の流刑地」の下巻は、寧ろ不倫(浮気とかはこの場合論外、社会的には許されない恋愛と定義しておきましょう)の方が純愛かも…と思わせる切なさでした💦。

 

 「雲の階段」は、読んでからしばらくして(10年ぐらい後だと思います)、ドラマ化されたのを偶然知って驚きました。 

 今をときめくNHK大河ドラマ麒麟が来る」の明智光秀役の長谷川博己と、最近始まった「七人の秘書」他、多くのドラマに引っ張りだこの木村文乃が出ています(この女優さん、本当の笑顔を私は見たことがありません。そう言えば、大河では今夫婦薬ですね)。

 偽医者になってしまい、嘘に嘘を重ねていく主人公の苦悩を、大好きな長谷川博己が繊細に演じていました。当然、読み直しました❗

 

高樹のぶ子

 知的で丁寧な気品のある彼女の文章がとても好きです。ストーリーを知っているのに何度も繰り返してその文章を味わいたくなる、そういう作風です🌺。

 私のベスト4は、「銀河の雫」「氷炎」「億夜」「蔦燃」です。その他次の作品を読みました。

イスタンブールの闇」「蘭の影」「罪花」「百年の預言」「燃える塔」「花嵐の森深く」「満水子」「エフェソス百恋」「熱」

 

「銀河の雫」は、響子と万里子という二人の魅力的な女性と主人公の男性との、有り体に言えば三角関係、そしてダブル不倫のストーリーです。

 出だしの薪能の場面がものすごく美しく印象的で格調高いです。この小説を読んでから、薪能に一種の憧れを持つようになりました。

 

 「氷炎」「億夜」は、これらもまた切ない道ならぬ恋のお話です。特に「氷炎」の方は、主人公の愛する女性が自ら命を絶つ結末になり、私なりにラストに禍根を残しました…。

 舞台が京都で、美しい風景と季節の移り変わりの中で醸成されていく大人の恋の切なさが、その上品な描写で光ります🌠。

「億夜」の中に、貴重な美しい蝶を潰してしまう場面があります。その部分の描写に、私は当時中学一年に教えていたヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」のあるシーンとの共通点を見いだしました。

 抗いがたい誘惑に負けて蝶を潰してしまう、そこからあの狂おしい物語が始まるのです、どちらも。思わず参考資料として一部抜粋を生徒に読んで聞かせました。

 中学一年生の記憶の深い所にもしも残っていて、大人になってこの小説を読む機会があったら…想像すると楽しくてたまりません❗

 

小池真理子

 時にたくさんの本📕を読んだ作家です。何年も彼女の作品で楽しみました🙋。

 私のベスト4は、「虹の彼方」「望みは何と訊かれたら」「瑠璃の海」「冬の伽藍」です。その他次の作品を読みました。

「水の翼」「記憶の隠れ家」「夜は満ちる」「無花果の森」「恋」「愛するということ」「水底の光」「虚無のオペラ」「蜜月」「エリカ」「夏の吐息」「狂王の庭」「天の刻」「欲望」「美神」「月狂い」「ノスタルジア」「水無月の墓」「モンローが死んだ日」「千日のマリア」「青山娼館」

 

「虹の彼方」は、たぶん10回以上繰り返し読んでいます。許されない恋に堕ちていく二人の心理描写が、丁寧且つ情熱的な文章で紡がれていき、思わずその世界に引き込まれていきます💖。

 小説家って、どうして様々な人間の心理を具現化できるのだろう。まるで、全て知っているかのように…と思って衝撃を受けました💥

 小説家というのはそういう能力に長けた方々であるはずだし、登場人物は、まさしくその小説家が産み出したものであるから、当然と言えば当然なのですが。そういう一種異様な感覚を持つに至った小説です❗

 実は私の第1作目の本📕「おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集(2020年5月出版)」の中に、この「虹の彼方」に関する記述があるのです。少し紹介させてください🙋。

 

【「こぼれてた話16、中国、水郷地帯『周庄』と小説の中の『烏鎮(うちん)』」

 中国、上海の郊外「周庄」の美しい水郷の紹介は既にしたが、その地の記憶を再び呼び起こすことになったのは、その一年後のことだった。小池真理子著の「虹の彼方」という小説によく似た場所が出てくるのである。(中略)

 「虹の彼方」に描かれる、ダブル不倫といっては身も蓋もないが、四十代の切ない二人の心模様には、胸を締め付けられるような思いをしたものだ。

 どうにも離れられなくなってしまった二人は、上海へ出奔する。その時、足を伸ばして小旅行に行った場所、それが「烏鎮」だった。

 彼らは、その古い水郷の村で現地の老夫婦を見る。観光地ではあるが、そこには普通に生活している人々がおり、観光の小舟が通り過ぎる横で洗濯をしている。

 主人公はその老夫婦を見ながら、「今度生まれ変わったら、あなたとこんな場所で川で洗濯しながら平和に歳を取っていきたい」とつぶやくのだ。

 決して叶えられることのない、夢と言うにはあまりに切ないその場面。「周庄」の風景は、「烏鎮」のそれと瓜二つ。思わず小説を読み返したほどだ。

 

 夫と水路の傍を歩いていたら、現地の老婦人がまさしく洗濯をしていた。近くには物干しがあり、生活色満載の洗濯物が干してあり、そこには平和で変化のない日常のまがうことなき「虹の彼方」の世界があった。

 小説の中で主人公の女性は「烏鎮」で体調を崩し(たぶん長距離タクシーの冷房で体が冷えて下痢)、仕方なく普段なら見向きもしないだろうレベルの食堂に入ることを余儀なくされる。

 女性はトイレに行き、使ったことのないような川の上に板を渡しただけの粗末なトイレで用を足す。関係の深い男女であっても、できれば避けて通りたいようなシチュエーションだ。ましてや付き合い始めのカップルなら、それが原因で別れることになるかもしれない(女性の方が恥ずかしくて遠慮するから)。

 しかし、上海に出奔したぐらいの二人だからそういうことはなかった。男性は、中華ちまきを注文しそれを食べながら女性が出てくるのを待つ。女性に気を遣わせないためだろう。その後、ホテルに戻ってバスに湯を張り、女性を温めて看病するのだ。

 

 上海に出奔した話なのだから、もっと他に思い出すエピソードはありそうなものだが(南京路で雨の中キスする場面とか)、なぜか私はこの「烏鎮」でのエピソードを最も印象的に思い出したのである。(後略)】

 

「望みは何と訊かれたら」もまた、驚くようなストーリー展開に寝食を忘れて一気読みを余儀なくされました!スゴイ!これは映画化されたら大変なことになる…と私は真剣に思いました(どなたか映画化しませんか?)。

 なんてドラマチック❗なんて波瀾万丈❗サスペンスあり、ラブストーリーあり、サバイバルあり、あらゆる要素が絡み合った珠玉の名作だと私は思っています(上から目線みたいな言い方ですみません)。

 荒れ狂う河に為す術もなく流され、運命に翻弄されながらも、なお生きることを諦めない主人公の人生を追体験して、読みながら手が震えるって経験、あなたはありますか⁉️

 

篠田節子

 独特の明暗取り混ぜた魅力的な作風に惹かれます!一時期、彼女の作品ばかり探し求めていました。

 私のベスト4は、「インコは戻ってきたか🦜」「ホーラ」「女たちのジハード」「銀婚式」です。 その他次の作品を読みました。

「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」「秋の花火🎆」

「百年の恋」「蒼猫のいる家」「家鳴り」「夏の災厄」「絹の変容」「冬の光」「仮想儀礼」「聖域」「長女」「インドクリスタル」「コミュニティ」「スターバトマーテル」「ミストレス」「マエストロ」「レクイエム」「夜のジンファンデル」「コンタクトゾーン」

 

「女たちのジハード」「銀婚式」は、文句なしに元気をもらえる小説で、読後感は素晴らしく爽やか❗相手を選ばず(笑)誰にでも薦めたい作品です😄

 

「ホーラ」は、これまた独特のミステリアスな雰囲気の恋愛小説です。定期的に読み返してみたくなります。地中海の小さな島が舞台ですが、遠く過去に遡って、中世の記憶を辿る場面がなんとも恐ろしく魅力的❗

 ごく短い数日間のお話なのに、主人公と一緒に追体験すると、1年分ぐらいの疲れが出てきそうです。ラストが悲しく切ない…。

 

「インコは戻ってきたか🦜」も、私にとっては衝撃的な作品でした❗ストーリーの細かいディテールまで頭に入っているのに、何度読み返したかわかりません。小説家って本当にすごいですね!平気で何時間も私の時間を奪っていきます(笑)😭。

 キプロス観光の取材に出かけた主人公とカメラマン。トランクが空港のターンテーブルから出てこない辺りから、その急激なストーリーの流れに一気に巻き込まれていきました。

 素晴らしいリゾート地の遺跡の取材中、見知らぬ地で道に迷い、いつの間にかクーデターに巻き込まれ拘束される。そんなこと誰が予想するでしょう…。

 また、ただその流れの速さだけではなく、精緻な人物描写、我がことのように錯覚してしまうほどの心理描写の妙…。まだ読まれていない方は是非どうぞ!素敵な時間が過ごせます❗

 

 またもやページが尽きてしまいました。まだまだお話ししたいことがあるので、次回に回します🙋。

次の第16回目は、

 「私の読書は作家ローラー読み❗その3」

第17回目は、「『夢』って不思議⁉️」

第18回目は、

 「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」を予定しています。

 本当に個人的な記事なのに、たくさんの方が読んでくださっているようで嬉しい限りです。きっと中には「この小説はそうじゃないよ!」と反論されておられる方もいらっしゃるかもしれませんが💦。

 ブログっていいですね!自分の好きなように書けるから(笑)🙆。芹沢マリリンでした🎵

 

No.14私の読書は作家ローラー読み❗

 読書というのは、私にとって常に生活の基盤にありました、少女時代から本📕を読むことが何より好き!というような、絵に描いたような読書少女ではありませんが、常に本📕がそばにありました。

 大学時代にアルバイトを掛け持ちしていて貧乏学生だった時も、本📕に使うお金は惜しまなかったように思います。

洋服でもアクセサリーでもなく、本📕に囲まれて生活する楽しさを、学生時代に知った記憶があります。

 私の友達も先輩たちも、周りにいる人たちは皆、狭い下宿(アパートではない)で、本📕にぎゅうぎゅうに囲まれて生活していました(笑)。そういう時代でした🙋。

 

 今回は、そんな私の読書について、また現在進行形の「作家ローラー読み」について(なんだそれ?)述べていこうと思います。いつものように、骨子を紹介します。

1,私の本📕との出会い

2,私の読書ルール

3,私の読書遍歴

4,「読む」から「書く」本📕へ

5,最近3カ月内に読んだ本📕

 

1,私の本📕との出会い

 ではまず、私の本📕との出会いから述べさせてください。

 最初の絵本📕との出会いは、父の膝の上です。昨年亡くなった父が、あまり多くはない絵本を何度も何度も読んで聞かせてくれました。3歳頃でしょうか。

印象に残っているのは、確か「キンダーブック」の中の、野菜がお風呂に入るお話です。

「にんじんさんは、お湯に浸かりすぎて赤くなりました🥕。大根さんは、よく洗ったので白くなりました。ゴボウさんは、遊んでばかりいたので黒いままでした。」

…なんて感じのお話だったように思います。

父は「野菜語」なるものを使って、飽きてきたら、○△※*◇✕みたいに解読不能な(実際意味はないから)言葉で私を笑わせてくれました😄。

 

 その後、小学校入学頃に、父が近所の人を手伝ったとかで、お礼として大きな童話の本📕をもらってきて、私は夢中になって読みました!

アストリッド・リンドグレーンの「長くつ下のピッピ」「ビーチャとゆかいな仲間」という本📕です。小柄だった私は、大きな分厚い本📕を立てて読むので、手が痛かったのを覚えています。

 後に、小学校の教科書に一部同じ話が出てきて、とても嬉しくて、先に読んでいた私は心の中で得意満面でした😆!

 

 そこからは小川が大河に流れ込むように、どんどん自分で読んでいくようになりました。法事など親戚の集まりに行くと、「○○ちゃんは、どこにいるかわからんねぇ。いつも黙って部屋の隅で本📕を読んでいるから。」とよく言われていました(笑)。

 小学校卒業までに、図書室の「少年少女ノンフィクション全集」全40巻を読破したときは、自分なりに成就感でいっぱいでした!

 この本📕から知ったことは山ほどあります。沖縄での戦争のこと、ひめゆりの塔、広島・長崎の原爆のこと、満州からの引き揚げのことなど、戦争のにことをたくさんこの全集から学びました。

 戦争のこと以外にも、ブラジルへの移民の苦労、北海道のアイヌ民族のことなど、数限りない知識を得て、私の考え方の基礎を造った重要なファクターとなりました。

 

 また漫画との出会いも小学2年生頃でした。その頃、一週間のお小遣いは20円。それをもらうと一目散に近所の貸本屋さん(わかります?)に飛んでいって、漫画を借りるのです。一冊一週間20円でした🙆。

あまり毎週借りに来るので、途中からお店の人が10円にまけてくれるようになりました。おかげで2冊借りられるようになりました❗

 

2,私の読書のルール

【本📕を買う時のルール】

 先ほど述べたように、「本📕にお金は惜しまない」というのが一つです。図書館にもよく行くので、それほど高額な本📕を買う訳ではないので大丈夫です。

書物に囲まれて生活する楽しさを大学時代に知ってしまったので、現役で働いている間はそのまま踏襲していました。

 ところが定年退職してみると、少々お金も気になるようになり、専ら今は安価な文庫本ばかり買って読んでいます(いい本📕しか文庫にはならないので安心)。

 元中学校の国語科教師なので、仕事に関する本📕や月刊誌、女性雑誌(本なのか、おまけのカバンなのかわからないものとか)も数々よく読んでいましたが、現在は本当に取捨選択して、読み応えの有るものだけに集約しました。

 

 一番最初のブログ「関空で涙する日」で述べたように、夫婦ともに海外旅行が大好きなので、旅に関する本📕は山ほどあります。最近、国別、シリーズ別に整頓して、図書館のように壁一面の棚に並べ直しました!

 それを代表に、自宅の本📕たちは、次のように指定席が決められています。

 

◆1階リビング~文学・趣味の本📕・雑誌・最近購入した本📕など

◆1階リビングの別のスペース~漫画・絵本(孫が来た時のため)・娘の仕事の本📕

◆中2階階段の踊場~漫画・文学の文庫本

◆中2階~夫と私の仕事関係の本📕や資料

◆2階~旅行関係・地理社会学関係・ナショジオなどのシリーズ・百科事典、文学全集などの大型本📕DVD、CDなど(我が家ではこの部屋を図書館と呼んでいます(笑))

 

【本を捨てる時のルール】

 自宅は豪邸じゃないので、捨てなければ棚がなくなります。何もかも捨てずに置いておく時代は過ぎました。なので、捨てる判断は次の基準で行い、BOOK・OFFや子供会の廃品回収に出します。

 定年退職後、一念発起して断捨離したので、現在は下記のような本📕はもうありません。捨てなくては!…と思っても、洋服を捨てるより迷います(笑)😥。

 

◆古い雑誌

◆仕事関係の本でもう使わないもの

◆時代が変わり、内容が合わなくなったり、必要性がなくなったもの

◆面白くなかったもの(これは潔くどんどん捨てています)

 

【3冊同時進行のルール】

 私は常に3冊の本📕を同時進行で読みます。

◆リビング~趣味の本📕、最近買った本📕

◆バスルーム~ずっと以前に読んで、再度、再再度読みたくなった文学の文庫本(絶対にふにゃふにゃになるので、何度も読んでそうなってもいいもの)。

湯船に浸かってゆっくり本📕を読むのは至福の時。子育てに忙しい時にはできませんでした(ダイエット効果もありやなしや(笑))。

◆ベッドルーム~文学の文庫本📕。眠くなるように読むのではありません。もっと読みたいけど、明日のために…と無理やり寝ています。

 

【本の見つけ方のルール】

◆基本的には、新聞広告や雑誌の新刊ニュースで気に入った本📕をチェックして購入→ストック積み上げ→読む…というパターンです。

◆買った本📕の中に挟まっている新刊紹介のチラシで見つける。これが意外といいんです。読みたくなる本📕が効率よく手に入ります。

◆ネットで探す。後で述べますが、私は「作家ローラー読み」なので、好きな雑誌のの名前を入力して本📕を探します。その時、表紙の装丁を見るのが好きです。

本の装丁って大事ですよね。でも時々、一色のみの潔い本📕を見つけて、(すごい自信だなぁ。何が書いてあるんだろう)と思って食指が動く場合もあります。

◆書店に通う。繰り返しになりますが、私は「作家ローラー読み」なので、五十音順に並んでいる書店は(ほとんどそうですよね)、実に効率よく探せます。

また、当然「新刊コーナー」「注目の本コーナー」などは必ずチェックします。

ここ1年はブログの「No.5英会話『スピードラーニング』の勉強で知った、日米のdifferent-culturesその2」でも述べさせていただいたように

 「NHKラジオ英会話」のテキストを購入して英会話の勉強をしているので、テキストコーナーもチェックして、他の分野でも、いいテキストはないかチェックします。

 蛇足ですが、以前は一番長く時間を過ごしていた旅行書コーナーが大変寂しいことになっています。コロナ禍で海外旅行ができないので、海外旅行コーナーは以前の4分の1足らずになってしまいました。いつもその様子を見て、冗談抜きに泣きそうになります😭。

 

3,私の読書遍歴

 私が「自分の読書は一度好きになった作家の作品を次から次から読む、そういう読み方だなぁ」と気づいたのが30年前。「宮部みゆき」に夢中になった頃から始まりました。

それから現在もその読み方なので、自分で「作家ローラー読み」と勝手に名付けています(笑)。

 もちろん、基本「3冊同時進行」なので、これから述べる作家の本📕が時期を重ねているときもあるし、小説ではない科学本📕や旅行エッセイを読むことも多々あります。

 自分の精神状態や生活の状態を表す一つの要素となっているので、自分の読書遍歴はそのまま、自分の歴史を見るようで面白いのです。

 

宮部みゆき

 彼女の小説はプロットがものすごく込み入っているのに、読者は彼女の掌の上で転がされるように引っ張って行かれ、勢いよく集約して行くラストに到達させられ呆然とする、そういう感じです。

私の「作家ローラー読み」は、30年前に彼女に夢中になった時から始まりました❗

 私のベスト4は、「模倣犯」「火車」「理由」「蒲生邸事件」です。

 その他次の作品を読みました。「レベル7」「淋しい狩人」「魔術はささやく」「龍は眠る」「長い長い殺人」「初ものがたり」「孤宿の人」「今夜は眠れない」

「悲嘆の門」など。

模倣犯」は、映画化されて中居正広さんと津田寛治さんが好演していたと思いますが、原作は本当に身の毛もよだつ恐ろしさでした😱。分厚い上下二巻で、更に中身も二段に分かれ、一切挿し絵などなく、それでも一気に読まされました!

上巻のラストで、猟奇殺人の犯人が女性に声をかけるシーンで終わる…。wow❗そりゃあ、下巻絶対読むでしょ‼️

普通の社会生活をしながら、時間を探して読んで、読破まで一週間かかりました😆。

火車」「理由」は、社会派の小説でした。当時社会問題になっていたローンによる自己破産や、偽の家族像など、またまたラストまでジェットコースターです。

こんな込み入ったストーリーをサスペンス仕立てで書ける彼女は、やはり天才としか言いようがありません😄。

 

貴志祐介

 ミーハーな私は、ときどき純粋に怖い小説が読みたくなります。文庫になった彼の作品たちは装丁が真っ黒で、書店でとても目立ちます。構えて読まないと、ご飯が喉を通りません(笑)💦。

 私のベスト4は、「黒い家」「天使の囀り」「青の炎」「クリムゾンの迷宮」です。

 その他次の作品を読みました。「硝子のハンマー」「狐火の家」「鍵のかかった部屋」「新世界より」など。

「黒い家」は、単純な猟奇殺人のドラマなのに、それを象徴する黒い家が命を持っているように怖い!本📕を読んでいるだけで、床下の死体の血の匂いがしてくるのです😱。

アンソニー・ホプキンスのサイコの家を思い出します。大竹しのぶさんがサイコパスを演じて映画化されましたが、怖すぎて見ていません😰。

「天使の囀り」は、気持ち悪い描写が多いんですが、発想の面白さに惹かれます。例の寄生虫の「ロイコクロディウム」を彷彿とさせます🐛。

「クリムゾンの迷宮」は、その後数々のサバイバルゲームに影響を与えたと私は思います。個人的には、出だしの火星のような所をさ迷う場面の描写が好きです!

「青の炎」は、後に映画化され、ご存じ嵐の二宮和也さんが、大変な好演で涙を誘いました😭❗私は先に原作を読みましたが、なぜ母親は息子の切羽詰まった思いに気付くことができなかったのかが、ずっと疑問でした。

何度も「母の料理は美味しくない」と出てきたのが、もしかしたら伏線でしたか?どこか鈍感なんでしょうか?(料理の苦手なお母さんには大変失礼ですが)あまりに主人公が可哀想で…😥。

 

…やっぱり一回では書き切れませんでした💦。「私の読書遍歴」では、まだ残り10人の作家について書きたいのです❗続きは次回に回させてください🙋。

次の第15回目は、

 「私の読書は作家ローラー読み❗その2」

第16回目は、

 「『夢』って不思議⁉️」

第17回目は、

 「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」を予定しています。

 今回「私の本📕との出会い」で述べた内容は、今まで誰にも語ったことがありません。初めて振り返ってみて、とても懐かしい想いになりました😂!ブログって、自分を振り返るきっかけにもなるんですね!

また、過去に読んだ本📕を思い出しなから、自分自身が楽しい時間を

過ごしてしまいました❗芹沢マリリンでした🎵

 

 

No.13『monsters inside me』寄生虫って怖すぎる❗その2

 本日のテーマに入る前に、またまたすみません😣💦。前々々回の「No.10中国歴史ドラマは2度美味しい❗その3」の中の『独孤伽羅』の登場人物の名前に誤字がありました。

伽羅をずっと愛していて、結婚式の新郎の代理を涙ながらに務めたのは『宇文邑(うぶんよう)』でした。「宇」が間違っていました。すみません。

 ついでと言っては何ですが、あの重要人物、長女般若(はんじゃく)を切ないほどに愛し続けた「宇文護(うぶんご)」について、全く述べていませんでした。彼はとにかくあらゆるドラマに引っ張りだこの俳優さんで、ものすごい美形です❗ただ私の苦手なタイプのイケメンなので(笑)。訂正及び付け加えでした。

 

 私は24歳の時、急激な目の痛みに耐えかね、救急外来を受診したことがありました。元中学校教師だった私は、明日が一学期の終業式ということで、一学期最後の学級通信を深夜まで書いていました。

そして、0時を過ぎ、書き終わったその時です。急に後ろから頭をガンと殴られたような強烈な痛みで、涙がポロポロ出るし、私は恐ろしくて我を忘れてうろたえてしまいました💦。

 急激な痛みだったことと、場所が腹部や歯といった、痛みの原因がなんとなく経験でわかる部分ではなくて、「目」という全く痛みの経験がなかった部分であったこと、そして、病院に行こうにも、目が開けられないほどで前も見えない状態であったことがその理由です😓

(その時、深夜でしたが、当時付き合っていた夫に電話して来てもらい、眼科の救急病院を調べて、車で40分ほどの病院まで連れて行ってもらいました。それが結婚への弾みをつけた出来事かもしれません。蛇足ですが(笑))。

 診察の結果は、長時間コンタクトレンズ(当時はハード)を装着し続けたことによる眼精疲労ということで、寄生虫が原因とは言われませんでしたが、それから7年間、私はコンタクトレンズを封印して、👓で過ごしました(我ながら根性があったと思います)。

やっと再びコンタクトレンズ(今度はソフト)をつけて、👓から解放された時は、今度は嬉しさに泣けたものです😭。ただし、帰宅したらすぐ👓に変えて眼を休めています。

 今思うと、眼精疲労はその通りですが、その疲労のために、コンタクトレンズに付いていた微生物の毒素に負けたのではないかと思うのです。だとすれば、もしかして「寄生虫が縁結び⁉️」(大笑)。

 

1,私が寄生虫に興味を持った理由

2,『monsters  inside  me』は凄い❗

ここまでは前回で終了。今回は 3 からです。

 

3,恐ろしい寄生虫のいろいろ

 私が『monsters  inside  me』で知った寄生虫は数限りなくありますが、印象的な6種類をピックアップして述べたいと思います。

言い訳になりますが、医学的に正しいかどうかは、他の医学サイトか書物でリサーチしてください。あくまでも、私が番組で知ったことです🙋

 

ヒトヒフバエ

 再現フィルムでこれらしきエピソードが出てくると、すぐわかるようになりました。何度も繰り返し出てきますが、けっして死ぬようなことにはならないので気が楽です(気持ち悪いけど)。

 メキシコからアルゼンチンへの熱帯地域やアフリカ旅行で感染した実例がありました。このハエは牛や馬に主に卵を産み付けますが、たまに人間の皮膚の下にも産み付けることがあります。

 ハエが自分でやるわけではありません。多くは山で、または不衛生なベッドで、知らないうちに刺されるわけです。ハエではなくて蚊に。

まずこのハエは、空中で蚊にぶつかり、その腹部に卵をくっつけるのです。そして、その蚊が人を刺し、その隙に人の皮膚に卵が付きます。卵はすぐ孵化し、蛆が毛穴から皮膚下へと潜り込むのです。この幼虫の動きのCGは何度見ても気持ち悪い…💦

  症状は、痛み、倦怠感、発熱などです。幼虫が潜り込んだ皮膚は当然のことながら赤く腫れ上がります。皮膚の下で何かが動く気配がして気付く場合が多いようです。ヒェ~!

 治療法は次の二つです。

1,放っておいても、成虫(つまりハエ)になったら勝手に出ていくそうです。

2,(普通は我慢できないので)液体キズテープやワセリンを塗って一晩置き、呼吸ができないようにして殺します。その後、一匹ずつピンセットで抜き取るのです(幼虫には体の周囲に何重にも「返し」が付いていて、なかなか抜けてきません。特にまだ生きている場合は。抜くときかなりの痛みがあるらしいです。おじさんが泣いていました)。

 予防法は、繁殖地域の山などに行く場合は長袖を着用し、皮膚をなるべく露出させないことが一番です。頭もよく狙われるので帽子も忘れないように。

虫除けスプレーを寝ている部屋にも使うことが大切です。蚊には血を吸われるだけでなく、こんなリスクがあることもお忘れなく❗

 

トキソプラズマ

 世界各地に分布していて、至極一般的な寄生虫です!かなりの割合で感染していますが。まずほとんどの人は無症状です。

 寄生性原生生物で、鳥類・哺乳類に感染性があります。特に、猫の糞など汚染された物が口に入ったり、汚染された食べ物を食べて感染する場合が多いので、猫を飼っている場合は予防接種をしたり、世話をするときに衛生に気をつけねばなりません。

 症状は、軽い感染はほとんど気付きませんが、免疫不全の場合は抵抗力が衰えているので、肺などの臓器が罹患し重篤になる場合があります。

 また、妊娠中に感染した女性が無症状でも、寄生虫が胎児に移動して感染する場合があり、エピソードもその例でした。

 治療法は、各種抗生物質の投与など確立されていますが、予防法としては、肉などの充分な加熱と手洗いです(やっぱり手洗い大事❗)。

 

アカントアメーバ

 世界各地に感染例があり、私が最も気をつけている寄生虫です!アメーバ状の原生生物で、水道水などの一見きれいな水の中にも生息していることがあります。

 ほとんどの患者がコンタクトレンズ使用者で、コンタクトレンズを専用の洗浄液ではなく、水道水で洗ったりしたことで侵入し、ケース内で増殖。その後コンタクトレンズから目に感染というパターンがほとんどです。不潔な使用は厳禁です。👀

 私は海外旅行に行く場合でも洗浄液は大きめのボトルを持って行きます(機内に液体は規定量以上持ち込めませんが、コンタクトレンズ洗浄保存液だけはかなりの量を持ち込めます)。

もしも足止めをくらった時のためです。替えのコンタクトレンズも、もちろん機内に持ち込みます。👀

 症状は、とにかくのたうち回るような強烈な痛みがあり、角膜が赤く充血し、目やにや涙が大量に出ます。

💦ひどくなると、角膜が白濁し、文字通り白目になることもあります。ヒェ~❗

角膜移植が必要になったり、最悪の場合失明もあり得るそうです。 

 治療は、再現フィルムでは、まず強力な抗ウイルス薬の目薬を一時間に一回差します。タイマーを付けて、どの人もこれを一日中繰り返していました😖。

かなり痛いらしく、うめいていました😰。それでも、完治まで2年以上かかる厄介な病気です。

 予防法は、とにかくコンタクトレンズを清潔に使用すること。これで避けられる病気です。

 

●渓谷熱(コクシジオイデス症)

 アメリカ南西部やメキシコ北部の土壌の中にいる、カビ真菌の一種の胞子を吸い込むことによって発症します。ドキュメンタリーの中のカビの胞子のCGが実に気持ち悪いのです👽。

 皮膚のびらんから気付くことが多いですが、改めてカビって怖いなぁとこの再現フィルムで思いました。免疫機能が低下している人は、皮膚だけでなく髄膜炎に進む場合があり、そうなると死亡率が極端に高くなる病気です。

 治療は、体の中で増殖し続ける真菌をやっつける抗生物質などを投与しますが、いわゆる免疫との闘いと言えるでしょう。

 予防法は、繁殖地域の埃を吸い込まないこと…って言ってもねぇ😥。

 

●嚢胞虫症(のうほうちゅうしょう)

 ラテンアメリカやアジアの不衛生な地域が感染危険地域となっています。有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう)が体の中に入り込むことによって起こりますが、

何年もおとなしく体の中に住んでいることもあり、感染の原因がわからなかったり、どこに症状が出るかわからなかったりして治療が遅れる場合があります。

 筋肉、臓器、目、脳など、有鉤条虫がどこで死ぬかによって症状が異なるらしいですが、脳に死骸の固まりができた場合は、脳が圧迫されるため、体のあちこちに症状が出ます。

 また、脳まで感染が広がった場合、この感染症だけではありませんが、言動や性格が変わってしまったり、奇妙な行動をとるようになることもあります(これが怖い!)。

 治療は、死骸を外科的に取り除くことから始めます。

 予防法は、肉は充分加熱し、野菜もしっかり洗い、手洗いをきちんとするくらいです。う~む、衛生に気をつければ大丈夫ってことでしょうか。

 

●アライグマ回虫

 アメリカ中部大西洋岸及び北東部で発症例がありますが、主にアライグマの生息域と近い地域で、幼児が発症している点がなんとも可哀想です。再現フィルムも幼児が感染していましたが、幼児はしゃべれないので発見が遅れます。

 感染しているアライグマの糞中に回虫の卵が数百万匹も含まれている場合があり、外遊びなどで、幼児がそれに触れ、その手を口に入れることによって発症してしまいます(幼児は何でも口に入れますから)。

 人体に入ると卵は孵化し、大きいものでは20cmを超すまで成長するものもいるそうです。ヒェ~!

 そして、あらゆる臓器の中を破壊しながら移動し、中枢神経系に入り込むと、炎症反応と髄膜炎を起こして重篤となるのです。

 治療は、一刻も早く抗生剤の投与をする必要があります。

 予防法は、ナビゲーターが言っていたのは「アライグマの通る道沿いで幼児を遊ばせないこと」って、そんなこと言われても…と思いますが😓。

 この感染症を知ってから、アライグマに対するイメージが大きく変わりました!ラスカルなんて可愛くない❗ホンマ恐ろしいじゃないですか❗可愛い縫いぐるみなんかにしていいの⁉️(アライグマには罪はないけど💦)

 

●溶血性連鎖球菌(人食いバクテリア

 私が最も恐ろしいと思った致死率の高い感染症です。虫さされや傷口からバクテリアが侵入し、その毒素によって激痛で発見される場合が多いそうです。

傷口がなかなか治らず、腹痛や下痢、発熱を伴う場合は受診した方がいいと思います。再現フィルムでは、傷口から体液が流れ続け、おかしいと思って受診してわかるという場合がありました。

 このバクテリアが毒素を出して壊死性筋膜炎を発症すると、皮膚や内臓を液状化させ、つまり溶かしてしまうのです。体が内側から破壊されていくわけです😱。

 脳に入ると多臓器不全を起こし、非常に危険です。

 治療は、壊死した部分を外科的に取り除き、投与するペニシリンの効果を高めますが、最後は本人の免疫との闘いです❗

 予防法は、傷からの感染を防ぐため、傷の手当てをきちんとすることです。この感染症の日本語訳が怖すぎます…💦。

 

 

4,寄生虫にやられないための何箇条

 以上のリサーチから、私自身が寄生虫にやられないために、心に留めていることは次の通りです🙋

 

コンタクトレンズは、絶対に水道水で洗ったり不潔な手で触ったりしない。専用の洗浄保存液を規定通り使う。それができない場合は、1dayに変える。

長時間付けっぱなしにせず、👓に変えて目を休ませる。疲れた時は目も疲れているのでコンタクトレンズは使わない。

カラーレンズなど目に負担のあるものは使わない。

3ヶ月毎の信頼できるかかりつけの眼科での健康診断は欠かさない(眼底検査、眼圧検査もしてくれます)。

現在、私は2weekの遠近両用コンタクトレンズを装着しています。本当にここ40年でコンタクトレンズも進歩しました❗それをテーマにブログが書けそうなほどです😄。

 

◆山に行った時などは、虫に刺されないように長袖を着て、虫除けスプレーも適宜使う。帽子も忘れない。🐞

 

◆海外では、生ものに充分気をつける。水、氷、生野菜のサラダ(水で洗っているだけだから)は避ける。🐠

 

◆日本でも、肉、魚など余程特別な場合以外はよく火を通す(お刺身は大好き)。🐷

 

◆淡水で泳ぐ時は、水を飲まないように気をつける。池や小さい湖では泳がない(どうしても水に入る場合は、耳栓をし、鼻も口もしっかり洗う)。🐌

 

◆とにかく、変なもの、珍しいものを生のまま口に入れない。🐛

 

 あまりに寄生虫のことを考えすぎて、ちょっと目が痒いと「すわっ!寄生虫?」と思ってしまうので、もう20年以上お世話になっている眼科で定期検診の時、「寄生虫ってことはありませんか?」と聞いてしまいました。

上品な女医さんは、それでもブッ!と吹き出されていました(同じ眼科にかかっている娘には「恥ずかしいこと聞かんといて!」と言われました(笑))😆

 それでも今でも娘には言っています。この世の病気のほとんどに寄生虫が関係しているから、私が病気になったら、真っ先に寄生虫を調べてもらって❗…と。

 

 次の第14回目は、

 「私の読書は作家ローラ-読み」

   第15回目は、「『夢』って不思議⁉️」

   第16円目は、

 「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」を予定しています。

自分で自分の頭の中の深層心理の「配置」は、深層心理ゆえに、ごちゃごちゃできっちり整頓できていません(笑)😆芹沢マリリンでした🎵

No.12『monsters inside me』寄生虫って怖すぎる❗

 それにしても、芹沢マリリンのラインナップは予測できないなぁ…と思ってもらったら、書いている本人にしてみれば願ったり叶ったりです(笑)😆

  ここで、本題に入る前に、前回の「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗」のラストの部分に少し付け加えさせてください🙋。

 『エイラク』の俳優さんが『コウラン伝』にも出ていて、比較すると面白いと述べました。エイラクの女優さんや宦官李玉、妃の一人が同じ俳優だと申し上げましたが、もっといたんです❗

 実は、画像の雰囲気が綺麗過ぎて、私好みの歴史感が今一つだったし、吹き替えが物足りなくてこのドラマから少し遠ざかっていたんです。

昨夜、久しぶりに見てみると、なんで気付かなかったのでしょう?重要な役にあの乾陵帝の俳優さんが出ているじゃないですか❗私が「芹沢マリリン選セクシーな俳優」に入っているあの人です。私の目が節穴だったと思わざるを得ません💦。

 更に、しばらく見ないうちに、あの明玉の女優さんや乾陵帝の弟役の俳優さん、『麗王別姫』の安慶緒まで出ていました‼️面白い😆実に面白くなって来ました🎵こうやって、また新しいドラマに私は夢中になっていくのでしょう(笑)

 

 さて、今回のテーマに話を戻します。

テレビ大好き人間だと言ってたから、欧米のサスペンスドラマ、中国歴史ドラマまでは予想がつくけれど、なぜに今度は寄生虫⁉️

そうなんです。実はこれもテレビ番組がきっかけになっています。さて、今回は、ちょっと「気持ち悪いもの見たさ」「怖いもの見たさ」で触れてみましょう🙋

 またまた最初にお断り(言い訳)させてもらいますが、このブログは私のエッセイだと思っているので、本当に好き放題述べています。寄生虫について、生物科学的に興味のある方は、そのジャンルの書物か、信頼できるサイトにお進みください。

 

 それではこのテーマについて、例のごとく次のような順で述べていきたいと思います。

1,私が寄生虫に興味を持った理由

2,『monsters  inside  me』は凄い❗

3,恐ろしい寄生虫のいろいろ

4,寄生虫にやられないための何箇条

 

1,私が寄生虫に興味を持った理由

 やはり、私はどこか変わっているのかもしれません。病院が舞台になるドラマは大好きだし(ドクターXは別の意味でも好き!)、サスペンスも大好き。科学的なドキュメンタリーも必ずと言ってもいいほど見ているし、関係の書物も読んでいました。

 それらの中でも、重要なきっかけになったのが、次の3点です。

●一つ目は、図書館で本📕を見つけたことです。偶然、「博物館のいろいろ(だったかな?昔のことなので記憶が曖昧)」という本を見つけました!

その本📕には、有名な「失恋博物館」や「ミニチュア博物館」のような可愛いものから、「猟奇殺人サイコパス博物館」や「中世の拷問処刑道具博物館」などというおぞましいものまでが次々と並べられていました(こういう博物館があるということは、そういう需要があるということですよね😱)。

 その中に、我が国が誇る?「目黒寄生虫博物館」がラインナップされていたのです❗日本の東京に、こんな素敵な?博物館があるなんて❗東京に行ったら、スカイツリーよりお台場より、ここに行こう❗と、まだ三十代だった私は固く決意したのでした。

 お土産には、寄生虫ストラップを買って、ケータイに付けよう(その時はまだガラケーだったのでストラップが付けられました)、サナダムシTシャツはパジャマにしょう!(さすがに人前で着る勇気はないから)…と空想はどんどん膨らんだのですが、いかんせん日々の生活が忙しすぎる時期で、また共感してもらうのも難しかったので(笑)、未だに実現できていません。

コロナ禍が落ち着いて、東京にも普通に行けるようになったら(すみません。事情があってまだちょっと躊躇せざるを得なくて…)、今度こそ行ってみたいと思っています。

 

●二つ目の理由は、私の寄生虫への興味を絶対的なものにした、一つの恐ろしい寄生虫を知ったことです。今から15年ほど前だったでしょうか。家でテレビを見ながら家族で普通に夕食を食べていました。

その時、自然に関する番組だったと思うのですが、一つの寄生虫について説明が始まりました。その恐ろしい生態に、私と娘は、お箸を持ったまま、あんぐりと口を開けて、黙って顔を見合わせたのでした💦

 

 その衝撃的な映像は、今では有名な「ロイコクロディウム」です…❗その寄生虫を知るまでは、寄生虫とは次のようなものだと思っていました。「何らかの手段で、人間やその他の動物の体内に入り込み、内臓や体そのものを食べたり悪影響をもたらすことによって、病気にしたり、もっとひどい時には命まで奪うもの。」

 この寄生虫は違いました!「ロイコクロディウム」は、神経に入り込むのです。つまり脳🧠をハイジャックして,自分に都合の良い行動をするよう宿主を操るのです!ひぇ➰‼️この脳を操るということが、なんともこの世の終わり的な絶望感を私たちにもたらしたのでした💦。

 この小さな寄生虫がカタツムリの脳に入り込むと、脳を乗っ取られたカタツムリは、なんとその生態に反して、危険な葉の表側に出てくるのです(普通葉っぱの裏側にいますよね)❗

更に、カタツムリ🐌の触角に入り込み、もとの大きさの数倍に触角を膨らませて、あろうことか理髪店の店先のあのぐるぐる回るライトのように、縞模様を成してぐるぐる上下に動かすのです😱

 なぜそんなことをするのか、それは自分もろとも鳥などに食べられて移動するためです。鳥に見つけられやすくしているわけです❗

タツムリから鳥に乗り移ったそいつは、鳥によって遠くまで運ばれ、ただでなんの苦労もなく移動できます。そして、鳥のフンに紛れて別の地に降り立ち、次の獲物を物色するわけです(書いている間も気持ち悪い!)😰。

 ネットでググると、人にまで入り込んだ場合もあると出ていましたが、怖くて開いていません(またご飯が食べられなくなりますから)。

 他にも虫の幼虫の体に卵を産み付け、その幼虫の体の中で孵化し、幼虫の体の中でグニョグニョ動くのが見えたり(結局その幼虫は、寄生虫のエサになるヒェ~!)、他にもいろいろ映りましたが、「ロイコクロディウム」の印象が強すぎて…😓。

何が怖いって、脳を乗っ取られるぬのが怖くないですか❓他の生命体に、自分の意志に反して動かされるのってOh!  My  God!  ですよね❗その映像がずっと10年以上、トラウマのように頭の中にあったわけです🙆

 

●三つ目の理由は、私の第一作目の本📕『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集』にも書きましたが、自分がひどい食中毒なったことがあったからです。寄生虫と食中毒の原因は必ずしも一致しているわけではありませんが、後に述べる番組の中の患者さんの様子に似通う所が確かにありました❗私の本📕からその部分の章を一部紹介させてください🙋

 

【『エピソード5海外で生煮えの貝は御法度❗』

 何を食べても大丈夫だった、その時までは。パクチー八角の匂いさえ我慢すれば、大概のものは食べることができた。

海外旅行での食事は大きな存在である。事前に「るるぶ」や「ことりっぷ」や「地球の歩き方」でしっかりリサーチして出かける。

あれも食べたい、これも食べたい、旅行の楽しみの30%は「食」である。20%はお土産とかのショッピング、25%は「世界遺産」、残りの25%は「非日常に身を置くこと」。

最も大きな「食」が満たされると、その旅行はまずまず及第点となる(あくまでも私見である。ちなみに夫は70%が「世界遺産」、30%が「食」と至ってシンプル、たぶん)。

 

 その「食」に大どんでん返しがあった場合、なかなかにしんどいものとなる。しかし、私にはその手の失敗談が3回しかない。これは幸運と言っていいのだろうか。😓

 一回目は、コーラの中に入っていた氷にやられた。危ないことは知っていたが、ビンか缶で出てくると思っていたコーラがコップで出てきた。

初めての海外旅行先、台湾の台北ステーションの地下の変な博物館(寄生虫の絵なんかがあった。ちなみに寄生虫にものすごく興味のある私は、東京に行ったらスカイツリーより、「目黒の寄生虫博物館」に行って、サナダムシTシャツを買いたいと思っている。パジャマにするために)の喫茶コーナーでである。

(2回目に台湾に行ったらもうその博物館はなかった。もう一度見たかったのに。)危ないとは思いながら、その日は暑すぎて我慢できなかった。案の定、2時間後にお腹が…。まぁすぐに回復して大事には至らず。😂

 

  次は夫が同じく台北のデパートの中華料理店でシジミの醤油漬けでアウト!帰国してから3日間は動けず。私も同じものを食べたが、量が少なかったのか偶然にもセーフ!そして3回目が最悪の地獄の3日間を記憶と体に刻み付けることとなったのである。

 

  場所は美食の韓国、釜山のかの有名なチャガルチ市場である。その旅はまさしく「食」を追求する旅。韓国は3回目だから、何を食べても美味しいことは周知のごとくである。

焼き肉、火鍋、参鶏湯、プルコギ、石焼ビビンバ、キンパ、ホットク、海鮮粥、鮑粥、当時日本では禁止されていたユッケも下に敷いている梨まで堪能し、大満足❗本当に韓国料理はうまい❗

 だから昨今の韓国との不和は実に残念である。25年前に日本と韓国との仲を取り持ったペ・ヨンジュンも泣いているぞ。10年前に活躍したkaraも少女時代も、大好きな東方神起も残念がっているよ、ホンマ。

韓国への直行便も減ってしまい、いつでも行けるはずの韓国が、いつ行けるかわからない中東並みに遠い国になってしまったのは本当に残念である。😭

 

 話を元に戻そう。それは釜山旅行の最終日のことだった。有名なチャガルチ市場で新鮮な海鮮を食べて空港に向かおうと、いそいそと市場へ出かけ、一階で海鮮を物色していた。

前日に鮑をたらふく食べたので、この時は大アサリかハマグリを食べたかった。店のおばちゃんは鮑をすすめたが、私は二枚貝ばかりを買ってしまった。あと生きてる蛸と。

おばちゃんが一瞬ためらったのを気にかけることなく、二階へ持って行ってイートインスペースで焼いてもらった。その二枚貝が今から考えると、ハマグリや大アサリではなく「アオヤギ」だったのではないか。そう、あの「アオヤギ」。日本ではバカ貝とも言う。生では絶対食べない貝。

それも焼きがあまかった。夫は、もっと焼いてもらおうかと言ってくれたのに、聞く耳持たずパクパク食べてしまったのだ。(後日、海外で生に近い貝を食べるなんて、不用心にも程がある…とは、娘の弁)

 それにしても最終日で良かった。これが旅行の始めの方だったら、旅行はさんざんなことになっただろう。きっとイミグレーションで引っかかり、帰りの飛行機には乗れず空港待機か入院ということにもなったかもしれない。

 

 帰国したその日の夜から3日間、私は地獄を見た!

夜中に夫と交代でトイレへ。上から下から、その日の夕ご飯が直通で出てくる!熱も出て体が動かす、無理して仕事に行ったが、1時間毎にトイレで吐きまくり(同僚にはまた二日酔いですか?と言われる始末。なんでやねん、しんどいのに…)、とうとう早退して点滴。

脱水にならないように水を飲みたいが体が受け付けず、二人してダウンしているから看病し合うこともできず、自分のことで精一杯。

3日間で貝毒は出て行ってくれたものの3キロ近く体重減少。(それだけは儲けた!と心の中でほくそ笑んだものの、回復したらすぐ元通り(笑)) 

 

 それに懲りて、タイでは美味しそうな生牡蠣をかろうじて我慢し、オーストラリアではムール貝にも手をつけなかった。海外ではよほどのことがなければ貝は御法度❗

(なのに、舌の根も乾かぬうちとはこのこと、マレーシアの屋台でアサリに似た二枚貝の炒めものを食べてしまった!ニンニクだらけで滅菌されているから…と理由をつけて。結果は素晴らしく美味❗懲りないなぁ…(笑)    ~校了は2020年1月、出版は4月】

 

 こんな洗礼を受けつつ、コロナ禍で海外にいつ行けるかわからない今となっては、この失敗も懐かしいなぁと思ってしまいます。

幸いにもそれほど大事には至らなかったですが、海外ではやはり日本以上に注意が必要でしょう。免疫もない、知識もない、なのに興味が勝っていろいろなものにチャレンジしてしまう、そういうハイな状態ですからね。

 あっ、今イギリスがロックダウンに踏み切ったというニュースが飛び込んで来ました!2日前ロックダウンを始めたフランスに継いでそういう状態になってしまいました。

どちらの国も、今我慢してクリスマスには再会しよう…を合言葉にしているらしいですが、効果が出るといいですね!それにしても海外に安全に行ける日はいつになるのでしょう…。

 

2,『monsters  inside  me』は凄い❗

 その番組との出会いは本当にたまたまでした。6、7年前のことになります。深夜まで仕事をしていて、0時を過ぎた頃、気分転換に何気なくテレビをつけ、地上波はつまらなかったので、CSで大好きなサスペンスドラマを見ようとしました。

 ところが、サスペンスドラマは途中から見ても意味がわからないので、仕方なく「アニマルプラネット」にチャンネルを合わせました。我が家では、「困った時の『アニマルプラネット』」という言葉があります(笑)。

 その時飛び込んできた画像、それは、人間の顔半分が画面いっぱいに映されたものでした。「なんだ、この不自然なカメラワークは…⁉️」見たことのない不思議な映像に一目で釘付けになってしまいました。それがアメリカのドキュメンタリー番組『monsters  inside  me』だったのです❗

 

 『monsters  inside  me』は1時間に3話のドキュメンタリーです。番組は、低い声のおどろおどろしいナレーションと、トライポフォビア(集合体恐怖症)の方は見ない方がいい、寄生虫の映像で始まります(その時は、もう血圧が上がるほど興奮!)。

本編は、寄生虫(食中毒や異物混入も含む)の実際の患者と担当医師のインタビューと、再現フィルムによって構成されています。途中、ものすごく発音のわかりやすいナビゲーターの解説が入ります。

 この番組の特徴(あるある)を箇条書きしてみました(常体ですみません。)

寄生虫による病気と人間との闘いは、人体に入り込んだ、ウイルス・細菌・単細胞アメーバ・節足動物・昆虫(金属などの異物も含む)などと、人間の体に備わっている「免疫(エミューシステム)」との闘い、それを医療従事者が後押しするというスタンスで描かれている。

 

●免疫(エミューシステム)による白血球の攻撃を避けるため、寄生虫の中にはシストと呼ばれる疑似体を作って殻にこもり、白血球の攻撃をやり過ごす知能犯もいる👽。

 

セカンドオピニオン、サードオピニオンでも寄生虫が原因であると判断されず治療が遅れる場合が多い。そういう例ばかり集めているからだが、「まさか寄生虫が原因なんて」という医者がいるという事実はあるらしい。

血液や髄液を検査に回し、結果が出るまで一週間以上かかる場合がある。それだけ、検査対象が多いということだろう😖。

 

国民皆保険制度のないアメリカは、具合が悪くても病院にすぐには行かない人が多い。救急車も確か有料。子どもの場合は「早く病院に連れて行けよ!」と何度もテレビに向かって叫んでしまう💦。

 

●担当医師の顔と名前が出てきたら、寄生虫の正体が判明し、治療が始まる😄。

 

●エピソードは、最初に明るい曲と風景から必ず始まる。究極のワンパターンである。

 

●とにかくカメラワークが異質!人物の加尾を画面の枠で半分に切って映すことって日本にはないよね。全編これで貫かれているので、不思議な不安感を煽られる😱。

 

●ほとんどの患者の命は助かるが、たまに亡くなることもあり、それが幼い子どもだったりするとやりきれない気持ちになる。

子どもを亡くした親たちの中には、寄生虫の恐ろしさを啓蒙する運動を起こす人もいて、深い感銘を受けることがある🌟。

 

 とにかく、ときどき無性に見たくなる不思議な番組です。今回も、予定の半分でページが尽きてしまいました。

3,恐ろしい寄生虫のいろいろ

4,寄生虫にやられないための何箇条

は、次回に回させてください。

次の第13回目は、

「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗その2」

 第14回目は、

 「私の読書は作家ローラー読み」

 第15回目は、

 「『夢』って不思議⁉️」

 第16回目は、

 「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」

を予定しています。自分で自分の頭の中の深層心理の「配置」を見てみたいです(笑)🙆。芹沢マリリンでした🎵

No.11中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その4

 とうとう同じテーマでその4まで行ってしまいました❗前回は俳優さんのことだけでなく、ストーリーについてもたくさん述べることができたと思います。

それにしても正解のない、正解のわからない余韻の残るドラマが多いですねぇ。それがまた魅力でもあるわけですが、腑に落ちないまま終わってしまうドラマは、区切りが付けにくいんです。さて、次のドラマは…と、スパッと割り切れないところが、大好きなピアニストのフジ子ヘミングの音色のようです🎵。

 

1,中国歴史ドラマにはまった理由→前々回で終了

2,印象に残った中国歴史ドラマの一部(私の勝手な尺度で)

武則天』ぶそくてん

『麗王別姫』れいおうべっき

『秀麗伝』しゅうれいでん

『ミーユエ』…ここまでは前回で終了。今回(最終回)は、次のドラマからです。

 

『エイラク

 宮廷ものでは珍しく、権力闘争で耐える女ではなく、やられたらやり返す!…はやりの(中国ではどうかな)倍返しを仕掛けるヒロインの気持ち良さは秀逸である。こういうドラマは他にはあまりない。

画面を見ながら「そんな悪いやつはやっちまえ〰️!」と何度叫んだことか(笑)。実に小気味いい、ストレス発散のできるドラマである。🌺

 

◆今時の小顔で大きな目の、口を縦に開けてしゃべるヒロインが可愛い💋ウー・ジンイェンという小柄でスレンダーな若い女優さんである。

またそのエイラクにやりこめられてしまう乾陵帝が意外にお茶目で可愛い。「芹沢マリリン選セクシーな男優」第3位に輝いている(笑)。困った時に、辮髪の前の剃った頭をつるりと撫でるのが可愛らしい。 

 

◆このドラマを私に紹介してくれたmy  husband  曰く、「はじめは優しくていい人だった人が、次々と悪人に変身していくドラマだ。」という言葉どおり、最初から意地悪な人が『まし』に見えてくるから不思議だ。

 

◆かつてエイラクが皇后に仕えていたときの仲間の宮女、明玉(めいぎょく)への純妃による虐待(拷問)が本当に恐ろしい❗5cmほどの縫い針を腕の血管から体の中へ入れるというもの💦。こんな仕打ちは聞いたことがない。

後にエイラクが救いだし、信頼できる医師に針を抜いてもらうのだが、17本も出てきたのだ❗まだ体の中には残っているが、取り出すのは不可能だという。どんなに痛かっただろうかと思うと、可哀想で胸が痛い😭

残りの針が肺か心臓の近くに来て、命が危ないと感じた明玉は、結婚式を目前にして命を絶ってしまう.…❗何てことだ…❗😱。

 

◆悪人に変貌した登場人物の1人に、エイラクや明玉の仲間の爾晴(じせい)がいる。この人がまたサイコパス!自分のことしか考えず、悪いことは全て人のせいにし、敵だと思った人は殺してもいいと思っている極悪人なのだ!

皇后を自殺に追い込んだのも彼女。エイラクの恋人を汚いやり方で奪ったのも彼女。夫に気に入られていた下女を、嫁入りと偽って娼館に追いやり、病死させたのも彼女。

最後はエイラクに自害させられるが、本当に顔を見るのがうっとうしいくらいの演技力だった!ある意味凄い❗

しかし、卑怯な謀略を凝らしたやり方で片思いの人と無理やり結婚して、幸せになれると本気で思ったのだろうか。結局最愛の夫には最後まで指一本触れられることがなかった。考えようによっては一番不幸な人かも…😰。

そのエイラクの元恋人は、毒を盛られた(またか)エイラクを助けるために、解毒剤になる薬草を取りに行き、沼の毒気にやられたことが原因で戦場で死んでしまう。この人の純愛も胸を打つ😭。女より男の方が純粋かも…。

 

◆エイラクが失脚した皇后に聞かれる。

「どうしてあなたは殿下に好かれるの?私がこんなに愛しても報われないのに…。」と。こんなことを恋敵に聞くのは、プライドの高い(いや、高くなくても)皇后にとっては死よりも辛いことだったろう。

ところが、その問いへのエイラクの答えが、完全なる彼女の勝利を高らかに歌っていた。彼女は黙って口に指を立てて、シー(こちらからは好きと言わない)と答えるのだ。💯

男にとって、見るからに情の厚い女より、ミステリアスで何を考えているかわからない、自分を好いていてくれるのかどうかわからない謎めいた女の方が、結局は離れがたい存在になるのか…。

さすが、皇太后に「お前ほど策を弄する賢い女は見たことがない。」と言わせたエイラクだけのことはある💥。

 

『如意伝』にょいでん

 前回でも述べたが、このドラマは画像の雰囲気が他とは格の違いを感じる。舞台装置、調度品、小道具までもが独特の歴史を感じるのだ。見ていると当時にタイムスリップする感がある。どこからともなくお香や茶の香がしてきそうな、そんな映像である。

 

◆ストーリーは、ほとんど戦乱の場面もなく、ひたすら宮廷での妃たちの権力闘争を描いている。主役は、後に皇后になる如意演じるジョウ・シュン。低い声の、目のくりっとしたどことなく南果歩に似た落ち着いた女優さんである。

私は個人的に悪役の高貴妃の顔が好きだなぁ。あの少しめくれた上唇がたまりません(笑)。最近結婚したあの可愛い女優さんみたい🌺

 

◆宮廷で子どもを無事に産むのは至難の技。例のごとくすぐに毒を盛られる。毒は、腕輪・薬・料理・お香・お茶・化粧品・髪飾りなど様々な物に盛られる。

毒を盛った魚を体にいいからと言われて食べ続けていた枚妃が、顔にひどい湿疹を作りながら死産するのはなんとも痛ましい😥その枚妃はライバルの慶妃に毒を盛り、そのことを自白して死罪となる。

 

◆儀貴人は身分が低いが懐妊する。しかし、例のごとく炭と食材に毒を盛られ流産する。また部屋に蛇を放たれストレスがたたって死んでしまう。

とにかく、懐妊しても余程用心しないと子どもは産めないし、自分の身も危ない。かなりの精神力と体力が必要…❗子どもができない妃たちの恨み、妬みは恐ろしい👽.。

 

◆もちろんこれらは、手を下した女性たちだけが悪いのではなく、皇帝の子どもを産むことが、一族の繁栄に繋がるという使命を負っている女性たちだから、彼女らは闘わざるを得ないのだ。

江戸時代の大奥も似たようなシステムだが、やはり似たような軋轢があったはず…。

当時の中国も当時は、皇帝の子孫を大勢残すことが必要だったから長年踏襲されているしきたりだったのだろうが、こういうシステムそのものに、やはり難があるのではと思ってしまう。

後宮に入った女性たちは、皇帝に愛されようが愛されまいが、一生後宮を出ることはできない。豪奢な衣服や装飾品、贅沢な暮らしと引き替えに…。

そんな運命に縛り付けられ、それでもなお自らの命と人生を懸け、多くの者が道半ばでその人生を終えていく、そんな後宮の女性たちが哀れに思えるのである。当時の女は悲しい😢💦。

 

・・事情があってまだ最終話まで、あと30話ぐらい見てないので、ここまででご容赦を…。

 

3,中国歴史ドラマが2度美味しい理由

 最後のテーマになりました。タイトルにもしている「中国歴史ドラマが2度美味しい理由」をAからCまで、3点に分けて述べていきたいと思います。

 

【A 歴史で学んだ知識と全く異なった見方を知ることができる❗】

 前回にも述べたが、武則天(学校では則天武后と習ったが)は、西太后呂后とともに「中国三大悪女」の一人としての知識が先でした。その3人の中でも最も残酷なのが武則天だと、何で読んだのか、ずっとそう思っていました。

 西太后は映画で観たことがあります。「ラストエンペラー」でも最初の場面に少し出てきます。高齢のため精を付けるためか、巨大な海亀のスープを器に注がれたが、いらんと拒否していました。そしていよいよ臨終の時、口に直径5cmくらいの黒い球を入れられていました。なんとも凄い風習です。

 彼女は、恋敵の手足を切り取り水瓶に浸けるとか、自分に反抗する家来は捕らえて、顔に濡らした布を何枚も重ねて殺すとか、珍妃を生きたまま井戸に投げ落とすとか(故宮にある珍妃の井戸を見てきました。何かやはり感じるものがあり、底からゴーッと音がしているようで早々にあとにしました)…様々な悪行を行ってきましたが、彼女にも、我が身の安全だけでなく、弱体化した清を守るための大義名分はあったのかもしれないと今では思います。

 武則天も、何度も謂れのない罪を着せられ、死罪になりかけた我が身を守るだけでなく、権力を持ってからも、何者かの企みによって我が子も殺され、信じるに値しない他の子どもに殺されかけるという、なんともすさまじい状況の中を生き抜いてきました。

 そして、唐を守るために、夫である皇帝の死後、自らが黄金の皇衣を纏わねばならなくなったその憂いが、あの儀式の時の表情に読み取れるのです。

 もちろん、歴史とは見方によっていろいろな側面があり、このドラマの描き方はそのうちの一つでしかありません。真実は、見る角度、切り取り方によって変わることもあるのだということの一つの例として、このドラマは示唆を与えてくれました。🙋

 

【B 人物の描き方が、ドラマによって180度違っていたりする❗】

 『エイラク』と『如意伝』は、中国でもほとんど同じ時期に放映されました。時代が同じ。宮廷という場所も同じなので、現地でもよく比較対照されてどちらも大ヒットしたそうです!

二つのドラマは、主人公の描き方が全くと言っていいほど違うのです。うまい作り方をしたなぁと、その企画の妙に驚きます❗(双方のプロデューサーが相談したのでしょうか…)。

 『エイラク』では如意は失脚する負けた皇后として描かれ、エイラク(令妃)は、狡猾で賢く、勝ち誇った次の皇后として描かれます。💋

 ところが、『如意伝』のエイラクは他と群れをなさない妃の一人として描かれています。『如意伝』は皇后が主役ですから、失脚したあとも、潔く妥協を許さない崇高な精神の持ち主として描かれています。🌈

 私は『如意伝』をまだ最後まで見ていないので、この比較対照に関しては、全てコンプリートしたあかつきに述べさせてください🙏。

 

【C 俳優がいろいろなドラマに出ていて、別の演技が見られるのが面白い❗】

 最後に、私のテレビドラマの楽しみ方の一つに、「俳優陣の異なった演技を見比べる」ということがあります。私は俳優に注目するのがどれほど好きなんだ❗…と自分で改めて思いました🎵

 例えば、『エイラク』の皇帝付きの宦官李玉(りぎょく)が、『コーラン伝』では権力者役に。いやその前に、『エイラク』ではぽっちゃりした少しお茶目な李玉が、『如意伝』では実に重要な役割の若いイケメンになっています💥。

 また同じく『エイラク』のライバルの妃が、『コーラン伝』では妹役(やっぱり意地悪だが)になっています。もちろんエイラク役の女優さんは、今度はコーランです。

 また『武則天』の李世民(ナイナイの岡村さんに似ているのはもはや常識!岡村さん結婚おめでとう!)が『如意伝』の乾隆帝の父親になっています。

 時代劇役者は時代劇だけとは限りません。現代ものに出ている時もあります。ただし、メイクが薄すぎ、衣装も地味に見えて、女優さんたちは、割り箸かろうそくのように(どんなたとえ?)スレンダーで印象も薄いような気がします。時代劇の視すぎですね(笑)😄

 『エイラク』で悪役の高貴妃役の女優さんは、悪役らしくいつも濃くてきついメイクをしていましたが、後に普通のメイクをすると、時代劇でもものすごく優しそうな美しい女優さんだったことを知って驚きました❗あれは全て演技と役作り…❗女優さんって凄いなぁ☺️

 『麗王別姫』の李淑や、『エイラク』の明玉は歌手でもあります。皇帝役の男優さんは、時代劇では辮髪の頭も本当に剃っていない場合もあり、髪の毛があると別人のようです。

 こういう楽しみ方ができる点も、中国歴史ドラマが私を惹き付けて離さない魅力の一つです🙋

 

  とうとうこのテーマについて、一応述べたいことは終わりました。そして私は、また今日も、そして明日も、中国歴史ドラマを複数同時進行で楽しむのでしょう(笑)。

 

 次の第12回目は、

「Monsters  inside  me   寄生虫って怖すぎる❗」

 第13回目は、

「私の読書は、作家ローラー読み」を予定しています。変なものが好きな性格なんでしょうか(笑)⁉️芹沢マリリンでした🎵