地方新聞社にファンレターを送っちゃった❗

私は62歳の今までファンレターというものを送ったことがありませんでした。手紙はたくさん書きましたし、レポートの類いも必要に駈られて数限りなく書きました。文章を書くことは嫌いではなく、寧ろ活字に没頭できることはある種の快感でもあったので、ブログの1回目2回目で紹介させていただいたように本📕まで執筆してしまったわけです。

思えば、定年退職してから私の生活は大きく変わりました。本📕の執筆もそうですが、めっぽうメカやコンピュータに疎い私がブログ(設定は全て娘にやってもらいました)を書いていること自体が青天の霹靂であるわけです。本当に人生、いつ何が起こるかわかりませんねぇ(笑)。そう言えば教職員時代、よく生徒たちに「私は歳をとってるけど、頭はやわらかいよ~!いいと思ったことはどんどん取り入れるからね~!」と言って新しい授業方法によくチャレンジしていました(定年退職前5年ほどの対象は、アクティブラーニングと道徳の教科化対策でした)。

ぐだぐたと前置きが長くなりましたので、本題のファンレターに話を戻します。大好きな「嵐‼️」にもファンレターを送ったことがないのに、今年9月、人生初めての(たぶん)ファンレターを「徳島新聞社」という地方新聞の編集部に送ったんです。それをきっかけに、新聞への思いがより高まったことを述べていきたいと思います。

ネットやSNSではなく、なんともアナログな「新聞」、それも地方新聞なのです。先ほど述べた(新しいものへのチャレンジ)とは相容れないじゃないかと思われるでしょうが、昔からある「新聞」の良さを改めてディスカバーしたわけです。「新聞」って本当に素晴らしいですよ❗

それでは、本論は次の順に述べていきたいと思います。

1,今までは新聞をどのように読んでいたのか。

2,教職員時代、どのように新聞を使って授業をしたのか。

3,なぜ「徳島新聞社」にファンレターを送ったのか。

4,ファンレターの内容は何か。

私は国語科の教師ですので、若干研修会のレポート風になっていることをご容赦くださいませ(笑)🌈

 

1,今までは新聞をどのように読んでいたのか。

新聞はもちろんとっていました。最近は、かつての職場の同僚の先生方の中にも、年齢にかかわらず新聞をとっておられない方もいましたし、若い世代にはそういう場合が増えていると思います。今や情報はネットからいくらでもリアルタイムに手に入れることができますから。

私は基本アナログな人間なので、やはり一日のうち何分かは紙媒体の新聞で情報を得ていました。しかし、現役中は朝の出勤前は極端に忙しくて新聞は手にとれません(もっと早く起きればゆっくりできるのですが、当時の私は1分でも長く寝ていたい方で、起きてから玄関を出るまでだいたい1時間弱でした)。帰宅してから、見出しを見て気に入った記事だけを拾い読みしていました。夜はニュース番組がどの局にもありますからTVを垂れ流して、一日を既知のものにしたつもりでいたわけです。これならほんの数分で済んでしまいます(一応国語科の教師なので、授業に使えそうな記事は切り抜いてコピーし、使っていました。「有名な古典の原本が発見される!」などということがままあるのです)。

 

2,教職員時代、どのように新聞を使って授業をしたのか。

30~40歳の頃は、NIE(Newspaper-in-education)活動に新聞の切り抜きを使いました。中学生が興味を持ちそうな(興味を持ってもらいたい)記事の切り抜きを使ってプリントに一つの教材として構成し、漢字の読み,語句の意味(新ボキャブラリーゲットと名付けていました),内容の読解を記入するものをときどき投げ込み教材として授業に取り入れていました。今でも数十枚の原本が残っていますが、記事に対する私の勝手なコメントなども書いてあって、当時を思い出して一人でニヤニヤしています(笑)。

50歳頃から定年までは、情報の捉え方の単元(現在、どの学年にも教科書にこのような単元が存在します)で「マスコミ論」と称して新聞記事を使いました。「TVの画像は編集者の意図によって切り取られている」「TVはフィルターがかけられているから映った画像が全てではない」「画像の背後に真実が隠されているかもしれないという視線が必要」…というスタンスで正しく情報を判断することの大切さを教えていました(「働きマン」というマンガの一コマを紹介したりもしました)。

蛇足ですが、「『故郷は地球』~ジャミラをもとに円谷プロダクションの『ウルトラマン』を読む」「誰がタイタニックを沈めたか」「『風の谷のナウシカ』をもとに腐海の成り立ちと環境」などのテーマで授業をしたこともありました。資料は新聞や雑誌の記事です(私は「『千と千尋の神隠し』で2時間授業ができる!」と豪語していましたが、今では同じようなことがYouTubeにいっぱいありますよね)。

 

3,なぜ「徳島新聞社」にファンレターを送ったのか。

私は2冊の本📕の自己紹介で述べているように京都府民ですが、18歳までは四国の徳島に住んでいました。徳島が故郷というわけです(アンジェラ・アキや米津玄師、もちろん瀬戸内寂聴さんとも同郷です(笑))。教師を定年退職して引き続き京都で講師をしていましたが、事情があって昨年夏から実家に度々戻らなければならない状況になりました。高速バスで3時間で京都駅には帰れますが、現在は単身で行ったり来たりという日々が続いています。多くの人々の中で社会と関わりの大きい生活を長年していた私にとって、行動範囲が極端に狭くなった生活への戸惑いは小さいものではありませんでした。そんなとき、何気なく毎日届く新聞が、私と社会との距離を縮めてくれたのです。

更に、今年の1月にスクラップを始めてからは、私と徳島新聞との30分ほどの時間はより濃密なものになっていきました。私に毎日元気と勇気を与えてくれる徳島新聞社への感謝の思いが膨らんで、とうとう9月にファンレターを送ることになったのです。

 

4,ファンレターの内容は何か。

実物の一部(後半部分)を時系列を現在に直して載せさせていただきます。

徳島新聞が、私と社会との架け橋となって、ともすれば狭くなる視野を広げ、毎日届くその紙面が私の頭と心を刺激し、励ましてくれています。京都でももちろん新聞は読んでいましたし、今までに数社の全国レベルの新聞を知っています。今も読んでいますが、こんな気持ちになったことはありません。私は故郷の徳島新聞を誇りに思います。

私の一日は貴社の新聞を隅から隅まで熟読することから始まります(ときどき走り読みします(笑))。気に入った記事、心に響いた記事は切り抜いて大学ノートにスクラップします。後から読むと、世の中の流れが一目瞭然理解できるからです。「COVID-19」と題したスクラップも2020年1月から始めて6冊めが終わりかけています。図らずも、この特殊な期間の大切な記録です。私がどんな記事をスクラップしたか、昨日と今日の分を列挙させていただきます(ファンレターには、9月分を書きました)。

●「学問への冒涜」首相に抗議声明

渡航制限緩和を検討

iphone5g初対応

●柔道着で体罰…部員ケガ…教諭傷害容疑で逮捕

●IPSでコロナ治療へ

●新…地図のない旅…距離の取り方に思案

●電子決算悪用…不正引き出し…身を守る意識持って

●コロナの時代を生きる~先人の経験に学ぶ

日本郵政訴訟…非正規手当休暇認める…最高裁「格差は不合理」

●新規感染者708人

●色いろいろ…海松色(みるいろ)

●藍がめ…女性が働きやすい環境を

また、四コママンガ『ねぇぴよちゃん』『そふとそぼ』も大好きです!心がほんわりしたり温かくなります。時にじ~んと胸に迫ります。

ときどき特集される本の紹介も大好きです!新刊だけでなく「今読むべき本」の紹介がありがたいです。最近紹介されていた『コロナ後の世界』『同調圧力』を読破しました!大変興味深かったです❗平野啓一郎の『決壊』も、貴社の紹介で上下巻読ませていただいて大変ショックを受けました(笑)。

…というわけで、徳島新聞LOVE の私は、自分なりに徳島新聞の魅力を次のようにまとめてみました。

□人、健康、色いろいろ、核心評論、阿波弁今昔、旬のおしゃれ、見聞録、今日の歴史etc.多種多様バラエティーに富んだ連載コーナーの充実した記事内容

□外電フラッシュ、ニュース短信のコーナーと一目瞭然の短い記事

□鳴潮、社説の歯に衣着せぬ言い回し

□写真や四コママンガや、重要記事などの程よい部分的カラーの表現

□地元愛を感じる県内のニュースのわかりやすさ

まだまだありますが、徳島新聞の魅力的な記事は、毎日私を支えてくれています。本当に感謝しています。これからも素晴らしい記事が私たちに届きますことを期待しています。徳島新聞社編集部の皆様のご健康とご活躍を心からお祈り申し上げます。】

 

情報のインプットは様々なマスメディアで可能です。変化の大きい現在の状況において、社会の情勢にはなんとしても敏感でいたいと思う今日この頃です。

 

次回4回目は「英会話の勉強(スピードラーニング)で知った、日米のcultural-difference」を予定しています!長い文章、読んでくださってありがとうございました❗芹沢マリリンでした🎵