英会話『スピードラーニング』の勉強で知った日米のdifferent-culturesその1

私、62歳にして、今一番英語を勉強しているんじゃないかと思うんです❗今回は、その英会話テキストから初めて知った日米の文化の違いについて、次のような順で述べていきたいと思います。

1,なぜ今頃英会話の勉強をしているのか

2,私の英会話勉強法

3,『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-culturesその1教育の考え方

 

1,なぜ今頃英会話の勉強をしているのか

私はずっと前から、教職を退職したらカルチャーセンターとかに通って英会話とヨガを習いたいと思っていました(よく聞く話ですよね)。ところが、第3回目のブログ「地方新聞社にファンレターを送っちゃった❗」で述べたように、定年退職してからも当然のように講師をしていたのですが、事情があって故郷の徳島の実家と京都の自宅を単身で行ったり来たりを繰り返すことになりました。ゆえに、今までより格段に時間があるのです。

ぼうっとしていると無駄に過ぎてしまいそうな膨大な時間を前に「これではいけない!何か今の時間に意味を成す生産的なことをしなくては。」と一念発起というより、何かに急き立てられるように取り組み始めたのです(基本、動いていないと落ち着かない貧乏性だからです)。もちろん、頭を使っていないとヤバイ!(年齢的に)…と思ったのも事実です。それまでとあまりに異なる日々ですから。

またブログ第1回目「関空で感涙する日」で述べたように、私は海外旅行大好き人間❗今は出かけられませんが、いつか渡航できるようになった時に、前より英語が話せるようになっていたいというのが、二つめの理由です(図らずもこの時間を利用して、本📕を出したいという人生の目標が叶ったのは偶然ですが、何か運命的なものを感じます)。

 

2,私の英会話勉強法

スピードラーニング

前述したように、実家の近くには英会話教室なるものが存在しません。ゆえに自学自習ということになります。そこでまず取り組んだのが、数年前に買って箱を開けたまま、時間がなくて(これは言い訳)また再び閉じてそのままにしていた『スピードラーニング』の教材でした。「もう若い脳ではないのだから、CMに出ている石川遼くんのようにはなれなくても、外国人に日本を紹介している年配の女性(年下かも)ぐらいは話せるようになるかもしれない。なんと言っても聞き流すだけというのが楽じゃないか…。」という安易な動機です(笑)。

ところが、見事にはまってしまいました❗聞き流すだけでは飽きたらず、初めて知った言い回しを大学ノートに書き留め、本文を何度も何度も音読するまるで受験生のような日々が訪れたのです。就寝前には必ずネイティブの英語だけのバージョンを(英語、日本語の交互のCDはほとんど使いませんでした)癒しの音楽さながらに聴き続けました。

夢中になった理由は、そのテキストの内容の面白さです!「えぇ~!そうだったのぉ~!」という、還暦過ぎて初めて知った日米の文化の違いに興味津々でした。もちろんアメリカの方が全て優れているわけではありませんが、なるほどと思わず納得する内容が散りばめられていて本当に面白くてたまりませんでした!60歳過ぎても、新しいことを知るのは楽しいですね❗

 

NHKラジオ英会話】

5ヶ月ほどで『スピードラーニング』全16巻をやり終えてしまうと、英語を音読する楽しさと興味を抑えられず、次にチャレンジしたのが今年2月から始めた『NHKラジオ英会話』です。毎月14日には次の月のテキストが書店に並ぶのですぐに購入し、一週間で大学ノートにまとめながら内容を頭に入れます。それが終わるとひたすら毎日テキスト一冊分を1ヶ月以上音読しまくるのです。何度も何度も繰り返すうちに、英語のフレーズが自然に口をついて出てくるようになるのが本当に不思議です。気がつくと英語で呟いていたり、英語で考えていることがあって驚いてしまいます。それはある日突然起こるのです。大好きなアメリカのサスペンスドラマを観ている時、字幕を見なくても英語の台詞が意味付きで頭に飛び込んで来るではありませんか❗(もちろん半分ほどですけど)でもそれは快感以外の何ものでもありません‼️

 

YouTubeで発音練習】

発音に関してはときどきYouTubeのサイトを開いて練習します。特に、ニックの『英語リスニング…この英語聞き取れるかな?』や『バイリンガール英語』にはお世話になりました!どうして聞き取れなかったのかがわかった時は、目からコンタクトレンズ(鱗)でした!だって、ネイティブがはじめから発音していないアルファベットがいっぱいあるんですもの、言ってなければ聞き取れるわけないですよね(笑)。これはYouTubeで知りました❗

 

こうやって英会話を勉強していると本当に楽しいのです。学生時代はあんなに嫌いだった英語の勉強が、還暦を過ぎてから好きになるとはびっくりです!「学び」はいつからでもできるというわけですね!もちろん私はこの1年ほどで英語がペラペラになった…というわけではありません。もしそうならもう一冊本📕を出していますよ(笑)。ただ、外国人シェフのいるレストランに行って話す機会があった時、少しも怖くないのには我ながら驚いてしまいます。英語が怖くなくなった…って、これすごくない⁉️

 

ここで、メインの3に移る前に、ちょっと寄り道させてください。

英会話の勉強をしながら、改めてあることの重要性に気付きました!それは「音読」です❗声に出して反復するということの効能の大きさです。私は国語科の教師でしたので、38年間の教師生活の後半に、それまでの「なんとなく」ではなく、やっと「本気」で理解したというのは早くはありません。その反省もあって、後半の20年間は、意識的に「音読」を授業に取り入れました。その間のことは、私の第2作めの著者「(若い)先生たちへの応援BOOK~釈迦に説法シリーズNo.1~9」の「第4章教師は他の何よりも『授業』で勝負」の一部に書いたので、ここで紹介させていただきます(すかさず宣伝(笑))。

 

【私は毎時間最初に「音読」に取り組みます。内容は、百人一首、四字熟語、古文の冒頭、品詞名など、予習や復習とコラボさせて取り組むので、音読をしっかりがんばった生徒はテストに出る大事なことを音声で覚えてしまえます。楽しく、ほとんど苦労もなくです。授業者にとっても、授業の始めに全員が声を合わせて活動するので、一体感が生まれて実に楽しいのです。私は「さあ、口動かして、歯を動かして、頭蓋骨動かして脳ミソにぶちこもう!」とエールを送ります。「継続は力なり」。やっているうちに、生徒たちは「労少なくして益多し((笑))」に気づくものです。(中略)

ここで私は国語科の教師なので二点述べたいことがあります。一つは、音読の時に1、2年で取り組んでいた「百人一首」についてです。私は1年で1番から50番、2年で51番から100番の百人一首を毎時間一首ずつ音読します。簡単に説明もしますが、主眼とするのは音声で百人一首の調べに親しむことです。1年間に5回定期テストがありますから、一回の定期テストに十首ずつ穴埋め問題を出題します。2年間で全て終了させる計画だからです。

こうして学習すると、1年の2学期に古典を学習する頃には、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すことは、改めて時間を取らなくてもほぼできるようになります。3年になると三大和歌集の学習がありますが、もう前知識はいっぱい獲得済みということになります。だから私は、帯で少しずつ時間を取って学習するということにこだわっているのです。これも3年間を見通しての計画的指導方法の一環と言えるでしょう(後略)。】

 

3『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-cultures教育の考え方

●学力テストへの考え方

第13巻「教育」のテキストの中で、USAに海外赴任した日本人家族が、小学生と中学生の子どもを、日本人学校に入れるべきか、アメリカの学校かと悩む場面が出てきます。アメリカ人の友人の勧めもあって、夫婦はアメリカの公立小学校の校長先生に相談に行く場面があります。そこで、その校長先生はその学校が学力テストで州でトップレベルの成績を取っていると言います。すると、父親がこう質問するのです。

「学力テストで高得点を取るための練習に多くの時間を割いているんですか?」と。さすがアメリカに赴任するだけあって、歯に衣着せぬズバリの質問をする親だなぁと私は思ったりしました。すると、間髪を容れず校長先生がこう答えるのです。

「いいえ、他の学校と変わりはありません。テストの準備より普段の学習の方が大切です。もし、学力テストの点をよくするだけが目的なら、生徒は本当の意味で教科を学ぶことにはならないでしょう。しかし、普段の教科の学習をしっかりやっておれば、学力テストでもいい成績を取ることになります。」と。(感動のため息‼️)

学力テストの平均点の1点2点の+-に、日本の教師はどれほど胸を痛めて(もはや頭を痛めているというよりも情緒的な問題なのです)いることでしょう。担当している生徒たちの平均点が低ければ教師の力量を疑われ(生徒の質やそれまでの教育状況は抜きにして)、良い平均点をとらせるために本来の教科の授業内容を削ってでも過去問の練習時間を増やさなくてはならない…そんなナンセンスな本末転倒に四苦八苦している教師も多くいるのではないでしょうか。

そんな誤解を一刀両断したこの校長先生の言葉に、私は胸のすくような思いがしたのです。中学校なら、3年間を見通した目標を持ち、その達成のための計画を立て、日々の一時間一時間の授業で学ぶスキルを身に付けさせれは、結果は後からついてくる。大切なのは自分で学ぶスキルと力をつけさせること。…そのことを明確に表現しているこの部分は、単なる(失礼ながら)英会話のテキストでありながら意味は深いと私は思うのです。

この後、●習熟度別クラス編成への考え方

●根本としてのindividual個人の捉え方

●優位性と問題点

を述べていきたいと思いますが、やっと本題に入ったとたんに予定の分量になってしまったので、続きは次回に回します。ごめんなさい。

ゆえに次回の5回目は、「英会話『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-culturesその2」

第6回目は、「私の読書はローラー読み~女流作家編」

第7回目は、「私の読書はローラー読み~男性作家編」

第8回目は、「欧米のサスペンスドラマは高速回転!」

第9回目は、「中国歴史ドラマは二度美味しい!」を予定しています。長文読んでくださってありがとうございました。🌈少しはブログらしく上達していきたいのですが…。芹沢マリリンでした🎵