No.8中国歴史ドラマは2度美味しい…❗

 芹沢マリリンって、なんぼほど(「どれくらいたくさん」の関西的表現)テレビ好きなの?と思いますよね。ハイ!私、テレビ大好き人間です🙋

前回は欧米(日本も少しだけ、入れました)サスペンスドラマについてアップしました!今回は、「中国」です。人口約14億人のアジアで広大な面積を誇る「中華人民共和国」のドラマがテーマです❗

 次の順に述べていきたいと思います。

 

1,中国歴史ドラマにはまった理由

2,印象に残った中国歴史ドラマ(私の勝手な尺度で)

3,中国歴史ドラマが2度美味しい理由

 

 ではまず 1 から。あ、そうそう、先にお断りをさせてください。書店には「中国歴史ドラマ」に関して、それこそ膨大な数の美しい写真入りの本がたくさん出ています。俳優さんに関しても個人情報に近いことまで?詳しく載っている本もあります。そういうことを知りたい方は、それらの書物を参照したり、ネットでググってください。

 私のブログは本当に個人的な意見です。自分の趣味と考えで書いているので、詳細で正確な情報発信を狙っているわけではありませんし、そんなことできません。

一人の62歳の人間の思いつきをちょっと覗いてみてやろうか…ぐらいの軽いのりでお付き合いくださいませ🙆

 

1,中国歴史ドラマにはまった理由

 中国歴史ドラマが大好きになってもう5年ほどになります。2016年にチャンネル銀河で「武則天」が放映されて初めて中国歴史ドラマのファンになりました!きっかけは新聞広告です!

それはそれは絢爛豪華なカラー刷りのファン・ビンビンが扮する武則天の写真が大々的に載ったのです❗その美しさたるや、絵よりも凄かったので、すぐに切り取り、放映される日を心待ちにしていました。

 その頃はまだ家族は私の趣味を理解してくれず(笑)、「また変なドラマ見てる(またとは…(笑))」と遠巻きにしていましたが、そのうちに家族中が感化され、ファンになりました❗それからは、BSなどで再放送を2回?3回かな?飽きもせず見ることになったのです‼️

 では、そこまで夢中になった理由をAからEまで、5点に分けて述べていこうと思います。

【A 中国四千年の歴史が壮大であること】

 「中国四千年の歴史」、まずドラマの題材には事欠きません。最高権力者も時代とともに、大王(ダ-ワン)、殿下(ピーシャ)、皇帝、そして革命後は?

 エピソードも数限りなくあるでしょう。他国との戦乱、他民族との抗争、内乱、そして宮廷内での権力闘争枚挙にいとまがありません。

 歴史上の有名な人物も数え切れないほどいます。中学校の国語の教科書や資料集に載っているだけでも(もと中学校の国語科教師なので)、

始皇帝項羽劉邦関羽玄宗楊貴妃杜甫李白、孟浩然、王維、白楽天魯迅etc. 歴史の教科書なら膨大な量でしょう。

 またもともと私は、映画とかで則天武后武則天)、西太后には興味がありました(呂后と合わせて「中国三大悪女」と呼ばれていますが、本人たちにしてみれば迷惑な話でしょうね💦)。

 つまり、中国歴史ドラマは、題材にも人物にも、莫大なストックがあるということです。だから、日本のNHK大河ドラマのように同じ人間がよく出てきてしまう(それはそれでまた面白いのですが…)…ということがあまりないのではと思ってしまいます。もしもネタが尽きても、フィクションで作ればいいですしね。

 

 更に、私は学生時代から、昔の中国の独特の風習や風俗について、とても興味を持っていました。

てん足とか宦官とか、刑罰の種類とか(どんな性格?)

そうなった理由は高校時代に世界史を選択したことから始まります。

 必修課題で中国の国名を20個丸暗記していました❗今でも言えます(小学生は「もしもしカメよ、カメさんよ。」の替え歌で覚えているようです)。

【夏、殷、周、秦、前漢、新、後漢、三國、西晋東晋南北朝、隋、唐、五代、宋、元、明、清、中華民国中華人民共和国】…ね!言えたでしょ(笑)🎉

 

 その興味は大人になっても変わらず、コロナ禍で海外渡航禁止になるまでの間に中国旅行を11回もしました(旅行の手配を全てやってくれる夫のおかげですが(笑))❗

中国には世界遺産が世界一(イタリアとドロー)たくさんあるのです!たしか53件もあるはず!その中国旅行でどんなことに興味を持っていたのかは、私の第1作目の本📕

『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集』✈️

に書いてあるので、その中から中国の部分のタイトルと本文の抜粋をほんの少し紹介させていただきます🙋

【エピソード1「湖に落ちちゃった❗」蘇州

 エピソード2「スープの中に落ちちゃった❗」北京

 エピソード3「万里の長城は、なまじのアトラクションより怖い❗」北京

 エピソード4「死ぬか、殺すか、最高に恐ろしいタクシー」杭州

 付録6(中国、大連「満鉄」とマトリョーシカ) 

 付録15(真夏の中国、上海の気温と空気)

 付録16(中国、水郷地帯「周荘」と小説の中の「烏鎮」)

 付録20(北京は大雨の後)

 付録21(中国、広州「北京路」の地下に宋、明時代の遺跡)

 付録22(中国、桂林、鍾乳洞「廬笛岩」)

 付録23(中国、桂林「龍勝棚田」と「八角塞」)

 付録27(中国、蘇州「古典庭園」と巨大スーパー)

エピソード3「万里の長城はなまじのアトラクションより怖い❗」より(本文)

 世界遺産万里の長城」を知らない人はいないだろう。しかし、あれがどんなに恐ろしいものなのかは知らない人もいるはずである。これも北京旅行の思い出。プロローグは八達嶺(万里の長城の最も有名な観光地)を遠目に見た時にすでにあったのである。

私は中年になってからなぜか極端な高所恐怖症になった。端的に言えば、想像力がいや増しになったのだ。高い所に登ると、もうそこから落ちる自分が頭の中に鮮明に浮かんでしまう。

落ちる時に見るという過去の記憶の走馬灯バージョンが、もう像を結んでしまうのである。

 そこで見た光景、それは「あれっ?おかしくない?ここからあんな風に見えるなんて…。」そうとしか言い様のない情景だった。

ずっと遠くに遠景として見えているのに、斜度がおかしい。斜めすぎる。あれはまるでスキーゲレンデの上級者コースじゃないか❗30度以上の斜度じゃないか❗と思ってコーディネーターに質問しようと思ったのだが、なぜかそんなことが問題だと全く捉えていない夫と、「万里の長城」の歴史など語り合っているではないか…。

 一瞬、自分のスキー技術を顧みず、勢いで上級者コースへの高速リフトに乗ってしまい、着いた頂上で「なんて馬鹿なことをしたんだ❗」と自己嫌悪に陥る気持ちと同じ感覚がよぎる。

長島スパーランドのジェットコースター、スチールドラコンにのりで並んでしまい、カタカタカタカタと頂上へのやたら長いアプローチを登るとき、「なんでこんなところにいるんだ❗」と絶望に陥る気持ちにも通じている。

また姫路セントラルパークの東洋一(当時)の観覧車に乗ってしまい、一周23分の地獄を観覧車の床だけを見て耐えている、あの感覚と同じだ。なぜなら、どちらもけっして後戻りできないからである。

 しかし、その時はまだ良かった。「万里の長城」の上を歩ける場所までロープウェイで登り、暗い場所からさっと景色が開けたとき、例の「やっちまった!」をまたもやつぶやかざるをえなかったのである。

目の前には世界遺産万里の長城」がそびえ立っているのである。凄い斜度❗まさしく上級者コース。「万里の長城」がこんなに高くて斜めで、切り立った崖のようなものだなんて、教科書には書いてなかった❗

もしも落ちたら真っ逆さま。バランスを崩せばずるずるずると、もしくはゴロゴロゴロと下まで滑り落ちてしまう…😱。

 なのに高所恐怖症じゃない夫やその他の観光客は、笑いながらすいすいと登っていくのだ。ありえない❗私は壁にしがみつき、一定間隔で壁が低くなると「なんでやねん!」と必死の突っ込みを入れながら、へっぴり腰でそれでも一番上まで登ったのである。

確かにいる。私と同じ高所恐怖症の人が「お前もか。ご愁傷様。」と同類を見る目で私に合図を送ってくる(ように見える)。また、そういう人が必死の私にはむちゃくちゃ邪魔なのである。早くどいて❗

逆に能天気なやつは写真など撮り合っている。私は、と言えば、素晴らしい景色には目もくれず、汗を拭いた拍子に地面に落としてしまったピアスの片方を取り上げることもできず(今も私のゴールドのピアスの片方が「万里の長城」に眠っている)、ある意味世界遺産を充分に堪能したのであった。

(あまりに暑いので、ガリガリくんに似たアイスキャンディーを買って食べたのだが、後からコーディネーターに「何が入っているのか、炎天下でも2時間は溶けないアイス」だと聞いた。先に言ってくれ!)

 

 それにしても中国四千年の歴史は凄い!あんな凄いものを、宇宙から見えるほど長く(「万里の長城」は宇宙から肉眼で見える唯一の人工建造物)どうやって造ったんだろう。どうやって造らせたんだろう。✨

建築技術という意味ではなく、巨大な中国の巨大なパワーを感じた世界遺産であった。それにしても、きっと工事中、人足たちが何人も、いや何十人も、いや何百人も、いやそれ以上事故で死んだはずである。

その遺体の一部は「万里の長城」の煉瓦の中に塗り込められたとも言う(もちろん供養の意味で)。だとすれば、「万里の長城」は世界最大の墓石と言えなくもない。

宇宙から肉眼で見える長大なる墓石。🌠清の時代まで改築や延長が行われていたということだから、何世代にもわたる人間の歴史も、その下に埋め込まれているのである。

単なる物見やぐらではなく、あくまでも軍事的なグレイトフェイスであった「万里の長城」を、へっぴり腰で歩き回ってごめん🙏💦ピースサインで写真撮ってごめん🙇‍♀️💦中国の壮大な歴史と人間の力を感じた長城の旅であった。(だから私は中国歴史ドラマが大好き❤️「武則天」最高❗)】以上2020年1月校了の本より

 

 そんな私も、現在の中国の変貌ぶりには、興味というか、何とも複雑な思いを持っています。最近の香港や台湾との軋轢や衝突は、大きな問題だと思います。

南シナ海に伸びる「赤い舌」の問題もそうです。米中の間に挟まった日本のとるべき道を、アメリカの大統領が決まった暁には、首相は明らかにしなければならないのではないでしょうか。

 

 もと中学校の国語科教師だった私は、定年退職前10年間ほど、3年生の教科書にある、魯迅の『故郷』の教え方に悩むようになりました。

 それまでは、社会情勢の変化と時間の経過によって、子どもの頃と全く変わってしまう友人との関係をじっくり読み取り、最後に

「君たちも間もなく卒業して、友達と離れることになる。何年か過ぎて歳をとっても、こんな悲しい再会はしてほしくない。こんな再会をしなくていい社会にしていきたいね!」というメッセージとともに、この小説の学習をいつも終えていました。

 ところが、描かれている時代背景があまりにも現在と違い過ぎて躊躇してしまったのです。大好きな漢詩などは時代が古いゆえにぶれずに授業ができるのですが、清の時代の『故郷』は現代と近いために、寧ろ扱いが難しいのです。

 小説の中の時代(清の末期)の貧富の差と貴族の没落、大日本帝国の支配…その中で「医学で体を治すより、文学で虐げられて卑屈になった中国人の精神を救うのだ」という魯迅の思いを、現在の中国の状態がイメージとして強い生徒たちに、どのように教えたらいいのかを悩んでいたわけです。

(中国旅行中、中国人のインストラクターの何人かに「魯迅の『故郷』を知っていますか?」と聞きましたが、知っている人はいませんでした。)文学は文学、現在の社会情勢とは別…と割りきれば良かったのですが…。

 

【B 権力闘争、謀略が半端ない】

 「人間の三欲」というものがあります。食欲と性欲、そして権力欲。この権力欲というヤツがまことに厄介なのです。食欲と性欲には、余程病気でもなければ限りがありますが、権力欲というヤツには限りがないのです。もっと上へ、更に上へと、飽くなき欲望は時には人間を支配してしまうのです。もちろんこれは中国だけではなく日本も他の国も同じでしょう。

 被害者が権力を持つと加害者にもなる。頂点に立つと終わりかと思えば、その地位を維持するために、やはりそのしがらみに支配されるのです。昨日の友は今日の敵!最も近しい側近に、寝首をかかれることもあります。人間とは罪な生き物ですね。

 ドラマの中で、

敵を追い落とすためにあらゆる策略を練ります。短絡的な勝利を目指すわけではありません。こうしたらああなってこうなって…と、藤井聡太さんほどではありませんが、十手先ぐらいは読むのです。最後の最後にオセロゲームのように大逆転できたりします。実に巧妙だと言えます。

 ゆえに中国の歴史ドラマは、中毒のように次が見たくなるのです。全50回あろうが、80回あろうが見たくなるのです。これはもはや依存症?(笑)💣

 

【C 俳優が男女ともに美しい❗】

 さすがに中国は人口が14億近くあるだけあって、美女の多さには驚かされます。切れ長の目のキリリとした東洋風美人、ぱっちり大きな目の彫りの深い西洋風美人、豊満な美ボディーの美人、スレンダーな現代的美人、どんなパターンでも網羅するほどの美人のオンパレードです❗

 男優さんもしかり。キムタクや松坂桃李みたいな正統派イケメンから、最近お騒がせの伊勢谷友介風イケメン、ジャニーズ代表松潤風甘いマスクのイケメンまで、本当に目の保養になります。

 ただそこまで美形でなくても、愁いを含んで眉間の辺りが切ない、悲しげな表情が印象的な俳優さんが中国には多いような気がします。詳しいことは、次回、作品紹介の際に触れたいと思います🌈

 

 調子に乗って書いていたら、予定の分量A4,3枚を超え4枚目も残り少なくなってしまいました!申し訳ありませんが、続きは次回ということでご容赦ください。

次の第9回目は、「中国歴史ドラマは2度美味しい❗その2」

  第10回目は、「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

  第11日回目は、「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

自分の本📕の宣伝をいっぱいしてしまってすみません。芹沢マリリンでした🎵