No.9中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その2

 前回は、私の中国の歴史と世界遺産への思いが溢れ過ぎて、長々と述べてしまいました(笑)。現在もBSで複数の中国歴史ドラマが放映中です。最近はCGを多用した呪術や忍術的な場面の多いドラマがたくさんありますが、俳優さんも若すぎて(自分より若い人が多すぎるのは仕方ないよね)、私の食指があまり動きません😓

  今は「如意伝」(意の字が難し過ぎて引っ張れません)が一番の押しです。清の時代の皇后が主人公のどろどろの宮廷ものですが、画像がとても格調高いのです。🎉

 つい最近始まった「コウラン伝」という始皇帝の母の人生を描いたドラマにも惹かれるものがあります(前回述べたように、誰か有名人の母…とか、本当にネタが尽きません)。ヒロインのウー・ジンイエンが好きなので👄(口元に特徴あり)。 

こういう選び方もします。ドラマの数が多すぎて、俳優さんの演技の変化や演じ分けも面白いのです(私ぐらいになると(笑))。

 これらは現在放映中で、例のごとく次が楽しみです🙋

1,中国歴史ドラマにはまった理由

【A,中国四千年の歴史が壮大であること】

【B,権力闘争、謀略が半端ない❗】

【C,俳優が男女ともに美しい❗】

以上は前回述べたので、続きは D からです。

【D,時代ごとの衣装、しつらえが美しい❗】

◼️とにかく、衣装・髪飾りがものすごく素晴らしいのです❗特に唐の時代は、平和な年月が長く、とても繁栄し豊かだったので、「武則天」の衣装や髪型は本当に華やかです❗当日の中国の国力を見る思いです。

唐より前の秦の時代を描いた「ミーユエ」などのドラマでは、そこまで派手ではありません。市井の人々の身なりも貧しかったりします。

そして宮廷の女性たちの衣装も、清の時代にはかなりシンプルになり肌の露出もほとんどなくなり控えめになります(都が北京で寒かったのかな)。あの独特な頭の上に板を置いて飾り付けたような髪飾りが、かろうじて派手めではありますが。「如意伝」に詳細に描かれています。

こういうことを深く比較研究すると面白いかもしれませんね☀️

 では最も派手な「武則天」の髪型に話を戻します。とにかく「武則天」の衣装や髪型は本当に華やかです🌺。他の時代のドラマより群を抜いて派手で露出も多くて見ていて楽しいのです❗

髪型も様々で、その女優さんに合った、色とりどりで形も様々で、素材も硝子のようにキラキラしたものから珊瑚や瑪瑙のような深みのある光を成すものとバラエティーに富んでいて、それの一覧表を見たいぐらいです(是非作ってください!写真集買います!)❗  

あくまでも、その役のイメージに合った物を作り、その個性を際立たせています。それだけこのドラマの資金が潤沢だということでしょう⭐。

 髪型と髪飾りだけでも、いったい何人のスタッフで担当したのでしょう。その製作ドキュメンタリーを作ってほしいです。絶対見たい❗「武則天」展を誰か企画してくれませんか(笑)?😄

 また「武則天」では、衣装の露出度が高くて、女優さんの胸の谷間が露になりすぎて、テレビ放映にストップがかかってしまい、CGで胸の谷間に布カバーを付けて放映された…というのは有名な話です。

誰が担当したのか、衣装の色とぴったりの色合いの美しいカバーが付けられていました。そうでもしなければ、女の私でも目が胸の谷間に向いてしまいますもの(大笑)😆。

しかし、一回あったのです!カバーの付け忘れが!一瞬のことなので、これくらいもういいかなとなったのだと思いますが、録画を一時停止すれば、豊満な胸がバッチリ見えます。

なお、葦貴妃(いきひ)だけは、衣装のデザインなのか(もともとスレンダーなのか)、カバーの布がありませんでした。

 

◼️「武則天」と「如意伝」は特に調度品にも凝っています。「武則天」は何でも絢爛豪華、「如意伝」は絹の紗がかかったように、建物や家具や調度品、食器にも味があります。

ただ美しいだけではなく、その時既に何百年も前から伝わった高価な調度品をしつらえているように見えるのです。視聴者を見事にその時代に連れて行ってくれます。美術さんと撮影スタッフが素晴らしいのだと思いますが、そこにお金をかけているのがわかると(私ぐらいになるとなんとなくわかるのです)、贅沢な気分になって見ていて楽しいのです。

◼️中国歴史ドラマに出てくる医師は凄い❗脈を診ただけで、妊娠しているかどうかがわかるらしいです(妊娠検査薬より凄い!)❗ここを突っ込むのは私だけ?

病気もほとんど脈だけで判断しているように見えます。さすがに漢方薬は自然由来で何種類もあるようで、専門の薬師(くすし)が何人も出てきます。

安胎薬、避妊薬、そして堕胎薬が謀略に頻繁に使われます。「宮廷で無事に成人できた皇子がどれくらいいるというの?!」と宮中の女性が叫ぶ場面がありましたが、本当にそのようです。産むまでに闇に葬られる場合も多々描かれていました。

 また他にも、おぞましい毒虫😱や、体の自由を奪う毒薬なども重要なアイテムとして使われています。愛する人のために解毒剤を手に入れようとして逆に命を落とす…というのはよくあるシチュエーションです。

 

◼️このコーナーの最後に、「死を呼ぶ白布(はくふ)」についてお話したいと思います。身分の高い貴族の女性が罪を問われて死罪になるとき下賜されるのが、白くて長い絹布です。私はそれを勝手に「死を呼ぶ白布」と呼んでいます。

それを木の枝や屋敷の梁の上にさっとくぐらせて縊死させるのです。何時代までかはわかりませんが、「武則天」では徐慧と高揚公主が、「麗王別姫」では楊貴妃がこれで処刑される場面が出てきます。

悪人が失脚し、宦官が黒塗りの平たい木箱を持って来ると、「来た、来た、あれや、死を呼ぶ白布!自業自得じゃ!」と私は(心の中で)叫んでいました。

 

【E,紫禁城を含む広大な映画村】

 私の住んでいる京都には、「太秦(うずまさ)映画村」という、時代劇には欠かせない撮影所があり、テーマパークになっています。それ以外にも、水戸黄門御一行様が歩いた「流れ橋」や、雰囲気のある寺社仏閣が多く、撮影場所には事欠きません。

 最近めっきり時代劇が減って来た日本と比べて、中国歴史ドラマは次から次と造られ続けて、国内でも国外でも人気を博しています。

そうなると、いくら中国が広大な土地であっても、ダブル、トリプルブッキングしてしまうのでしょう。

ゆえに、中国には映画村が何ヵ所も存在しています。歴史ドラマの場合、どうしても紫禁城の大広場で「万歳万歳万万歳!」と何百人もが一斉にひれ伏す場面が必要になります。戦乱の場面を撮影するためにも広大な広場は必須です。

そこで、あの広大な紫禁城をそのまま造ってしまったらしいのです!それも何ヵ所も!中国歴史ドラマ好きの人たちのための映画村巡り観光ツアーまであるそうです。今度海外渡航が解禁されて中国旅行に行ったら、是非行ってみたいです‼️

 

2,印象に残った中国歴史ドラマの一部(私の勝手な尺度で)

注意~中国の固有名詞は漢字が難しくて、メカに弱い私は、往々にしてスマホで正しい文字を導き出せないことがあります。読み仮名は平仮名で書いておきますので、興味を持たれた方はググってください。誤植は前もってお詫びします。申し訳ありません。

(またここから、常体でいかせてもらいます。全くの私見で趣味に特化したミーハー的所見です。)

 

武則天』ぶそくてん

●武如意を演じるファン・ビンビンの絶対的な美しさ❗中国歴史ドラマには美女が多いことは前回述べた通りだが、彼女の美しさは群を抜いていると私は思う。さすがに顔に何億円もの保険をかけているだけあると思う。寧ろ人類のためにかけておいてほしいと思う(笑)。

一時脱税で干されていたが(うん十億円も彼女にとってはたいした額じゃないので全額払ったらしいが、きちんと義務は果たすべき)、今度アメリカ映画に中国を代表する美女役で出演するらしい。さもありなん。

 十代の頃のメイクも違和感なく、老齢になってからの特殊メイクもやはり美しい(ただしあのヘアスタイルはこの歳では無理じゃないかなぁ)❗

頭の前に、大輪の赤や紫の牡丹や芍薬を模した髪飾りをバーンと付けても、全然負けてない容姿の華やかさが凄い❗

皇后になる式典の時の彼女が最も美しいと私は思う。唇💋の両端のそばに赤い点を殿下に付けてもらうのだが、息を飲む美しさである(それにしても肩の凝りそうな髪型と髪飾りだった。全身で何キロ?)。

 皇后になってすぐに眉の形が上にはね上がりきつめに変わった。どんどんアイメイクが濃く尖ってきて、大きな目がこれでもかと大迫力❗悪女的にしたのだろう。

病気の殿下に変わって謁見の場に出た時の、彼女の迫力のある風貌と声と話し方が、とにかくカッコいい❗

タイトルコールで何回も流れたが、皇帝になる式典に、皇帝だけが許される全身金箔の衣装で御殿から出る場面は山口百恵ちゃん(同い年なので)の表情に似ていた!あの憂いの表情。そう思った人は他にもたくさんいると思う…。💐

 

●徐慧(じょけい)を演じた女優さんは、他のドラマではあまり目立たない上品な落ち着いた容姿だが、このドラマの時の輝きが凄い❗武如意の過去の友人であり、中盤の最大の敵である。

曰く付きの青い花模様の長衣が見事に似合い、スレンダーに高く結い上げた髪型と、長く肩の下まで伸びて揺れる髪飾りがものすごく似合っている。

チャン・チュイニンは、ファン・ビンビンほど派手な顔つきではないが、そこが相対する別の個性としてぴったり。この女優さんがここまでの敵(かたき)役をしているのを見たことがないが、優しげな美しい顔が余計に怖い…。

 

●蕭淑妃(しょうしゅくひ)を演じた女優さんも、ファン・ビンビンに負けず劣らず派手な容姿である。胸の辺りと首の後ろに小気味いいタトゥーがある。タトゥーは演技の幅を狭めると思うが、CGで何でも加工できる時代だから、寧ろそれを個性としたのかもしれない。🌟

 

●もと皇后を演じた女優さんは、年齢は若いはずだが熱演だった!エイリアンそっくりの髪飾りが特徴的(怒られるかな)。処刑される直前の武如意との正面切っての直接対決の場面は圧巻だった❗

彼女は武如意の子どもを実際に手にかけて殺したわけではないが、そうするかもしれなかったことを認め、その罠に落ちたことを「もはやこれまで」と悟って潔く毒杯をあおる。胸を打つ好演だった😭

 

武則天」に関しては、他にも書ききれないほど印象に残った俳優さんがいます。ストーリーに関しても印象に残った場面もたくさんありますが、またの機会に。

 

またまた紙面が足りなくなってしまいました。お話したいことがたくさん有りすぎて、次から次へと湧いて出てくるので(笑)。例のごとく(その3まで行くのは初めてですが)、続きは次回に回させてもらいます。

次の第10回目は、

「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その3」

第11回目は、

「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

第12回目は、

「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

好きなことだとペンが止まりませ~ん(笑)

芹沢マリリンでした🎵