No.16私の読書は作家ローラー読み❗その3

 前回のように読んだ本📘を並べてみると、改めてたくさん読んだなぁと思います。それ以外に仕事関係の本📘も片っ端から読んでいましたし、読書の時間以外にテレビ大好き人間でもあるわけですから、1日30時間欲しいと思っていたのは当たり前だなぁと思います(笑)😆。

 今回でこのテーマは、一応の決着をみたいと思うので、論を進めていきたいと思います🙋。

 

1,私の本📘との出会い→前々回で済み

2,私の読書のルール→前々回で済み

3,私の読書遍歴(30年前から)→「篠田節子」まで済み

4,「書く」本📘から「読む」本📘へ

5,最近4ヶ月以内に読んだ本📘

 

3,私の読書遍歴(30年前から)の続きからです。

白石一文

 彼は年齢が同じなので、同じ時代を生きたと思うとまた別の魅力に惹かれました。作品によっては、私でも好き嫌いがあります。

 でも、それを書きたかった気持ちはわかるような気がするのです(きっと怒られる…(笑))。書店に行くと、どうしても探さざるを得ない、ローラー読みしたい作家です❗

 私のベスト4は、「一瞬の光」「不自由な心」「彼が通る不思議なコースを私も」「快挙」です。

 その他次の作品を読みました。「私という運命について」「見えないドアと鶴の空」「もしも私があなただったら」「神秘」「記憶の渚にて」「僕の中の壊れていない部分」「光のない海」「どれくらいの愛情」「ほかならぬ人へ」「心に龍をしたりちりばめて」「火口のふたり」「砂の上のあなた」「草に座る」「翼」「永遠のとなり」「ここは私たちのいない場所」「この世の全部を敵に回して」

 

「一瞬の光」はデビュー作なので、これを選ぶとご本人はいい気がしないかもしれません(笑)。だけど、私はやっぱり一番好きです❗

きっとこの作品ができ上がるまで、様々な策を巡らせたのだろうと想像しうる展開だと思うからです。

 二人の出会いの鮮烈な描写、悲しくも爽やかなラストの場面は、初読の時のまま心に残っています(瑠衣さんの最後の心尽くしのプレゼント、受け取ってあげても良かったんじゃないかと私は思うのですが…。

だって瑠衣さんには悪いところが何もない。受け取らないことが、実は彼女が思い切るための主人公の優しさなのでしょうか…。あなたにはこれからもっといい人が見つかりますよ!と、私は去っていく後ろ姿につぶやきました😭)。

 

「彼が通る不思議なコースを私も」は、「快挙」と並んで、読めば元気が出る作品です。主人公は、私が持ち合わせていないレベルのポジティブなメンタルを持っていて、いいと思ったことはどんどん実行に移していきます。その行動力が半端ないのです❗

 常に頭の中で雑音が鳴っている子ども、温かい物が食べられない子ども、あるトラウマからキッチンに立てない女性など、社会の片隅で、責めなくてもいい自分を責めて、自爆しそうになる人たちにスポットライトを当てます。

そして、更に絡み合わせて一本筋の通った主人公の生き方を紡いでいく…という手法にどんどん惹き付けられていきました😃。

 

●大崎義生

 読後、映画化された「アジアンタムブルー」のDVDを思わず借りて観ました。ラストのベンチに座る場面、二人の間隔が広すぎませんか?意図的?

 私のベスト3は、「アジアンタムブルー」「パイロットフィッシュ」「ランプコントロール」です。3作品ともにタイトルがお洒落ですね!

 3つの語は、彼の小説で初めて意味を知って、新しい知識が増えました(笑)!女性側の悲劇的な運命が描かれていることが多いですが、救われない絶望を感じることがないのが好印象です😂

 その他次の作品を読みました。

「エンプティスター」「孤独か、それに等しいもの」「九月の四分の一」「優しい子よ」「別れの後の静かな午後」「スワンソング」…と、新作が出ると必ず手に取っています。

 

黒川伊保子

 この人の脳科学の本📘は本当に面白い❗いつも「そうそう!」と合いの手を入れながら読んでいます🙋。「恋愛脳」「成熟脳」「運がいいと言われる人の脳科学」「家族脳」「夫婦脳」を読んで、この順に面白かったです❗

 共通して書かれている、男性は、もともと狩りをする特性があるから、冷蔵庫の中を点で見る(獲物に集中するために)。だから、探しているものがなかなか見つからない👀。

女性は、もともと農耕の特性があるから物事を面で見る。だから探し物が見つかる👀。なぜなら、脳幹の太さが…の辺りが本当に科学的出る面白い❗

 最近「定年夫婦のトリセツ」を読んだので、次は「ことばのトリセツ」を読む予定です😆🎵

 

瀬戸内寂聴

 私と同じ徳島出身の方です。ときどきふと読みたくなるのです❗「徳」がいただきたくて。「夏の終わり」「別れ」「花芯」「幻花」「比叡」を読みました。

「夏の終わり」の中の、銭湯に行くふりをして彼のもとに走って行き、つかの間の情事に浸る場面、主人公の体臭が漂って来そうなほどリアルです💥

 この小説は、満島ひかりさん主演で映画化されましたね!まだ見ていませんが、この女優さんは演技派なので、原作の味わいがどのように出ているか是非見てみたいです😆。

 

原田マハ

 元気をなくした時に読んで、いっぱい元気をもらいました❗「キネマの神様」「独立記念日」が特に好きです。

「楽園のカンヴァス」「本日はお日柄も良く」「フーテンのマハ」「奇跡の人」「太陽の棘」「まぐだら屋のマリア」「あなたは、誰かの大切な人」「異邦人」「モダン」と立て続けに読みました!

 「キネマの神様」は亡くなった志村けんさんが、重要なキャストである主人公の祖父を演じる映画が予定されていたそうですね。彼の演技はとても達者なので楽しみにしていたのに残念です。

 彼女の旅行記「フーテンのマハ」も肩の力が抜けて楽しい作品です❗落ち込んだ時、よく助けてもらいました😂。

 

松本清張

 現在ローラー中の作家は、かなり渋い趣味だと思いますが(笑)、この重鎮です。作品が極端に多い人なのでしばらく楽しめそうです。

「蒼い描点」「点と線」ゼロの焦点」「砂の器」「象の白い足」「黒地の絵」「黒い画集」「真贋の森」「眼の壁」「砂漠の塩」を読みました。

「点と線」砂の器」は、当然学生時代に読んだので読み直しです。まだまだローラー完遂まで先は長いです💦。この方の作品の数は凄い❗文字通り天才ですね!

 現在、BSで松本清張特集が放映されています。昨晩(11月7日)は、「けものみち」を再放送し(まだ20代の名取裕子さんの演技と目線がとても新鮮でした!)、「点と線」の解説の番組もやっていました。もしかして、私が現在松本清張ローラー作戦中なのはタイムリー⁉️

 

4,「読む」本📘から「書く」本📘へ

~本📘の出版とコンクール出品、そしてブログ開設~

 長年の読書好きが高じたためか、また、定年退職後に当たり前のように講師をしていたのですが、父の看護のために離職して物理的に時間ができたためか、昨年から私の本📘への姿勢が変わって来ました。

「読む」本📘から「書く」本📘への転換です❗

 もともと「いつか自分の本📘を出したい!」という思いは昔からありました。教え子(もう40代後半)によると、教師になって間もなくの頃から、私は「将来、教師を定年退職したら作家になる🙋」と生徒たちに言っていたそうです(笑)。

 ペンネームも、その頃から「芹沢マリリン」に決めていたらしく(自分は忘れてしまっているのが面白い)、教え子たちに「芹沢マリリンという名前を見たら、それは先生だから、その本📘買ってね!」と押し売りしかけていたそうです(笑)。

「どおりで、ペンネームがすぐに決まるはずだわ(笑)」

と再認識🙆。

 

 さて、私の本📘を2冊紹介させてください(すかさず営業!(笑))。書き始めたのは、昨年の10月です。本📘を書くことは、(いろいろ大変だった)私の生活を支える大きなエネルギーになりました❗

この本📘たちがなかったら、現在楽しくブログを書いている私自身が、今の私ではなかったと思っています。大切な私の分身です😆🎵🎵。

 

◼️第1作『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集~ハプニングこそ醍醐味~』(2020年5月 風詠社より出版)

 過去15年間の海外旅行の中から特別なハプニングがあったエピソードをまとめたエッセイです。このブログでも、次の回で少し紹介しています。

◆「No.1関空で感涙する日」

◆「No.8中国歴史ドラマは2度美味しい❗」

◆「No.12『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

◆「No.15私の読書は作家ローラー読み❗その2」

 

 今はコロナ禍でなかなか行けない海外旅行です。僭越ながら、文章からだけでも楽しんでいただけたらと思います。

海外旅行でのハプニング(船から湖に落ちた私!フカヒレスープに落としたデジカメ他たくさんのびっくりエピソード)、海外旅行へ行くまでの準備(「私のバゲージの中身」など)、帰ってからの思い出づくり(「写真は死ぬ前に処分」とか)を含むエッセイです。

興味を持たれた方はどうぞ覗いてみてください(目次などネットに詳しく出ています!)🙋。

 

◼️第2作「(若い)先生たちへの応援BOOK」(2020年7月 風詠社より出版)

 このブログの

◆「No.3世の先生たちへの応援メッセージ」

でも少し紹介させていただきました。第1作が趣味が高じての本なら、この本📘は、私の中学校教師という本職そのものの、38年間と4ヶ月の集大成です❗😂。

 私自身が若い教師だった時、またそれ以降でも仕事で悩んでいた時に「こんな本📘があったらいいのに…」

と思っていたものを自分で作りました❗

世間にはたくさんの教育書やマニュアル本📘が出ていますが、私の本📘は、つい最近まで現役の教師で実践していた経験からのエキスをまとめたものです。すぐ明日からでも使えることばかりです❗(自分の本📘を自慢するのは恥ずかしいのですが(笑))

 再度(しつこくてすみません💦)目次を紹介させてください。

◆第1章 学級担任の仕事は、数年後、担任の名前を忘れさせること❗

 釈迦に説法シリーズNo.1 学級開きのシナリオ

         No.2 家庭訪問スキル

        No.3 一学期通知票の所見の書き方

      →No.9 二学期最後の学活シナリオ

◆第2章 中学3年の担任の仕事は『スペシャル』

◆第3章 「進路、そんなこと考えたことな~い(笑)」という生徒へ

◆第4章 教師は他の何よりも「授業」で勝負❗

…興味のある方はググってみてください。特に先生方、教師を目指す学生さんたち、どうぞよろしく😃✌️。

 

 実は私、芹沢マリリンは「小説」も書きました❗コロナ禍の現在が舞台です。あるコンクールに出品中なので詳しくは言えませんが、やはり私は「小説」を書きたかったようです(笑)🙋。

 

5,最近4ヶ月以内に読んだ本📘

 最後に、コロナ禍の渦中でもあり、ここ4ヶ月はそれに関する本もよく読みました。その様子を紹介したいと思います。この間の社会情勢は、私の読書にも大きな影響を与えました。

▼「復活の日

 日本のSF小説のパイオニア小松左京が1964年に書き下ろした小説です。「日本沈没」も読みましたが凄いですよね!

 この小説は、20年以上前に草刈正雄主演で映画化され、私は当然見に行きました!最近、それを思い出してTUTAYAで探しましたが見つからず、原作を読み直そうと思って探したら、なんと書店に平積みされていたという訳です(コロナ禍できっと再度脚光を浴びるはずだと、私にはずっと前から予感がありました!)。

 「コンテイジョン」というアメリカ映画(初めて見た人はきっと驚きます!9年前の映画なのに、今のコロナ禍とほぼ同じ様子が描かれています)と併せて観ると、いかに以前から未知のウイルスへの恐怖を描く作品が多く存在していたかがわかります👍。

 

▼「コロナ後の世界」

 徳島新聞の新刊紹介記事からチェックして入手した文春新書で、大野和基が世界の科学者や著名人6名の著作を編集したものです。

 私自身が本当に「コロナ後の世界」で、どう生きていったらいいのかを不安に思ったので読みました。様々な立場から広い視野で書かれた内容に、生きていくヒントをもらった気がします🌠。

 

▼「同調圧力

 またまた徳島新聞の新刊紹介記事から興味を持って購入した講談社新書で、鴻上尚史氏と佐藤直樹氏の対談で構成されています。

「なぜ感染者を差別するのか」「なぜ自粛警察が発生するのか」など、多くの疑問に答えてくれました。日本特有の集団心理の善と悪の二面性を知りました✨。

 

▼「定年夫婦のトリセツ」

 黒川伊保子脳科学の本📘です。以前から「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」「娘のトリセツ」の存在は知っていましたが、手には取っていませんでした。

 今回初めて自分が定年退職したので、読んでみようかと思って手に取りました。何年夫婦をやっていても、互いを尊重することが一番大事ですね。仕事を引退して、子どもたちが独立して二人だけになったとき、夫婦の真価が問われる気がします🌟。

 

▼「決壊」

 あの「マチネの終わりに」の平野啓一郎の小説です。これも徳島新聞の新刊ニュースで知ってすぐに購入して読みました。

 「マチネの終わりに」が思い出深い小説で映画まで観たので(海外旅行に行く前に飛行機の遅延で、急にできてしまった待ち時間に関空で買って、行き帰りに読みました)、興味を持ったのですが、全くイメージの異なる衝撃的な作品でした!

ラストはどうしてもあのようにならなければなりませんか?救われない思いで、辛すぎます💦。

 

▼「眼の壁」「蒼い描点」「天才画の女」…全て現在注目している「作家ローラー読み」の対象の松本清張の作品です。現在「天才画の女」の途中です。

 「あれは、このための伏線だったのね❗」といつも驚かされます。別々の場所から無理やり引っ張ってきた何本もの糸が、あれよあれよという間に一本の太い糸によりあわされていく、その小気味良さに日々酔いしれています(笑)😄❗

 

 とうとう今回のテーマは終了です。いつかやりたいと思っていた大仕事をやりきった気持ちです。ブログって、やりたいことを実現する場でもあるんですね‼️

次の第17回目は、「『夢』って不思議⁉️」

  第18回目は、「『山口百恵 伝説から神話へ』そして…」を予定しています。

またまた意外なテーマかもしれません(笑)。よろしかったら、また続けて読んでくださいね🙋芹沢マリリンでした🎵