No.24『麒麟がくる』大河ドラマの魅力❗

 予定より5日ほど遅れてやっとNo.24をアップすることができました。故郷から京都の自宅へ帰って来て、47日ぶりに家族と過ごしていたためです🙋。

 さて、今回のテーマは、NHK大河ドラマです。ただし、このテーマに関してはNHKはもちろんのこと、たくさんの出版社が本を出しているので、同じような内容を取り上げるつもりはありません。

 私独自の視点で分析を試みてみようと思います。いつものように好き放題述べるので、読者の方々が反論等を持たれるかもしれないのは覚悟の上です💦。

 ただ、最初にこれだけは述べさせていただきたいと思います。それは、途中間が抜けた時がありましたが、現在私は、日曜日の放送時間をものすごく楽しみにしているという事実です😄

 

 いつものように骨子を述べます。

1,『麒麟がくる』のハプニング❗

2,『麒麟がくる』のここが好き❗

3,「長谷川博己」の魅力❗

4,NHK大河ドラマのここが好き❗

それでは、お話を始めていきます。

 

1,『麒麟がくる』のハプニング❗

 過去このドラマのように、複数のトラブルに巻き込まれた大河ドラマはなかったのではないでしょうか。第1回がスタートする以前に、またスタートしてすぐに、大きな災難がこのドラマに降りかかりました。

 キャスト、スタッフ、そして製作関係者全ての人たちが、過去のどの大河ドラマより苦労したのではないかと思います。

 

沢尻エリカ事件

 もう既に10回分近くの撮影が終わっていたと言います。織田信長正室帰蝶役という、ラストまで大変重要な役柄の女優に薬物摂取が判明し、突如降板。配役を変更し、撮影し直すという憂き目に遭いました。

 その被害は、監督の「カット!」の声まで精魂込めて演技して、その場面は既に心の中でも終えて、次のシーンへと役作りを進めていたはずの俳優人にとどまりません。

 プロデューサー、監督、ディレクター、音響、照明、大道具、小道具、編集、ヘアメイク、衣装、結髪、宣伝担当、その他数限りないスタッフ、関係者の方々に、本来しなくてもよい苦労をさせ、余分な時間を使わせたのです。

 社会人としてその責任は重大です💦。発覚すればそうなることは予想できたはず。それでも、自らを律し、心を入れ換えることができなかったというのが残念でなりません。薬物というものは本当に恐ろしいと改めて思います😥。

 

 私は彼女のファンの一人なので、彼女の帰蝶を見てみたかった…と思うが故の反応と受け取ってください。戦を決断するか否かの重要な場面で、「お討ちなされませ。」と冷酷に言い放つ帰蝶の演技を、沢尻エリカで見てみたかった…それは本心です🌺。

 川口春奈は、随分若いですが好演しています。彼女にとっては絶好のチャンスなのだから、大いに活かしてほしいと思っています🌼。

 彼女にはシャンプーのCMの、明るくのびのびした動きから注目していました!今後の演技が、楽しみです!特に、「本能寺の変」の場面を楽しみにしています。

 

●コロナ禍

 まさか、こんなことになろうとは…。いったい誰が予想できたでしょう。相手がウイルスですからどうしようもありません。

 「密(私は「今年の漢字」はこれに違いないと4月から言っていました!さて、どうなるでしょうか?)」を避けるため、撮影ができないのです。

 ただでさえ、取り直しがあって大変な負担増なのに、見通しもなく撮影がずれ込むというのは、関係者にとって精神的にもかなりのストレスだったでしょうね😓。

 一面に実った稲穂の黄金の波を撮影するために、スタッフが広大な水田の田植えから準備したと聞きました。撮影時期が違えば、水泡に帰すようなことにもなりかねません。さぞ胃が痛かっただろうと思います。

 また俳優陣は(スタッフもそうですが)、大河だけに出演している訳ではないので、常に大河に優先的に時間を合わせるということはできません。

 他にも仕事があるはずだし、変動する日程との兼ね合いなど、調整にも心を砕いたことでしょう。物理的なことだけでなく、この日程調整というのは、相手がある話なので本当に大変だっただろうと思うのです。

 

 今日は、11月30日、明日から師走です。世間は、コロナ第3波のニュースで持ちきりです。感染者数も重症者数もうなぎ登りで、このまま増え続ければ2度目の「緊急事態宣言」も絵空事ではなくなるかもしれません💥。

 きっと関係者の方々は、戦々恐々としていることでしょう。無事予定通り最終回を迎える日が来ることを祈る思いです。

 

2,『麒麟がくる』のここが好き❗

 さて、ネガティブなことばかり考えていてもなるようにしかなりませんから、次はポジティブな話題に移りましょう!芹沢マリリン的「『麒麟がくる』のここが好き❗」特集を始めます(笑)😄。

 

●「明智光秀」という主人公

→「来年は、誰のドラマか?」というのは、次の年を展望する上で、とても重要な年末の興味の対象でした。それが「明智光秀」であると知った時から、期待がいや増しになったものです。

 信長でも秀吉でも家康でもなく、清盛でも頼朝でもなく、信玄でも謙信でも政宗でもない、普通なら主人公にはなり得ない人物にスポットライトが当たる…それだけでも私の想定外の奇抜な発想でした。

 更に、どちらかと言えば、今までの大河ドラマの中では脇役で、かつ敵役。あまり良くは思われない裏切り者的存在に焦点が当てられる…凄い!と、私の中のNHK株は急上昇でした(笑)😄。

 

 製作陣は、何年前から構想を練るのでしょう。2年前?いや3年前?…テーマを決めるまでにどれだけの原作に目を通すのでしょう。

 テーマの人物を決めるだけで大仕事です。「読書感想文は、何を読むかが決まったら、半分以上書けたようなもの。」とは、中学校の国語科教師時代の私の弁です📚。大河ドラマも、テーマとする人物が決まった時点で同じことが言えませんかね?(笑)。

 

 今まで大河ドラマ(そうじゃないのが入っているかも)で、明智光秀を演じたのを覚えている俳優は、萩原健一近藤正臣市村正親春風亭小朝村上弘明高嶋政宏などですが、最も印象に残る「怪演」は、萩原健一の「明智光秀」です!

 信長にいいように使われ、とことんまでいじめられ、人間としての尊厳を失わせるほど蔑まれた光秀がとうとう常軌を逸してしまい「本能寺の変」を起こす、その狂気を、彼が迫真の演技で演じきっていました👽!

 さぁ、今回の光秀は、「本能寺の変」をどのように起こすのでしょうか❓

 今回の「明智光秀」役、「長谷川博己」については、もちろん一つ項を設けました。全て、「3,長谷川博己の魅力❗」にて語らせていただきます🙋!

 

●テーマ音楽🎶

→まずここから。私は歴代大河ドラマを毎年観てきましたが、今回のテーマ音楽が本当に好きです❗作曲は、歴史好きで日本史にも詳しいアメリカ人の作曲家ジョン・グラムです。

 彼は、「明智光秀」についての見識も豊かで、日本の戦国時代にも大変興味があったそうです。

 私は、作曲が日本人ではないことにまず驚き、そのグローバルな感覚が、広大な大地と、そこに生きる、日本の戦国武将に限らない普遍的な人間の、命をかけた営みを思わせるあのテーマ音楽に繋がったのかと、妙に納得したのを覚えています。

 テレビからその音楽🎶が聞こえると、本当に胸がどきどきするのです。今まで様々なテーマ音楽🎶を聴きましたが、今回のけっして心地よいだけではない、なんとも言えない胸のざわめきは、いったい何なのだろうと今でも思います🌟。

 それが充分に落ち着かないまま、本編が始まるのです!なんとも不思議な感覚です💠。

 

●衣装デザイン

→監督の指示によって、衣装デザイン担当の人もいろいろと主義主張を変えることがあると思います。ドラマも映画も監督の考えで創られるものですから、担当の黒澤和子さんも監督との打合せを入念にしたと何かで読みました。

 とにかく私は、ネットで衣装デザイン担当を検索したのは今回が初めてです。なんて美しい❗そう思ったからです。特に男性の衣装が。きっと同感の方もおられるはずです。綺麗ですよね。男性の衣装。色鮮やかで、見ているだけで元気が出ます❗

 

 監督にはいろいろと異なる考えの人がいて、「あくまでもリアルに当時を再現する」人もいれば、「観客が観て楽しくなるような衣装を創作する」人もいます。黒澤さんは、今回は後者だったのではないでしょか。 

 戦国武将たちはいつ死ぬかわからない刹那に生きているという意味からか、武具だけでなく、鎧も直垂も脛当てまでも実に色鮮やかです!鎧の網目までがこんなに美しく表現されたのを、私はあまり見たことがありません!

 上背のある長谷川博己が、柄物の薄い黄色の着物の上に、リネンらしい透け感のある微妙な色合いの青みのある着物を重ね着しているのを見ると、ほぉ~💙っと見惚れてしまいます❗

 また女性の衣装もとても素敵なのですが、寧ろ男性の衣装にこんなに目がいくのも、今回が初めてです❗どの俳優も洋服ではまず着ないような派手な色合わせの装束を颯爽と着こなしておられて、見ていてとっても楽しいのです❗

 

 「平清盛」や「龍馬伝」は、前者でした。貴族ばかりが裕福で艶やかな十二単や衣冠束帯を纏い、しもじもの者は貧しくぼろを纏っていた平安時代を描いた画像には、常に色を無くすような紗がかかっていたような気がします。

 また、「龍馬伝」の中に出てくる幕末の経済人岩崎弥太郎の貧しい頃を描いた時は、歯にまで汚れたメイクを施し話題になりました。

 

 いろいろなパターンがあって良いと思います。個性は大切ですから。今回は、衣装デザインの黒澤さんのファンになりました。色の合わせ方といい、リネンやシルクやコットンなどの素材の異なる布の重ね方といい、うっとりするほど素晴らしくて、ファッション雑誌を見るようです❗

 こんな楽しみ方もあって良いと私は思います。誰かが言っているように、「人生にエンターテイメントは必要!」。衣食住の他に、文化なくして人類の進歩はあり得ません。

 コロナ禍に文化・映画・演劇・芸能関係に政府の補助は絶対必要だと私は考えます。エンターテイメントの効能は偉大ですから…😆。

 

●俳優陣

 いろいろな雑誌が、あまり書かない人を選んだ…という訳ではありませんが、どうしても自分より年齢の高い、熟練の演技により注目してしまいます。

 

坂東玉三郎

→国宝級歌舞伎役者、女形代表格の坂東玉三郎を挙げないわけにはいきません!帝の役です。ぴったりです!やんごとなき方の雰囲気が、奥から滲み出てきそうです。

 比叡山を焼き討ちさせるか止めるか、究極の決断をする場面そのものは出てきませんが、その様子を囲碁をしながら語る場面があります。

 回想場面であるにもかかわらず、語る端から玉三郎の大きな目が次第に充血して、目尻に涙がにじんで来るのです👁️。

 その落ち着いた語り口と眼の演技、それでも痛いところに碁石を迷いもなく容赦なく置く所作に見惚れてしまいます!慈悲深く見えて、実は容赦のない冷血漢やも知れぬと、そら恐ろしい思いがします。

 

春風亭小朝

→その帝の弟役。こういう憎まれ役をやらせたら、ましてや金と色にまみれた権力のある僧侶の役はビジュアルも含めて実にハマり役。

 最初の登場場面、輿の上から光秀を一瞥する視線の動きなど絶品です!帝と対照的な人物像を描いていてこれまた絶妙!

 監督からは「あくまでも帝の弟という高貴な身分であることを心に留めて」と指示を受けたと何かで読みましたが、若干、途中からの早口が下世話な気がしたのは私だけでしょうか。

 単なる兄弟の確執ではなく、生まれた時からの運命(本人が、美と醜、兄と弟という生来の格差を強調して悔しがっていたので)に反発し、抗うしかない、いかんともしがたい屈辱に凄みを持たせるであろう次回に期待しています。

 

榎木孝明

織田信長の側近として、ずっと付かず離れず従っているお目付け役山崎吉家役です

。私はほとんどこの人物について知識がないのですが、あの豪放磊落な信長の外交担当だったということです。

 外回りの外交が光秀なら、内回りの外交は吉家という立ち位置でしょうか。現代ドラマにもよく出演される彼ですが、実に抑えた演技で、一回り太った鎧兜姿も貫禄があります。「本能寺の変」の時、彼はどう動くのか、前知識がないので楽しみです!⚔️

 

 意外な配役としては、佐々木蔵之介豊臣秀吉風間俊介徳川家康を私は挙げます………😆。

 

……すみません、予定のページを過ぎてしまいました。2人の配役がなぜ意外だったのか、この続きから次回に回させてもらいます。次回は、

 

2,『麒麟がくる』のここが好き❗

●俳優陣  意外な配役から。

3,「長谷川博己」の魅力❗

4,NHK大河ドラマのここが好き❗

 

……とお話を進めていきます。私はこのように大河ドラマを観ています。自分でも変わった切り口だと思います(笑)😄。実に楽しいですね❗

 次回は、なぜか今回はお預けになっている「長谷川博己」について、そして、歴代の大河ドラマの中で、「芹沢マリリンが選ぶベスト5」などを語ってみようかと思います🙋。

 

次の第25回目も、

 「『麒麟がくる大河ドラマの魅力❗」

  第26回目は、

 「海外に行けないなら沖縄へ行こう❗」を予定しています。だんだん乗ってくると、どうしてもページが足りなくなります(笑)。寒くなって来たので、皆さん、普通の風邪にもお気をつけください!☃️

芹沢マリリンでした🎵