No.25『麒麟がくる』大河ドラマの魅力❗その2

 私独自の切り口で、NHK大河ドラマを読み解こうとしています。今回は、更に独断と偏見(笑)で、またまた好き放題述べさせてもらいます🙋。ブログって楽しいですね😃。

 

1,『麒麟がくる』のハプニング❗→前回で済み

2,『麒麟がくる』のここが好き❗

   →前回で途中まで済み。●俳優陣の続きから

3,「長谷川博己」の魅力❗

4,NHK大河ドラマのここが好き❗

 

 それでは前回のお話の続きから始めます。

2,『麒麟がくる』のここが好き❗

●俳優陣の続き

 意外な配役としては、佐々木蔵之介豊臣秀吉風間俊介徳川家康を私は挙げます。

 まず、佐々木蔵之介のような上背のある大柄な秀吉を、今まで見たことがありません。「猿」と呼ばれる秀吉の時期はもう間もなく過ぎますが、「誰も私がしんがりを務めたことを信じてくれません!」と泣きそうな様子で光秀に訴える様子には違和感を感じてしまいます。

 泥臭く演じてはいても、生来の育ちの良さ(京都の有名な酒造蔵元の御曹司)が滲み出てしまうというか、竹中直人のイメージが強すぎるのか、彼はどうしてもシュッとし過ぎている(関西弁で上品でカッコいいこと)のです(笑)。

 今後、光秀を討つほどに、したたかに出世していくまでの変貌が楽しみです❗2人はどの段階で決別していくのか、イケメン同士の軋轢に興味津々‼️

 

 同じく、どうしても寺尾聰の家康と比べてしまう風間俊介にも、やはり同じことを期待してしまいます。寺尾聰の家康は衝撃的でしたから💥。

 あの閉じた右目(知っている人は知っていますね!)の不気味さが今でも忘れられません。

 「鳴くまで待とうホトトギス」の如く、信長と秀吉が死ぬまでいっこうに動かず、もちろん光秀の討伐は、気の逸った秀吉に任せて静観に甘んじ、最後に美味しいところをかっさらって行った家康のしたたかさが、ようやくかっと開いた右目に如実に表れていて溜飲を下げました❗凄い❗凄すぎる❗ここで右目を開ける計画だったのか‼️

 さて、風間家康は、今回そこまでの時間の経過はドラマにはないでしょうが、虎視眈々と好機を狙う家康を彼がどう演じるか、これがまた楽しみなのです❗

 なぜなら、家康のように時期を待てず、突っ走ってしまったのが光秀ですから。

 前回、光秀と家康が語り合う場面がありました。家康が語っていても、カメラは主役の光秀の表情を捉えていました。

 それが、風間家康のアップをなめるように撮るのを見てみたいのです。あの優しげな風間俊介の表情の奥に、めらめらと燃えながら、今はまだ潜んでいる野心を、是非近いうちに見てみたいものです🔥。

 

 今後が楽しみな新配役の俳優は、芦田愛菜と加藤清史郎です。

 芦田愛菜は、いったい誰が演じるんだろうと楽しみにしていた「細川ガラシャ」を演じます。演技力には全く不安がなく、期待しかありません🌻❗

 加藤清史郎は、数年前は「子ども店長」と呼ばれた可愛い子役でした。2、3年前「相棒」に出ていたのを見てびっくり❗すっかり青年になりましたが、みずみずしさはそのままで、複雑で繊細な役を切なく演じていて感動しました❗

 誠仁親王という皇族をどのようにやんごとなき雰囲気で演じるのか、期待いっぱいで注目したいと思います🌈。

 

 

3,「長谷川博己」の魅力❗

 私の「切り口」、少し変わっているのでびっくりしないでくださいね🙋(笑)。

鈴木京香

 私がどうして彼に注目し始めたのか、定かではないですが、たぶん鈴木京香のファンだったから(ちょっと似ていると言われたことがあります(笑))です。

 彼は2010年、丁度10年前に「セカンドバージン」というNHKテレビドラマで鈴木京香と共演しています。彼女の年下の恋人役で既婚者でした(妻役は深田恭子)。

 なんてセクシーなシュッとした俳優だろうと注目せずにはいられなかったのを覚えています。初めて豊川悦司を見た時とよく似ています。フェロモンを感じる男優の1人でした。

 「セカンドバージン」は3年後映画化され、それも観ました。リネンの白シャツが長身によく似合っていてワイルドでし。東南アジアロケの雰囲気とともに、アジア風巻きスカートのよく似合う鈴木京香の美しい姿も印象に残る映画でした🌺。

 その頃から二人は恋愛関係にあったようですが、今はどうなのかなぁ❤️。

 

西島秀俊

 7年前、NHK大河ドラマ「八重の桜🌸(2013)」に綾瀬はるかの夫役で出演しました。その時、テレビドラマ「MOZU(2015)」に出演。どちらも、当時から飛ぶ鳥を落とす勢いの西島秀俊と共演していました。

 西島秀俊は、彼より目も鼻も口も大きくて、体格も筋肉質、同じイケメンでも、彼より少し派手で華やかでした。

 なぜかよく共演する機会があって、彼がそのことを意識していたかどうかはわかりませんが、ファンの私は「またか…。」と少し不満に思ったものです(西島秀俊も好きな俳優なので、彼に恨みがあるわけではありません)。

 「MOZU」では、自分独自の新しい世界を築こうとしたのか、狂気を感じさせる怪演で、ヘリコプターにぶら下がって去って行く(これ自体が狂気👽)時の「チャオ!」には驚きました。

 若干空回り的ではありますが、いろいろチャレンジする柔軟な姿勢の、逆に真面目な俳優なんだと思ったものです。

 

◆その後、以前私のブログNo.15「私の読書は作家ローラー読み❗その2」の「渡辺淳一」の項でも書かせていただいたように、「雲の階段(2013)」というテレビドラマで木村文乃と共演しています。

 まだ彼女はデビューしたばかりだったと思いますが、7年たって(もっと前から)「7人の秘書」でも主役を張れる女優になりました💐。

 

 2016年には映画「シン・ゴジラ」に出演し、年末の紅白歌合戦でやたら尺をとって彼が登場していたのにはビックリしました。…と思ったら、2018年には「NHK連続テレビ小説まんぷく」に出演。

 再放送ではありますが、楽しみにして全編見た連続テレビ小説は久しぶりです。その他、様々なドラマや映画に出演し、「八重の桜🌸」から10年でNHK大河ドラマの主役を射留めたわけです。

 

◆こうして出演した作品をたどってみると、彼の魅力の片鱗をみることができます。まず、「容姿の美しさ」です❗端正で涼しげなマスク、手足が長く、細身で長身。どんな時代のどのような衣装でも、清々しく着こなすことができます💙

 

 次に、「演技に対する真面目さ」です❗あらゆる役作りを懸命にやって、自分の可能性を広げてきたように思います。

 俳優としては当たり前のことでしょうが、ある程度の実績を積むと、自らの個性を前面に押し出すことばかりに懸命になって、「どの役でも同じ」になっている俳優もいるように思うのです。

 何にでもなれる、悪人でも善人でも、犯人でも刑事でも、真面目な常識人にも狂気の沙汰にでも、自在に変身しうる演技の幅の広さを感じます。

 

 もうひとつ、やはり「セクシー💜」だからです。前にもブログでお話ししたことがありますが、私は、人間には2種類のパターンがあると思っています。

 「セクシー」は、英語圏では男女問わず一番の褒め言葉です!私はもっと明確に、「フェロモンを感じるか、感じないか」が、その尺度だと思っています。

 美しい人にはフェロモンを感じて、そうでない平凡な人には感じない…というような単純なものではありません。

 名前は伏せますが、どんなにイケメンでも美人でも、全くフェロモンを感じない俳優はいます(もちろん私だけの尺度ですが)。それがいいか悪いかは好みの問題ですから一概には言えません。

 長谷川博己、彼はセクシーな人種(レイシズムではありませんので、こういう言い方をお許しください)だと思います。魅力的です!押し付けがましくないのがまたいい。とにかく、目を離せない俳優の1人だと私は思っています💚。

 

◆『麒麟がくる』での演技

 大好きな長谷川博己に憤慨されるかもしれないのを承知で言わせてもらいますが、『麒麟がくる』放映開始から数回目までは、彼の演技に迷いがありました。

 まだ貧しい田舎武士だった頃の演技の中で、「あれっ?今台詞飛んだ?」と思われる場面が複数回ありました💦。多分、そんな単純な理由ではなく、まだどういう光秀を演じるのかという方針が、彼の中ではっきり決まってなかったのではないかと思うのです(どこから目線?)。

 例えば、目線があらぬ方を向いていたり、妙に不要な間が空いていたり、無言の時の手足の動きが止まってしまっていたり…(多分に気のせいでしょうが、それほど注視しているものですから)。

 それらが気になって、一時見るのをやめた時もあったぐらいです。そうこうしているうちに、コロナ禍で見たくても見られない時期が訪れ、随分後悔したものです。

 

 撮影が止まってから、時間の調整のためか、よく特番が組まれました。「昔の名場面集」とか出演者のインタビューとかです。NHK側の苦肉の策でしょうが、これもまた『麒麟がくる』のハードルを上げる要因になってしまいました。

 「昔の名場面集」は、当然名場面ですから、今は亡き名俳優の恐ろしいほどの好演とか、現在大活躍中の俳優陣が彼ぐらいの年齢の時の若々しくみずみずしい演技が立て続けに流れるわけです。もちろんえりすぐりの…。

 これからドラマを創っていこうとしている、大河ドラマでの主役が初めての彼にとってはプレッシャーですよね(笑)😄。

 

 「昔の名場面集」の中で放映当時既に大御所となっていた「独眼竜正宗」の秀吉役の勝新太郎の演技、「国盗り物語」の中の光秀を演じた近藤正臣の演技、⚔️

少し若いですが「利家とまつ」の「本能寺の変」の場面の反町隆史の信長の演技などは、当時まだ若かった(笑)私でもはっきりと覚えています。

 ゲストで呼ばれていた彼も、「どうしろと?」という感で見ていたのではないでしょうか……。

 また、放映当時はまだ若く、彼と同年代だった、「独眼竜正宗」の渡辺謙、「秀吉」の竹中直人の名場面も流れましたが、この二人の有名俳優の演技は、その個性があまりにも彼と異なっているではありませんか(あぁ、だから良かったのか…)。

 彼は彼でいいのです。ファンは、長谷川博己の光秀を見たいのですから。彼の光秀も、いずれ若手俳優たちが研究する対象となることでしょう🙋。

 

 この項の最後に、最近の彼の演技の印象を述べたいと思います。最近放映された(11月22日)回で、個性の塊の摂津晴門役の片岡鶴太郎との絡みの場面がありました。最近では最も印象に残る場面です。

 「一番の悪役」を自認する片岡鶴太郎の超個性的な粘着質の演技に相対して、光秀が凄い剣幕で怒り、威嚇する場面です💥。

 カメラアングルは、彼の顔が画面からはみ出るほどの超弩級アップ!あんな激しい彼の演技を、初めて見ました!血管が切れそうな緊迫感の中で、口元を歪めて怒鳴り散らす彼の演技に、春頃の迷いは微塵もなく、私は、強く心を惹き付けられたのです❗

 ただ激しい場面だからではありません。光秀が、自らの立ち位置と進むべき道筋を明確にし、それを実際に行動で表し始めた、その決意を彼の演技に見たからです。

 このドラマは、光秀にとっては悲劇で終わるはずです。さて、長谷川光秀は、「本能寺の変」に至る武将の思いを、どのように私たちに見せてくれるのか、私は楽しみでなりません❗🌠

 

4,NHK大河ドラマのここが好き❗

 芹沢マリリンが選ぶ、NHK大河ドラマベスト5(『麒麟がくる』はまだ途中なので選考外)を、全くの独断で発表します❗

【第5位 No.55 「真田丸」2016】

 父親役の草刈政雄の、端正な容姿に似合わず、主役を凌駕するかのように安定した田舎武士の演技、兄役の大泉洋の意外にも一切ギャグを入れない真面目一本の演技、長澤まさみの最後に結ばれるシーンでの「遅っ!」っていう台詞(何十年もずっとそばにいたのに、結ばれるのは戦で死ぬ前日だったという場面で)が、印象に残っています✨。

 

【第4位 No.43 「新撰組!」2004】

 京都府民なので、大河のロケ地は近場にたくさんありますが、池田屋事件にはやはり興味がありました。尊皇攘夷派から描いたドラマは多いですが、仇敵新撰組の方から描いたものは少なく、当時別番組でも池田屋事件が多く取り上げられたのを覚えています。

 近藤勇役の香取慎吾土方歳三山本耕史もよく似合っていました。もちろん、沖田総司役の藤原竜也は、彼らしく舞台張りの派手さで血を吐いて壮絶な最期でした✨。

 

【第3位 No.13 「元禄太平記」1975】

 柳沢吉保石坂浩二が憎々しげに演じていました。私は歴女というわけではありませんが、「忠臣蔵」には興味がありました。

 当時政治の権力を握っていた柳沢吉保が浪士全員に切腹を命じるに至った駆け引きや、吉良家の屋敷図面を手に入れるためにスパイとして吉良家に入った女性について描かれていたことが心に残っています。

 柳沢吉保が、「後の人々は、私の名前は忘れても赤穂浪士の名は忘れないだろう。」と寂しそうに語った場面が印象的でした✨。

 

【第2位 No.20 「峠の群像」1982】

 同じく「忠臣蔵」がテーマです。印象に残っているのは、伊丹十三吉良上野介の人物像と、緒形拳扮する大石内蔵助が、浅野内匠頭の死を知った後、食事をしようとして口に入れたご飯を飲み込めず、ぽろぽろとこぼす演技を忘れることができません。

 「主はもう食事をすることもできないのだ」という思いで、ご飯粒を落としながら号泣するのです✨。

 

【第1位 No.10 「新平家物語」 1972】

 当時14歳中学二年の私は、「平家物語」を習ったばかりでした。仲代達矢扮する平清盛が三日三晩高熱で苦しみ、あの大きな目を見開いたまま死んでいく場面がずっと心に残っていました。

 うなされる彼は夢を見ます。船に乗っていると、波間にそれまでの清盛の悪行で殺された人たちの亡霊が何十人と現れるのです!僧侶の必死の読経で、亡霊の数が次第に少なくなっていくのですが、恐ろしくて恐ろしくて……。

 あまりに印象に残ったので、自分が国語の授業で「平家物語」を教える時、よくそのVTRを生徒たちに見せたものです。このドラマから、私の大河ドラマ熱が始まりました❗🌠。

 

 いやぁ、やっぱりNHK大河ドラマはいいですねぇ❗蛇足ですが、私が監督なら、戦乱場面は夜か夕暮れ、天候は雨、スローモーションを駆使して撮ります。

 刀や槍で飛び散る水滴と血しぶき。地面近くに漂う血の匂いを表現できたらと思います🙋。黒澤明「乱」のように……。

 

 次回の第26回目は、 

    「海外に行けないなら沖縄に行こう❗」

    第27回目は、

   「COVID19の1年を新聞記事から振り返る」を予定しています。コロナ禍の冬をなんとか無事生き抜きたいですね!来年こそ良い年になりますように❗

芹沢マリリンでした🎵