No.362度目の「緊急事態宣言」の裏側

 新年も、もう一週間過ぎてしまいましたが、🎍明けましておめでとうございます🙋今年もよろしくお願いいたします😃🌈

 何かとバタバタしてて、ブログの続きが今日になってしまいました😓世間は相変わらずコロナ禍のニュースで「過去最多」を更新し続けています😰

 皆様や皆様の近くの方々は大丈夫ですか?私は炬燵に入りすぎて熱がこもっただけでドキッとします😱。実際、発熱しただけでどれだけの人が保健所や発熱外来に電話するでしょう。

 もちろん、高熱が続くとか、味も匂いもわからないとなったら覚悟を決めますが…。シミュレーションしてみるのですが、難しいですね💦。

 感染確認者数が一昨日初めて6000人を超え、昨日はなんと7500人に迫る勢いです。7日に首都圏に緊急事態宣言が出て、併せて近畿の知事たちも集まり出すと、とうとう身近に迫って来たかと思います💦。

 

 それにしても、社会情勢や政府の方策に納得できないことが多く、新年第一発目のブログはどうしてもこのテーマを避けては通れませんでした❗

 私は「COVID-19の一年を新聞記事から振り返る」と称して、同じテーマでその7までを昨年末に書きました。しかし、どうやら一年では済まなかったようです💦。

 むしろ、二年目の現在の方が、かなりヤバい状態になっています😰。そこには「相手はウイルス」だけでは済まない理由が有るように思えてなりません。

 まず、昨年末から今日までの状況を、例の新聞記事から捉えておきたいと思います。記号は昨年同様次のように規定しますが、もうコロナ関連⭕ばっかりです😥。

 

⭕コロナ関連

▲文化関連

🔵政治情勢

●外電

・その他

 

⭕12月30日 コロナ感染確認者数 東京944人

全国3852人

⭕12月31日 東京1300人 全国4520人

2021年1月1日

●英国、EUから完全離脱 加盟半世紀 新時代波乱含みに

「嵐」無観客で有終の美 ライブ有料生配信

1月3日

⭕コロナで変わる世界 「法の支配」議論を 東大教授阿古智子さん

⭕緊急事態 4都府県要請 「医療逼迫」 西村担当相は留保

⭕大阪 重症病床使用率71% 「センター」稼働後初 新たに全国3156人感染 桃田選手が陽性

1月4日

箱根駅伝 駒大大逆転V 10区3分19秒差 残り2キロ「谷間の世代」輝く 「攻めろ!優勝も狙え!」監督の激励響く

1月5日

⭕4都府県 緊急事態宣言へ 飲食など限定的措置 政府7日にも発令 1ヵ月程度

⭕もっと明確なメッセージを 首相が緊急事態宣言へ 目立つ責任転嫁の姿勢

1月6日

⭕拡大テレワー苦! 営業「パソコン限界」 銀行「窓口必要」

⭕感染4900人超最多 緊急事態宣言要請 3府県で

⭕ビジネス往来も停止 政府方針 外国人入国制限強化

⭕学級、学年単位で閉鎖を 文科省通知

1月7日

⭕国内初の6000人超 首都圏で半数近く

⭕緊急事態宣言来月7日まで 今日決定 時短協力金増額へ 政府の基本的対処方針 原案ポイント

⭕大阪最多500人感染 時短休業の延長不可避か

⭕感染者情報9500人分流出 福岡県メール誤送信

●香港民主派53人逮捕 政権転覆容疑 国安法違反で最多

●コロナ調査団 中国に入れず WHOトップ「失望」

・漫画で知る「生きづらさ」 発達障害、虐待、適応障害 青年誌「リエゾン」児童精神科医の物語描く

・いじめメモ破棄報告せず 加古川中2自殺 県教委市教委 教員処分軽く

・光秀 本能寺に行かず?金沢の古文書に家臣の証言

1月8日

⭕国内感染 7570人 東京 2447人

⭕緊急事態宣言「遅すぎる」 飲食店「2度めやりくりできぬ」 医療機関「体制逼迫」に危機感

⭕核心評論 緊急事態宣言 戦略欠如迷走の「防疫」

⭕解除目安「都内500人」 政府報告 特措法改正急ぐ

⭕関西3府県 緊急事態宣言要請へ 感染最多

⭕国会議員会食ルール化断念 与野党折り合えず

⭕●「非常事態」世界で再宣言 感染抑制へ苦肉の策感染者1億人月内にも 死者180万人

●トランプ支持者 議会乱入 一時占拠4人死亡 大統領認定審議中

●社説 米議事堂占拠 民主政治揺るがす暴挙だ

⭕コロナで結婚式様変わり 分散開催やリモートも「3密避ける工夫模索」

・ラベルレス飲料広がる 手間省略 プラごみも削減

 

 以上、今年一週間分の新聞スクラップの見出しです。ほとんどが、⭕つまりコロナ関連だということが一目瞭然です❗

 「緊急事態宣言は悪者ではない!」と私は思います。確かに経済的には大打撃の職種もあるでしょうし、「コロナで死ななくても、経済的不振で死ぬ!」という人もいるでしょう。

 それは、発出のタイミングが遅すぎるが故だと私は思うのです。「緊急事態宣言」が悪いのではなく、情勢を見誤ったために、経済的に大幅な成果が上がるはずの年末年始にぶつけざるを得なくなった、政府の「失態」とさえ思ってしまいます。

 私は専門家でもなければ、有識者でもありませんが、この一年をそれなりに一般人の1人として見てきました。

 日本人独特と言っていいのかどうかわかりませんが、政府は、国民の清潔観念と真面目さと「御上の指示には従います!御上のやられることに間違いはありますまいから」という、森鴎外の小説「最後の一句」のような無条件の信頼感に依拠し過ぎていませんか。

(ただし、森鴎外の「最後の一句」は、全く反対の意味で、ironicallyとして使われたものですが…)

 後手後手に回る方策にそれでも従って来た国民が、今、命の瀬戸際に近い状況になってしまっているのです❗医師会から「国会議員は会食を控えよ」なんて、言われてる場合じゃないでしょう❗(それでも、「政治家は会食で多くの人と話すのが大事だ」と言い返した人がいたらしい…言語道断!)

 

 これ以上、同じ失敗を繰り返さないために、一般人でもこのぐらいのことは分析できるのだということを発信したいと思います🙋。

 「なぜ、このような状況になってしまったのか」を次の4点に渡って述べさせて頂きます。

1,第2波沈静化後にすべきだったこと

2,11月にすべきだったこと

3,12月にすべきだったこと

4,変異種対策

5,今後すべきだと思うこと

 

1,第2波沈静化後にすべきだったこと❇️

 第2波が経験の蓄積と設備の拡充、気候の影響もあってある程度沈静化したのが9月、10月。その後、気温が下がって来るにしたがって、充分予想できる状況であったにもかかわらず、対策は充分ではなかったと言うしかありません。

 その頃、総裁選挙が行われました。それはやらねばならないこととしても、コロナ対策と平行してやるべきでしたね💦。学術会議任命拒否問題で国会は紛糾していた頃です。

 GO-TOトラベルキャンペーンは、7月末から始まって、10月には感染者数の増加に伴って一旦停止の声も上がりましたが、そのまま継続されました💦。

 

 この時期に、冬場の流行を見越して先手を打つべきだったと思うのは、次の3点です。

1,保健所の業務の整理と人員の確保🌕

2,コロナ患者を受け入れる病床を増やし、医師・看護師の人員確保と待遇の改善🔵

3,PCR検査の拡充🔴

 

 まず、1🌕に関しては、長年の保健所に対する軽視から、規模を縮小してきたツケが回って来たという気がします。私が知っているだけでも、保健所の仕事内容が多過ぎてパンクしかけているようです。

 感染かも?と思った人が、まず連絡をとるのが、かかりつけ医院か保健所です。そこが機能しないとなると、もしも陽性だった場合、感染を広げてしまったり、重症化してしまうことにもなりかねません。

 入り口は、その後を決定する重要なファクターとして、素人の私にもわかるように手を打っておくべきだったと思います。

 

 次に2🔵については自明のことですが、一昨日のニュースでは、看護学生や看護学の教授たちにも、現場に入ってコロナ患者の対処に向かうよう問い合わせが始まっているということです❗一部では、これは「学徒動員ではないか」とさえ言われているそうです。

 また、声を詰まらせて現場の状況を伝える医師の姿にも胸が痛くなりました。疲労から看護師さんの離職も増えています。本当にそこまで医療従事者は危機的な状態なのでしょう。

 私の実家の近くにあった、移転後使われていなかった元県立病院は、半年の工事でコロナ専用病院に改築されて年末から稼働しています。

 医療従事者への差別など言語道断!前のブログでもだいぶ言いましたが、この分野にこそ私たちの税金を使ってください❗病床の増設と医療従事者へのボーナスを潤沢にして欲しいと思います。

 なぜなら、この時期に真っ先にやっておくべきことだったからです。はっきり言って、そこにお金を使わずにどこに使ってしまったんですかと、私は聞きたいぐらいです❗

 

 次に3🔴についてですが、これも以前ブログで書かせていただいています。

 経済を重要視するなら、これが一番です。ほとんどの人が「誰でも、いつでも、何度でも」PCR検査が安価で(できれば無料で)受けられれば、街に出ているのは陰性の人ばかりということになります。

 そうなれば、怖がる必要もなくなり、経済は勝手に回っていくでしょう!どこに感染者がいるかわからない…という状況だから、様々な対策が必要になり、感染に怯える日々から抜け出すことができないのではないかと思うのです。

 遠回りのようで、実は近道!…そこにほとんど手を打って来なかったですよね。しびれを切らせた民間の機関が安価な検査方法を提示するには11月まで待たねばならず、まだまだ誰もが受けられる状態でもありません。

 

2,11月にすべきだったこと

 第3波の兆しが見えていたにもかかわらず、総裁選挙や大阪都構想住民投票も行わなければならず、GO-TOキャンペーンに対する否定的民意も高まったにもかかわらず、そのまま実施されました。

 感染者数が増え始めたこの頃に、GO-TOキャンペーンをまず一時停止して、それでも駄目なら、ここで緊急事態宣言を発出し、一旦0の近くまで落としたら良かったのではないでしょうか。

 「たら、れば」ではありますが、少なくても、今宣言を出すよりは早く効果が出ただろうし、クリスマスから年始にかけて、大いに経済を回すことができたのでは、と素人の私は思います❗

 1ヵ月早く第3波に見舞われてしまった欧米の様子を、しっかり分析して日本の国民性と環境を考慮して応用すれば、良い反面教師足り得たのではないでしょうか。

 

3,12月にすべきだったこと

 やっとGO-TOキャンペーンが一時停止され、年末年始は静かにすごそうキャンペーンが代わりに声高に語られました。

 12月のこの時点でもまだチャンスがありました。医師会は「医療逼迫」「医療崩壊」を悲痛な表情で訴えました。寒さが厳しくなるにつれ、予想通り感染確認者数も重症者数も増えて行きました。

 その医師会のメッセージをしっかり受けとめ、現状把握が正しくできておれば、年末を待たずに緊急事態宣言を出すことができたのではないでしょうか。

 そうすれば、年末年始をもっと生産的に過ごすことができ、現在のような感染者数にならずに抑えられた可能性はあると私は思います。

 なのに、この時期にあったのは、菅総理を含む高齢者8人の会食事件でした。「5人以上で会食しない」というスローガンが、文字通り「絵に描いた餅」「有名無実」になった瞬間でした💦。

 12月26日の感染確認者数は、東京で949人、全国で3881人。まだ今より随分少ない時に手を打てたかも知れないのです。

 

4,変異種対策

 敵が何者かわからないときは、対策を取るにも困ってしまいますね。この新型コロナウイルスが何者かわからなかった、あの昨年2月頃と同じです。

 ウイルスが、自身の生き残りのために変異することは珍しいことではありませんが、この変異種の正体がほとんど不明であるという点が心配です😓。

 わかっているのは、1,7倍感染しやすいことと、そのためか若い世代でも重症化する可能性があるのではないかと言われているのが甚だ不気味です😰。

 昨年12月始めのニュースでは、変異種で注目されている英国と南アの様子が既に報道されていました。南アフリカ共和国では、治療が行き届かない低所得者層の感染者が、道端でバタバタ倒れて死んでいっているとも言われています。

 また、新年早々何度目かのロックダウンに踏み切ったイギリスでは、前回しなかった学校の休校に踏み切ったとジョンソン首相が訴えていました💦。

 

 「変異種は既に日本にも入って来ているが、数は少く、感染は広がってはいない」と政府は言っていましたが、入国検疫対策を始めるのも遅かったし(菅氏はスピーディーだったと自画自賛していましたが)、緊急事態宣言を発出した今でも、海外からのビジネスマンの入国を制限するつもりは彼にはないようです💦。

 トランジットを知らないのでしょうか。飛行機の離陸した国だけに注目していても、空は繋がっていますよ。

 海外から人が入って来てほしくないのではありません。私は海外にも早く行きたいし、大切な人も海外にいるので、とにかく早くコロナが収束してほしいから言うのです🛩️。

 ワクチンが効くかどうかも不明だし、この変異種の問題に関しても後手に回らないようにしてほしいと思っています。今回は学校が開いていますから。高齢者はもちろんですが、子どもたちも何としても守らなければなりません👪。

 

5,今後すべきだと思うこと

 とにかく、昨年は全てにおいて遅すぎました。情勢を正確に分析する洞察力の弱さ、国民の良識頼みのリーダーシップの弱さと他に責任転嫁する無責任さなど、残念ながら政府の危機管理の脆弱さが露見するに至ってしまいました。

 こうなってしまっては、好転するのはかなり厳しいですが、手をこまねいているわけにもいきません。今まで充分ではなかった事柄にたいして、今できる努力を最大限するしかありません。

 保健所、医療機関へまず私たちの税金をつぎ込んで、命を直接守る対策を早急に行使してください❗一部の人しか得しないGO-TOトラベルのキャンセル料の補填も大事ではありますが、このことについては誰も反対しないはずです‼️

 スタートが及び腰過ぎて失敗した、PCR検査の拡充と無料化を目指してください❗経済を安心して回すためです。

 私ごときの見識でこんなことを言うのは、かなり勇気が必要です。それでも言わないわけにはいきませんでした!真面目に今の状況を何とかせねばと考えてのことなので、熟慮が不十分な点はご容赦ください。

 

 最後に、1月8日今日の新聞記事のところでも触れましたが、この期に及んで、国会議員の「会食制限ルール」が、与野党の折り合いがつかず、自主規制でお茶を濁したというニュースについて付け加えます。

 ルール化したかった案は「4人以下8時まで」だったそうです。これって、政府が国民に提示している当たり前のことでしょう?言ってる側の国会議員は特別なんですか?守らなくていいんですか💥?

 このことについて大阪の松井市長が痛快に批判しています。「いい大人なのに、決めてもらわないとできないのか、センス悪い!」…同感❗🙆

 とにかく政府は何でも遅すぎると思います。中途半端な対策では、結局長引いてしまい、菅さんが心配してる経済への負担も思惑とは逆に大きくなってしまうでしょう。

 遅きに失した今だからこそ、徹底的にコロナをやっつけることが、結局は目的を達成する近道だと私の凡庸な頭でも思いますがいかがですか?

 それと、時短要請に従わない業者への「罰則」の件ですが、失態を演じた為政者には「罰則」はないんですか?

 こんなふうに情勢の分析を間違えたり、対策の時期を遅らせてしまうという失策をしてしまった場合、一般企業なら降格は免れないと思いますけど……。

 

 とにかく、今回の2度目の「緊急事態宣言」が、効果を上げますよう、自分も精一杯努力したいと思います🙋。そして、2月の始めには事態好転のニュースを期待したいと思います❗

 会食も旅行もオリンピック・パラリンピックも、多くの人たちは一年以上我慢し、実現できる日を待ち望んでいます❗

 2021年が、ウイルスに勝利する年になるよう、互いに互いを信頼し尊重できる心の余裕を取り戻せる年になるよう期待します‼️

 また次回も読んでくださいね😃芹沢マリリンでした🎵