No.78実は私、小説も書いてます❗その13

 2回目のワクチン接種が完了しました。大規模接種会場での予約制接種でしたが、申し訳ないほどの手厚い対応で、さすが日本!・・と思った次第です😊。

 会場入りしてから、出てくるまでたった30分❗スムーズすぎるほどのスムーズさでした。しかし、だからこそ残念なのは、予約制とは言いながら、どう考えても接種希望者が少ないように感じることです💦。

 もちろん、ワクチン接種は任意で個人の自由ですから、接種すべきだと言っているわけではなくて、この人員をもっと必要な場所に配置できないかということです。

 3、4ヵ月前、医療現場が逼迫した際に、自衛隊の看護官の方々が様々な医療現場で活躍されていましたが、現在は、その大規模接種会場での対処に当たっておられるらしいです。

 ニュースでは、その大規模接種会場での接種を希望する人が予想より少なくて、人員もワクチンも、宝の持ち腐れ状態ではないかという報道もありました。

 おまけに現場の医師や看護師さんたちが大勢オリンピックに動員されていますから、今の感染状況が長引けば、早晩医療現場の逼迫は避けられないでしょう。

 計画的で臨機応変な、現状に即した対応を即刻調整するような機能が作れないものかと、素人の頭では考えてしまうのです😅。

 例えば、増え続けている自宅療養者を往診するファストドクターを増員して医師の負担を軽減するとかはどうでしょう。

 毎日、これまた急激に増え続ける新規感染者への対応に奔走する保健所の職員をヘルプして、事務処理だけを担当してもらって、現場の職員の方々の感染者対応の負担を軽減させるとか、素人の浅知恵でも浮かぶことはあります。

 ニュースで、ある保健所の職員の方が「今の状況では、2日に1回、自宅療養の方に生存確認の電話を入れるだけで精一杯だ」と辛そうに言っておられました。

 政府が保健所と人員を減らし続けてきた皺寄せが、昨年からずっとこのような形で表れてきているのです。この1年半の間に、少しは待遇改善をなされているのでしょうか・・。物理的にも精神的にも、形になった改善はあるのでしょうか・・。甚だ疑問です😓。

 前代未聞のここ数日の新規感染者数をどう捉えるか、そして具体的に早急にどう対処の行動を起こすか・・社外の動向を注視したいと思います。

 前回のブログで述べたリーダーの心のこもった発言を期待したいですが、難しそうです・・。

 

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 それでは、今回も私の小説「刹那~襟子」の続きをお楽しみください😄。

 

  「刹那~襟子」 第四章 『濃厚接触』続き

 一日も早く彼らが日常を取り戻せるよう、襟子は祈ることしかできない自分がじれったかった。

 

 会社員の年輩の方は柴本孝夫、五十五歳になる営業職の部長。いわゆる「たたき上げ」である。ITに不馴れゆえにテレワークの準備には少々手間取ったが、今ではリモートワークも悠々とこなしている。

 つまり、過去の栄光に囚われて新しいものにアレルギーを起こすというような了見の狭い人間ではなかった。      ただ、「営業は取引先に何回足を運ぶかで決まる」と、相手側との信頼関係を築くことの大切さを、血肉に染み込ませてきた三十年間を全て覆すような昨今の情勢には、やはりやるせない思いをしていたのも事実である。

 それまでの価値観の大幅な変換が、数年後定年退職してからも働きたいと思っていた彼の意欲を、いやが上にも削いでしまうのを、彼は忌々しい思いで感じていた。

 

 通路を隔てて座った同じ会社の後輩の方は四十一歳の佐々木尚彦。先ほどの柴本の直属の部下ということになる。

 テレワークやリモートワークには若者と同様、全くと言っていいほど違和感はないが、定年退職までまだ二十年余り、今までの実績を貯金として、惰性で過ごせる(そんなつもりは毛頭ないが)年代ではないと思っている。

 コロナ禍で会社の方針もいろいろと変わったが、合わないからと言って早期退職するにはまだ早すぎる。まだ小学生の子どもを二人抱えて、これから自分はどのように生きていったらいいのか、こんなに早く考える機会が訪れようとは思ってもみなかったのである。

 意識しようがすまいが、時代の変化の波に乗り遅れぬよう、呑み込まれぬよう、自らの働き方生き方を考えなくてはならない岐路に立っている実感が彼にはあった。

 

 襟子の一番近くに座っていた高齢の男性は、上野正義八十二歳である。彼は七十九歳の妻、美佐恵とともに、あの豪華客船クイーンサファイア号の乗客だった。

 まだ新型コロナウイルス感染がごく一部の人に限られていた頃、日本国内での感染者がまだ一桁だったあの頃、乗客のほぼ半数が感染し、死者まで出たこの船での事件は、今まで経験したことがないという恐怖からかセンセーショナルに報道された。

 誰もが憧れる長期クルーズのラストがこんな悲劇に見舞われようとは、誰が予想できただろう。長期間の船内隔離、その後の消毒作業とホテル隔離。

 それらのニュースは、日本全国のみならず世界中に報道された。PCR検査で陰性と判明した乗客がホテルからやっと帰路についた時、感染の不安のある中で、ずっと乗客の世話をしていたホテルの従業員が、バスの外に並んで見送った。手を振るホテル従業員の方々の姿には、胸の詰まる思いをした人も多くいたことだろう。

 そうやって帰ってきた乗客のうちの二人が上野夫妻だった。二人は高齢ゆえに、催されるパーティーやレクリエーションに出席せず、食事や散歩以外には自分たちの部屋からほとんど出歩かずにいたからか、二人とも検査結果は幸運にも陰性だったのだ。

 二人にとって、この豪華客船での船旅は人生最後の思い出作りだった。普通の会社員と専業主婦のごく普通の夫婦にとって、船旅は夢だった。

 その夢の実現のために、普段の生活を切り詰め贅沢をせず、何年も前からその日のために苦労を厭わず生活していたのだ。

 ところが、陰性という判定が降りたにも関わらず、しばらくは見送ってくれた家族にも会うことができなかった。お土産も渡すことができなかった。

 会ってくれなかったわけでも、受け取ってくれなかったわけでもない。得体の知れないウイルスゆえに夫婦が遠慮したのだ。もしもの感染を避けようとして・・。

 ところが実際はもっと大変だった。近所の人からも避けられた。スーパーに買い物に行っても、陰でこそこそ噂されているように感じた。

 趣味の碁会所にも行かなくなった。回覧板も回って来なくなった。とうとう道を行く人の話し声も気になるようになり、庭の花の世話もできなくなった。手入れの行き届いていた庭の花々は、夏を待たずに枯れた。

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍃🍂

 

 そのうちに時をおかずして引きこもりがちだった妻が認知症を発症してしまう。夫のことはかろうじてわかるが、日常生活に支障が出だした。

 まず食事の支度ができなくなり、歯磨き、入浴、着替えも夫の介助なしには不可能になった。娘が二人いるが、二人とも離れた県に生活の拠点があり仕事もしていて、それぞれの家族をおいて介護を頼むわけにはいかなかった。

 もとより、娘たちに負担をかけるつもりはなかったし、夫は自分が健康ならまだなんとかなると思っていた。

 ところがある日、ご飯と味噌汁と卵焼きの朝食(夫が作ったもの)を前に、じっと黙ったまま微動だにしない妻を見て夫は悟った。とうとう「食べる」ということが理解できなくなったか・・と。

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 今回は、ここまでにさせていただきます。切ない終わり方ですが、次回の続きの展開を楽しみにしていてくだされば幸いです。

 コロナ禍は今までにないひどい状況を呈しています。どうかご自愛ください。芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

No.77実は私、小説も書いてます❗その12

 2日続けて全国の新規感染者数が1万人を越えています!私の予想以上の増加です。まるで外国のニュースを見ているようだと危機感を覚えました。

 知人の中には、「重症者数や死者数は減っているのだから、寧ろ状況は良くなってるんじゃないの?」とか、「高齢者の感染が減って、ワクチンので効果が大きく出てるんだから、政府の施策が功を奏しているんじゃないの?」とか 

「マスコミがいたずらに危機感を煽って、せっかくのオリンピックに水を差しているとしか思えない!」

という人もいます。

💦💦💦💦💦

 しかし、私の考えは違います。コロナの軽症者は、状況が悪くなれば中等症になります。中等症の人は、いつ重症化するかわかりません。

 重症者のエクモを使った治療の様子をテレビのニュースで見たことが一度もないという人は少ないはずです。あの大変さは、本当に命の現場だということを考えさせられます。

 治療の効果が出て命の危機を脱しても、普通の状態に戻るには大変なリハビリが必要だと繰り返される報道から知りました。

 また、日常の生活に戻っても、後遺症が残ったり、メンタルに支障が出たり、家族を含め生活が大きく変わってしまったり・・決してコロナはインフルエンザと同様に考えられるものではないと、私は思っています。

 誰もが感染の可能性があり、感染したら重症化する場合のあるこの疾患に関して、私は絶対に安易に考えてはならないと思うのです。

 私は明日ワクチンのことを2回目を接種しに行きます。帰省のためにPCR検査も申し込みました。私の故郷では、この夏に帰省する人対象に、無料のPCR検査をネットで申し込むことができるのを家族に教えてもらったからです。

 ただ、道中公共交通機関などで感染しないとも限りません。個人的な理由で今はあらゆるリスクを避けたいので、PCR検査が陰性でも、帰省するかどうか迷っています。

🚌🚃🚃🚃🚃🚅🚙🚕✈️🚄

 この夏を健康に乗りきるために、さまざまなことを我慢しています。そういう人は多いはずです。でもそういうことを考えなければならない状況に今来てしまっていると、残念ながら私は思います。

 その原因は、今までのブログにずっと書いてきました。この2年間、コロナ禍(コロナの原因ではありません。なぜコロナを乗り越えることができないのか、コロナ禍の原因です。)の原因についてずっと考えてきました。そして、発信してきました。

 この国は何を大切にする国なのか、どこで間違ってしまったのか・・次第に明らかになって来てはいますが、今もなお考え続けています。

 「政策としてこの点が間違っていました。こうするべきでした。だから今後はその反省の上に立って誤りを正し、こう変えていきます。なぜなら、最も大切なのは、⭕⭕だからです!」・・という、リーダーの、「私」にも理解しやすい、血の通った言葉を待ち望んでいるのです・・。

 

☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️☀️

 

 今回も、私の小説「刹那~襟子」で非日常を束の間お楽しみください🙋。

  「刹那~襟子」 第三章 叙情的恋愛 続き

 いつの間にか彼が起きて、繭子に背を向けて身支度をしている。繭子は、ネクタイを背中の方に回し、襟を立てて締める彼の仕草が好きだ。帰るまで、二人はほとんど言葉を交わさない。が、この日は違った。

「限界だな・・。」

「そうね・・。」

「何処かへ行こうか・・。」

「わかった・・。」

その余りにも意味の深い、短い言葉のやり取りが、彼らのその後を決めた。機は熟していたのだ。それ以上の言葉はいらなかった。

 

 繭子の踏みしめる床や地面はふわふわだ。頼りなく湾曲し、めり込み跳ね上げ、自在にその形を変えようとする。立っているだけに繭子は渾身の力を振り絞る。

 しかし、とうとうその揺れに身体を任せようと思うようになった。地面が沈んだら自分も沈む。地面が浮き上がったら自分もゆっくり浮き上がろう。

 なだめてすかして、精神の安定を得ようとするのに、頭ではわかっていても身体が言うことを聞かないのだ。繭子の身体は、一人の一人以外に癒されることを拒否してしまう。今ではその思いを、かたくなに発露する・・。

 二人には今の生活の基盤と、どうやって折り合いを付ければいいのか蛾わからなかった。そして、何処へいくのか、どうやってこれから生きていくのかも定かではなかった。

 ただ、この部屋から出て右と左に別れ、まるで何事もなかったかのように、それぞれの家族が待つ家に帰るのは無理だったのだ。もう片時も離れていることは不可能だった。二つの顔を使い分けて生きていくことには、既に限界が来ていたのだ。

 それでも繭子は、これだけはわかっていた。二人がこれから何処かへ行くとしても、長くは続かないことを。離れていた今までよりも、一緒にいるこれからの方が、別れの日が近いことを。自分たちは、別れるために一緒にいようとしているのだということを・・。

 

 このまま二人は何処まで行けるだろう。どちらかが死ぬまで?決して全く同じ量ではあり得ない互いの気持ちの、どちらかが離れるまで?それともほんのわずかの日々?

 その答えは繭子自身にもわからない。ただ、自分たちは終わりに向かって走り出したのだということに、おそらく彼も気づいているであろうことを感じていた。

 繭子は思った。自分たちの、今では決して許されることのない「罪」になってしまったこの行為を、遠い遠い未来に、過去の思い出の一つとして甦らせるようになるのだろうか。それは、甘美な記憶として・・?それとも、鈍い痛みとして・・?

 二人は揃って部屋を出ると、破滅に向かって互いの車を起動させた。バックミラーで愛しい人の静かに凪いだ表情を確認した繭子は、決然と車を発車させるのだった。

🌃🌃🌃🌉🌉🌉🌉

 

  第四章 「濃厚接触

 その日襟子は、普段滅多に乗らない市内循環バスの中にいた。襟子は、気が重い。襟子ぐらいのベテランになると、契約した事業所回りなどの営業の仕事が回って来ることは今までにもあり、それなりの年齢で落ち着いた襟子は、急な事業所訪問もそつなくこなしていた。

 しかし、今日の業務命令は、コロナ禍により、業績に支障が出ることを見越して事業所からの発注を減らすという、契約違反にも抵触しそうな内容を伝えに行く、文字通り平身低頭が要求される気の重い内容だった。

 襟子の職場では、社用に自家用車の使用を禁止されており、おまけにタクシー券も削られたためバスを利用するしか方法はなかったのである。

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 襟子が乗ったバスだけでなく、ほとんどの交通機関は三密を避けてソーシャルディスタンスを取っており、通勤通学時間帯でもないため、乗客は十名ほどしかいなかった。

 それでも道路は混雑しており、目的地まで1時間以上かかると予想して、襟子は最後尾の席に座った。普段なら、学生の集団しか座らない場所である。

 他の客と距離を取りたかったのと、滅入った気分を少しでも和らげようと、見晴らしの良い席を無意識に選んだのかも知れない。

(なぜ、よりによってこんな時に・・。)

1時間後に、襟子がこんなことを思うようになろうとは、その時は襟子自身も、他の乗客も、誰一人として脳裏に浮かべた人はいなかったはずである。

 

 乗客はコロナ時の常識通り、できる限りの間隔を取って座っていた。やむを得ない理由で外出しているのだろうか八十歳は過ぎていると思われる高齢者が1人、襟子の近くに座っていた。

 二列おいて前に、五歳ぐらいの幼児と若い母親、真ん中あたりに会社員らしい四十がらみの男性が二人、通路を挟んで隣り合っていた。同じ会社の同僚だろうか。

 その前に六十代後半ぐらいのきちんとした身なりの中年女性、あと数名の若い男女がパラパラと、その後頭部だけを見せていた。

 襟子からははっきりとは見えなかったが、全員当然マスクをしている様子で話し声も聞こえず、奇妙な静寂が車内に一種の緊張状態を醸し出していた。

 

 間に通路を隔てて座っていた会社員の話し声がかすかに聞こえてきた。どうやら、話題はコロナ禍のため最近急激に増えたテレワークのことのようだ。

「本当にこれでいいのかって思うときがあるよ。」

「仕方がないんじゃないですか、無理に部下を出勤させるわけにはいかないでしょう。」

「もちろん、テレワークでも仕事はできるさ。テレワークの方がいい仕事ができる時もある。それは認める。何より安全だからな。しかし・・。」

「まぁ、職種にもよりますが、この機会に社屋を廃棄して全部テレワークにして、莫大な経費節減で利益を上げた会社もあるらしいですよ。このコロナ不況の時に。」

「それでいいのかなぁ。俺はリモートじゃ煮詰まった論議ができないような気がするんだ。隔靴掻痒って感じかな。フェイスシールドを二重に付けてでも、同じ空間で相手の存在を物理的に感じながら話をしなくちゃ、本当のいい考えなんか浮かびようなないよ。そんな考えは若い奴らには、古いって一蹴されるだろうがね・・。」

「難しい時代ですね。僕ぐらいの齢でも適応するのに必死ですよ。」

 弱々しい笑い声でその会話は終わったが、襟子は彼らより年上ゆえに、言いたいことはよく理解できた。コロナの渦中では、新しい生活様式に慣れていかなければ命さえ脅かされるのだ。

 あらゆる面で、今までの固定観念を払拭し、発想の転換が求められる。若い柔軟な頭と違って、経験や知識が多い古い頭は適応しにくい場合が多いのだろう。

 もはや、マスクをせずに公共交通機関に乗るなんて考えられないところまで、社会は変容しているのだ。寧ろ、マスクをしない社会は2度と戻っては来ないのではないかとさえ思ってしまう。

 けれども、襟子は彼らの言うことにも一理あると思った。テレワーク、リモートワークの是非はもう言うべき時期を過ぎているが、面と向かって同じ空気に漂う緊迫感を感じながら、時には興奮して机を叩いた振動も感じながら議論する、その充実感はやはりかけがえのない大切なものなのではないだろうか。

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  バスには若い男女も乗っていた。彼らは大学生かもしれない。近くに有名な国立の美大があるのだ。可哀想に、彼らは大学にもう半年も通学できていない。ずっとオンライン授業のはずである。

 美大生なら、大学で実際に絵を描いたり、塑像を制作したり、デッサンをしたり、実技をしっかりやりたいはずである。

 他の学部生もそうだが、リモートだけでやれることは限られているのではないだろうか。自分の大学時代のことを思い出しても、サークル活動や学祭や学費値上げ反対の集会、何気ない日常の一コマにも仲間がいた。

 仲間と笑う、仲間と話す、仲間とケンカする、それら全てが大学生活の中で、どんなに貴重で煌めく時間であるか、早く彼らにも味わってもらいたい。一日も早く彼らが日常を取り戻せるよう、襟子は祈ることしかできない自分がじれったかった。

 

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 今回は、ここまでにさせてください。一台のバスの中で、まだ多くの人々の人生が交錯して行きます。続きを楽しみにしていただければ嬉しいです😆🎵🎵。

 毎日猛烈な暑さです☀️。コロナにも熱中症にもお気をつけください❗ 芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

 

 

No.76実は私、小説も書いてます❗その11

 オリンピックが始まりました!アスリートたちの勇姿は、結果がどうであれ無条件に感動を呼びます😃。

 それにしても、アスリートたちの努力に比べ、オリンピック委員会と日本政府の失策には、ほとほと呆れてしまいます。・・というより疲れました😥。

 昨日TVの報道特集で、オリンピックのボランティア用のお弁当の大量廃棄のニュースには驚いて胸が潰れる思いです😰。

 私は、もちろんマスコミの報道を鵜呑みにしている訳でも、何がなんでもオリンピック反対と思い込んでいる訳でもありませんが、(軟らか目)に見ても、このニュースには驚き、怒りさえ覚えてしまいました💦。

 東京の無観客になった国立競技場に、大型トラックで大量のお弁当やおにぎりが搬入されます。しかし、無観客のためボランティアの人数は大幅に削減され、余った食品が大量に、人の手に渡ることなく即刻ゴミ箱に廃棄されているのです!

 確かに発注した食品は急にはキャンセルできません。キャンセルしたら、その業者が損害を被ってしまいます。🍱🍙🍱🍙🍱🍙🍱🍙🍱🍙🍱🍙🍱🍙🍱🍙

 しかし、廃棄しか処分方法はなかったのでしょうか・・。コロナの影響とかで、食事に困っている人は大勢いるでしょう。アルバイトができずに、高い学費に困窮している大学生や、失職して住む家もなくなり路上生活を余儀なくされている人たちもいるようです。

 捨てるのなら、施設や子ども食堂やそういう人たちに無償で配ったらどうでしょう?もちろん配るのにも人員が必要で場所も必要ですが、練れない対策でもないように私は思うのです。

 自分が動かずして簡単にそんなことを言うな・・と言われるかもしれませんが、そういう仕事や役割を委託するために、私たちは長い間高額の税金を払っているのです。

 無観客になる場合、ならない場合の二つの場合を想定して、ボランティアの人数を考え、お弁当の数も割り出し、余る食品の行く手をあらかじめ考えておく。

 配布に関しては、無観客でボランティアの仕事がなくなる方々に、あらかじめ依頼しておく・・というのはどうでしょう?

 私でもこれぐらいのことは想像ができます。賢い有能な方々がオリンピック委員会にも政府にも山ほどおられるはずですから、私ごときが思いつくことは考えられるでしょう。

 いったい誰がそこにブレーキをかけたんですか?意味がわかりません😥。

 

 思えば、なぜ⁉️・・と思うことがたくさんあります。

・エンブレムの盗作疑惑

・国立競技場の設計変更問題

・マラソンコースが東京から札幌へ

・大会組織委員会森喜朗会長の女性差別発言とそれによる辞任

・先走った森会長推薦の川淵三郎氏の辞任

・開閉会式の総合統括担当の女性タレントの容姿を侮辱する発言

聖火ランナーの相次ぐ辞退

・大会ボランティアへの待遇の悪さ

・直前の開会式の関係者の辞任と解任(大会組織委員会は、中心スタッフについてなんにも検索しないんでしょうか…。理念に照らし合わせれば事前にチェックは可能だと思うんですが…。)

💦💦💦💦💦

 確かに誰もが予想しないコロナ禍での開催で、余分な仕事が限りなく増えたであろうことは予想するに固くありません。

 しかし、政府のコロナ対策の遅さと不備が、その混乱に拍車をかけたように私は思います😓。

・ボランティアへのワクチン接種の遅れ

(これには、政府の見通しのなさによる全国へのワクチン配布の遅れが大きく影響しているのでしょう)

・バブル方式と言いながら、穴だらけのバブルだったことが判明

(空港での水際対策の甘さ、ホテルでの管理やホテルからの外出に関する不徹底など)

・子どもたちの観戦動員の問題

・交通渋滞の問題

・開会式の時の国立競技場の周りの密状態の放任?

そして、

・開催地東京での4回目の緊急事態宣言と医療現場の逼迫

・長引く緊急事態宣言や蔓延防止対策による経済の冷え込み

・・・など、枚挙にいとまがありません😰。

 何でも企画をする時は、第1案がダメな時、緊急に予想外のことが起こった時の代替案をいくつも用意するものです。見通しとセキュリティーが不可欠です。

 そして、まず大切なのが、「なぜやるのか。何のためにやるのか。到達目標は何か。」という、『理論』です❗私はそう思っています。

 その『理論』や『理念』を大切にしないことから、先程のべた辞任や解任が起こってくるのではないかと思うのです。

 開会式のコンセプトを前日に新聞やニュースで見て私は真剣にびっくりしました!確か一番の目的は、『復興五輪』ですよね❗その記述が一つもありませんでした!全く一言もです💦。

 そんなことあり得ないでしょう💦。何のために上野由岐子さん始めソフトボールのチームが福島で試合をしたんですか…。

 それに対してコロナ禍からの復活とかを付け加えるということはアリだと思いますが、全く言及しないなんて考えられません(さすがに橋本さんも驚いていましたね。・・というよりあなたは事前にチェックしておくべきでしょう)。

 そこが曖昧になるということは、今回の五輪の意義そのものに関わる重大事項だと思いますが、あなたはどう思われますか・・?

🎾🏊⚽️⚾️🏀🏃🏃🏃🏃

 

 それでは、今回も私の小説でしばし非日常をお楽しみください🙋。

  「刹那~襟子」 第3章 『叙情的恋愛』続き

 繭子たちは、とうとう離れることができなくなった。愛しすぎて、相手が自分の身体の一部になってしまい、切り離すことができなくなってしまった。

 彼らは去った。何もかも捨てて・・。

 もちろん許されることではない。残された夫や褄や子どもたちのことを思えば、地獄に堕ちてしかるべき所業である。その大きな犠牲を顧みず彼らは去った。

 彼らは出会ってしまったのだ。全てを捨てても後悔しない相手に。きっと繭子があのカフェで言っていたように、それは互いの視線が一瞬にして網膜に像を結んでしまったことから始まったのだ。

 その一瞬が、彼らの人生のベクトルを変えてしまった。何度も引き戻そうとしただろうに、偶然に偶然が絡み合い、重なり合い、交錯する刹那の運命の糸に引き寄せられてしまったのだろう。

 襟子は、夕日の残光がゆらゆらとビルの谷間に消えて行くのを瞳の端に感じながら、車のスタートボタンを押した。

 オートに設定したライトがためらいがちに点灯するのに気づき、間もなく迫る宵闇との間のこの時間が、まさしく文字通り「逢魔が時」であることに微かな違和感を覚えていた。

 街路樹のわずかに色づいた木の葉が一枚、襟子の車のフロントグラスに落ちてきて、しばらくワイパーの片隅に踊っていたが、いつの間にか何処かへとひらめきながら飛んでいってしまった・・。

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 白い霧の中を走って走って、繭子はようやく愛しい人の病室を探し当てた。病室のドアのプレートに触れると、花の写真はおもむろに一人の名前を写し出した。紛れもないあの人の名前・・。

 繭子は、ためらいながらも決然とドアノブに手をかけた。物音一つしない。人工呼吸器のシューシューという音も、何かの機械の電子音も、そして当然あるはずの小さな話し声や人の気配も、そこにはないように思えた。

 繭子は意を決してドアを開けた。するすると音もなくドアは開き、白い布団にくるまれて横たわる人の姿が見えた。あぁ、紛れもなくそれは繭子の愛しい人。

 白いベッド、白いシーツ、そして見たこともないほど白い顔をした彼が、静かに眠っていた。繭子は、自分を拒否しているはずのこの部屋に入ることを躊躇し、次の瞬間にも聞こえて来そうな彼の妻や子どもたちの声を聞き逃すまいと全神経を研ぎ澄ませた。

 その時までは、繭子はかろうじて冷静だった。その時までは・・。

 彼の他には誰もいない。そして、この期を逃したら、きっと二度と逢えなくなる・・。ふと、彼の眉間が微かに苦痛に歪んだ。まるで、繭子の下にいる、あの時に見せる快楽と苦痛の狭間のような表情だ。

 繭子は我慢ができなかった。彼の家族に見られるかもしれないことや、その他諸々の世俗の常識はもはやどうでもよくなった。

 吸い寄せられるようにベッドの傍に駆け寄って、血の気のなくなった彼の手を握りしめた。繭子をいつも癒してくれたこの優しい手に、何度も何度も口づけし、自分の頬に押し当てた。

 ひんやりと冷たいが、微かにそこに温かみのあるその手を、自分の唇に頬にそして胸に押し当て続けた・・。

 

 自分の嗚咽で目を覚ました繭子は、枕が涙で濡れているのを、何処か遠くのことのように感じていた。また、辛い夢を見てしまった。

 繭子は、今まで彼の夢を見ることはほとんどなかった。おそらく死の床にいる彼のことを、まるで予知夢のように見るとは、我ながら自分の精神のバランスの危うさを感じて慄然としたのだった。

 繭子にとって辛い夢とは、いつも決まって高校生の頃の夢だ。朝目覚めたら、もうとっくに電車の時間は過ぎている。父や母は仕事に出かけて家には誰もいない。

 遅刻してでも駅に向かおうとするが、制服がない。やっと制服が見つかると今度は鞄がない。靴がない。どうしても学校に行けないのだ。

 辛くて悔しくて不安で、繭子は涙を流し始める。少女のようにしゃくりあげながら・・。そういう夢を見たとき、繭子はいつも、

「大丈夫、大丈夫・・。」

と呪文のように小声で繰り返しながら、自分の腕で自分の身体を抱き締める。爪の痕が付くくらいきつく抱き締めると、不思議と落ち着いたものだ。

 今、繭子は彼と借りた、自分と彼の他には誰も知らない隠れ家のような小さな部屋にいる。仕事が終わって。いつものように互いに連絡もとらず、1ヶ月前に二人で決めた日の決めた時間に二人は部屋で落ち合った。

 もどかしげに互いに着ているものを剥ぎ取り合い、ほんのつかの間の情事で互いの気持ちを確かめ合って、限られた、短いけれど心地よい眠りに身を委ねていたのだった。

 (まだもう少し時間がある・・。)

隣でまだ寝息をたてている彼を起こさないように、静かに布団から抜け出て。繭子は音をたてないように服を着る。

 唇に喉に彼の匂いを感じる。繭子は、小さなシンクの水道の蛇口から、ガラスのコップになみなみと水を注ぎ、喉を鳴らして飲み干した。

🌇🌆🌃🌌🌕🌔🌓🌑

 

 繭子と彼の関係は、どちらかが病気になった時のことを考えると風前の灯火のようなものだ。互いの配偶者画二人の関係を知ったとしたら、たとえ臨終だといっても、繭子を彼に逢わせてくれるはずがない。

 彼も同じだ。どちらかが病気になって身動きがとれなくなった時、二人にはなす術もなく時は流れていくだろう。そんな時のことを考えると、繭子は無性に淋しくなる。

 一番大事なときに、一番一緒にいたい時に、決して一緒にはいられないのが二人の関係だからだ。あの夢は、そんな恐怖心から繭子の深層心理に巣くっている光景なのだろう。

 繭子は彼と抜き差しならぬ関係になって一年ほど経った時、彼の胸の上で寝物語に呟いたことがある。

「私かあなたか、どちらかが余命幾ばくもないという病気になった時は、二人で何処かへ行こう。最期にはそれぞれの家族の元に帰るのか帰らないのか、それも成り行きに任せよう。

束の間の贅沢な二人だけの時間を大切に過ごそう。絶対に後悔しないように。誰にもわかってもらえないし、誰にも許してもらえないでしょうけど。」

 ほんの1%の可能性でも、本当に実現するかもしれないと錯覚する瞬間が、二人にはどうしても必要だったのだ。

 

 いつの間にか彼が起きて、繭子に背を向けて身支度をしている。繭子は、ネクタイを背中の方に回し、襟を立てて締める彼の仕草が好きだ。

 帰るまで二人はほとんど言葉を交わさない。が、この日は違った。

「限界だな・・。」

「そうね・・。」

「何処かへ行こうか・・。」

「わかった・・。」

その、あまりにも意味の深い、短い言葉のやり取りが、彼らのその後を決めた。期は熟していたのだ。それ以上の言葉はいらなかった。

🌇🌆🌃🌌✨🎇

 

 今回は、ここまでにさせていただきます。今回のラストは第4章「濃厚接種」に入るかなぁと思っていたのですが、第3章「叙情的恋愛」がもうあと少し残っていました。

 小説を書いていると、どうしてもラブストーリーを入れたくなるのです(照れ笑)。

 続きも読んでくださいね😃。皆様、熱中症にはお気をつけくださいませ☺️ 芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

No.75実は私、小説も書いてます❗その10 

 京都府立植物園で28年間も育ててきた世界最大の花ショクダイオウコンニャクの巨大な花が咲きました❗この植物のことは少女の頃から知っていて、とても興味を持っていたので、2メートルもの花が咲く様子を動画で見て、一人興奮していました😆。

 残念ながら2日しか咲かないので見に行けませんが、強烈な腐敗臭がするらしく、マレーシアでドリアンの大人食いをする私ゆえに、ちょっと嗅いでみたかったなぁとも思います(笑)😁。

 実は私は「食虫植物」も大好きで(笑)、植物園の温室でウツボカズラモウセンゴケなどを見つけると、家族で一人、夢中で写真を撮ったものです!なかなか理解してもらえないので(笑)😅。

 以前CO・OPの通販でハエトリソウを購入し、蝿を採るのは難しいので、代わりに竹輪を小さく切ったものをエサとして与えて育てていました(笑)❗

 1ヶ月ほどで枯れてしまったのですが、その理由がさっきわかりました!

 今私は、NHKBSプレミアムで8Kの「イングリッシュガーデン」の番組を観ています。(こういう番組を好んで観るほど、植物が好きです❗ただし、育てるのは苦手です(笑)。) 

 その番組で言っていました。「ハエトリソウは、1回口を閉じると、2日かかって開ける」と。

 そうです!私はハエトリソウで遊び過ぎました💦。口を開け閉めするのが面白くて、何度も触ってしまったからです。ハエトリソウさんごめんなさい😭。

 

🍀🌱🌿🌵🌴🌵🌵🌵🌵🌵

  今回も、私の小説「刹那~襟子」でお楽しみいただければ嬉しいです😆🎵🎵。

   「刹那~襟子」 第三章 『叙情的恋愛』続き

 そして、遠からず彼らは失敗する。襟子は、彼らが決して悪い人間ではないことを知っているだけに、運命な抗えず流されていく二人のこれからを思うと胸が詰まった。

 しかし、襟子は思わずにいられなかった。社会的地位も分別もあるはずの四十代の二人に、ブレーキをかけるチャンスはなかったのだろうかと。

 その後のことを考え、互いの家族のことに思いを巡らせ、世間への影響を考えて思いとどまることはできなかったのだろうか。

 双方にきちんと話し、法的にきちんと離婚し、責任を取るというプロセスを踏むことだってできたはずである。

 しかし、その考えがもはや無為なものであることも彼女にはわかっていた。・・それができるなら、こんなことにはならなかった。

 できなかったのだ。もう片時も離れているとこができなかったのだ。その些末?な一連の手続きの時間さえ、離れたくなかったのだ。

 寧ろ、破滅に向かって一気に流されていくことを自覚しながら、確信犯然として彼らは決行したのだ。こうするしかなかったのではないのだ。

 

 答えの出るはずのない問いを繰り返し、それでも襟子は荷物をまとめ始めた。捨てるものは小さなペーパーバッグ一つ分しかなく、ほんの少しの荷物は、瞬く間に部屋の外の通路へと片付けられた。

 間もなくリサイクル業者が全ての痕跡を運び去ってくれるだろう。襟子は、この場面には不似合いな、真っ赤に燃える鮮やかな夕焼けを背にしながら、しかし心のどこかで、そんな彼らを寧ろ羨ましいとさえ思ってしまう自分がいることを、はっきりと感じていた。

🌇🌇🌆🌆🌌🌌

 恋愛とは、人を愛するとはどういうことなのだろう。そして、不倫とは・・。全てを片付けて帰る道すがら、襟子はしばし考え込んでしまう。

 独身者同士が知り合って恋に落ち、周りの人たちに祝福されて結婚する。しばらくすると子どもが生まれ、子育てをしながら社会的にもごく常識的な地位を得て、いずれ安定した老後を迎える。

 ・・これがよくあるごく普通の人生の道筋であろう。ところが、それ以外の恋愛は、どんなものでも、ひっくるめてまとめて不倫と呼ばれ、倫理的に許されない行為として社会的制裁を受ける。

 例えば、何かの拍子に夫が若い独身女性に心を奪われる場合がある。また、独身女性が、経済力のある、同年代よりも落ち着いた既婚男性に好意を持つことが起こる場合もある。

 女性の場合は、何も要求せずにそのまま陰の存在に甘んじる場合もないではない。しかし、よくあるのは、相手の男性に、妻と別れて一緒になってくれと迫る場合だ。

 若ければそれだけでも自信があるし、自分の将来も長いから、人生をやり直させることに積極的になってしまう。修羅場を見る不倫は、ほとんどがこのケースだと言えるかもしれない。

「もう少し早く出逢っていたら・・。」

という呪文のような言葉があるが、きっとその時でなければ恋には落ちていない。避けられない運命的な出逢いというのは、代わりがきかないのだ。

 

 逆に、妻が別の男性に恋心を持つ場合もあり得る。配偶者以外に恋愛感情を持つのは男性とは限らないのだ。働く女性であろうが専業主婦であろうが、そんなことは関係ない。

 世間一般がその可能性に敢えて言及しないでいるのではないか、避けているのではないかとさえ思えるほど、この範疇の片隅に置かれているのがこのケースであろう。

 この場合は特に、相手は未婚既婚にかかわらず、年上でも年下でもあり得る。相手の男性が、独占しようとする場合もあるだろう。それとも、また深く、密かに浸潤していくのだろうか。

 

 また不倫に走る既婚者は、配偶者に物足りなさや共感できない精神的不満を感じているからだとしたり顔で言う人がいる。

 更にDVや常人には理解しえない言動を執るひどい配偶者ゆえに、他の人へ気持ちが移るのだと言う人もいる。果たしてそういう場合だけなのだろうか・・。

 襟子は、繭子から夫の人格や性格や日常の行動を非難する言葉さえ、一言も聞いたことがない。寧ろ彼女からことあるごとに何度も聞かされていた。

「夫には何も悪いところはないし、何の文句もあり得ない。人間的に信頼しているし、夫として変わらず愛している。」

と。どんなに配偶者を愛していてもある一瞬のそれこそ「逢魔が時」に魑魅魍魎にみ魅入られるように、別の人間に奪われる心を取り戻せなくなることは、残念ながらあり得るのだ。

 繭子たちの場合は、その上、互いに何も求めなかった。未来を考えることもなかった。昨日までは・・。

離婚して再婚したいなどと聞いたこともない。

 二人の時間をもっと持ちたいとも、互いを独占したいとも思っていなかったと襟子は断言できる。そう、昨日までは・・。

 本来の繭子たちの恋愛は、相手に何も求めない、未来も考えない、ただ相手の愛だけを欲していた。刹那に交わす互いの愛だけが彼女たちを支えていた。考えようによっては、なんて純粋な愛の形なのだろうと襟子は思ってしまうのだった。純粋な愛が、この世に本当に存在すればであるが・・。

 ごく普通の結婚をする若い独身の二人であってもその心の奥底に、相手の将来性、金銭的な生活の安定、子供の将来性まで考慮に全く入れないという人は、どれだけ存在するだろうか。

 襟子自身も、結婚の折、それらを全く考えなかったとは言いきれない。それは決して悪いことではないはないし、寧ろ常識と言えるかもしれないが、繭子たちの恋愛に比べれば、功利的な比重が大きいと思えてしまうのだ。

 敢えて言う。叙情的とは対極の打算的な恋愛が、世間ではほとんどの割合を占めていると言ったら言い過ぎだろうか。

 襟子は本当のところがわからなくなってしまった。また自分の精神の脆いところが露出していく危険、神経のニューロンの尖端が、じくじくと音を立ててアラートを発出している。

 自らが自らを苛むイメージに翻弄されながらも、襟子は考えざるを得なかった。

 人を愛するとは何なのだろう。言うまでもなく、浮気や体だけの関係は論外である。結婚という形態は維持しつつも、愛のない生活を流れのように続けている人たち、ただ惰性で家庭を営み続ける人たち、配偶者賀この世を去った時に、あなたと生きて幸せだったと言うことができない時間を、ただ過ごして来た人たち、それでも彼らは社会的に非難されることはないのだ。

 繭子たちは、とうとう離れることができなくなった。愛しすぎて、相手が自分の体の一部になってしまい、切り離すことができなくなってしまった。

 彼らは去った。何もかも捨てて・・。

 

🌌🌉🎇✨🌠🌃

 今回は、ここまでにさせてください。次回はいよいよ、第四章「濃厚接触」に進めそうです。

 世間は真夏、今日も猛暑日でした!夏休みに入って、学生たちは部活動の夏の大会を迎えています。どうか熱中症に気をつけて、元気に今までの成果を発揮してほしいと思います😃。

 エアコンを5時間タイマーにしないと眠れません。タイマーが切れると途中で起きてしまい寝不足です。でも、基本的に夏は大好き❗😍。8月生まれの獅子座の芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

No.74 実は私、小説も書いてます❗その9

 東京の新規感染者が、昨日は1000人を越え、今日は1300人を越えました。ニュースでは、何度か見た不気味なカーブを描いて、危機が迫っているのを感じます🌃。

 乗り越えたはずの韓国や、タイが大変なことになっているようですし、インドネシアもインドとみまごうほどの状況らしいです💦。

 コロナは手強いですね、本当に。マスクの必要のない社会は、いったいいつ来るのでしょうか😓。海外旅行に行ける日は、私の足腰が元気なうちに訪れるのでしょうか・・。

 私の2回目のワクチンは8月1日に接種の予定です。が、多くのワクチン接種を望む人が、政府の不備のために打てない状況が続いています。

 どうしてこんなに上手くいかないのでしょう・・。どこかに状況分析の甘さや誤りがあるのでしょう。立派な方々が、この先進国日本を動かしているはずなのに、信頼できる政府には程遠いように私は思います😥。

 医療逼迫はなんとしても避けてほしいです。もうすぐ始まるオリンピック・パラリンピックを、日本はどうやって乗り越えていくのでしょうか。

 「日本国民」を「中国国民」と言い間違えるような人が会長を務めるIOCと、どうやって手を携えていくのでしょうか・・。今日は疑問符ばかりの文章になってしまいました💦💦。

 

🌆🌇🌌🌃✨

 さて、今回も私の小説の続きをご覧いただきます。非日常を味わってくださいませ😃。

  「刹那~襟子」 第三章 叙情的恋愛

 「彼と逢っている時間より、待っている時間の方が、ずっと幸せ・・。」 

と語る繭子の表情に、きっと何度もあったであろう彼との修羅場が、かすかに影を落とすのを、襟子は見逃さなかった・・。

「これからどうしたいわけでもないの。今のままでいいの。ただ、離れられないの。ひと月にたった1日、数時間彼に逢うために、私は息をしているの・・。」

そう言い切る彼女を、寧ろ羨望と言っていい思いを含む眼差しで見つめながら、襟子は、頷くより他に、どんな言葉も見つけることができなかった。

 

 その会話から一年半が過ぎ、襟子も繭子も部署が変わった。同じオフィスビルではない別の社屋に繭子の部署が移転してからは(繭子は主任として栄転して行った)、彼女からの連絡は二、三度のご機嫌伺いの後、いつの間にか途絶えた。

 襟子は、今まで通り淡々と着実に家事や子育てと仕事を両立させ、間もなく五十の声を聞こうとしていた。

 そんなある日突然、繭子の夫から、彼女がいなくなったと連絡が来たのだ。妻の行方に心当たりはないか?と言う。襟子にとってそれは、全く想定外のことだった。

 あろうことか、不倫相手と出奔したのだと言う。襟子は耳を疑った。

「そんな馬鹿な・・。」

それほどに唐突な、あり得ない、しかし、紛れもない事実だった。

 クールでドライで契約的な不倫・・と思っていた繭子は、夫も子どもも、家も仕事も、日常の生活さえも捨てて何処かに行ってしまい、行方不明になってしまった。

 相手の男性も同様で、ほんの少しの手持ちの金銭と、少しの着替えだけを持って、誰にも何も言わす家を出たらしい。

 思いがけない二人の行動に、襟子は完全にうろたえてしまった。

 更に、なぜ繭子の夫が、襟子に連絡をしてきたのかを聞いた時には、耳を疑うしかなかった。

 実は繭子は相手の男と、別に部屋を借りていたらしく、そこを引き払いに行きたいが、置き手紙の中に

「不躾で失礼なのは承知の上で、どうか襟子さんにお願いしてください。」

と、書いてあったというのだ。

 襟子が驚いたのは、繭子の出奔よりも、彼女の夫が思ったほど取り乱していなかったことだ。遠からず、こんな日が訪れることを予感していたような素振りであった。

 やはり、知っていたのだ。いや、知られたから逃げたのか、そのあたりを確かめる術はない。

 しかし、自分が繭子たちのことをある程度知っていたこと、知っていたが何も行動に移さなかったことが、彼女の夫に知られてしまうことにもなったが、そのことを責める言葉は、ついに一度も彼の口から発せられることはなかった。

 

 襟子は繭子に頼まれたからではなく、今では小学生と中学生になった二人の子どもを置いていかれた彼女の夫のために、その夫に見せないために、1人で出かけていくことにした。

 無論、相手の男の褄はそれどころではないだろう。しかし、その部屋に行かないとは言いきれない。ゆえに、少しでも早くそこを引き払い、全て捨て去り、何も痕跡を残さないようにしたい。

 どちらのためにも、せめて二人の愛の巣を、白日のもとに晒さないようにしなくてはと、その日のうちに襟子は取るものもとりあえず、急いで駆けつけるのだった。

 

 その部屋は、二人の家からは少し離れているが。職場からはさほど遠くない、襟子も何度か通ったことのある道を路地に入り込んだ一画に、ひっそりと存在していた。

 独身者が住むようなワンルームのアパートだ。新しくはないがそう古くもなく、紅い煉瓦の門扉のある小綺麗な建物だった。

 管理人には事情が伝わっていたらしく、すぐに鍵をもらって二階の端のその部屋に入ることができた。

 狭い玄関スペースに靴を脱ぎ、部屋に上がった途端、襟子は一歩も動けなくなってしまった。そこには、紛れもない二人だけの愛し合うためだけの世界が、まるで夢のように、しかし確実に存在していたからである。

 

 およそ、生活感というものを感じられるものはなかった。かろうじてキッチンに、どこにでもあるガラスのコップが二つ並んでいただけだった。

 窓には遮光カーテンもなく、薄いレースの真新しいカーテンがかかっているだけで、外の風景をうっすらと幻のように映し出しているのだった。

 家具という類は何もなく、小さなおもちゃのようなガラステーブルと、小さな冷蔵庫があったが、中には缶ビールが二本入っているだけだった。

 そして、ワンルームの真ん中を占領していたのは、やはり、羽毛の豪華な、しかしシンプルなダークブラウン一色のカバーのかかったダブルサイズの寝具だった。

 

 彼らは、愛し合うため、それだけのためにこの部屋を借りたのだ。新しい生活を始めたいわけでもなければ、居心地のいい部屋にしたいわけでもなかった。

 ただひたすら、愛し合えればそれで良かったのだ。ただひたすら愛し合えれば・・。

 休日の昼間は明るい陽の光の中で。仕事を終えた後なら、互いの家に帰る前のほんのひとときを、この部屋でただ愛し合うためだけに、彼らは上気した顔をしてこの部屋に来たのだ。おそらくは一人ずつ、示し合わせて・・。

 先に来た方は階段を上がって来る愛しい人の足音を、今か今かと待っていただろう。愛する人が玄関を開けた途端、驚喜し駆け寄ったのだろうか。

 それとも、平静を装い、身動きせずじっと見つめ合ったのだろうか。

 そして、必ずやってくる別れの時、どんなにか幸せな、しかし限られた刹那の愛に、彼らは身をよじられるような苦しい思いをしたことだろう。

 それはもう、誰にも止めることなできない、運命的な逢瀬だったに違いない。そして、とうとう彼ら自身にも止められなくなってしまったのだ・・。

 どちらかが帰るのをためらったのか、何かもっと大きな動揺や修羅場があったのか、あるいは全く何事もない平穏のうちに、どちらからということもなく互いに無言でそう決めたのか、襟子には推し量る術はなかった。

 襟子は深く溜め息をついた。彼らはこれからどうするのだろう。いつかは帰って来るのだろうか。滅多なことはしないだろうが、いったい何処に行ってしまったのだろう。

 二人はいつまで一緒にいられるだろうか。二人が全く同じ量の思いの熱量を持ち続けることは果たして可能だろうか。襟子は、彼らの行く末には、普通の常識人として懐疑的にならざるをえなかった。

 非常識な結末を選んでしまった二人は、いつか自らの行動の影響を冷静に捉える時期が来るだろう。そして、遠からず彼らは失敗する。

 襟子は、彼らが決して悪い人間ではないことを知っているだけに、運命に抗えず流されていく二人のこれからを思うと胸が詰まった・・。

 

🎇✨🌠🌌🌃🌆🌇

 今回はここまでにさせていただきます。次回は、繭子の視点からの描写に移ります。

 次の第四章は、タイトルが「濃厚接触」。・・そう、コロナ禍がテーマです。ご期待くださいませ☀️。

芹沢マリリンでした🎵

 

No.73 実は私、小説も書いてます❗その8

 東京に四度目の緊急事態宣言が出ました。飲食店の落胆はいかがばかりかと推察せれます。そんな時に、コロナ対策の中心人物の暴言❗えっ👀⁉️と思っていたら、瞬く間に撤回❗

 もうどうしていいかわからなくなっているのでしょうか💦。何が大切か、軸がぶれているのでしょうか・・。もともとの軸が私たちとは異なっているのでしょうか・・。

 おまけにJOCのバッハ会長は「東京の緊急事態宣言はオリンピックに何の影響があるのか?」と今頃聞く始末・・。耳を疑いますね😓。

 今年の夏、そして秋、冬は、いったいどんな日々になるのでしょう・・。ワクチンも相変わらず、なかなか行き渡らないし・・。

 アスリートを応援したいのは山々ですが、複雑な思いは拭いされません💦。

 

☔️☔️☁️☁️🌈

 今回も、私の小説「刹那~襟子~」第三章『叙情的恋愛』の続きをお楽しみください😄。ようこそ、非日常の世界へ・・。

 

  第三章  叙情的恋愛  続き

 繭子は不倫していた。もう二年目に入っている。相手は取引先の男性で既婚者らしい。繭子も同じく既婚者で、小学生と幼稚園児の二人の子どもがいる。

 世間から見たら決して許されるはずの無い、しかしまた逆によくある話でもあった。その繭子の許されない恋愛が、こんな結末を迎えようとは・・。一年前の襟子にとっては、全く想定外のことであった。

 

 勤務時間が過ぎ、社の玄関で落ち合った二人は、襟子の帰宅に使う最寄り駅に向かって歩き、途中の小さなカフェに入った。

 明るすぎず、暗すぎず、中途半端な時間で客も少なく、それほど小声にしなくても充分に気兼ねなく話をすることができた。

「襟子さん、私、やっぱり間違ってますよね・・。わかってるんです。」

繭子は、ぽつぽつと、そして途中からは饒舌に一気に自らの不倫について語りだした。

「彼を一目見たとき、雷に打たれたみたいだったんです。この歳で一目惚れって、そんなこと信じられます?一瞬で好きになってしまったんです・・。」

 彼との出会いを、繭子はそう表現した。それはそれは爽やかな、こぼれるような笑顔で、彼は名刺を差し出したそうだ。

 相手も初対面のその時の印象が忘れられなかったと、付き合いだしてから聞いたらしい。そのことを、嬉しそうに彼女はまたこぼれんばかりの笑顔で語った。

 それが二年前。彼らはすぐにそういう関係になったわけではなかった。互いの年齢から考えて、既婚者で子どももいるであろうことが当たり前に予想されたからだ。

 彼らは、単なる恋愛体質だったわけではなかった。何度かの仕事上の取引の場面を経て、それとなく互いの家庭について、ぎこちなく情報を交換しあっていたことを、彼女はまるで二十代の若い女性のように語るのだった。

 襟子は、時折うなづいたり、微笑んだりしながら、相づちを打つ以外は黙って彼女を見つめて、テーブルの上で組んだ手の指に顎を載せて、じっと耳を傾けていた。

「襟子さんなら、世間体とか道徳観念とかを振り回さず、話を聞いてくれるんじゃないかと思ったの・・。」

と、彼女は言った。

 不倫をしている女は、それほどに孤独なのだ。目の前にいる、時折瞳をくるりと上に向けてほほを赤らめて語る女性が四十を過ぎた女性であること、そしてそれを聴いている自分が五十目前のまさしく中年女性であることなど忘れ、互いに何十年も前の学生時代に戻ったように感じたのも、しかしそこまでだった。

 

 襟子には、どうにも釈然としないことがあったのだ。繭子は、彼との出会いからしばらくの間の様子に関しては、まるで若者のように嬉々として語っていたが付き合いはじめてからの様子を語る頃には、別人のようにしたり顔になってしまった(ように襟子には感じられた)。不倫は、やはり普通の恋愛ではないのだ。

 付き合いはじめて1年がたった彼女は、言うならばドライに割りきった不倫をしていた。いや、その状態に行き着いた、行き着かねばならなかった・・と言うべきだろうか(その時はそう思えたのだが)。

 襟子は、不倫という許されない恋愛は、その制約があまりにも大きいがゆえに、もっと苦しいものだと思っていた。

 逢いたい時に逢えないのが不倫だ。二人でいるのがどんなに幸せでも誰にも言えず、誰にも見られてはならない、秘密にするしかないのが不倫である。

 逢えない日が続くと淋しくて眠れなくなるような、逢えない時の相手の様子を詮索して、自分で自分の首を絞めるような、そんな切実さはその時の彼女の様子からは微塵も感じられなかった。彼女は言った。

「私たちは、お互い、いわば家庭と恋愛を両立させて上手くやっているの。彼と逢えた日は、ダンナさんにもうんと優しくするわ。彼も私と逢った日は、帰って必ず奥さんに前よりも優しくするって言ってたわ。

ひと月に一回でいいの。それまでの三十日は、その日のためにあると思うようにしてる。いつも逢いたい逢いたいって思ってると辛いから。そんなことは考えない。

電話は週に一回決まった曜日の決まった時間に数分間だけして、普段はメールもしない。もしも電話のことを聞かれても、週に一回ぐらいなんとでも言えるわ。

逢えた時に次の日を決めるから心配ないの。でも、その約束の日は、もう夢中で、何処にも行かず食事もせずに抱き合うわ。

それでいいの。そんな関係なら、・・もしかしたらずっと続けていけるかもしれないもの・・。」

 繭子は襟子に・・というより、自分自身に言い聞かせるように、それでもぎこちない微笑みを絶やさず、一言一言噛みしめるように語ったのだった。

 

 繭子は決して相手に物をねだったり、旅行を望んだり、手を繋いで街を歩きたがるような愛人体質の女ではなかった。

 特別な美人でもなく派手な方でもない。しかし、与えられた仕事は確実にこなし、きちんと責任を果たす、そういう意味では充分魅力的なキャリアウーマンだ。

 もしも部下のせいで仕事に支障が出たりミスが起こっても、部下を説諭はするが、パワハラをしたり陰湿ないじめをすることは皆無だった。

 責任は全て自分がとり、上昇志向はあったと思うが爽やかなほどにこだわらない。仕事ができるのに、幾度か当然の昇進や抜擢が流れても不満を口にすることはなく、自分のやるべきことをきちんとやり通していた。

 そういう彼女を知っているだけに、襟子は彼女のしていることに何も口を挟むことができなかった。世間一般の道理や使い古された常識論をかざす勇気はなく、またその必要も感じていなかった。

 

 二人が繭子の言う、今のような関係を維持するようになるまで、きっと様々な危機や軋轢があったことだろう。きっと何度も電話し、声を聞きたいと思ったにちがいない。

 声を聞けないなら、せめてメールを送りたいと思うのが当然だ。彼とを繋ぐ魔法の小箱のようなスマートフォンを、1日に何度も何度も覗いたことだろう。

 メールに返信があれば驚喜し、なければ落胆し、決して絶対安全とは言えないスマホに再度送るべきか送らずにいるべきか、何度も何度も思い悩んだことだろう。

 逢えたら逢えたで、必ず別れる時間が来る。互いに待っている人がいる身である。帰る前に身支度を整え、右と左に別れるとき、最初からすっきり割りきれるような思いであったはずがない。

 二人とも大人なゆえに泣いたり喚いたりはしなかっただろうが、笑顔で手を振れるようになるまでは身を切られるような思いであったに違いない。

「彼と逢っている時間より、待っている時間の方がずっと幸せ・・。」

と語る繭子の表情に、きっと何度もあったであろう彼との修羅場が、かすかに影を落とすのを襟子は見逃さなかった・・。

 

🌆🌆🌆🌆🌃🌃🌇

 今回は、この辺りにさせていただきます。また次も読んでくださいね。皆様、どうかご自愛ください🍀

芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

No.72 実は私、小説も書いてます❗その7

 私のワクチン接種の様子からお話ししたいと思います🙋。集団接種会場でしたが、リハーサルが充分にされているようで、非常にスムーズに進み、入場から30分で帰宅することができました!

 ワクチン接種をするか否かははもちろん個人の自由ですが、私はもう何十年もインフルエンザの予防接種を習慣にしていて、年齢や職業を考慮して接種を決めました。

 会場には案内人が何ヵ所にも複数人いて、医療従事者の方も問診する人と実際に接種する人に分けるなど、大勢スタンバイされていました。

 接種後は、少し頭痛と背中にジンマシンが出てかゆみがありましたが、3日目には完璧に通常の状態になりました。免疫が正常に働いている証拠らしいので気になりません。

 モデルナのワクチンなので2回目は4週間後、次は少し服反応が強く出るかもしれませんが、受ける予定です😆🎵。

 その最後のコロナ対策とも思われるワクチンが、なんと足りなくなっているらしいじゃないですか⁉️

 TVCMを何種類も流して、集団接種会場や企業内接種など、どんどん推奨してここまで来たのに、なんと言うことでしょう・・。

 実は私のもとには、3種類ものワクチン接種のお誘いが半月の間に届きました。一つは、ネットで集団接種を予約するもの、もう一つは、市役所から、かかりつけ医に電話で予約せよというもの、そしてもう一つが、今回電話一回で予約できた集団接種会場のものです。

 昨日は4つ目の集団接種案内が来ていました。なんだか変です😓。

 大変な手間だと思うのに、どうしてもっと一つに統一できないのでしょう💦。郵便物の手配だけでも、統一して省略できないものでしょうか。なんて、煩雑なことをやっているのかと思えてなりません💦。

 おまけに今度は必要数を読み間違えて、せっかくの予約が破棄されるとか、もう訳がわかりません😥。地方自治体のワクチン担当の人が政府のやり方にかなり憤っておられましたが、そうだろうなぁと共感できます。

 このワクチンの迷路、いったいいつ抜け出ることができるのでしょうか・・⁉️オリンピックまでにはまず無理でしょうね💦。オリンピックが終わってもまだ終わってないでしょうね・・。

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 今回も、 私の小説「刹那~襟子」の第二章「ホーム」の続きからです。引き続き、非日常の世界へようこそ(笑)🙋。

☔☔☔☔☔☔☔

 

 「刹那~襟子」 第二章「ホーム」の続き

 帰宅した襟子は、慎重に服を脱ぎ、飛んだ血しぶきをわずかでも見つけると、丁寧に強力な洗剤で手洗いし、洗濯機に入れた。鞄にも靴にも、目に見える痕跡はなかったが何度も何度もアルコールで拭いた。

 それが終わると襟子はシャワーを浴びにバスルームに入る。そして勢いよく目を閉じたまま頭から水を被った。その時だった。

 またあの生臭い血の匂いが足下から立ち上る。恐る恐る目を開けた襟子が見たものは、湯気の中で排水溝に向かって渦を巻いて吸い込まれていく、赤黒い血の筋だった。

 襟子は、今まで気づかなかった。自分の長い髪の毛の頭頂部から後ろにかけて、自分もあの若者のように血を浴びていたのを。

 そして、あの男性が死んだことが紛れもない事実であり、襟子の髪の毛から流れ出た血が通っていたはずの、あの男性の命はもう無いのだという実感が、確かな物証となって、二度と覆せない現実となって襟子に迫って来た。

 まさしくあの瞬間に一つの命が消えたのである。「死」はやはり近くにあった。自ら望もうが望むまいが、「死」は日常の中にやはりぽっかりと口を開けて、滑り込んでくる獲物を待っているような気がする・・。

 

 次の日の朝刊に、事件の詳細が載っていた。たった三行、時刻と場所と名前の無い死者の性別と年齢・・それだけだった。

 男性が二度自殺を試みたことも、それを止めようとした若い男性がいたことも、その若者が、頭からバケツの水を被ったように全身が血だらけになったことも、一行も一文字も書かれてはいなかった。

 子どもからお年寄りまでが目にする新聞という情報媒体は、パブリックフィルターがかかっているから当然である。特に自殺報道に関しては、自殺の方法や詳しい遺体の状況は報道されない。

 模倣自殺、誘導自殺を防止するためにもその影響を鑑みて、強い報道自粛の対象になっている。自殺は、時に伝染するのだ・・。

 しかし、襟子は今までそれを意識したことがなかった。目に見えないところに真実は隠されているのかもしれない。

 命の瀬戸際で、死んでいく命、それでも生きていく命、それらが絡み合って人間模様を編み出していくのだろう。

 襟子は朝のコーヒーを飲み終えると、玄関の鏡の前で髪の毛に少し触れ、目を大きく見開いて瞳に力が湧くのを感じた。そして、ふと思い立って、いつものサンダル踵の高いパンプスに履き替えて出勤していくのだった。

  

  第三章 「叙情的恋愛」

 「襟子さん、お話しがあるの。」

片桐繭子は、襟子の職場の後輩、歳は8~9歳ほど襟子より若かったはずだ。ショートメールではなく、わざわざ電話をしてきたことに驚きながらも、勤務中の私用電話ゆえ、

「いいわよ、じゃあ退勤時玄関で。」

と簡単に返してスマホを置いた。話の内容は、だいたい予想できたからだ。

 襟子は職場に決まった友人はいない。ランチに行くのを誘い合うぐらいの同僚はいるが、込み入った話をしたり、逆に込み入った話でもないのに連れ立って休憩時間を一緒に過ごすというような友人はいなかった。

 歓送迎会や忘年会などの、社をあげての懇親会には一応出席していたが、二次会に行くどころか、最後まで残ることもなかった。もっとも最近はコロナの影響で、その機会さえも持たれなくなっていたが・・。

 繭子は、そういう襟子を選んでか、なぜか時折近づいてくるのだ。なぜか・・、いや、その理由もうすうすは感づいていた。

 襟子なら、余計な口を挟まず、まずじっくりと話を聞いてくれるであろう。そして、聞いたことを、不用意に人に吹聴することもないだろう。・・きっとそう思われているにちがいない。

 そんな、感情の起伏を表に出さず、冷静でクールだと思われるような雰囲気を自らが醸し出しているのを、襟子は可もなく不可もなく、それこそ冷静に自覚していたからである。

 

 社内の個人情報になど全く興味がなく、ましてや噂話にも同席しない、そんな襟子にも、風の便りで一年ほど前からの繭子の私生活の良からぬ噂が流れてきていた。

 きっとそのことを自分に聞いて欲しいのだ。ただ、安全な聞き役を繭子は欲していたのだろう。誰でもいいから、アドバイスなど要らないから、ただ聞いて欲しい・・そんな時が、人間にはあるものだ。

 繭子は、不倫していた。もう二年目に入っている。相手は取引先の男性で既婚者らしい。繭子も、同じく既婚者で、小学生と幼稚園児の二人の子どもがいる。

 世間から見たら決して許されるはずもない、しかし、また逆によくある話でもあった。その繭子の許されない恋愛が、こんな結末?を迎えようとは・・。一年前の襟子にとっては、全く想定外のことであった。

🍀🍀🍀🌷🍀🍀🍀🍀

 

 今回はここまでにさせてください。さて、「想定外の結末」とは・・。次回も、非日常の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです🙋。芹沢マリリンでした🎵