No.42「監察医-朝顔」の素直な魅力❗
No.41をアップしたあと、あまりに胸がざわついて、松本清張の「砂漠の塩」を再度読み直しました。
一読目ではわからなかった「塩」の意味を見つける……という目的もありますが、もう少しの時間を「砂漠の塩」という本📘と共に居たかった……というのが本当のところです。
この小説に、かなり入れ込んでしまった自分を、面白く観察しています(笑)。本📘の力って凄いですね😃。
まだ二読目の前半までしか読み返していないので、今の段階では「砂漠の塩」の「塩」の意味が発見できていません。次回には自分なりの答えを見つけて発信できると思います🙋。
話は変わって、18日から始まった通常国会の菅総理の施政方針演説で、ワクチン接種担当が河野さんになったという発表があって、私は冗談抜きにびっくりしました💦。
「えっ👀⁉️。今まで決まってなかったの⁉️」ワクチンって、コロナとの戦いの中で最終兵器みたいに重要な存在でしょ?💦
河野さんは「プロジェクトX」のような組織になるだろうと言っていましたが、それほど複雑でしょうか。
ワクチンの確保が別の組織で充分にできているなら、確か接種の優勢順位も決まっているし、あとは保管のための冷凍庫の配置、注射器等の消耗品の配布、接種する場所の確保(ただし、優先順位の高い医療従事者、介護従事者はその職場で)ですよね。❇️
一般の人は体育館やコミュニティセンターが早いですね。一度に大勢打てますから。❇️
一般の人への接種クーポンは、昨年10万円を配ったルートを使えますよね。❇️
最も大切なのが、全ての場面のマンパワーです。ワクチンの輸送に関わる人や注射をする看護師さんとかの人員確保が大変ですが、エクモの担当を決めるより、広い範囲から集めることが可能でしょう。❇️
とにかくワクチンがきちんと機能してくれたら、コロナに勝てるんですから、迅速にがんばってほしいなぁと思います🙋🌈。
それにしても、施政方針演説40分間の中で、コロナ対策がたった数分って短くないですか?少しも具体的じゃないし…💦。国民はそこに注目してるはずなんですけどねぇ💦。
全部コロナ対策でも国民は納得したはず…とコメンテイターの誰かが言っていました!よく世相を捉えている人ですね😃。
総理大臣のブレインって、すごく賢い優秀な人が担当してるはずですよね。なぜ民意を見誤るのか不思議です。まぁ、安倍元総理にアベノマスクを進言した人もいるくらいですから、さもありなんですけどね💦。
通常国会が始まって、記号はどれが多くなるでしょうか?
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月19日
▲「麒麟がくる」芦田愛菜 憧れの女性役に喜び 光秀の娘たま(後の細川ガラシャ)を演じる。 「長谷川さんはカメラが回っていないときはおちゃめでギャップがすごく素敵!」
・10代に安心な居場所を NPO「カタリバ」活動20年、困窮世帯の教育支援も
・作家、演出家、俳優岩井秀人 自分で焼き付けた烙印
・「先生は、命の重さを感じて」 長崎の海星高いじめ自殺 母が手記 存命なら今日二十歳
⭕🔵コロナ苦境 霞む実績 首相施政方針演説 アピール欠如 衆院選へ前途多難 施政方針演説も複数言い間違え 1,1万字平均並み
🔵社説 施政方針演説 首相の決意が見えない 「まずは国会軽視を改めるべき」
⭕飲食大手にも協力金 都、時短で支給対象拡大へ
⭕入院拒否した大阪の男性死亡
⭕「ワクチンあっての五輪」 「中止」発言に河野氏が釈明
1月20日
▲23年大河「どうする家康」「嵐」松本潤さん主演‼️(詳しくはエピローグにて)
・池袋暴走元院長を提訴 妻子を亡くした男性 損害賠償求め「早く真実を被告から聞きたい」
・東北道 視界不良(ホワイトバーン)の恐怖 130台以上200人に影響 1人死亡
●米大統領交代 コロナと襲撃異例の船出 バイデン氏 見えぬ敵警戒 就任行事 参加者大幅制限
NPR「米中枢同時テロの直後よりも軍が展開している」
CNN「米民主主義の象徴である議事堂とホワイトハウスを自国民から守るために、厳重に囲わなくてはならないという現実を、世界が目にするだろう」
●中国の初期対応遅れ 新型コロナWHO独立委が指摘 各国の政治的対立も影響
●タイ王室批判の60代女性に不敬罪などで禁固43年
⭕国内死者 初の100人超 重症1000人上回る 全国の累計死者数4700人
⭕ワクチン接種5月 政府16歳以上で調整 承認は来月中旬念頭
⭕鼻出しマスク受験生逮捕 不退去容疑 49歳男性 失格後トイレに3時間
⭕マスク拒否 ピーチ機でトラブル(昨年9月7日) 運航妨害容疑男逮捕
⭕スポーツ時想 後がない東京五輪
(開催するための条件)
1,新規感染者を大幅に減らし、感染拡大を抑える。
2,世界206ヵ国・地域の人が来日できる状況まで改善させる。
つまり、緊急事態宣言の間に感染を食い止め、予選が始まる3月までに「第3波」を抑えないと『後がない』
世論調査によると、東京五輪の開催に関してはネガティブな状況分析をしている国民が80%以上で、ほとんど危機にあると言っても過言ではないようです。本当に残念ですけどね……。
昨年の1月から始めた新聞の切り抜き「新聞記事から時代を読む」のためのスクラップBOOKも、もうすぐNo.12が終わります。
もともとは「COVID-19の1年を新聞記事から振り返る」というタイトルでブログのNo.29~36まで発信しましたが、1年以上たってしまったので、「新聞記事から時代を読む」のタイトルに変更します🙋。
我ながらよく続いてるなぁと自画自賛です😂。
さて、気分を入れ換えて、今回のテーマに移ります。
テレビ大好き人間の私が、ここ2,3ヵ月の間に、急速に興味を持った番組が、「監察医-朝顔」です。ファンの人には「今ごろ?」って思われるでしょうね😓。理由があるのです。
お話の骨子は次の通りです。
1,なせ今「監察医-朝顔」に注目したのか⁉️
2,キャストがいい❗
3,夫婦の関係がいい❗
4,ロケ地がいい❗
5,「東日本大震災」への思いが、ずっとベースに流れているのがいい❗
6,テーマがいい❗
それでは、お話を始めます。
1,なぜ今「監察医-朝顔」に注目したのか⁉️
話せばわりと長いことになりそうです(笑)。私は偏屈なのでしょうか。世間で評判だと聞くと、つい避けたくなってしまうのです。
理由を述べるためには「監察医-朝顔」の話に入る前に、別の人気ドラマの話をしなければなりません。それは「Dr.コトー診療所」というドラマです。
皆さんご存じだと思いますが、ストーリーは、志木那島という架空の南海の離島の診療所で働く若い医師と、島民たちの心の通い合いを描いたものです🏝️。
シーズン1は2003年、2004年と続き、特集も組まれました。私は例の如く避けて見なかったのです。理由は、きっと心温まる人間ドラマで、いかにも涙が出そうなストーリーだと思ったからです。
また、キャストが(敬称略ですみません)、吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、筧利夫、小林薫、大塚寧々という達者な役者揃いで、更に泉谷しげるという名俳優が要所要所をきっちり固めているのです!面白くないはずがありません❗
天の邪鬼の私は、そう思っても見る気になれず、シーズンが終わってしまいました。ところが、忘れていた頃に再放送が始まったのです!
私は、やはり夢中になりました🎵そして、最終回には号泣😭😭😭💦と相成ったのです(笑)❗子役たちの演技も素晴らしく、中島みゆきのテーマ曲「銀の龍の背に乗って」にも心打たれ、一気にファンになってしまいました(笑)❗
やっぱり、いいものはいい!避けていることがバカらしくなりました(笑)。
そのドラマと同じイメージを抱いて、避けてきていたのが「監察医-朝顔」だったのです!もはや、このドラマを避ける理由はなくなりました❗
私が「監察医-朝顔」のシーズン1を見なかった理由がもうひとつあります。私は、以前ブログNo.6,7「欧米のサスペンスドラマは回転が早い❗」で述べたように、欧米のサスペンスドラマの十年以上の熱烈なファンです!
「CSI」「クリミナルマインド」は膨大な回数がありますが、全て観ています。その他、「ハッピーバレー」「ブリッジ」もコンプリートしています。
私はそちらの方に頭が向かっているので、日本ではサスペンスドラマは「相棒」と「科捜研の女」しかチェックしていませんでした。
そこに更に同じようなテーマのドラマを入れるには、ハードルがそれなりに高かったのです(どこから目線?笑)。
しかし、「Dr.コトー診療所」の例があるので、再放送が始まったのをチャンスに、それまで避けていた「監察医-朝顔」を観ることにしました。
それが2,3ヵ月前のこと。さすがです❗評判が良いのはさもありなんです。
欧米のサスペンスドラマのように回転が早くはありませんが、その丁寧な作り方と、監察医のドラマなのに、明るくて温かい(これは先ほど挙げた2つの日本のサスペンスドラマにも共通しています)、本当に素敵なドラマで、すぐにファンになってしまいました(笑)❗
私にとっては以上の経過で、このドラマを観るのに意外にも長い時間がかかったのでした(笑)🙋。
2,キャストがいい❗
ヒロインの上野樹里さんの自然な演技が気持ちいいです!私は、彼女はCMの影響もあって男性っぽい人かと思っていました。今のヘアスタイルと髪の毛のカラーもよく似合って、爽やかです。
白衣姿もいいですが、何気ない普段着もフェミニン過ぎず、でも可愛らしく、とても好感が持てます🌺。押しつけがましくないミントの香りのしそうな立ち居振舞いが上手いなぁと思います🌟。
お父さんの時任三郎さんも、ワイルドなイケメンでしたが、もうじいじと呼ばれる歳になりましたか💦。でも、さすが、味がありますねぇ。まだまだフェロモンも感じます(笑)!
何年間も妻の亡骸を探すために東北の地をさ迷い、天職の刑事を引退して東北に行ってしまいました。そういう人が、実際にたくさんおられるのかもしれません。
今、早期の認知症が心配です。刑事をすっぱり辞めた理由のひとつが、そのあたりにあるような気がします。気になります……。
朝顔の夫の風間俊介さんがまた、強くて優しくて本当に素敵❗刑事さんとしても、例の発泡事件の時に思いましたが、毅然としてて立派でした❗あれっ?役に対する評価になってしまいました(笑)!
いざとなったら、単身赴任先から4時間かけて帰って来てくれるし、洗い物も普通に手伝ってくれるし、子どもの相手やしつけもがんばってくれるし、言うことなし❗理想の夫像そのものです❗
時々見せるセクシーな視線もいいし、おちゃめなシーンもシリアスシーンも全部いいです🎵
次に監察医のチームも警察のチームも、どちらも温かいチームワークが伝わって来て、理想の職場です😂。俳優さんたちが全員一生懸命で、仲間に優しくて、涙が出そうです!
子どものつぐみちゃんと全力で遊んでくれる係長の山倉さんや、飲み会のあと、朝顔の家で泊まってしまう検死官の伊東さんを見ていると、胸がいっぱいになります😭。
監察医のチームの方の藤堂夫妻、高橋君、安岡さん、みんな個性的だけど仲間を大切にしていて、どこまでも温かいですよね❗
安岡さんの感染の件を宣告するとき、「私が言う!」と、年長の女性である藤堂さんがすぐに引き受けましたよね。
チームの中の自分の役割をしっかり把握していることが伝わってきます。実際にはなかなかできないことなので凄いなぁと思いました!
桑原さん、森本君も実に自然!見ていてとっても気持ちいい🎵仕事をバリバリやってます!……と主張するわけではないのに、その誠実さが伝わってきます❗
おおじいじの柄本明さん、震災で娘を亡くした食堂の大竹しのぶさん、ご両人流石です❗大御所の役者さんが、おさえた演技で画面を引き締めていますね😃。
最後につぐみちゃんを忘れてはいけません!つぐみちゃんに扮する加藤柚凪ちゃんは凄いですね❗五歳とは思えないあの自然な演技、びっくりします❗
笑ってはしゃぐ演技もですが、いじめられて泣く演技の素晴らしさには、思わず涙が出ました❗あの子は凄い女優になるかもと、きっと誰もが思うのではないですか⁉️彼女を見ていると本当に癒されます
ページが残り少なくなりました。続きの3,「夫婦の関係がいい❗」以降は、次回に回したいと思います。次回も併せて読んでくださいね☺️。
再来年のNHK大河ドラマの主役が「嵐」の松潤らしいですね❗素晴らしい‼️再来年40歳一歩手前になる松潤の「家康」楽しみです😂。
友情出演でちらっとでいいから(あくまでも松潤に目立ってもらわなくちゃ)、あとの4人のメンバーも出してくれたらいいのになぁ(笑)と思います🙋。
紅白歌合戦の司会とかで何年間もNHKに奉仕してきたのだから、それぐらいしてくれたらなぁ(笑)と思うのは私だけ⁉️NHKさん、視聴率が凄いことになると思いますよ😃。
私は「嵐」の大ファンなので、とりあえず、地デジもBSも録画も全部観ます(笑)❗「嵐」の影響力の計算、間違えたらあきまへん(なぜに関西弁)❗
もうすぐ「麒麟ロス」だなぁと思っていたので、来年の超イケメンの吉沢亮くんと併せて、楽しみができて良かったと思います😭。
皆様、まだまだ寒いのでどうかご自愛ください🙋。芹沢マリリンでした🎵
No.41松本清張って凄い❗「砂漠の塩」を読む その3
それにしても、昨日の「麒麟がくる」面白かったですね😃。私は、「本能寺」が近づいて来ているからか、とても緊迫感があったように思います。
以前ブログNo.24、25「麒麟がくる 大河ドラマの魅力❗」で述べたように、私はNHK大河ドラマ「麒麟がくる」のファンです❤️。
昨日の回では、光秀VS秀吉、光秀VS信長、光秀VS帝という、三者との腹の探り合いがあり、それぞれの思惑が錯綜して、実に興味深かったです❗
更に、黒澤和子さんデザインの長谷川博己さんの衣装の素晴らしいこと💙(私はそういうところも注目しているので。彼女のデザインした男性の衣装は本当に素敵❗)。
特に、信長と相対するときの、袖と袴の色が対角線になっている衣装は本当に素敵❗(右袖と左袴、左袖と右袴のそれぞれが同じ色です。見ましたか⁉️)
そういう奇抜なデザインだから、色合いは渋く抑えてあって、それを上背のある長谷川さんが見事に颯爽と着こなしておられて惚れ惚れ‼️
「本能寺」がどう描かれているのか、本当に楽しみです🙋。
さて、今日も新聞記事のスクラップから見る社会情勢から始めたいと思います。
昨日のニュースで、USAのニューヨークの医療体制について放送がありました。知事は有名なクオモさんです。1次の流行の時も、彼の迅速な対処とリーダーシップでニューヨークのコロナは押さえ込めました。
そしてこの間、USA全体の感染者急増の中で、同様に感染者が増えてきたニューヨークですが、なんと医療崩壊は起きず、通常の医療はもちろんのこと、緊急の病床確保も十分だということなんです。
その理由は、前回の波が去った後、次の波が来るまでの少し余裕のあった期間に、徹底して環境整備をしたんだそうです。ベッドやエクモなどの設備だけでなく、医師、看護師などの人員確保も同様にです。
私は、日本のようにもともとの基本の医療が充実していて、欧米に比べれば感染者数も大幅に少ないのに、なんでこれくらいの感染者数で医療崩壊が起きるんだろうとずっと疑問に思っていました。
その答えのひとつを見たように思います。今日から始まる通常国会で、急速下降した内閣支持率を上げられるような論議と迅速な実践を期待したいと思います……。
昨日は、あの「阪神淡路大震災」から26年目の日でした。災害時のコロナ対策も併せて、より効果的な方法を事前に考えなければならない1年になるのでしょう。
課題は山積みですが、新聞記事やニュースを見ると、それぞれの専門分野で着々と研究が進んでいるようです❗
新聞記事の記号は、次の内容を見分けやすくするためにつけています。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月17日
●米が臨界前核実験 昨年11月トランプ政権3回目
●米朝韓 新型弾道ミサイル 西日本の一部射程か 日米韓当局分断進める
・翻弄される受験生 初の大学入試共通テスト 英検活用取り止め、コロナ追い打ち 二次試験も形式変更の恐れ
⭕コロナ指標「ステージ4」 12都府県4項目以上該当 宣言外の熊本、沖縄も
⭕自宅療養 全国3万人超
⭕緊急事態追加の観光地 初の週末人影まばら 土産物店「毎日ストレス」
⭕新たに7014人感染 重症者965人最多
⭕●世界の死者 200万人超す 米国40万人 ブラジル20万人 インド15万人 メキシコ13万人 英国9万人
1月18日
・阪神淡路大震災26年 「自分は生かされた」 全ての人に感謝 経験伝える使命
・共通テスト第1日目日程終了 平均点20日中間発表 「コロナより、まず合格」
・ニュース早わかり 携帯値下げ 容量20ギガに割安新プラン
🔵五輪中止可能性 加藤官房長官が否定
⭕コロナ特措法改正案 罰則導入逆効果か 入院拒否に1年以下の懲役 検査回避や陽性隠す恐れ
識者「私権制限 冷静議論を」
首都圏の保健所長「急増する感染者を受け入れる病床がなくなる不安の方が大きい」
⭕コロナワクチン 接種後に感染 症例集約 厚労相方針 効果分析に活用
⭕クラスター発生 3987件 国内感染1年 飲食店が最多
⭕●きずな育むイタリア地元紙 生きた証し伝え抜く
「全ての人に物語がある」お悔やみ欄が、13ページに及んだ2020年3月26日付の「エコ・ディ・ベルガモ」の紙面
❇️上のイタリア地元紙の記事の編集後記に心打たれる記述がありましたので紹介します🙋。
編集後記 『欧州に届いた風の電話』⤵️
【エコ・ディ・ベルガモ紙は新型コロナウイルス危機下、地域の連帯感を高めようと、赤いハートを描いた旗を作り、10万枚配布した。インターネットには特設ページを立ち上げ、コロナで亡くなった人々を写真付きで紹介し続けている。見舞いもできず、遺体との対面すら許されなかった家族が、天国の大切な人と対話できればと、書き込みもできるようにしたところ、1万件以上のメッセージが寄せられた。
社長のマッシモ・チンチェーラは「東日本大震災の遺族が犠牲者に思いを伝えるために設置された電話ボックス『風の電話』からヒントをもらった」と明かす。日本からの報道がイタリアにも届いていたのだと知り、胸が熱くなった。】
では、今回最終回のはずのテーマに移ります。
骨子は次の通りです。
1,松本清張ってどんな人⁉️→済み
2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️→済み
3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️
→前半部分については済み
4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️
→前半部分については済み
………………
3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️
の続き
🔷松本清張の文章が凄い❗の後半の紹介をします。
「ダマスカスへの道 2から」⤵️
【いわゆる名所の見物は心をそそらなかった。日本に帰れる旅ではない。何を記念にしようというのか。そんな気持ちで泰子はベイルートでの見物を断ったのだが、今は少しずつ気持ちが変わってきていた。せめて生きている間だけは真吉といっしょにいろいろな所を眼におさめていたいのである。この旅が無目的であればあるほど、現在の瞬間を愉しいものに富ませたくなった。】🏜️
「エデンの東 3より」⤵️
【それには、やはり保雄の善良さが立ちはだかっていた。これが泰子にいつも真吉の手を振りはなさせた。
矛盾は自分でもわかりきっていた。しかし、考えてみれば、泰子をこの状態にさせたのは、ほかならぬ保雄の善良さにあった。これが結婚後の彼女の心を退廃させた。若いときに知った真吉への憧憬だけが残っていた。保雄の善良さが、泰子にこうした荒廃をもたらしたことでは、一種の悪魔であった。そして、その悪魔は同時に神であった。砂漠の神だけでなく、あらゆる神は正反対の面を持っている。】🏜️
【彼との間につながっている細い細い糸がまだ切れずにいる。風にあおられると揺らいで切れそうな、心細い糸だったが、とにかくまだそれはつながっていた。不思議な安心が、その糸のつながっていることで泰子に保たれていた。今夜もとにかく、その糸を切らずに済んだという安らぎだった。】🏜️
【「望んでいるかもしれませんわ」⤵️
言ってしまった瞬間、泰子は細々とつながっている夫との糸が切断されたと思った。切れた糸の両端は二つの白い筋に光って、その中間に真黒な闇があった。】✨
「事故 2より」⤵️
【……もし、妻と真吉とがダマスカスに行ったとすると、ここの通関記録にその名前が残されているはずだった。保雄は出来るなら、その記録を見せてもらいたかった。自由に言葉が話せたら、それが頼める。
だが、彼はそれを諦めたことで、かえって気持ちが落ち着いた。両人の名前を記録の上で発見するのが幸運とは言えない。まざまざとその文字を眼に入れたときの感情の方を恐れた。】💦
【「自分が探しているのはノギ・ヤスコという女性である。彼女は自分の妹だ。……ここに泊まっているのか?」
この返事を得て、事務員は帳簿を保雄に突きつけた。
二行に書かれた二人の名前だった。瞬間、この署名は保雄の眼から脳天を突き抜けて白い線になった。その線は鋭い刃を持ち、保雄が強いてつくっていたぼんやりした希望の絵画を切り裂き、その下から荒々しいキャンバスの地を容赦なくむき出した。突然、心臓が激しく高鳴りはじめ、耳鳴りがした。】💥
🔷「砂漠の塩」紀行
彼らの旅を追体験しながら、印象に残った場所を、その歴史などと絡めながら紹介したいと思います。評論文のように常体で書かせてもらいます。
★エジプト カイロ 「エルハイユーム」
ここには『死者の町』と呼ばれる墓の集落がある。1960年代、富めるものは家と同じような大きさの墓所を造るのだ。そして、その墓守りは、墓の半分ほどの大きさの家も持ちようのない貧民窟の民だった。🌵
本文からの引用⤵️
【古い習慣と言うだけでは片付けられないような気がするんです。そして占いが凶と出ても、それはアッラーの神の思し召しだと諦めるんです。農民の生活も砂漠の旅と同じですわ。諦めを宗教にしないと、1日だって生きてゆかれないでしょう。砂漠では人力がいかに儚いかを思い知らされます。そこでは諦めと祈りしか人間の身体には残らなくなります。】🐪
★レバノン 「シュトラ」
中東の三叉路にある遺跡の街である。西へ行けばレバノンのベイルート、東はシリアのダマスカス、北はシリアのアレッポ、そこは、トルコとのボーダーである。
遺跡の名は「バールベック」。本文を参照します。泰子が、ここだけは見てみたいと言った遺跡です。🏜️
本文からの引用⤵️
【廃墟の美は滅亡につながるから純粋なのか。泰子は、見渡す限りの荘厳な廃址の中で身が震えるような歓びに浸った。】
★シリア ダマスカス 「エデンの東」
旧約聖書に出てくる「エデンの園」、そして映画のタイトルで有名な「エデンの東」の現場がここにある。どうしても「エデンの東」と言えば、上目遣いのナイスガイ、ジェームス・ディーンを思い出してしまう。
父親の愛を欲しただけなのに、切なくも悲しい運命に翻弄されるカインとアベル兄弟。その舞台が、まさしくこの地である。🏜️
本文からの引用⤵️
【四十分ばかりで彼らは砂漠の波打際に出た。緑色が陸地で、茶褐色の果てしない砂漠が海だった。荒涼とした風景だけに泰子も真吉も息を呑んで向いていた。この砂漠を知らないではエデンの園はわからない。人跡を絶った砂漠の果てに青い空が落ちていた。
その中を一本の鉛色の道が真直ぐ果ての一点に消えている。カイロの郊外で見たより、もっと凄絶な光景だった。】🌠
4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️
の続き
第1回『逃避行』→前回で済み
第2回『再会』→前回で済み
第3回『死者の町』→前回で済み
第4回『巡礼』
カイロ→ベイルート(レバノン)→シュトラ(三叉路の町)バールベックの遺跡「廃墟の美」→ボーダーにて(遊牧民シュワージャと武装遊牧民ベドウィン)→
ダマスカス(シリア)日本人の獣医と出会う→初めての交合🌠
第5回『エデンの東』
ダマスカス「エデンの園」→砂漠の波打際「エデンの東」→銃声→若い2人の死(スペイン人の男性とアラビア人の女性のカップルだった。男性はキリスト教徒、女性はイスラム教徒で既婚者、女性の夫が男性を撃ち、身を投げ出して庇った女性も血の海で死ぬ。)→シリア最後の夜のダンス✨
第6回『発覚』
バグダッド(イラク)へ砂漠行→長距離バスで向かう途中、真吉が病気で倒れる💥
(東京ー妙子の思い・保雄の決意)
本文からの引用⤵️
【通行人が、銀行の玄関の石段に頭を抱えて座っている彼を、じろじろと見て通った。だれも乞食とは思わない。ちゃんとした身装の紳士なのである。急病人と取るのが自然であった。実際、気遣わしげに、どうしたのですか、と近づいてくる人もいた。
いや、何でもないんです、ありがとう、と保雄は立ち上がって歩いた。あたりの風景に遠近感も立体感もなかった。彼の傍で車の警笛が何度かなった。
保雄は、このことを周囲のだれにも話すまいと決心した。それは、長い間考えた果てであった。
彼は、泰子と真吉がもう二度と日本に戻ることはあるまいと判断した。所持金からいって、そう長い生活はできないはずだった。その後に何がくるのか。
ここに考えが至ったとき、彼はとる道を決めた。その夜はほとんど一睡もできなかった。】✨
第7回『並んだ名前』
バグダッドへの夜行バス(真吉の急病)……(東京ー保雄が妙子と会う→保雄の決意)
保雄→羽田→香港→バンコク(タイ)→ニューデリー(インド)→テヘラン(イラン)→アテネ(ギリシャ)→カイロ(UAE)→ベイルート(レバノン)→ダマスカス(シリア)→飛行機で追いかけるためにベイルートに引き返す→事故💥
第8回『虚無』
重病の真吉のために医師を呼びに往復7時間かけて泰子ひとりでバグダッドへ→九死に一生→真吉が、砂漠の虚無に取り込まれる→追ってきた保雄が事故に遭ったことを知る
本文からの引用⤵️
【真吉をいら立たせているのは砂漠のせいだけではなかった。ほんとうは逃亡による疲労であった。砂漠の褐色と熱気が、彼を疲労と怠惰に追い込んでいた。……
泰子は恐ろしくなった。このままでは真吉と自分とがばらばらになりそうだった。湿潤な沃土を太陽が泥と砂に変えたように、二人の愛情が涸れてゆくような気がした。古代の都市がこの砂漠の下に埋もれているように、愛情が砂まみれになるようであった。一方では、この砂の地帯を倒れるまで歩く無意識的な、一種の疲労の心地よさの状態でもあった。】🌠
第9回『砂漠の森』
深夜、ルトバの人たちと別れ砂漠へ→服薬
イラン・イラク地質調査隊のカナット調査隊が発見⁉️
→保雄の孤独な病床→再び「砂漠の森」へ
もしかしたら、この「砂漠の森」を読んでみようと思われる方が、おられるかもしれません。ゆえに、ラストの章に関してはネタバレするに忍びなく、この表現が精一杯です。
ただ、言えるとすれば、最後の一行まで気の休まるところのない展開だったということです。次のページを早くめくりたいような、めくるのが怖いような、そんな気持ちで、胸の鼓動が早鐘のように打ちました。
なんともやりきれないラストの展開に、私は久しぶりに涙をこらえることができませんでした…。
小説を読むとき、あまりに心惹かれる本📘だと、読み終わるのが残念でならず、途中で他の本📚を読んでみたり、他のことをしたりして、読み終える時間を先送りすることがあります。
この本📘は、まさしくそういう存在でした!松本清張の本📚は、まぁまぁたくさん読んだ方で、この「砂漠の塩」という本📘は、何気なく偶然書店で手に取ったものです。
以前、ブログNo.14~16「私の読書は作家ローラー読み❗」で述べたように、私の読書は好きな作家の本📘を片っ端から読んでいく方法をとっています。
今は、何度目かの「松本清張シーズン」なのです!
彼の本📘は膨大にあるので、読み尽くすにはまだ時間がかかりますが、今はそれが楽しみです❗
この「砂漠の塩」は、今現在の私が読んだ小説の中でベスト1です‼️ある日偶然この本📘を手に取ったという事実は、本当に奇跡です🎵なんて素晴らしい偶然の賜物でしょうか😭。
本📘って素敵❗世界が変わります❗私はこれからも、次の奇跡の出会いを求めて書店に通うことでしょう🙋。……でもまず、もう一度、この「砂漠の塩」を読み返して、松本清張の美文を味わい直したいと思っています😃。
実は、私はまだ、なぜタイトルが「砂漠の塩」なのかを、捉えられていないのです(笑)😓。
皆様にも素敵な本📚との出会いがありますように❗🌈 芹沢マリリンでした🎵
No.40松本清張は凄い❗「砂漠の塩」を読む その2
たまにはコロナ禍における政府の方策への文句以外でブログを始めたいと思うのですが(笑)、いっこうにその気にさせてもらえません😥💦。
私だって、日常ふと気づいた楽しい嬉しいひとこまからお話を始めたいと思っているんです。本当です!
今日はテーマに入る前に、もう2点言いたいことができてしまいました。アップするまでにもっと増えそうなのが怖いです😓。
ひとつめは、国会議員や地方自治体の知事や議員の多人数での会食についてです❗
彼らの意識の中には、「1人5万円のステーキや、4万円の河豚懐石を出すような一流の店は、感染対策はバッチリだから、8人でも15人でも150人でも会食してなんら差し支えはない!一般人の行く安い居酒屋での会食はダメだ!悔しかったら高級料亭に行きたまえ!」
……とでも言いたいのでしょうか⁉️
繁華街の庶民の行く店は次々と閉店を余儀なくされ、多くの人が8時以降の会食を諦めて家路についているというのに、よくそんなことができますね❗💥
たった1日4から6万円の補償で堪えているんですよ!議員さんたちの1人分の会食費じゃないですか⁉️更にいろいろ問題になっているのにあとを絶ちません。確信犯ですか?
議員さんの給料は国民の血税ですよ❗こんな危機の時は、国民のために必死で働くべきじゃないんですか?
もうひとつは、コロナ対策に従わない場合の「罰則」の件です。前述のようなことをやっているのは一部の議員さんかもしれませんが、すぐに決めたいと進めているのが、従わない人への「罰則」だとは…💥。
コロナ禍のずっと前から、保健所や医療機関への対策費用を削ってきて、この期に及んでも、迅速な対策をせずに、医師会から「医療壊滅」などと言われている現状です💦!
なんとか欧米のようなロックダウンをせずに避けられているのは、日本人の清潔観念と真面目な国民性、そして他国にはない強烈な同調圧力のなせる業でしょう。
こんな危機を招いた一因のGO-TOキャンペーンや、遅すぎる緊急事態宣言の反省も謝罪もなく(もちろんそのことへの罰則もなく)、「罰則」論議とは理解に苦しみます。
そんなことより、体育館のような広い建物にベッドを入るだけ入れて、また自衛隊の看護官の人たちに出動してもらって効率的に中等症までの感染者の看護をしてもらったらどうでしょう!
そうすれば、膨大に膨れ上がった自宅待機の患者さんの急変による死亡を減らせるし、家庭内感染も防げるのではありませんか⁉️
医療機関や待機ホテルから逃亡する人への罰則を決める時間があるなら、必要な人が全て医療機関に入れるようにしてください。そっちが先でしょう❗
生意気なこと言ってすみません。政府や議員さんたちもほとんどの人は、寝食を忘れるぐらいがんばっておられるはずです。
でも、一般の普通のおばさんには、そういう思いを持っている人もいるということです。1月も半分過ぎました。2月は短いですが、状況が少しでも好転していってほしいと心から思います🌟。
今回も新聞のスクラップの見出しから始めます。記号はいつもの通りです。意図してコロナ関連ばかり切り抜いているわけではありません。私の視野は広い方だと自負しています。でも今年になってからは特に⭕が多いですね💦。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月15日
●トランプ大統領弾劾訴追 米下院史上2度目
●トランプ大統領訴追 議事堂埋め尽くす州兵 厳戒「アフガンより多い」「不名誉な終焉」「汚点」各国メディア大きく報道
●核心評論 トランプ支持者 米議会乱入 際立つ時代錯誤ぶり
米メディアは1月20日大統領就任式「次は銃を持って行こう」とSNSに書き込みがあると伝えた
●韓国朴槿恵前大統領 サムスングループなどから収賄 最高裁判決 懲役20年、罰金180億ウォン(約17億円) 処遇が政局焦点に
●南アフリカ マスク着けず7000人逮捕
・元ソフトバンク社員 漏洩禁じる誓約書に署名 違法性認識か
⭕大阪累計死者 東京抜き最多 714人 高齢世代多く
⭕感染確認者数 全国6608人 東京1502人 大阪592人
⭕コロナ禍困窮者苦境 年末年始の都内 食料配布に長い列 若者や女性も 「公助」の必要性訴え
女性・外国人の相談増加 「非正規より正職員、女性より男性、外国人より日本人という、元々あった格差がコロナ禍で露骨に出てきている」
⭕社説 コロナ対策の罰則 私権制限は慎重な議論を
1月16日
▲時代の裂け目の不安反映 鬼滅=鬼退治 たぎる情熱 重い問いかけ 「日本的要素」まぶす
🔵(収賄)吉川元農相 在宅起訴 鶏卵大手から500万円収賄 落選2度でも大臣に 自民総裁選菅首相の選対幹部
🔵(贈賄)鶏卵大手秋田元代表 「政治に1年5000万円使う」業界の顔、つきまとう金 政治家、官僚100人と人脈 「政治とカネ」の問題 菅政権さらなる逆風
⭕コロナ国内初確認1年 感染30万人、死者4000人 感染者高止まり 医療逼迫 専門家「制圧には数年も」
⭕転院不可「これが医療崩壊」 コロナ国内感染初確認1年 救える命が…現場危機感
⭕全国感染確認者数 13日5868人、14日6608人、15日7697人
⭕「コロナと共存の道を」1例目確認の検査担当者
⭕病床確保 病院に勧告 感染症法改正案 断るなら公表 入院拒否最高懲役1年 時短拒否50万円以下の罰金
⭕●コロナワクチン接種先行国 効果の兆し 確保課題 服反応に懸念も
世界のコロナワクチン接種状況↓
英国4%(336万回)、米国3%(1000万回)、中国1%(1115万回)、イスラエル23%(216万回)、UAE13%(153万回)
⭕ニッポン診断 コロナ禍の経済展望 治療法確立でV字回復も
⭕大型評論 新型コロナと文明 疫病が揺るがす国際秩序 米中の「動向を注視」
さて、緊急事態宣言発出から一週間以上たちました。効果が出てほしいですが、まだ厳しそうです💦。今後も「動向を注視」していきましょう❗
それでは、今回のテーマに移ります。骨子は次の通りで、今回は後半です。
1,松本清張ってどんな人⁉️→済み
2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️→済み
3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️
→今回はここからです!
4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️
……………
3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️
🔷彼らの関係の深まりは運命的?
(敬体ではなく常体で、書評風に書いてみますね(笑)🙋)
もともと真吉と泰子は母親同士が友人という幼なじみだった。時代のせいなのか、タイミングが悪かったのか、はたまた運命のいたずらか、結婚するのに何の障害もなかったにもかかわらず彼らは結ばれない。
やがて泰子は保雄と結婚し、その後真吉は妙子と結婚する。一見平穏に流れる泰子夫婦と異なり、真吉夫婦には早くも半年後に亀裂が入ってしまう。
女の勘で、妙子は夫の気持ちが自分ではなく泰子に向かっていることに気づいていたのだった…。
バス停🚏🚌に見送ったことをきっかけに、ふたりの仲は抜き差しならね方へと音を立てて流れ始める。
他に方法がなかった訳ではないのに、逢魔が時に見いられたか、彼らは逃避行に出て、ともに死ぬことを考え始める🌠。
妙子はふたりの仲に気づいていたが、保雄は全く知らなかったのにである。出奔する人たちは、切羽詰まったからではなく、意外にそういうものかも知れない。
ところが、当時で言えば「地の果て」に来ていながら、泰子は最後の一線を越えさせない。今さら何をそんなにこだわっているのか、そのことがふたりの間に微妙な亀裂をじわじわと形作っていくのだった……。
🔷彼らの逃避行の行路が尋常でない
前半の彼らの行路は次の通りです。
羽田→アンカレッジ→ハンブルク→パリ(ここまではツアー、この後単独行動)→アテネ→カイロ→ベイルート→(カイロで真吉が待っている。後半は次回に🎵)
前回のブログで書きましたが、1960年代に松本清張はこの長距離を旅したのでしょう。凄いと思います。今奈良まだしもこの時代に、距離もですが、場所が尋常じゃないと私は思うのです。
私も海外旅行は好きでよく出かけましたが(今はコロナ禍で行けません💦ブログでも書いたように本まで出しました!『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集~ハプニングこそ醍醐味』…すかさずCM)、ヨーロッパやエジプトはともかく、イスラエルやレバノンってなかなかハードル高いですよね❗
海外旅行に行けないし、行ったことのない場所が描かれているというのも、この作品に惹かれた理由のひとつです🙋
🔷松本清張の文章が凄い❗
天才松本清張の珠玉の文章の中から、私が印象に残ったフレーズを紹介します。今回は、前半部分からです。「」は章の名前です。
「カイロまで 3より」
【税関には彼女自身が行かなくとも荷物の引換券を渡すだけで済んだ。ようやく一切の手続きが済んでも泰子は椅子に腰を落とした。これで一切が終わったと思うと、「過去」が体重までひきちぎって逃げていった。頭の中が真空になった。】
「カイロまで 4より」
【ここまで来ても、まだ、夫の善良さや、親戚や、世間の非難を怖がっているのか。罪悪を恐れているのか。この意識が真吉に火の塊となってまっすぐに向かってゆくのをひきとめているのだろうか。死に失敗するとしたら、おそらく、この最初から大胆に無視したはずのものから受ける抵抗によってかもしれない。】
「炭の葉 1より」
【感動的な対面になるはずだったのに、それはなかった。日本国内の、大阪からでも帰ったのを羽田で迎えられたような、そっけのない再会だった。この瞬間のために、泰子にも、真吉にも長い長い準備があった。誰にも気づかれないように心を配り、死を見つめての支度だった。これまでの時間の厚みが、そのまま危険の厚みでもあった。すべてがこの一瞬の集中にあった。】
「炭の葉 4より」
【泰子は、保雄といっしょに生活するのが、次第に苦しくなってきた。結婚したはじめからよろこびも意義もない生活だった。保雄といっしょになったときから、死んでしまったのだ、と自分にも言い聞かせ、真吉と逢うようになってから、彼にも告げたのだったが、もうこれ以上、保雄の傍にいることが耐えられなくなった。それは『死んだ』はずの彼女が、真吉の傍に蘇生したのであった。同時に、結婚生活の間、ほとんど自分の心に住むことのなかった善良な夫に対する罪悪の覚醒であった。その贖罪意識が、せめて最後の最後まで真吉を拒絶させつづけてきた。それ以外に保雄を見つめている彼女が神に赦してもらうものはなかった。】
どきどきするほどの美しい文章だと、私は思います。そして、けっして難解に書いているわけではなくわかりやすいのが、本当に凄いと言うしかありません。
後半からの抜粋は、次回に行います。
4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️
🔶キャスト
小説の中では、主人公の女性が28歳ですが、私がドラマにするなら、少々若すぎると思うので(松本清張さん許してね)、10歳年嵩で考えてみました。
更にギャラは制限なしということで(笑)、俳優さんを勝手にキャスティングしてみました❗
・野木保雄⇒浅野忠信(いくつもの顔を持つ俳優さんのひとりだと思うので。)
・野木泰子⇒広末涼子(石田ゆり子が良かったけど、少し年齢が合わなかったです。考えがまとまらないときの表情がアンニュイでいいと思います。)
・真吉⇒長谷川博己(ここは譲れない❗以前にブログNo.24,25「『麒麟がくる』大河ドラマの魅力❗」で述べたように、私は10年来の彼のファンです。彼をキャスティングするために10歳年嵩にしたんです!)
・妙子⇒戸田恵梨香(少々若すぎますが、私はこの女優さんが大好き💕。大好きな松坂桃李と結婚した、達者な演技派です!)
🔶テレビドラマ
もしも私がこの作品をテレビドラマにするなら、次のような連続ドラマにしたいです。それぞれの回にサブタイトルも付けてみました❗楽しいっ😆💕🎵
●第1回『逃避行』
パリへの機内→トランジットのパリで行き先変更手配→回想…恋愛が始まるまでの経緯
●第2回『再会』
パリからアテネまでの機内→回想…死出の旅への決意と計画→アテネからカイロへの機内→再会→タクシーの中から見た夜の砂漠の風景✨
●第3回『死者の町』
回想…幼なじみ→互いの結婚→1年前のバス停🚏🚌→美術館での逢瀬→抜き差しならぬ「想い」→カイロ「死者の町」墓守りは貧民窟の住人→夫の友人と出会ってしまう。
まだまだドラマは続きます。第4回からは次回に回します。彼らは中東をさ迷う旅に出るのです。
ネタバレ激しいので(笑)、今回はこれくらいにして、続きは次回に回したいと思います。
次回も「No.41松本清張って凄い❗『砂漠の塩』を読む その3」をお送りします。
まだまだ感染が心配な日々から抜け出せません。読者の皆様、エミューシステム(免疫)を活性化させて、お元気でいらしてくださいね🙋💝
芹沢マリリンでした🎵
No.39松本清張は凄い❗「砂漠の塩」を読む
「転ばぬ先の杖」ということわざがありますが、今回のコロナ禍の対策において、政府にはそれがなかったようです!
12日のニュースで「政府にとっては2回目の緊急事態宣言発出は想定外だったと言っている」という、政府担当のレポーターの話を聞いて、私は耳を疑いました💥
その場にいたキャスターの一人も、同じようにびっくり仰天していました!「ホンマでっか⁉️」
一年前の1回目の緊急事態宣言発出の時の感染者数と昨年末から年始にかけての数を見れば、誰が見ても一目瞭然じゃないですか⁉️年末まで押し迫らなくても、かなりヤバい状態だったじゃありませんか⁉️
最悪の場合を想定して、先手を打って対策を考えておくのが、私たちの高い血税で生活している政府の仕事でしょう💥。
こんな有事の情勢においては、どんな仕事でも危機管理が必須じゃないでしょうか💦。これが本当なら、なんて楽観的なんだろうとあきれてしまいます💦。
しかし、今回は、我が身も振り返ってみなければならないと思いました。感染者数に大きな数が出ても、以前のようには驚かなくなった自分が確かにいるのです。半年前なら、考えられない数なのにです😰。
重症者数や死者の数にさえ鈍感になってしまっています。少し前は「医療現場の逼迫」というワードがニュースで頻繁に語られていたのが、今では「もはや医療崩壊」というワードに変わっているのに、自分の中でその違いを突き詰めようとする意識に欠けてしまっていることに愕然としてしまいました😱。
新聞記事の記号はいつもの通りです。
「慣れ」は怖いです💦。人間は生きていく術として、辛いことがあってもえてして「慣れ」によって逆境を生き延びてきました。
しかし「慣れ」は時として、問題の本質を見誤らせることがあります。このコロナ禍の中では「慣れ」は命取りになってしまいます。
コロナが収束するまでは、コロナ関連を表す⭕が減らないことを期待します。ジャーナリズムがニュースにしなくなることで、問題が未解決のまま忘れ去られてはならないのです。芸能人のスキャンダルではないのですから…。
だから私は、コロナ禍が名実ともに解決に向かうまで、この問題はひとつ公衆衛生の問題としてだけでなく、政治と社会の問題として、そして私自身の価値観、世界観の問題として、追いかけ続けたいと思います🙋。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月13日
●トランプ支持者の議事堂襲撃事件に抗議 俳優元カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー氏 ツイッターに動画を投稿 自身の幼少期の辛い体験にも触れて 見事なメッセージ!
「われわれの民主主義は強くなる。失われかねないものを知ったからだ。」
●民主 トランプ氏弾劾案 「反乱扇動」13日にも採決
●米弾劾訴追手続き開始 民主 再出場封じ狙う 大統領SNS停止で沈黙
⭕●イスラエル ワクチン接種世界最速ペース 20%超185万人 個人情報を利用
⭕●マレーシア 半世紀ぶり緊急事態宣言
⭕緊急事態宣言11都府県に拡大 関西圏、愛知など今日追加
⭕緊急事態宣言今日関西にも 時短飲食店に要請へ 3府県「夜8時まで」統一
⭕特措法に「予防的措置」 緊急宣言前でも知事が時短「命令」発令可
⭕DV相談 13万件超最多 コロナ外出自粛影響
「DVがおきている家庭では、児童虐待もおきている事例が多い」
1月14日
▲「光秀の人生生きた」長谷川博己 大河の撮影振り返る 長谷川博己、染谷将大、佐々木蔵之介合同インタビュー
●トランプ大統領 弾劾決定 襲撃のビデオ見て過ごす異常さ
⭕緊急事態 7府県追加 大阪府などと連携会議 地域外も時短支援
⭕国内死者97人最多 感染者急増 累計30万人超
⭕「通常の医療受けられず」専門家組織分析 現場ので負担増顕著
⭕「違うステージに入った」関西圏 危機あらわ
⭕日本は病床豊富でも医療逼迫 頼みは公立病院 民間規模小さく対応困難
⭕海外 ビジネス往来全面停止 来月7日まで
⭕入院拒否に懲役、罰金 政府方針 感染虚偽申告も 待機契約違反氏名公表も 全入国者対象
⭕首相会見 言いよどみ手元に目線 判断の遅れは認めず
昨日のニュースで近畿の病院の院長さんや日本医師会の中川会長が、切実な訴えをされていました。「このまま感染者、重症者が増えて、更に第4波などということになると、医療崩壊どころでなく医療壊滅だ。経済どころではなくなるんです。」…と💦。
また、週刊新潮を読むと、「緊急事態宣言よりも、医療を充実させる施策を先にすべきじゃないか。」と言う記述がありました。
医療を充実させることに異論を挟むことなどしませんが、医師会の会長さんの言葉にあるように、今の医療現場の危機的状況は、とにかく感染者を減らさなければたちいかない状況になってしまっているわけでしょう。
だったら、一年前に効果が出た方法を取らなければならないのではありませんか?ただ、週刊新潮さんが言われるように、第1波の後、次の冬を見越して、早くから医療を充実させておくべきで、それをして来なかったことのツケが回って来たわけです💦。
11都府県に発令された緊急事態宣言の成果が出て、感染者数が減り出すのは、いったいいつ頃になるのでしょう。本当に祈るような思いです……。
それでは、今回のテーマに移りたいと思います🙋。
今回は、日本の文芸の大家「松本清張」の小説について述べたいと思います。
私は、以前にブログNo.16「私の読書は、作家ローラー読み その3」でも詳しく述べました。最近また彼の面白そうな本📗を見つけて読み出したのですが、その本📗が、私の先入観と想像を越えてむちゃくちゃ面白かったのです❗
そして、このブログを読んで下さる方にも、その思いを伝えたくなってしまいました❗ブログって面白いものですね!自分の思ったことをついつい発信したくなるんです😄。どうかお付き合いくださいませ🙋。
今回の骨子は次の通りです。
1,松本清張って、どんな人⁉️
2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️
3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️
4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️
それでは、お話を始めたいと思います。作者はもう亡くなって久しいので、それに超偉大な作家なので、きっと私ごときがどのように料理しても、笑って許してくださると思います(笑)🙋。
1,松本清張って、どんな人⁉️
◼️松本清張は日本文芸の金字塔です❗1909年に生まれ1992年に没しています。明治、大正、昭和、平成と83年の人生の中で、驚異的な数の作品を世に産み出しました。
◼️1953年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞しました。私は読んだことがありますが、難しくてよくわかりませんでした(笑)。
その後、吉川英治文学賞、菊池寛賞など多数の受賞経験があります。
◼️映画になった作品は14作品あり、その中で私が読んだことがある作品は次の通りです📘。
◼️テレビドラマになった作品は472作品もあります(数えるのが大変でした(笑))。その中で私が読んだことがある作品は次の通りです📘。
「地方紙を買う女」「疑惑」「真贋の森」「張込み」「1年半待て」「坂道の家」「蒼い描点」「波の塔」「ゼロの焦点」「砂の器」「或る『小倉日記』伝」「霧の旗」「天城越え」「地の骨」「天才画の女」「10万分の1の偶然」「黒革の手帖」「けものみち」「家政婦は見た!」「わるいやつら」「高台の家」「黒い画集」
「火と汐」「点と線」📘📗📕📙
◼️これらの膨大な作品群の中で、現在、私を夢中にしている作品は「砂漠の塩」です🙋3日で読破しました❗この本📚、本当に面白いですよ‼️
松本清張の本📘は、まぁまぁたくさん読みましたが、この本📘には絡め捕られて?しまいました(笑)😆。
2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️
それでは、私がメロメロに?されてしまったこの小説の概要をまず述べたいと思います。その後で、3の項目で「砂漠の塩」が面白い理由を述べていきたいと思います🙋。
◆「砂漠の塩」は1967年に出版されています。松本清張が58歳の時の作品で、今の私より数歳若い時の作品です。そういう視点で見るとより面白いのです❗
すぐにテレビドラマにもなったらしいのですが、今から30年ほど前なので、私は見たかどうか定かではありません。
◆あまりネタバレしてもあれなんで(と言ってもネットには出てますけどね(笑))、とりあえず今回は前半部分だけの簡単なストーリーを紹介したいと思います。
基本、既婚者同士の恋愛です。いわゆる不倫ですね。そんな小説は山ほどあるのですが、「砂漠の塩」の特異な点は、二人がそれぞれの家庭を放棄して、出奔するという点です。
◆いや、またそんな小説は腐るほどあるよという方、出奔先が、エジプト🇪🇬やイスラエル🇮🇱、レバノン🇱🇧、シリア🇸🇾だと言ったらどうですか?
私は海外旅行大好き人間ですが、この地域はまだ行ったことがないし(いったいいつになったら行けるんだぁー!)、エジプトは別として、他の3ヵ国は将来も行かないんじゃないかなぁ😓。
◆更にその行き方が凄い!二人で飛行機に乗るわけではないのです。男の方が先に現地へ行って、女の方はパック旅行に出かけるふりをして、最初のトランジット先でパック旅行をキャンセルして逸脱するんです❗
確か女の方は初めての海外旅行ですよ!そんなことできます?
◆更にその出奔は「死出の旅」なんです❗帰るつもりのない旅なんです。そんな必要あります?それぞれが互いの配偶者にきっちり説明して謝罪?して離婚したらいいんじゃないですかねぇ。
死ぬためにこんな遠いところまで行く必要あるかなぁ。逆にどうせ探しに行けないのだから、死ぬ必要あるかなぁ。どこかでひっそり生きていても誰にも気づかれないんじゃないかなぁ……と、半分までしか読んでいない時は思いました。
◆更に1960年代に、海外旅行はもちろんのこと、この辺りの何となく危険な匂いのある(私の偏見ですが)外国に、それもかなり奥地に、松本清張は行っていたんですね❗
実際に行っていないと書けないような描写が、あちらこちらにあるのです!海外の中でも、なかなか行けないこの地域の詳細な生活様式や、歴史、世界遺産など、本当に興味深く読み進められます。
私は本📘についている地図をコンビニで拡大コピーして、それに逃避行の経路をラインで引いたり、初めて知ったことをメモしながら旅行記のように読みました!
◆上に旅行のガイドブックみたいな読み方をしたと書きましたが、誤解のなきよう。松本清張は天才ですから。その絢爛たる文章は、もう、一言一言が輝いています。
情景描写や心情表現が切なくて、さすが❗……と酔いしれています。ストーリーも結末も知っていても、何度も読み返したくなる…それが本当の文学だと思います。
3の内容に少し入ってしまいました。この辺りで今回は尾張にしたいと思います。どうです?面白そうでしょ⁉️ごはん食べるの忘れますよ❗(笑)😆
13日の水曜日にテレビで「相棒」を見ました。私は、以前ブログNo.6・7で述べたように、サスペンスドラマが大好きです💕。
その回のテーマは「給付金詐欺」でした。さすが、人気ドラマ、タイムリーなテーマを選ぶなぁと思って、その製作者の視点の迅速な正確さに感心しました❗
「相棒」では、今までにも「オレオレ詐欺」や「成りすまし詐欺」も、迅速にドラマに取り入れています。その辺りも、このドラマの人気の一端があるように思います🙋。
視聴率の高いテレビドラマが「給付金詐欺」を取り上げたことで、世間へのアナウンス効果は絶大だと思います❗このドラマを見ることで、助かった人が大勢いるのではないでしょうか😄。
ドラマの中で、高齢者の携帯電話やスマホを買い取って「飛ばし」の道具に使っている犯罪も描かれていました。
また、「ITの闇」といいますか、「蛇の道は蛇」的なことも描かれていました。その詐欺行為に、どこかいびつな発達をしたITに精通した若者が取り込まれ、犯罪者になっていく危険性も描かれていてとても考えさせられました✨。
特筆すべきは、顔の見えないコンピュータの中で、画面上でリサーチし合い、隙を見つけて、顔を見せないまま「いたちごっこ」が始まる。
そして、いつの間にか敗者は全てを根こそぎ奪われる。相手が誰か、その年齢も顔もわからず、一言も肉声を交わすことのないまま……✨。
そういう「ITの闇」もまた描かれていたことです。たった50分の短いドラマの中に、それらが全て組み込まれていたことです✨。
逆に言えば、現在の犯罪には、それらが複雑に絡み合っているということでしょうか💦。
話を少し前に戻しますが、社会に訴えるためには、それほどのストーリーが必要だということです!様々な人の集合体である社会に広く発信するためには、それに見合う詳細な下調べとリサーチが必要だということです🌟。
また発信の効果的な時期を逸しない「迅速な行動」、そして、様々な立場や考え方の人に訴える力のある、「血の通った言葉」が必要です🌟。
緊急事態宣言が出ても、昨年のようには反応してくれない国民に憤るなら、昨年末からの国会議員の会食問題の時のアナウンス効果を振り返ってみたらいいと私は思います。
私のブログを読んでくださっている皆さん、体調は大丈夫ですか?日々悪魔が近づいてきているようで怖いですね😥。
でも仕事に行かなくちゃならないし、学校も休むわけにいかないし、不特定多数の人の中に入っていかなくてはなりませんよね。
どうか体調には充分気をつけてくださいませ🙋
次回No.40も「松本清張って凄い❗『砂漠の塩』を読む その2」をお送りします。「砂漠の塩」本当に面白いですよ❗😃 芹沢マリリンでした🎵
No.38バレエ~その美しい世界❗その2
東京1都3県に続き、大阪・京都・兵庫にも緊急事態宣言発令に関して「数日状況を見る」とか、「明日にも決定」とか、こういうニュースの文面は、いったいいつまで出るんでしょう。
もっと迅速にできないんでしょうか💥。経済に影響が大きいのはわかりますが、「だから政府は踏み切りたくなかったんだよ、政府は!」と責任逃れしているんですか?
そんな悠長なことを言っている間に、別の手を打っていないのだから、感染者はどんどん増えますよ!変異種も出てるわけだし!
毎日ニュースを見たり、新聞を読んだりすると、じれったさに胸が苦しくなります😰。「ステージ4」とは単なる区分ですか?「総合的判断」って何なんですか?正直疲れてしまいます、それを理解することに。
でもくじけてはいけませんね(笑)😂。自分でできることを精一杯やるしかありません。まずは、社会の情勢から目を離さないようにしなければならないと思います。
私のスクラップBOOK「COVID-19」も、明日は12冊目に入ります。コロナ禍が収束して、このタイトルが要らなくなるまで続けていきたいと思います🙋。
新聞記事の項目の記号はいつも通りです。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月11日成人の日
・大雪一時1200台超立ち往生 富山、福井の高速道陸自災害派遣要請
🔵内閣支持率続落41% 全国世論調査 緊急宣言「遅すぎ」79%
🔵自民支持層でも57%「評価せず」 政府のコロナ対応「評価」を逆転 東京五輪の可否「今夏開催」14%に半減 (12月は31%)
⭕休場多数 異例の初場所 緊急事態下厳重に対策し開幕 「コロナ怖い」「自分の体が大事」序二段が引退 休場認められず
⭕関西3府県への緊急宣言 首相「数日状況見る」
⭕安価なコロナ民間検査増加 不安解消需要に対応 陽性届け出義務なし 課題
⭕新型コロナに新変異種 ブラジルから入国の4人
⭕英国から入国し、健康観察期間中の男性と会食で感染
⭕傷痕残る「英雄の街」中国武漢に生きる遺族 誇る成功 上げられぬ声
1月12日(月)
●米大統領解任要求決議へ 下院民主弾劾へ最後通告
▲命と向き合い前へ 南杏子(徳島県出身)小説映画化吉永小百合主演 「いのちの停車場」
▲⭕放送ウィークリー コロナ禍走りながら検証 Nスペ「パンデミック」 激動の世界 未来を展望
⭕関西3府県 緊急事態宣言へ 再発令 明日にも決定 愛知・岐阜も要請方針
⭕成人式異例の門出 コロナ禍 オンライン 屋外開催も
⭕コロナ感染確認者 全国4872人月曜過去最多
東京1494→1219、大阪532→480
京都146→142、兵庫273→150
⭕社説 緊急事態と若者 国は我慢を強いるだけか
⭕英変異種 世界へ拡大 50ヵ国地域で確認 日本は34人
⭕世界感染者 9000万人超
今日の新聞の切り抜きの最後の見出しを見てください。「世界感染者9000万人超」という見出しですが、その文面を読んで、私はショックを受けました。
文面には次のような内容が書かれていたからです。
【日本は3日までの1週間で増加した感染者が、2万3642人、死者が335人と、WHO西太平洋地域事務局管内で『突出』して多くなっている。】と。
えっ👀⁉️と思って、知識になかった「WHO西太平洋地域事務局管内」とは、どれくらいの範囲なのかググってみました。それは西は中国から南はニュージーランドまで、東は太平洋の島国を全て網羅して、人口は16億人を越えています。
16億人と言えば、全世界の人口の3分の1です!その中で「突出」した感染急増の国だというわけです、日❗
感染者数急増の原因は、12月半ばまで、だらだらと続けたGO-TOトラベルの影響ではないと言う人は皆無でしょう💥。
死者数急増については、昨年秋頃から医師会がずっと訴えていた医療現場の逼迫が原因であるのは自明のことでしょう💥。
結局どちらも、政府の状況判断の誤りと大切な医療を二の次にしてきた失策の結果でしょう💥。
日本という文明国、世界有数の安全な国、そういう感覚が根底から覆ってしまいそうです💦。
同じ失敗を繰り返さないために、科学的に考えてください。今までやってきたことが間違っているなら、異なる方法へシフトしたらいかがですか?
PCR検査を手軽にできるようにして、無症状の感染者を発掘し、「先手先手」で治療する。それが「感染者を増やさない方法」だと思います!
しかし、民間の検査では保健所への連絡義務がありません。そこに、「国」の施策としてやる意義があると思うのです。これは政府が昨年のはじめから嫌がったことですけどね💦。
イスラエルは全国民へのワクチン摂取が3月までに終了する予定だそうです。人口も考え方も異なる民族なので、比べることはできませんが、それが事実です。
昨日成人式を迎えた新成人たちに、日本に明るい未来はないなどと思わせてはなりません!
大学入試に向けて寒い中必死でがんばっている若者たちに、大学行ったってオンライン授業ばかりで、高い学費に見合う大学生活は期待できないなどと思わせてはなりません!
小学生、中学生たちに、友達と話し合ったり、一緒に行動してはいけないなどと言わなければならないような教育現場にしてはいけません!
本当に今年こそ、今が一番厳しい状況だからこそ、なんとかトンネルの向こうに明るい太陽の光が見えるような、「なるほど❗それなら大丈夫❗」と納得のいく方策の提示と迅速な実行をやってほしいと心から思います。
さて、今回のテーマに移ります。骨子と、経過は次の通りでした。
1,日本が誇るバレエダンサー吉田都さん❇️→済み
2,私のバレエとの出会い❇️→済み
3,バレエ漫画の美しい世界❇️→済み
4,バレエの演目いろいろの美❇️→済み
5,世界のバレエダンサーの美しい世界❇️→今回はここからです!
6,ステージママ娘とともに❇️
7,日常に活かせるバレエの世界❇️
それでは、後半の部分を述べさせてもらいます🙋。
5,世界のバレエダンサーの美しい世界❇️
💜「アレッサンドラ・フェリ」
20年ほど前になりますが、テレビで彼女の「ジゼル」を観ました。第2幕でジゼルは亡霊になっているのですが、寧ろ妖精のように思える美しさ❗
体重がないように軽やかで、体が透き通るように儚げで、動きの1秒から2秒遅れて体にまとわりつくロマンチックチュチュが蜻蛉の羽根のようです❗
アルブレヒト役のマニュエル・ルグリが、また凄くて、彼女を妖精のように空中を泳がせるのです。浮遊させるのです❗
フェリのチュチュはどう見ても他のバレリーナと素材が異なっていました。かなり高品質のオーガンジーを使っているようです。彼女ぐらいになると、自分だけの特注の最高級品なのでしょうね🌺
それからも、様々なダンサーのジゼルを観ましたが、彼女以上のジゼルを知りません💠。
💙「シルビィ・ギエム」
超絶技巧の代表のようなバレリーナです❗何を踊っても危ういところが全くありません。真っ直ぐ天を突く足のバランス!トゥで立つアラベスクも数秒一人で持ちこたえます!
彼女の「ボレロ」は情熱的で燃えるような激しさです❗オデットは気高く、オディールは妖しく、キトリは華やか!彼女にとってプリマ以外は目立ちすぎてダメじゃないかと思うほどです。
❤️「ニーナ・アナニアシビリ」
大柄で体格もしっかりしていて、儚げではなく生き生きとしたエネルギッシュなダンサーです❗特に笑顔が、キュートで観客を惹き付けて止みません❗
妖精というより人間らしい、明るくてパワフルな踊りが、彼女の真骨頂かもしれません。
バレエの発表会に行くと、演目にもよりますが、笑顔で踊るバレリーナには無条件に惹き付けられます。テクニックはそれほどでなくても、輝くような笑顔で踊られると、見ている方まで幸せな気持ちになります!
もちろん、自分の踊りに自信がないと笑顔にはなれません。だから、笑顔はテクニックのひとつなのです!人を幸せにする踊りは、バレエの目的のひとつでしょう🌟。
私には、他にも好きなバレリーナがたくさんいます。1日にトゥシューズを1足履き潰すという、手足の長い、目の大きなバレエダンサーの典型のような容姿の上野水香さんもその一人です🐠。
また、菅井円加さん、中村祥子さん、加治屋百合子さんはローザンヌバレエコンクールの時から注目しています。彼女ら日本人ダンサーに共通しているのは、とにかく踊りが丁寧なことです🌼!
回転やジャンプだけでなく、何気ない静止した動きでも、とても細やかで心を打たれます!それは日本人の国民性なのか、もしも外国人のダンサーより華やかさに欠けるところがあったとしても、それを補って余りある日本人ダンサーの特長だと、私は思います🙋。
日本はバレエに関してはまだまだ後進国で、身分保証や環境も外国より整っているとは言いがたいですが、それゆえ、海外で活躍しているバレエダンサーはとても多いらしいです。
日本のバレエ人口は年々増えてきているので、環境も次第に整っていくと思います。バレエ科のある高等学校や大学も増えてきました。そのうちに、吹奏楽部や水泳部のように、バレエ部のある学校もできてくるかもしれません。
バレエはスポーツと芸術の融合とも言えます。アスリートであり、アーティストでもあるバレエダンサーを習って目指す人は、これからも増えていくことでしょう🌟。
6,ステージママ娘とともに❇️
「私のバレエとの出会い」で述べたように、私は幼い頃からバレエが大好き💕だったのです。しかし、自分が踊る…ということはできなかったので、娘がバレエを習うことになった時は、実はとってもハッピー😆な思いがしました❗
娘が5歳になった頃、自宅の近くのショッピングセンターの中のカルチャースクールブースに、バレエ教室の出張所ができたのです!
私は早速娘を連れて見学に行きました。するとすぐに体験することになり、娘はいそいそと親の手を離れて、先生たちの方へ!
嫌がることも、人見知りすることも全くなく、嬉々としてレッスンを始めてしまいました(笑)😄。そこにいた数名のどの幼児よりも体が柔らかく、楽しそうに踊っていて、私は心の中で「しめしめ」とほくそ笑んだものです🎵
早速Chacottへ行って、レオタードとバレエシューズを購入し、親の私が一番楽しい、毎週日曜日のレッスン通いとなりました🙋❗
初めての発表会の演目は「ひよこ」。黄色いチュチュに頭に黄色い羽根💛を付けて、1分もないぐらいの瞬間芸でしたが、可愛くて嬉しくて、今でもリビングに写真を飾ってあります!
それから2、3年でトゥシューズを履く頃には、娘はすっかり自立して、カルチャースクールからバレエスタジオに練習場所も変わり、私は送り迎えだけをしましたが、ガラスの向こうからレッスンを見るのが大好きでした💓♥️。
その頃、家をリフォームして、庭を部屋に変え、一階に娘の勉強部屋兼レッスン室(小さなスペースですが)を作り、一面を床から天井まで鏡にしてバーもつけました!(なかなか思い切ったでしょ(笑))
娘は高校1年の終わりまで10年余りバレエを続けましたが、次にやりたいことを見つけて、別の世界へ飛び込んでいきました。
それまで出演した発表会の写真が、額に入れて家中に飾ってあります。楽しかった日々を思い出すためと、その娘の姿からエネルギーをもらうためです!
娘の最後の舞台は、バリエーションについては「眠れる森の美女」の「青い鳥」💙でした。パドゥドゥのお相手はプロのダンサーでした。
娘がこの日まで、電車で40分以上かかる本部のセンターに何度も出かけ、最終電車で帰宅する日々を送っていました。学業と両立してがんばっていたので、かなりハードだったはずです💦。
またバレリーナは、モデルよりも体を絞らなくてはなりません。減量した上で、超ハードな踊りをしなくてはならないので、不健康なダイエットは厳禁です。バレリーナは体力勝負なのです💦。
指先まで神経を行き届かせ、背中の表情にまで気を配って、かつ、トゥで立たねばなりません。どう考えても、体力と芸術性の両方を極限まで使う、バレエは本当に人間技とは思えません😂。
公演の2日前はきつい感じだった青い鳥🐦の衣装の後ろのファスナーが、連日のハードなレッスンのおかげで、前日には難なく締められたのには本当に驚きました!
レッスンを見に行っていたもっと幼い頃でも、タオルが絞れるほどの汗をかき、トゥシューズを履いた足の指は変形してテーピングだらけでした💦。
母親としては、娘の体にこんなに負担がかかっていることに涙💧が出ましたが、娘というバレリーナのファンとしては、よくやった😆🎶と感動でした❗
当日の踊りも素晴らしく、瞬間芸だった5歳からパドゥドゥが踊れるまでになった10年間の娘の努力を思うと、涙が止まりませんでした😭。
がんばっている娘の姿に励まされ、また好きだったバレエの世界に触れられて私の世界も広がり、充実した大切な時間を私は娘と過ごすことができたと思っています😄。
娘が履いたバレエシューズもトゥシューズもレオタードも全てとってあります。とてもじゃないけど捨てられません(笑)😂。
7,日常に活かせるバレエの世界❇️
バレエを習っていた娘は、大学の授業でヨガをした時、先生から重心がしっかりしていると褒められたそうです(笑)。
当の娘は「ヨガのポーズは、バレエでトゥで立つことを思えば、バランスとるのは簡単!」と言っていました(笑)。
私が思うに、バレエで培われるもののひとつに「バランス感覚」があると思います。身体のバランスが上手くとれると、「姿勢」が良くなります。
バレエを習っている人は幼い子どもでも、見てすぐわかるほど姿勢がいいです。ただ立っているだけでも他の人と一見して違います。立ち姿まで美しいのです🌸。
またもうひとつ、「極限まで身体を伸ばす」ということがあります。例えば上肢なら、手だけでなく、腕だけでもなく、腕の付け根から、肩甲骨の辺りから伸ばすんです。指の先まで。そんな動きはバレエ以外にあまり思い付きません。
足なら、脚の付け根から、足の指の先まで、より高く、より遠くまで伸ばすわけです。その可動域が大きいほど、踊りはダイナミックで美しいものになります🌻。
この2つは、日常生活に応用できるのではないでしょうか。首まで長く伸ばせるようになると肩凝りもましになるかもしれません。バレリーナはみんな首が長くてスレンダーですものね😃。
私は娘が生まれてから、産後太りを元に戻すために美容体操を始めました。効果は定かではありませんが(大笑)、していなかったらもっとひどかったかもと思うことにして(大笑)、30年以上続けています!
もっと効果が出たら本📕でも出せるんですが(笑)、「継続は力なり」と思ってこれからも続けていこうと思っています🙋。目標は10歳若く見えること❗(大大笑)
今回は、自分のこと、自分の家族のことばかりお話したように思います。たまには、こういうテーマもお許しを🙋。
次回のNo.39は、以前私のブログNo.16「私の読書は作家ローラー読み❗その3」で最近一番読み込んでいる松本清張の作品から、現在読書中の「砂漠の塩」について、書いてみようと思います。
読み始めた時には、予想だにしなかった内容だったからです。まだ3分の1しか読んでいないのに、こんな気持ちになった自分に、実は自分自身が一番驚いています(笑)🙆。
なので、タイトルは、No.39「松本清張って素晴らしい❗『砂漠の塩』を読む」です🙋。また、読んでくださいね❗😃 芹沢マリリンでした🎵
No.37バレエ~その美しい世界❗
一昨日の報道ステーションに菅総理が出ていて、「今の感染状況は全く想定していなかった」と言っていましたね。「年末の1300人には驚いた」とも…。
本音と言えば本音でしょうが、一国の総理たるもの(及びブレインなどの側近含め)そんな理解なのでしょうか。それでいいのでしょうか…💦。
分科会も医師会も、またあらゆる学者さんたちが、ずっと前から危険性を訴えてましたけどね💥。
見るべきもの聞くべきものを避けているのか、知らなかったと言うことで批判を回避しているのか、微妙な反応だったと思います💦。
都知事の小池さんとの電話で、「私は時短要請を8時までにしてくれと言ったら、それ以外のところでまずがんばりますと言われた」などとわざわざ意見の食い違いを強調していましたが、あれは責任転嫁でしょうか…。
最後はいつもの「うがい(換気かな)、手洗い、3密回避」を言って締めくくってましたが、「よしわかった!総理の指示通りやれば、1ヵ月で解除できるからがんばろう!」…と、いったい何人が思ったでしょうか。
私が前回のブログで述べた、対策3点(保健所、医療機関への支援とPCR検査の拡充)についてはほぼ言及されず、もちろん「どうしてこんな状況になってしまったのか」という原因への言及(反省)も全くありませんでした💦。
また私が前回述べた「変異種」対策に関しては、「変異種による市中感染が一件でも発見されれば、すぐにシャットアウトする」と言っていたように聞こえましたが、本当にそうするでしょうか…。
偉そうなことを言って申し訳ないとは思いますが、年末年始の検査体制が不十分なはずの期間にあの数字は異常でしょう。次にどうなるかはある程度予想がついたのではありませんか(その予想以上だったとは思いますが)💦。
ならば迅速に、宣言を出す出さないだけではなく、せめて最初は東京都にだけでも、人とお金の「実弾(笑)」を窓口となる保健所と、受け皿になる医療機関に早急に届けてはどうでしょうか。
人は難しくても資金なら少しは役立ててもらえると思うのですが…。これは私の浅知恵からですが、言いたいことは、迅速な状況把握と、迅速な具体的対処をお願いしたいという気持ちです!
今回のテーマはコロナ関連ではないのですが、やはり避けては通れない事柄なので、前回同様、2日分の新聞記事は押さえておきたいと思います🙋。
記号は次の通りです。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
1月9日(土)付け新聞記事から
⭕国内感染7800人超 死者最多78人 重症者増も
⭕海外メディア 五輪懐疑論も 世論の温度差指摘
⭕京都・大阪・兵庫3府県 緊急事態宣言再発令 今日国に要請
⭕入院拒否感染者に刑事罰 宿泊・自宅療養義務化 政府検討
●トランプ氏敗北認める 「円滑な政権移行に集中」 米議会占拠 死者5人に
●トランプ劇場 暴力で幕 先導で自滅 解任に現実味
●慰安婦訴訟 日本に賠償命令 韓国地裁「主権免除」適用せず
1月10日(日)付け新聞記事から
▲神戸復興は映画とともに 阪神大震災26年 ロケ誘致で街に活気 20年で3000作品支援
▲故郷で念願の初撮影 神戸舞台「スパイの妻」黒沢清監督 大小シネマ 閉鎖と再生
●香港国安法 ネット初封鎖
●中国 今冬初の都市封鎖 石家荘市7日間の外出禁止令
●北朝鮮 正恩氏「米は最大の主敵」党大会で演説 核先制攻撃排除せず
●トランプ氏 投稿永久凍結 ツイッター「暴力扇動の恐れ」
⭕コロナ死者 累計4000人超 感染者3日連続7000人台 半月で千人増
昨日全国の感染確認者数7790人 東京2268人
大阪647人
⭕関西3府県 緊急事態宣言要請 担当相「状況確認」即断せず
吉村大阪府知事 「14日から2月7日まで、首都圏と同じ措置を取る」と表明
大村愛知県知事 「愛知、岐阜で宣言を要請する調整に入った」と全国知事会にて
⭕65力士初場所全休 千代翔ら5人コロナ感染
⭕緊急事態宣言要請 振り回される新成人 3府県直前に式延期決まり
依然として感染者と死者の増加が止まりません。昨日のニュースでは、私が思っていた以上に逼迫している医療現場と、機能不全に陥っている保健所の現状が報道されていました💦。
ニュースには敏感…と自負していただけにショックでした😰。地域によっては陽性判定が出て、症状が出ても入院することができません。
ホテル療養も空きがなく、やむなく自宅療養していて家族にうつしてしまうという悲惨なことがあちらこちらで起こっています💦。
保健所が悪いわけではありません。保健所の人的設備的支援を、できる時間があったのにしてこなかった政府の責任です!
保健所の方々も精一杯やっておられるのですが、追い付かず、悔しい思いをしておられるはずです。もちろん医療現場もしかりです!
なのに、ニュースでは、14日からの国会に政府が提示する議案は「GO-TOキャンペーンの補正予算」だという報道もあって驚きました。おかしくないですか⁉️
いよいよ、命の危険が現実味を帯びてきました😓。私は家族に、「寒波が厳しいけど、風邪を引かないように!熱が出ても病院には行けないよ。」「交通事故に気をつけて!安全運転してね!ケガしてもすぐには治療してもらえないかも知れないから。」…と、そんなことばかり口を酸っぱくして言っています❗
「換気、手洗い、3密回避」なんて、もう常識だから敢えて言いません。
娘からは、いつもなら観光客と通勤者でスムーズに歩けないほどの京都駅が、まるで戒厳令でも出たように閑散として人通りが絶えた写真がメールで送られて来ました😥。
とにかく政府には、今までと同じ失敗は繰り返さないように肝に銘じて、今すべきことを迅速に判断し、時期を逸することなく実行に移してほしいと、心から思います❗
それではそろそろ今回のテーマに移りたいと思います🙋。ブログって「文化」の範疇に入りますよね。
私は前にも申し上げたように、どんな危機の中にあっても、「文化」は大切だと思っているので、私のペースで発信していきたいと思います。
またビックリするテーマでしょ(笑)😆
はじめに
コロナ禍による緊急事態宣言発出により、また関係者一人の陽性が確認されたため、急遽中止が決定した「ニューイヤーバレエ」。その新国立劇場バレエ団の舞踊芸術監督に昨年9月に就任したのが、私の大好きなバレエダンサーの吉田都さんです🌺。
コロナ禍で文化関連も大打撃を受けています。もちろん、人間が生きていく上で基本の衣食住は大切です。しかし、人間が人間らしく生きていくためには「文化」は不可欠だと私は思っています。
その吉田都さんの関係する公演中止のニュースから、大好きなバレエへの思いをまとめてみようと思い立ちました!
ただ公演は中止されますが、無料配信されるそうで、あの厳しい練習の成果を発信することができて良かったと思います😆
バレエに興味のない人も、こういう美しい世界がこの世に存在しており、それをエネルギーにしている人間もいるのだということを知ってもらえたら嬉しいです🎶。
骨子は次のようになります。
1,日本が誇るバレエダンサー吉田都さん❇️
2,私のバレエとの出会い❇️
3,バレエ漫画の美しい世界❇️
4,バレエの演目いろいろの美❇️
5,世界のバレエダンサーの美しい世界❇️
6,ステージママ娘とともに❇️
7,日常に活かせるバレエの世界❇️
それでは、はじめに続いて吉田都さんについて述べていきたいと思います。
1,日本が誇るバレエダンサー吉田都さん❇️
吉田都さんは、かの有名なバレリーナ森下洋子さん(70歳を過ぎて今なお現役です)を継ぐ、日本が世界に誇るバレエダンサーです❗
十代の頃、ローザンヌバレエコンクールで入賞し、スカラシップで英国ロイヤルバレエに留学。その後、ロイヤルバレエで日本人初のプリンシパルになり、プリマとして数々の演目で公演を行いました❗
最近のことは先ほど「はじめに」で述べましたが、本当に凄い人なのです❗私は何十年も前に、テレビで「眠れる森の美女」を観たとき、そのあまりの気品と可愛らしさと、丁寧で正確無比な素晴らしいバレエテクニックに、一目でファンになってしまいました😂。
その舞台の王子役は、また超絶技巧で有名な、日本が誇るバレエダンサー熊川哲也さんでした❗彼もローザンヌバレエコンクールで最高位を獲得した凄いダンサーで、王子らしい気品を備えたスター性に目は釘付けとなりました😂。
今思えば、凄い人たちのパドゥドゥだったのですね☺️熊川さんのソロは羽根が生えているように滞空時間が長く、かつパは低くてシャープ❗さすが現在はKカンパニーというバレエ団を率いる実業家ですね❗
吉田都さんの番組はバレエ公演だけでなく、引退前の最後の公演へのドキュメンタリーや、最近NHK「プロフェッショナル」で放映された新国立劇場バレエ団の舞踊芸術監督としてのドキュメンタリーも観ました!
つまり私は、バレエを習ったこともないのに、バレエが大好き💕だということです🙋❗
2,私のバレエとの出会い❇️
それは私が小学2年生、7歳ぐらいの頃、偶然見たテレビ番組でした。それは「ジゼル」の第1幕のラスト「狂乱の場」だったと思います。プリマは牧阿左美さんか谷桃子さんか、定かではありません。
バレエがなんたるかも知らない、幼すぎてストーリーもわからない中で、その映像は強烈なインパクトを私に与えたのです❗
シニヨンに編んでいたはずの長い髪を振り乱して、彼女はジゼルの悲しみを全身で表現していました!裏切ったアルブレヒトの剣を奪い、自分の周りに円の結界?を築き、天高く右手を差し出したかと思うと一瞬にして倒れて事切れる…素晴らしい場面でした!
台詞が無いにもかかわらず、気持ちがすごく伝わって、幼いなりに自然と涙💧が溢れてきたのを覚えています。
そして第2部のヴィリーの場面を観てまたビックリ!舞台一面青みがかった森の奥の風景の中に、真っ白のロマンチックチュチュを着た無表情のヴィリーたちが大勢、この世のものとは思えない清冽な美しさで、一糸乱れね亡霊のダンスをするのです!
その様式美の美しさに、幼い私はすっかり魅了されてしまいました😭。ドライアイスのスモークがなくても、ひんやりした空気とミントの香りを感じたように思います💙。
私のバレエとの出会いは、このようにジゼルの舞台から始まったのですが、故郷は田舎だったし、今より50年以上前のことですから、バレエ教室などあるわけもなく、別世界の憧れ💕の存在でしかありませんでした。
それがにわかに身近なものになりかけたのは、私が中学生になってからのこと。テレビドラマにバレエ教室(バレエ研究所という言い方でした)が出てきたり、少女漫画の月刊誌にバレエ漫画が連載され始めたからです。
山岸凉子さんの「アラベスク」の印象は強烈でした。バレエ漫画に関しては、次の項で詳しく述べます。
そこで興味を持ったのが、「トゥで立つ」というクラシックバレエの特徴です。後にバレエの歴史の本を読んで知ったのですが、バレエの目的は「いかに重力に逆らい、神のいる天に近づくか」を追求するという一面があるのだそうです🌟。
重力に逆らった究極の姿勢が、「トゥで立つ」だったわけです。小さな一点を残して重力から解放された形が、そのスタイルなのです。
そして、空気のように重さを感じさせず、羽根があるように軽やかに、空中にできるだけ長く留まる…それがバレエの美の大半を占めていると言っても過言ではないでしょう😃。
中学生だった私は、同じ趣味の友達と、スリッパ(ズック靴のようなもの)で器用に爪先で立って、放課後の音楽室で踊りまくっていました(笑)🌈。懐かしい思い出です。
もうひとつの興味の対象は、あの夢のような衣装!クラシックチュチュと呼ばれる短い円形のドレス、そしてロマンチックチュチュと呼ばれる、まさしく天使の羽根のような、回ると裾が優雅に後からついてくる(この感じ、わかって頂けます?)ドレスの素晴らしさです❗
高校の文化祭で、友達のクラスは「白鳥の湖」を演じることになり、私も練習の相談に乗ったことがありました。
王子は女子が、オデットは男子が扮しましたが(友達は4羽の白鳥)、しごく真面目に演じていました。チュチュは木綿の布で手作りしてましたが(笑)😆。
つまり、今から50年ほど前は、中高の女子にとって、バレエはそういう存在だったわけです。まだ私の知っている友人には、お金持ちでも、バレエを習っている子は皆無でした。
更に、私はまだ、バレエのあの美しい世界を作るためには、水鳥の水面下の脚のように、たゆまぬ努力とトレーニングが必須の厳しい世界があることを知らずにいたのでした💦。
3,バレエ漫画の美しい世界❇️
バレエ漫画は数多く出ていますが、美しくてドラマチックでポジティブな作品3つを挙げてみたいと思います。
📗有吉京子「Swan」🦢
📘槇村さとる「Do-Da-Dancin!」💃
まず一番最初に出会った、山岸凉子さんの「アラベスク」から紹介したいと思います。舞台はロシアがまだソ連と呼ばれていた頃のあのバレエ大国です。👳
亡命とかの問題にも触れ、ストーリーは続いていきます。主人公はノンナ・ペトロワ、少々おっちょこちょいで、素直で優しく、努力家の少女です。👳
彼女が、様々な試練を経て、正統派の白いバレエでコンクールで優勝し、彼女を育てたユーリ・ミロノフ先生と結ばれるというサクセスストーリーです。👳
彼女はボリショイバレエ団に入団しているのですが、やはり白いチュチュを着て踊るバレエが最も格が高く、プリマが最も尊敬されるダンサーであることが、作品の端々に出てくるのが特徴です。👳
バレリーナの体格や踊っている時のデッサン力の素晴らしさと、前述した白いバレエへの視点から、「アラベスク」は正統派バレエ漫画の古典とも言える作品でしょう。👳
中高と私はこの漫画に夢中で、あまりにも何度も読んでぼろぼろにしてしまい、大人になってから文庫化されたのを知って早速購入し、またまた何度も読み返したものです。👳
山岸凉子はその後、本📕の雑誌「ダ・ヴィンチ」に、同じくバレエ漫画の「テレプシコーラ」「ヴィリ」を書いています。そちらの方は、後で出てくる私の娘がよく読んでいました。歴史は続いていくのでした(笑)。👳
📗有吉京子「Swan」🦢
この漫画は本当に絵が美しいのです!それはもう夢のように美しい❗バレエを習っている少女たちのバイブルです。ほとんどのバレリーナの卵たちは読んでいるのではないでしょうか。🦢
聖真澄という、いずれ天才的バレリーナと呼ばれる少女が主人公です。この作品にはタイプの異なるバレエダンサーが男女ともに大勢出てきます。🦢
それぞれに生き方も生活も異なり、それぞれにドラマがあります。その中で私はリリアナが印象に残っています。🦢
彼女は正真正銘のバレエの天才!長く生きられない病気を持っていて、レッスンは個人で1日30分だけ!それでも天性の美しさとテクニックで、「アグリーダック(醜いアヒルの子)」をまるでマジックのように踊って観客を魅了してしまいます!🦢
いずれ真澄は、彼女すら凌駕するダンサーになっていくのですが、スポ根ものとは一線を画する美しい世界です。🦢
山岸凉子とはまた違うデッサン力で(どこから目線?)、バレエを深く研究した人のタッチです!私は何度繰り返し読んだかわかりません。🦢
漫画の中で、真澄を称して「未完の大器」と評する場面がありました。彼女の持っている可能性が大きすぎて、それなりのパートナーでは力を出させ切れない…というのです。🦢
完璧にできあがっていて素晴らしい状態への喝采より、今は何もかもアンバランスでまとまっていないため酷評を受けてしまいますが、まだ伸びる可能性を感じる未完成さに惹かれるそのパラドックス。私はそれを表現している作者の力量に感動しました❗🦢
📘槇村さとる「Do-Da-Dancin!」💃
この本📕に出会ったのは十数年前なので、3冊の中では最も新しい出会いです!💃
また、テーマも登場人物も先の2冊とは大幅に異なります。主人公は桜庭鯛子、そう魚屋さんの娘です。年齢も二十歳を過ぎています。💃
バレエを勧めてくれた最愛の母を交通事故で失い、ローザンヌバレエコンクールにチャレンジする時期を逸してしまいます。💃
バレエ教室のアシスタントをしながら、プリマではなくキャラクターダンスで良しとして、なんとなくバレエに関わっていた彼女が、いろいろな人と出会い、チャレンジしていく中で、再びプリマを目指すようになります。💃
とにかく彼女が明るくてポジティブ!面白くて優しくて世話好き!バレエも大好きだけど、人間が大好きな主人公がとっても魅了的❗💃
今までの天才的な主人公とは一味違うのです(笑)😆。彼女の得意は回転。単純に同じ速度で回るのではなく、前を向いているときはゆっくりと、後ろに足が来るときは素早く回る…私はとてもイメージが湧きます(笑)。💃
彼女と同化しながらストーリーを辿っていくと、元気が出るのです!読後感はすこぶる爽やか!また明日もがんばろう😃と本気で思います❗💃
大人のバレエ好きのための漫画と言えるでしょうか。バレエをあまり知らない人でも読みやすいと思います。鯛子の彼も有名な世界的バレエダンサーですが、二人のお茶目なやり取りに癒されます(笑)。😆💃
4,バレエの演目いろいろの美❇️
私なりにいろいろなバレエを観て来ました。テレビで、映画で、デアゴステイーニのDVDで、何度か公演も観に行きました。
その中で、私が印象に残った演目を紹介させていただきます。
📙「ジゼル」
📗「白鳥の湖」
📘「眠れる森の美女」
📕「ドン・キホーテ」
📙「ジゼル」
先ほども述べましたか、大変わかりやすく、様式美に富んだ作品。色彩に富む第1幕、青と白の世界に妖気漂う第2幕という、全く雰囲気の異なる構成が素晴らしい❗企画賞❗
📗「白鳥の湖」
これもまた様式美に富んだ、最も有名な演目です。最初に白鳥が登場して湖を滑るように泳ぎ、オデットが王子と愛を誓う場面の白く美しいこと❗
王子の愛を感じて、鳥から人間らしさが次第に出てくるオデットの変化が注目点です!
そして、オディール登場!有名な32回転も見所!しばしばオデットとオディールは同じバレリーナが演じるので、その躍り分けに注目❗
📘「眠れる森の美女」
パーティーみたいな演目です。結婚式の場面には、様々なキャラクティエールがそのテクを競います!豪華絢爛!超絶技巧のオンパレードです❗
📕「ドン・キホーテ」
有名なキトリとバジルのパドゥドゥーはアクロバティックで楽しい演目です!街の人々の演劇のような場面が楽しいです。
それ以外にも好きな演目がたくさんあります。
「ロミオとジュリエット」は、50年前のレナート・ホワイティングとオリビア・ハッセーの映画のイメージがそのまま再現されているかのような演目です。
「ラ・シルフィード」はまさしく白いバレエの代表。妖精を表す小さな羽根が腰の後ろに付いていて可愛い!有吉京子の漫画「Swan」にコンクールの決勝でこれを踊る場面が圧巻です❗
「マノン」は数年前テレビで観てファンになりました!大人の演目。切なくて胸がキューンとなります。
「ボレロ」は随分昔に「愛と悲しみのボレロ」という映画の中でジョルジュ・ドンの踊りを観ました。あのラベルのボレロの曲に合わせて迫力のダンスでした。一度見たら絶対に忘れられません!
「平家物語」は日本の東京バレエ団の演目だったと思います。十年以上前にテレビで観ました。衣装の長い裾が素晴らしい❗よくつまづかないなぁと感心しました!十二単を表しているのでしょう🌟。
「扇の的」の場面も、祇王と仏御前の踊りも素晴らしいですが、平清盛の死ぬ場面は圧巻でした❗まるで「蜘蛛の糸」を彷彿とさせるようで。
断末魔に太いロープを登りながら途中でロープに絡まって、空中で最期を迎えるのです。どなたの発想なんでしょう❗是非もう一度観たいです❗再放送してください‼️
前置きが長すぎたのか、ページが尽きてしまいました(笑)😆。私にはよくあることですが(笑)😄。
続きは次回に回させてもらいます。
次回のNo.38も「バレエ~その美しい世界❗その2」をお送りします。残りの骨子は次の通りです。
5,世界のバレエダンサーの美しい世界❇️
6,ステージママ娘とともに❇️
7,日常に活かせるバレエの世界❇️
さて、今日もニュースをしっかりチェックしようと思います🙋。皆様、「げきさむ」なので、どうかご自愛くださいませ🌈 芹沢マリリンでした🎵
No.362度目の「緊急事態宣言」の裏側
新年も、もう一週間過ぎてしまいましたが、🎍明けましておめでとうございます🙋今年もよろしくお願いいたします😃🌈
何かとバタバタしてて、ブログの続きが今日になってしまいました😓世間は相変わらずコロナ禍のニュースで「過去最多」を更新し続けています😰
皆様や皆様の近くの方々は大丈夫ですか?私は炬燵に入りすぎて熱がこもっただけでドキッとします😱。実際、発熱しただけでどれだけの人が保健所や発熱外来に電話するでしょう。
もちろん、高熱が続くとか、味も匂いもわからないとなったら覚悟を決めますが…。シミュレーションしてみるのですが、難しいですね💦。
感染確認者数が一昨日初めて6000人を超え、昨日はなんと7500人に迫る勢いです。7日に首都圏に緊急事態宣言が出て、併せて近畿の知事たちも集まり出すと、とうとう身近に迫って来たかと思います💦。
それにしても、社会情勢や政府の方策に納得できないことが多く、新年第一発目のブログはどうしてもこのテーマを避けては通れませんでした❗
私は「COVID-19の一年を新聞記事から振り返る」と称して、同じテーマでその7までを昨年末に書きました。しかし、どうやら一年では済まなかったようです💦。
むしろ、二年目の現在の方が、かなりヤバい状態になっています😰。そこには「相手はウイルス」だけでは済まない理由が有るように思えてなりません。
まず、昨年末から今日までの状況を、例の新聞記事から捉えておきたいと思います。記号は昨年同様次のように規定しますが、もうコロナ関連⭕ばっかりです😥。
⭕コロナ関連
▲文化関連
🔵政治情勢
●外電
・その他
⭕12月30日 コロナ感染確認者数 東京944人
全国3852人
⭕12月31日 東京1300人 全国4520人
2021年1月1日
●英国、EUから完全離脱 加盟半世紀 新時代波乱含みに
▲「嵐」無観客で有終の美 ライブ有料生配信
1月3日
⭕コロナで変わる世界 「法の支配」議論を 東大教授阿古智子さん
⭕緊急事態 4都府県要請 「医療逼迫」 西村担当相は留保
⭕大阪 重症病床使用率71% 「センター」稼働後初 新たに全国3156人感染 桃田選手が陽性
1月4日
・箱根駅伝 駒大大逆転V 10区3分19秒差 残り2キロ「谷間の世代」輝く 「攻めろ!優勝も狙え!」監督の激励響く
1月5日
⭕4都府県 緊急事態宣言へ 飲食など限定的措置 政府7日にも発令 1ヵ月程度
⭕もっと明確なメッセージを 首相が緊急事態宣言へ 目立つ責任転嫁の姿勢
1月6日
⭕拡大テレワー苦! 営業「パソコン限界」 銀行「窓口必要」
⭕感染4900人超最多 緊急事態宣言要請 3府県で
⭕ビジネス往来も停止 政府方針 外国人入国制限強化
⭕学級、学年単位で閉鎖を 文科省通知
1月7日
⭕国内初の6000人超 首都圏で半数近く
⭕緊急事態宣言来月7日まで 今日決定 時短協力金増額へ 政府の基本的対処方針 原案ポイント
⭕大阪最多500人感染 時短休業の延長不可避か
⭕感染者情報9500人分流出 福岡県メール誤送信
●香港民主派53人逮捕 政権転覆容疑 国安法違反で最多
●コロナ調査団 中国に入れず WHOトップ「失望」
・漫画で知る「生きづらさ」 発達障害、虐待、適応障害 青年誌「リエゾン」児童精神科医の物語描く
・いじめメモ破棄報告せず 加古川中2自殺 県教委市教委 教員処分軽く
・光秀 本能寺に行かず?金沢の古文書に家臣の証言
1月8日
⭕国内感染 7570人 東京 2447人
⭕緊急事態宣言「遅すぎる」 飲食店「2度めやりくりできぬ」 医療機関「体制逼迫」に危機感
⭕核心評論 緊急事態宣言 戦略欠如迷走の「防疫」
⭕解除目安「都内500人」 政府報告 特措法改正急ぐ
⭕関西3府県 緊急事態宣言要請へ 感染最多
⭕国会議員会食ルール化断念 与野党折り合えず
⭕●「非常事態」世界で再宣言 感染抑制へ苦肉の策感染者1億人月内にも 死者180万人
●トランプ支持者 議会乱入 一時占拠4人死亡 大統領認定審議中
●社説 米議事堂占拠 民主政治揺るがす暴挙だ
⭕コロナで結婚式様変わり 分散開催やリモートも「3密避ける工夫模索」
・ラベルレス飲料広がる 手間省略 プラごみも削減
以上、今年一週間分の新聞スクラップの見出しです。ほとんどが、⭕つまりコロナ関連だということが一目瞭然です❗
「緊急事態宣言は悪者ではない!」と私は思います。確かに経済的には大打撃の職種もあるでしょうし、「コロナで死ななくても、経済的不振で死ぬ!」という人もいるでしょう。
それは、発出のタイミングが遅すぎるが故だと私は思うのです。「緊急事態宣言」が悪いのではなく、情勢を見誤ったために、経済的に大幅な成果が上がるはずの年末年始にぶつけざるを得なくなった、政府の「失態」とさえ思ってしまいます。
私は専門家でもなければ、有識者でもありませんが、この一年をそれなりに一般人の1人として見てきました。
日本人独特と言っていいのかどうかわかりませんが、政府は、国民の清潔観念と真面目さと「御上の指示には従います!御上のやられることに間違いはありますまいから」という、森鴎外の小説「最後の一句」のような無条件の信頼感に依拠し過ぎていませんか。
(ただし、森鴎外の「最後の一句」は、全く反対の意味で、ironicallyとして使われたものですが…)
後手後手に回る方策にそれでも従って来た国民が、今、命の瀬戸際に近い状況になってしまっているのです❗医師会から「国会議員は会食を控えよ」なんて、言われてる場合じゃないでしょう❗(それでも、「政治家は会食で多くの人と話すのが大事だ」と言い返した人がいたらしい…言語道断!)
これ以上、同じ失敗を繰り返さないために、一般人でもこのぐらいのことは分析できるのだということを発信したいと思います🙋。
「なぜ、このような状況になってしまったのか」を次の4点に渡って述べさせて頂きます。
1,第2波沈静化後にすべきだったこと
2,11月にすべきだったこと
3,12月にすべきだったこと
4,変異種対策
5,今後すべきだと思うこと
1,第2波沈静化後にすべきだったこと❇️
第2波が経験の蓄積と設備の拡充、気候の影響もあってある程度沈静化したのが9月、10月。その後、気温が下がって来るにしたがって、充分予想できる状況であったにもかかわらず、対策は充分ではなかったと言うしかありません。
その頃、総裁選挙が行われました。それはやらねばならないこととしても、コロナ対策と平行してやるべきでしたね💦。学術会議任命拒否問題で国会は紛糾していた頃です。
GO-TOトラベルキャンペーンは、7月末から始まって、10月には感染者数の増加に伴って一旦停止の声も上がりましたが、そのまま継続されました💦。
この時期に、冬場の流行を見越して先手を打つべきだったと思うのは、次の3点です。
1,保健所の業務の整理と人員の確保🌕
2,コロナ患者を受け入れる病床を増やし、医師・看護師の人員確保と待遇の改善🔵
3,PCR検査の拡充🔴
まず、1🌕に関しては、長年の保健所に対する軽視から、規模を縮小してきたツケが回って来たという気がします。私が知っているだけでも、保健所の仕事内容が多過ぎてパンクしかけているようです。
感染かも?と思った人が、まず連絡をとるのが、かかりつけ医院か保健所です。そこが機能しないとなると、もしも陽性だった場合、感染を広げてしまったり、重症化してしまうことにもなりかねません。
入り口は、その後を決定する重要なファクターとして、素人の私にもわかるように手を打っておくべきだったと思います。
次に2🔵については自明のことですが、一昨日のニュースでは、看護学生や看護学の教授たちにも、現場に入ってコロナ患者の対処に向かうよう問い合わせが始まっているということです❗一部では、これは「学徒動員ではないか」とさえ言われているそうです。
また、声を詰まらせて現場の状況を伝える医師の姿にも胸が痛くなりました。疲労から看護師さんの離職も増えています。本当にそこまで医療従事者は危機的な状態なのでしょう。
私の実家の近くにあった、移転後使われていなかった元県立病院は、半年の工事でコロナ専用病院に改築されて年末から稼働しています。
医療従事者への差別など言語道断!前のブログでもだいぶ言いましたが、この分野にこそ私たちの税金を使ってください❗病床の増設と医療従事者へのボーナスを潤沢にして欲しいと思います。
なぜなら、この時期に真っ先にやっておくべきことだったからです。はっきり言って、そこにお金を使わずにどこに使ってしまったんですかと、私は聞きたいぐらいです❗
次に3🔴についてですが、これも以前ブログで書かせていただいています。
経済を重要視するなら、これが一番です。ほとんどの人が「誰でも、いつでも、何度でも」PCR検査が安価で(できれば無料で)受けられれば、街に出ているのは陰性の人ばかりということになります。
そうなれば、怖がる必要もなくなり、経済は勝手に回っていくでしょう!どこに感染者がいるかわからない…という状況だから、様々な対策が必要になり、感染に怯える日々から抜け出すことができないのではないかと思うのです。
遠回りのようで、実は近道!…そこにほとんど手を打って来なかったですよね。しびれを切らせた民間の機関が安価な検査方法を提示するには11月まで待たねばならず、まだまだ誰もが受けられる状態でもありません。
2,11月にすべきだったこと
第3波の兆しが見えていたにもかかわらず、総裁選挙や大阪都構想住民投票も行わなければならず、GO-TOキャンペーンに対する否定的民意も高まったにもかかわらず、そのまま実施されました。
感染者数が増え始めたこの頃に、GO-TOキャンペーンをまず一時停止して、それでも駄目なら、ここで緊急事態宣言を発出し、一旦0の近くまで落としたら良かったのではないでしょうか。
「たら、れば」ではありますが、少なくても、今宣言を出すよりは早く効果が出ただろうし、クリスマスから年始にかけて、大いに経済を回すことができたのでは、と素人の私は思います❗
1ヵ月早く第3波に見舞われてしまった欧米の様子を、しっかり分析して日本の国民性と環境を考慮して応用すれば、良い反面教師足り得たのではないでしょうか。
3,12月にすべきだったこと
やっとGO-TOキャンペーンが一時停止され、年末年始は静かにすごそうキャンペーンが代わりに声高に語られました。
12月のこの時点でもまだチャンスがありました。医師会は「医療逼迫」「医療崩壊」を悲痛な表情で訴えました。寒さが厳しくなるにつれ、予想通り感染確認者数も重症者数も増えて行きました。
その医師会のメッセージをしっかり受けとめ、現状把握が正しくできておれば、年末を待たずに緊急事態宣言を出すことができたのではないでしょうか。
そうすれば、年末年始をもっと生産的に過ごすことができ、現在のような感染者数にならずに抑えられた可能性はあると私は思います。
なのに、この時期にあったのは、菅総理を含む高齢者8人の会食事件でした。「5人以上で会食しない」というスローガンが、文字通り「絵に描いた餅」「有名無実」になった瞬間でした💦。
12月26日の感染確認者数は、東京で949人、全国で3881人。まだ今より随分少ない時に手を打てたかも知れないのです。
4,変異種対策
敵が何者かわからないときは、対策を取るにも困ってしまいますね。この新型コロナウイルスが何者かわからなかった、あの昨年2月頃と同じです。
ウイルスが、自身の生き残りのために変異することは珍しいことではありませんが、この変異種の正体がほとんど不明であるという点が心配です😓。
わかっているのは、1,7倍感染しやすいことと、そのためか若い世代でも重症化する可能性があるのではないかと言われているのが甚だ不気味です😰。
昨年12月始めのニュースでは、変異種で注目されている英国と南アの様子が既に報道されていました。南アフリカ共和国では、治療が行き届かない低所得者層の感染者が、道端でバタバタ倒れて死んでいっているとも言われています。
また、新年早々何度目かのロックダウンに踏み切ったイギリスでは、前回しなかった学校の休校に踏み切ったとジョンソン首相が訴えていました💦。
「変異種は既に日本にも入って来ているが、数は少く、感染は広がってはいない」と政府は言っていましたが、入国検疫対策を始めるのも遅かったし(菅氏はスピーディーだったと自画自賛していましたが)、緊急事態宣言を発出した今でも、海外からのビジネスマンの入国を制限するつもりは彼にはないようです💦。
トランジットを知らないのでしょうか。飛行機の離陸した国だけに注目していても、空は繋がっていますよ。
海外から人が入って来てほしくないのではありません。私は海外にも早く行きたいし、大切な人も海外にいるので、とにかく早くコロナが収束してほしいから言うのです🛩️。
ワクチンが効くかどうかも不明だし、この変異種の問題に関しても後手に回らないようにしてほしいと思っています。今回は学校が開いていますから。高齢者はもちろんですが、子どもたちも何としても守らなければなりません👪。
5,今後すべきだと思うこと
とにかく、昨年は全てにおいて遅すぎました。情勢を正確に分析する洞察力の弱さ、国民の良識頼みのリーダーシップの弱さと他に責任転嫁する無責任さなど、残念ながら政府の危機管理の脆弱さが露見するに至ってしまいました。
こうなってしまっては、好転するのはかなり厳しいですが、手をこまねいているわけにもいきません。今まで充分ではなかった事柄にたいして、今できる努力を最大限するしかありません。
保健所、医療機関へまず私たちの税金をつぎ込んで、命を直接守る対策を早急に行使してください❗一部の人しか得しないGO-TOトラベルのキャンセル料の補填も大事ではありますが、このことについては誰も反対しないはずです‼️
スタートが及び腰過ぎて失敗した、PCR検査の拡充と無料化を目指してください❗経済を安心して回すためです。
私ごときの見識でこんなことを言うのは、かなり勇気が必要です。それでも言わないわけにはいきませんでした!真面目に今の状況を何とかせねばと考えてのことなので、熟慮が不十分な点はご容赦ください。
最後に、1月8日今日の新聞記事のところでも触れましたが、この期に及んで、国会議員の「会食制限ルール」が、与野党の折り合いがつかず、自主規制でお茶を濁したというニュースについて付け加えます。
ルール化したかった案は「4人以下8時まで」だったそうです。これって、政府が国民に提示している当たり前のことでしょう?言ってる側の国会議員は特別なんですか?守らなくていいんですか💥?
このことについて大阪の松井市長が痛快に批判しています。「いい大人なのに、決めてもらわないとできないのか、センス悪い!」…同感❗🙆
とにかく政府は何でも遅すぎると思います。中途半端な対策では、結局長引いてしまい、菅さんが心配してる経済への負担も思惑とは逆に大きくなってしまうでしょう。
遅きに失した今だからこそ、徹底的にコロナをやっつけることが、結局は目的を達成する近道だと私の凡庸な頭でも思いますがいかがですか?
それと、時短要請に従わない業者への「罰則」の件ですが、失態を演じた為政者には「罰則」はないんですか?
こんなふうに情勢の分析を間違えたり、対策の時期を遅らせてしまうという失策をしてしまった場合、一般企業なら降格は免れないと思いますけど……。
とにかく、今回の2度目の「緊急事態宣言」が、効果を上げますよう、自分も精一杯努力したいと思います🙋。そして、2月の始めには事態好転のニュースを期待したいと思います❗
会食も旅行もオリンピック・パラリンピックも、多くの人たちは一年以上我慢し、実現できる日を待ち望んでいます❗
2021年が、ウイルスに勝利する年になるよう、互いに互いを信頼し尊重できる心の余裕を取り戻せる年になるよう期待します‼️
また次回も読んでくださいね😃芹沢マリリンでした🎵