No.39松本清張は凄い❗「砂漠の塩」を読む

 「転ばぬ先の杖」ということわざがありますが、今回のコロナ禍の対策において、政府にはそれがなかったようです!

 12日のニュースで「政府にとっては2回目の緊急事態宣言発出は想定外だったと言っている」という、政府担当のレポーターの話を聞いて、私は耳を疑いました💥

 その場にいたキャスターの一人も、同じようにびっくり仰天していました!「ホンマでっか⁉️」

 一年前の1回目の緊急事態宣言発出の時の感染者数と昨年末から年始にかけての数を見れば、誰が見ても一目瞭然じゃないですか⁉️年末まで押し迫らなくても、かなりヤバい状態だったじゃありませんか⁉️

 最悪の場合を想定して、先手を打って対策を考えておくのが、私たちの高い血税で生活している政府の仕事でしょう💥。

 こんな有事の情勢においては、どんな仕事でも危機管理が必須じゃないでしょうか💦。これが本当なら、なんて楽観的なんだろうとあきれてしまいます💦。

 

 しかし、今回は、我が身も振り返ってみなければならないと思いました。感染者数に大きな数が出ても、以前のようには驚かなくなった自分が確かにいるのです。半年前なら、考えられない数なのにです😰。

 重症者数や死者の数にさえ鈍感になってしまっています。少し前は「医療現場の逼迫」というワードがニュースで頻繁に語られていたのが、今では「もはや医療崩壊」というワードに変わっているのに、自分の中でその違いを突き詰めようとする意識に欠けてしまっていることに愕然としてしまいました😱。

 

 新聞記事の記号はいつもの通りです。

 「慣れ」は怖いです💦。人間は生きていく術として、辛いことがあってもえてして「慣れ」によって逆境を生き延びてきました。

 しかし「慣れ」は時として、問題の本質を見誤らせることがあります。このコロナ禍の中では「慣れ」は命取りになってしまいます。

 コロナが収束するまでは、コロナ関連を表す⭕が減らないことを期待します。ジャーナリズムがニュースにしなくなることで、問題が未解決のまま忘れ去られてはならないのです。芸能人のスキャンダルではないのですから…。

 だから私は、コロナ禍が名実ともに解決に向かうまで、この問題はひとつ公衆衛生の問題としてだけでなく、政治と社会の問題として、そして私自身の価値観、世界観の問題として、追いかけ続けたいと思います🙋。

⭕コロナ関連

▲文化関連

🔵政治情勢

●外電

・その他

1月13日

●トランプ支持者の議事堂襲撃事件に抗議 俳優元カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー氏 ツイッターに動画を投稿 自身の幼少期の辛い体験にも触れて 見事なメッセージ!

「われわれの民主主義は強くなる。失われかねないものを知ったからだ。」

●民主 トランプ氏弾劾案 「反乱扇動」13日にも採決

●米弾劾訴追手続き開始 民主 再出場封じ狙う 大統領SNS停止で沈黙

⭕●イスラエル ワクチン接種世界最速ペース 20%超185万人 個人情報を利用

⭕●マレーシア 半世紀ぶり緊急事態宣言

⭕緊急事態宣言11都府県に拡大 関西圏、愛知など今日追加

⭕緊急事態宣言今日関西にも 時短飲食店に要請へ 3府県「夜8時まで」統一

⭕特措法に「予防的措置」 緊急宣言前でも知事が時短「命令」発令可

⭕DV相談 13万件超最多 コロナ外出自粛影響

「DVがおきている家庭では、児童虐待もおきている事例が多い」

 

1月14日

▲「光秀の人生生きた」長谷川博己 大河の撮影振り返る 長谷川博己、染谷将大、佐々木蔵之介合同インタビュー

▲歌手のあいみょんさん 運命のフレーズに出会う 鈴木敏夫

トランプ大統領 弾劾決定 襲撃のビデオ見て過ごす異常さ

⭕緊急事態 7府県追加 大阪府などと連携会議 地域外も時短支援

⭕国内死者97人最多 感染者急増 累計30万人超

⭕「通常の医療受けられず」専門家組織分析 現場ので負担増顕著

⭕「違うステージに入った」関西圏 危機あらわ

⭕日本は病床豊富でも医療逼迫 頼みは公立病院 民間規模小さく対応困難

⭕海外 ビジネス往来全面停止 来月7日まで

⭕入院拒否に懲役、罰金 政府方針 感染虚偽申告も 待機契約違反氏名公表も 全入国者対象 

⭕首相会見 言いよどみ手元に目線 判断の遅れは認めず

 

 昨日のニュースで近畿の病院の院長さんや日本医師会の中川会長が、切実な訴えをされていました。「このまま感染者、重症者が増えて、更に第4波などということになると、医療崩壊どころでなく医療壊滅だ。経済どころではなくなるんです。」…と💦。

 また、週刊新潮を読むと、「緊急事態宣言よりも、医療を充実させる施策を先にすべきじゃないか。」と言う記述がありました。

 医療を充実させることに異論を挟むことなどしませんが、医師会の会長さんの言葉にあるように、今の医療現場の危機的状況は、とにかく感染者を減らさなければたちいかない状況になってしまっているわけでしょう。

 だったら、一年前に効果が出た方法を取らなければならないのではありませんか?ただ、週刊新潮さんが言われるように、第1波の後、次の冬を見越して、早くから医療を充実させておくべきで、それをして来なかったことのツケが回って来たわけです💦。

 11都府県に発令された緊急事態宣言の成果が出て、感染者数が減り出すのは、いったいいつ頃になるのでしょう。本当に祈るような思いです……。

 

 それでは、今回のテーマに移りたいと思います🙋。

今回は、日本の文芸の大家「松本清張」の小説について述べたいと思います。

 私は、以前にブログNo.16「私の読書は、作家ローラー読み その3」でも詳しく述べました。最近また彼の面白そうな本📗を見つけて読み出したのですが、その本📗が、私の先入観と想像を越えてむちゃくちゃ面白かったのです❗

 そして、このブログを読んで下さる方にも、その思いを伝えたくなってしまいました❗ブログって面白いものですね!自分の思ったことをついつい発信したくなるんです😄。どうかお付き合いくださいませ🙋。

 今回の骨子は次の通りです。

1,松本清張って、どんな人⁉️

2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️

3,「砂漠の塩」って、どうしてこんなに面白い⁉️

4,「砂漠の塩」をもしもテレビドラマにしたら⁉️

 

 それでは、お話を始めたいと思います。作者はもう亡くなって久しいので、それに超偉大な作家なので、きっと私ごときがどのように料理しても、笑って許してくださると思います(笑)🙋。

1,松本清張って、どんな人⁉️

◼️松本清張は日本文芸の金字塔です❗1909年に生まれ1992年に没しています。明治、大正、昭和、平成と83年の人生の中で、驚異的な数の作品を世に産み出しました。

 

◼️1953年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞しました。私は読んだことがありますが、難しくてよくわかりませんでした(笑)。

 その後、吉川英治文学賞菊池寛賞など多数の受賞経験があります。

 

◼️映画になった作品は14作品あり、その中で私が読んだことがある作品は次の通りです📘。

砂の器」「疑惑」「ゼロの焦点」「鬼畜」「迷走地図」「指」

 

◼️テレビドラマになった作品は472作品もあります(数えるのが大変でした(笑))。その中で私が読んだことがある作品は次の通りです📘。

「地方紙を買う女」「疑惑」「真贋の森」「張込み」「1年半待て」「坂道の家」「蒼い描点」「波の塔」「ゼロの焦点」「砂の器」「或る『小倉日記』伝」「霧の旗」「天城越え」「地の骨」「天才画の女」「10万分の1の偶然」「黒革の手帖」「けものみち」「家政婦は見た!」「わるいやつら」「高台の家」「黒い画集」

「火と汐」「点と線」📘📗📕📙

 

◼️これらの膨大な作品群の中で、現在、私を夢中にしている作品は「砂漠の塩」です🙋3日で読破しました❗この本📚、本当に面白いですよ‼️

 松本清張の本📘は、まぁまぁたくさん読みましたが、この本📘には絡め捕られて?しまいました(笑)😆。

 

2,「砂漠の塩」って、どんな小説⁉️

 それでは、私がメロメロに?されてしまったこの小説の概要をまず述べたいと思います。その後で、3の項目で「砂漠の塩」が面白い理由を述べていきたいと思います🙋。

◆「砂漠の塩」は1967年に出版されています。松本清張が58歳の時の作品で、今の私より数歳若い時の作品です。そういう視点で見るとより面白いのです❗

 すぐにテレビドラマにもなったらしいのですが、今から30年ほど前なので、私は見たかどうか定かではありません。

 

◆あまりネタバレしてもあれなんで(と言ってもネットには出てますけどね(笑))、とりあえず今回は前半部分だけの簡単なストーリーを紹介したいと思います。

 基本、既婚者同士の恋愛です。いわゆる不倫ですね。そんな小説は山ほどあるのですが、「砂漠の塩」の特異な点は、二人がそれぞれの家庭を放棄して、出奔するという点です。

 

◆いや、またそんな小説は腐るほどあるよという方、出奔先が、エジプト🇪🇬やイスラエル🇮🇱、レバノン🇱🇧、シリア🇸🇾だと言ったらどうですか?

 私は海外旅行大好き人間ですが、この地域はまだ行ったことがないし(いったいいつになったら行けるんだぁー!)、エジプトは別として、他の3ヵ国は将来も行かないんじゃないかなぁ😓。

 

◆更にその行き方が凄い!二人で飛行機に乗るわけではないのです。男の方が先に現地へ行って、女の方はパック旅行に出かけるふりをして、最初のトランジット先でパック旅行をキャンセルして逸脱するんです❗

 確か女の方は初めての海外旅行ですよ!そんなことできます?

 

◆更にその出奔は「死出の旅」なんです❗帰るつもりのない旅なんです。そんな必要あります?それぞれが互いの配偶者にきっちり説明して謝罪?して離婚したらいいんじゃないですかねぇ。

 死ぬためにこんな遠いところまで行く必要あるかなぁ。逆にどうせ探しに行けないのだから、死ぬ必要あるかなぁ。どこかでひっそり生きていても誰にも気づかれないんじゃないかなぁ……と、半分までしか読んでいない時は思いました。

 

◆更に1960年代に、海外旅行はもちろんのこと、この辺りの何となく危険な匂いのある(私の偏見ですが)外国に、それもかなり奥地に、松本清張は行っていたんですね❗

 実際に行っていないと書けないような描写が、あちらこちらにあるのです!海外の中でも、なかなか行けないこの地域の詳細な生活様式や、歴史、世界遺産など、本当に興味深く読み進められます。

 私は本📘についている地図をコンビニで拡大コピーして、それに逃避行の経路をラインで引いたり、初めて知ったことをメモしながら旅行記のように読みました!

 

◆上に旅行のガイドブックみたいな読み方をしたと書きましたが、誤解のなきよう。松本清張は天才ですから。その絢爛たる文章は、もう、一言一言が輝いています。

 情景描写や心情表現が切なくて、さすが❗……と酔いしれています。ストーリーも結末も知っていても、何度も読み返したくなる…それが本当の文学だと思います。

 

 3の内容に少し入ってしまいました。この辺りで今回は尾張にしたいと思います。どうです?面白そうでしょ⁉️ごはん食べるの忘れますよ❗(笑)😆

 

 

 13日の水曜日にテレビで「相棒」を見ました。私は、以前ブログNo.6・7で述べたように、サスペンスドラマが大好きです💕。

 その回のテーマは「給付金詐欺」でした。さすが、人気ドラマ、タイムリーなテーマを選ぶなぁと思って、その製作者の視点の迅速な正確さに感心しました❗

 「相棒」では、今までにも「オレオレ詐欺」や「成りすまし詐欺」も、迅速にドラマに取り入れています。その辺りも、このドラマの人気の一端があるように思います🙋。

 視聴率の高いテレビドラマが「給付金詐欺」を取り上げたことで、世間へのアナウンス効果は絶大だと思います❗このドラマを見ることで、助かった人が大勢いるのではないでしょうか😄。

 ドラマの中で、高齢者の携帯電話やスマホを買い取って「飛ばし」の道具に使っている犯罪も描かれていました。

 また、「ITの闇」といいますか、「蛇の道は蛇」的なことも描かれていました。その詐欺行為に、どこかいびつな発達をしたITに精通した若者が取り込まれ、犯罪者になっていく危険性も描かれていてとても考えさせられました✨。

 特筆すべきは、顔の見えないコンピュータの中で、画面上でリサーチし合い、隙を見つけて、顔を見せないまま「いたちごっこ」が始まる。

 そして、いつの間にか敗者は全てを根こそぎ奪われる。相手が誰か、その年齢も顔もわからず、一言も肉声を交わすことのないまま……✨。

 そういう「ITの闇」もまた描かれていたことです。たった50分の短いドラマの中に、それらが全て組み込まれていたことです✨。

 逆に言えば、現在の犯罪には、それらが複雑に絡み合っているということでしょうか💦。

 

 話を少し前に戻しますが、社会に訴えるためには、それほどのストーリーが必要だということです!様々な人の集合体である社会に広く発信するためには、それに見合う詳細な下調べとリサーチが必要だということです🌟。

 また発信の効果的な時期を逸しない「迅速な行動」、そして、様々な立場や考え方の人に訴える力のある、「血の通った言葉」が必要です🌟。

 緊急事態宣言が出ても、昨年のようには反応してくれない国民に憤るなら、昨年末からの国会議員の会食問題の時のアナウンス効果を振り返ってみたらいいと私は思います。

 

 私のブログを読んでくださっている皆さん、体調は大丈夫ですか?日々悪魔が近づいてきているようで怖いですね😥。

 でも仕事に行かなくちゃならないし、学校も休むわけにいかないし、不特定多数の人の中に入っていかなくてはなりませんよね。

 どうか体調には充分気をつけてくださいませ🙋

 

 次回No.40も「松本清張って凄い❗『砂漠の塩』を読む その2」をお送りします。「砂漠の塩」本当に面白いですよ❗😃 芹沢マリリンでした🎵