No.10中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その3

 初めて同じテーマでその3まで行ってしまいました。書きながら、私はドラマというより俳優を見ているのね…と思ったりしたので、今回はストーリーに関しても、私の勝手に思うコメントを自己満足的に述べさせていただきます(それにしても、ここ数年でいっぱい見たなぁ…)。

1,中国歴史ドラマにはまった理由→前回で終了

2,印象に残った中国歴史ドラマの一部(私の勝手な尺度で)

武則天』は一応前回終了しました。ただ皇后になった武如意の夫李治への一言が衝撃的だったので付け加えます。

二人の気持ちがすれ違いがちになった時期のこと。

李治が病気がちで会議に皇后が代理で出ることが増えていた。大臣たちが従わないこともままあり、かなりのストレスを感じていたはず。その頃李治はふた回りも若い妃に傾倒しかけていた。

なぜ心を開かないのかと李治に問われ、彼女が一言、

「今まで一度もあなたの父、李世民のことを忘れたことはない。」と。ええ~っ❗それ言う❓言ってしまう⁉️

夫婦の間で、その言葉はいつの時代も「絶対禁句」じゃないのかなぁ💦

 

『麗王別姫』れいおうべっき

 唐末期、明確な記録の残っていない皇后の話である。記録に残っていない皇后に注目したというのが、この企画の面白いところ。なぜなら、どのようにでも歴史を料理(アレンジ)できるからである。こうやってストーリーのネタを考えると、本当に中国にはネタはいっぱいあると改めて思う。

 さて、この話は『武則天』のような大河ドラマではない。完全なるメロドラマだ。中国歴史ドラマ版「ロミオとジュリエット」というところだろうか。❤️

運命に翻弄される愛し合う二人、だがどうしても幸せになれない、最後までハッピーにはなれないのである。

どうして?と思うほど、幸せになりかけるといつのまにか不幸がやってくる。

私は『武則天』では、見ていて泣いたことはないが、このドラマでは最終回でなくても何度も涙をこらえられなかった。年末に放映された最終回では、まさしく号泣😭😭😭💦である。

 

●ヒロインは、目のぱっちり清々しい美人、沈珍珠(しんちんじゅ)を演じるジン・ティエンである。恐竜の出てくるハリウッドのB級映画に出ていたのをたまたま見たが、やっぱり時代劇の方が似合っていると思う。涙の演技が評判の女優さんである。韓国のチェ・ジウみたいな存在だろうか(ちょっとまだ若いので彼女には及ばないけど)。🌺

 

●ヒーローがまた私好み❗挿入歌を歌う歌手でもある。その歌もまたうまい❗セクシーな切ない系イケメン、李淑(りしゅく)を演じるアレン・レンである。

この役にぴったり…❗ドラマの中で女装する場面があったが、なかなかに美しい女性に化けていた。ただ、基本が男らしい俳優さんなので所作が…。🐠

 

●恋敵役、独孤靖窈(どっこせいよう)。武術に長けた独孤家の女統領。戦場で、李淑に心を奪われる。二人の視線がばしっ!と音立てるように重なり合うその場面がとても意味深である。彼女は珍珠から李淑を奪おうと、またまた例の毒薬を使う(このあたりのことは後ほど)。👽

 

●珍珠の幼なじみ、安慶緒(あんけいしょ)。あまりに珍珠を愛するあまり、最後は正気を失ったような行動をとる。そのあたりになると彼の視線が定まらなくなり狂気を感じる好演である。

愛するがゆえの独占欲だが、決して報われることがなく、なんとも切ない悲恋である。ここにも一つのメロドラマがある。もう本当に痛いところを突いてくるのだ❗

 

【ストーリーから】

◆珍珠はとにかく李淑のことを第一に考え、自分のことは(独善的なほどに)後回し、常に身を引く立場にたつのがじれったい!これじゃあ幸せにはなれんわ❗…と心の中で叫んでしまうほど。

 靖瑤がしかけた毒薬は、あろうことか珍珠ではなく愛する李淑にしかけられる❗そして珍珠に言うのだ。

「毒をしかけたことは他言無用!李淑にばらせば彼は死ぬ。李淑を助けたければ解毒剤を渡すが、その代わり身を引いて身を隠せ。二度と李淑に逢うな!」…と。

なんとまぁ❗恋するがゆえに彼女も狂気の世界だね。ここまでするか⁉️

 珍珠は、その条件を飲んで秘密を誰にも打ち明けず、そのまま身を引く。自己中的自己犠牲である。こっそり手紙とかでばらすことはできなかったのかと私は随分思った。珍珠がいないうちに、李淑は靖瑤の愛を受け入れてしまう。お前なぁ…。😓

 

◆時は流れ、真相が李淑の知るところとなり、珍珠を連れ戻してやっと幸せになると思ったのもつかの間、珍珠は不治の病に冒され、李淑との子どもを自分の命を削って出産したあと身を隠す。

皇帝になる李淑の足手まといになりたくないからと言うが、私には理解できないね❗😤

更に、添い遂げられない自分の代わりに、あろうことか珍珠は病を押して靖瑤に今後の李淑のことを頼みに行くのだ!なんでやねん❗違う人にしとき❗(関西人なので)

靖瑤は当選承諾し、李淑も後に受け入れるらしいんだけど、そんなのあり❓だいたい珍珠の病気も、この間の靖瑤の企みで無理して草原の民となっていたりしたからやん❗…と思ったが後の祭り。正解が何なのかわからなくなってくるのだ…。😓

 

◆二人の最後の晩餐は、思い出の場所で李淑が自ら麺を打って珍珠に食べさせる。昔の約束を果たしたわけである。そして別れの日、珍珠は皇帝となる李淑の冠の紐を手ずから結び、馬車に乗って宮中を去る。そして、街中の二人が初めて出会った思い出の館の前で馬車を降り、しばし、足を止める。

 その時だ❗私は気付いた❗珍珠の手をとって馬車から降ろす御者の手が、李淑の手だったことに…❗

珍珠がその場所に立ち寄ることを予想していた李淑は、その刹那に御者と入れ替わるのだ❗

深々と傘を被った李淑に珍珠は気づかず、馬車に乗るときに触れた手が、最後の触れ合いだとも気づかずに珍珠は去って行く。再度入れ替わって、静かに見送る李淑。号泣する私😭😭😭💦。

 

『秀麗伝』しゅうれいでん

 三国の前の新の時代に実在した中国史上最も優れた皇后、陰麗華(いんれいか)の半生を描いたもの。麗華は見目麗しく、武術に卓越した女性で兵士となって戦ったり、凍る川に飛び込んで仲間を助けたりする女傑である。

この雪山での戦闘場面は、なかなかに(どこから目線?)映像的に凄かった。極限の状況で、女性なのにたくましく生きるポジティブな姿に何度も感動!

 恋敵の女性が、戦乱の中、踏みつけられるように死んでいく場面は、その麗華の姿と対照的で印象に残った。どこまでも自分のことしか考えない女性だったが、死に様は哀れだった。

 

『瑯椰膀弐』(ろうやぼうに)注,漢字が出ない!

 宮廷にも影響を与える情報組織、瑯椰閣(ろうやかく)を巡るフィクション。ヒーローは爽やかな現代的な若者という印象のリウ・ハオラン。知人の男性によく似ているので、当時の職場でよく話題にしていたのが懐かしい。

 そのヒーローの兄夫婦の夫婦愛が、全編通して貫かれていて、一種の第2テーマのようになっている。フェロモンを感じる俳優と全く感じない俳優がいる。ラブシーンがあるわけではないのに、この夫婦役の二人は前者である。💖

 

【ちなみに、芹沢マリリン選、中国歴史ドラマでセクシーな男優は、第1位『武則天』の李牧(最近まで、ファン・ビンビンと結婚していた)。第2位『麗王別姫』の李淑。第3位『エイラク』の乾隆帝。…を演じられた方々です(笑)】🎊

 

 このドラマにも、恐ろしい呪術と毒薬が重要なアイテムとして登場する。また、思いもよらない意外な所から、最終版の敵、元啓(げんけい)が本性を現す。一時権力を握るが、明智光秀ばりの早さで失脚、ヒーローの軍に討たれる。

権力欲に翻弄られる人間と、権力に重きを置かず、愛と自由を望む人間が対照的に描かれている。

 

『ミーユエ』

 秦の始皇帝の曾祖母(始皇帝からここまで引っ張る)、宣大后を名女優スン・リーがさすがの迫力で演じている。とにかく強い主人公が、何百人もの兵士たちを前に鼓舞する演説が圧巻❗月並みだが、胸がスカ-ッとする。

私の最も好きな映画は、ずっと以前(20代の頃)から「ドクトル・ジバゴ(ググってください!大スペクタクルドラマです)」だが、それを思い出させるような数々の運命の波に翻弄されながらも、どんな境遇に陥ってもポジティブに明るく生き抜こうとする彼女の姿に勇気をもらえる。🌟

 

◆ストーリーは宮廷ものなので、定番の「昔の友は後の最大の敵」的な大逆転がある。あんなに仲の良かった優しい人が、権力を持つとこんなに醜い残虐な人間になるのか…と悲しくなる。それほどの女優さんの演技力と言うべきか。

 

◆魅力的な二人の男性がミーユエの周りに現れる。一人は、真面目で優しく愁いのある文人。だが、ミーユエのためにはどんな困難も乗り越える行動力がある。

もう一人は、野性的な異民族の王。どちらも前述の「芹沢マリリン選セクシーな男優」第4位タイである(笑)。

二人のどちらを選ぶかを迫られる場面があり、ミーユエは後者を選ぶ(私は前者を選びたい、関係ないけど)。究極の選択を見る思いである。👀

 

『独孤伽羅』どっこから

 独孤家の美人三姉妹の皇后という地位を巡る運命を描いた、隋時代のエピソード。ドラマにすると派手でスペクタクルになるであろうこのテーマを発掘した時、製作者は「やったぜ!」と思ったに違いない(笑)。

 

◆長女、般若(はんじゃく)は、どうしても皇后になりたい上昇志向の持ち主。その実現のため、本当に愛する人を踏み台にして、愛していない皇子の妻になり目的を達成する。

が、長年毒を盛られて出産後間もなく死ぬ。赤ん坊も生まれてすぐに死んでしまう。これが望んだ幸せか⁉️本当の幸せは何処に…と問わずにはいられない。死ぬ前最後に一緒にいたのは元恋人だった。夫はどうなる?

 

◆次女、曼陀(パンタ)はとびきり美人だが、はっきり言ってサイコパス!側室の子であるという出生がコンプレックスで、正妻の子の伽羅を陥れることしか考えない、根性曲がりすぎた恐ろしい人。

自分を守るために生んだばかりの我が子を地面に打ち落として殺す場面は目を覆う。画面に出てくるのが嫌になるほどだったが、それだけ演技力が素晴らしいのだろう。天寿を全うするよりもっともっと前に殺しておくべきだった(言い過ぎました)。👺

 

◆三女、伽羅(から)は、小振りな容姿だが、皇后になった時の髪型が本当によく似合って美しい❗愁いを含んだ表情は、それまでの苦労を表しているのか、はたまたこれからの苦悩を暗示しているのか…。

 タイトルコールにもある伽羅の結婚式に、新郎が間に合わなかったため、代理人が面を付けて出席する。その替え玉は、実は幼なじみでずっと伽羅を慕っていた李文邑(りぶんよう)だった。伽羅はそのことをずっと先まで知らないままである。

本当に伽羅を愛した人は?そして、本当に伽羅が愛した人は誰だったのか⁉️正解のない問いが多すぎる…。💐

 

 

本当に好きなことを書いていると止まりません(笑)。またまたページが予定超過してしまいました。なんと「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗」は、2度目の味を話さないまま、その4に回します。また、次回も読んでくださいね🙋

 

次の第11回目も、

 「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その4」

 第12回目は、

「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

 第13回目は、

「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

アンテナ📡張って、次に書きたいネタを集めま〰️す❗

芹沢マリリンでした🎵

No.9中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その2

 前回は、私の中国の歴史と世界遺産への思いが溢れ過ぎて、長々と述べてしまいました(笑)。現在もBSで複数の中国歴史ドラマが放映中です。最近はCGを多用した呪術や忍術的な場面の多いドラマがたくさんありますが、俳優さんも若すぎて(自分より若い人が多すぎるのは仕方ないよね)、私の食指があまり動きません😓

  今は「如意伝」(意の字が難し過ぎて引っ張れません)が一番の押しです。清の時代の皇后が主人公のどろどろの宮廷ものですが、画像がとても格調高いのです。🎉

 つい最近始まった「コウラン伝」という始皇帝の母の人生を描いたドラマにも惹かれるものがあります(前回述べたように、誰か有名人の母…とか、本当にネタが尽きません)。ヒロインのウー・ジンイエンが好きなので👄(口元に特徴あり)。 

こういう選び方もします。ドラマの数が多すぎて、俳優さんの演技の変化や演じ分けも面白いのです(私ぐらいになると(笑))。

 これらは現在放映中で、例のごとく次が楽しみです🙋

1,中国歴史ドラマにはまった理由

【A,中国四千年の歴史が壮大であること】

【B,権力闘争、謀略が半端ない❗】

【C,俳優が男女ともに美しい❗】

以上は前回述べたので、続きは D からです。

【D,時代ごとの衣装、しつらえが美しい❗】

◼️とにかく、衣装・髪飾りがものすごく素晴らしいのです❗特に唐の時代は、平和な年月が長く、とても繁栄し豊かだったので、「武則天」の衣装や髪型は本当に華やかです❗当日の中国の国力を見る思いです。

唐より前の秦の時代を描いた「ミーユエ」などのドラマでは、そこまで派手ではありません。市井の人々の身なりも貧しかったりします。

そして宮廷の女性たちの衣装も、清の時代にはかなりシンプルになり肌の露出もほとんどなくなり控えめになります(都が北京で寒かったのかな)。あの独特な頭の上に板を置いて飾り付けたような髪飾りが、かろうじて派手めではありますが。「如意伝」に詳細に描かれています。

こういうことを深く比較研究すると面白いかもしれませんね☀️

 では最も派手な「武則天」の髪型に話を戻します。とにかく「武則天」の衣装や髪型は本当に華やかです🌺。他の時代のドラマより群を抜いて派手で露出も多くて見ていて楽しいのです❗

髪型も様々で、その女優さんに合った、色とりどりで形も様々で、素材も硝子のようにキラキラしたものから珊瑚や瑪瑙のような深みのある光を成すものとバラエティーに富んでいて、それの一覧表を見たいぐらいです(是非作ってください!写真集買います!)❗  

あくまでも、その役のイメージに合った物を作り、その個性を際立たせています。それだけこのドラマの資金が潤沢だということでしょう⭐。

 髪型と髪飾りだけでも、いったい何人のスタッフで担当したのでしょう。その製作ドキュメンタリーを作ってほしいです。絶対見たい❗「武則天」展を誰か企画してくれませんか(笑)?😄

 また「武則天」では、衣装の露出度が高くて、女優さんの胸の谷間が露になりすぎて、テレビ放映にストップがかかってしまい、CGで胸の谷間に布カバーを付けて放映された…というのは有名な話です。

誰が担当したのか、衣装の色とぴったりの色合いの美しいカバーが付けられていました。そうでもしなければ、女の私でも目が胸の谷間に向いてしまいますもの(大笑)😆。

しかし、一回あったのです!カバーの付け忘れが!一瞬のことなので、これくらいもういいかなとなったのだと思いますが、録画を一時停止すれば、豊満な胸がバッチリ見えます。

なお、葦貴妃(いきひ)だけは、衣装のデザインなのか(もともとスレンダーなのか)、カバーの布がありませんでした。

 

◼️「武則天」と「如意伝」は特に調度品にも凝っています。「武則天」は何でも絢爛豪華、「如意伝」は絹の紗がかかったように、建物や家具や調度品、食器にも味があります。

ただ美しいだけではなく、その時既に何百年も前から伝わった高価な調度品をしつらえているように見えるのです。視聴者を見事にその時代に連れて行ってくれます。美術さんと撮影スタッフが素晴らしいのだと思いますが、そこにお金をかけているのがわかると(私ぐらいになるとなんとなくわかるのです)、贅沢な気分になって見ていて楽しいのです。

◼️中国歴史ドラマに出てくる医師は凄い❗脈を診ただけで、妊娠しているかどうかがわかるらしいです(妊娠検査薬より凄い!)❗ここを突っ込むのは私だけ?

病気もほとんど脈だけで判断しているように見えます。さすがに漢方薬は自然由来で何種類もあるようで、専門の薬師(くすし)が何人も出てきます。

安胎薬、避妊薬、そして堕胎薬が謀略に頻繁に使われます。「宮廷で無事に成人できた皇子がどれくらいいるというの?!」と宮中の女性が叫ぶ場面がありましたが、本当にそのようです。産むまでに闇に葬られる場合も多々描かれていました。

 また他にも、おぞましい毒虫😱や、体の自由を奪う毒薬なども重要なアイテムとして使われています。愛する人のために解毒剤を手に入れようとして逆に命を落とす…というのはよくあるシチュエーションです。

 

◼️このコーナーの最後に、「死を呼ぶ白布(はくふ)」についてお話したいと思います。身分の高い貴族の女性が罪を問われて死罪になるとき下賜されるのが、白くて長い絹布です。私はそれを勝手に「死を呼ぶ白布」と呼んでいます。

それを木の枝や屋敷の梁の上にさっとくぐらせて縊死させるのです。何時代までかはわかりませんが、「武則天」では徐慧と高揚公主が、「麗王別姫」では楊貴妃がこれで処刑される場面が出てきます。

悪人が失脚し、宦官が黒塗りの平たい木箱を持って来ると、「来た、来た、あれや、死を呼ぶ白布!自業自得じゃ!」と私は(心の中で)叫んでいました。

 

【E,紫禁城を含む広大な映画村】

 私の住んでいる京都には、「太秦(うずまさ)映画村」という、時代劇には欠かせない撮影所があり、テーマパークになっています。それ以外にも、水戸黄門御一行様が歩いた「流れ橋」や、雰囲気のある寺社仏閣が多く、撮影場所には事欠きません。

 最近めっきり時代劇が減って来た日本と比べて、中国歴史ドラマは次から次と造られ続けて、国内でも国外でも人気を博しています。

そうなると、いくら中国が広大な土地であっても、ダブル、トリプルブッキングしてしまうのでしょう。

ゆえに、中国には映画村が何ヵ所も存在しています。歴史ドラマの場合、どうしても紫禁城の大広場で「万歳万歳万万歳!」と何百人もが一斉にひれ伏す場面が必要になります。戦乱の場面を撮影するためにも広大な広場は必須です。

そこで、あの広大な紫禁城をそのまま造ってしまったらしいのです!それも何ヵ所も!中国歴史ドラマ好きの人たちのための映画村巡り観光ツアーまであるそうです。今度海外渡航が解禁されて中国旅行に行ったら、是非行ってみたいです‼️

 

2,印象に残った中国歴史ドラマの一部(私の勝手な尺度で)

注意~中国の固有名詞は漢字が難しくて、メカに弱い私は、往々にしてスマホで正しい文字を導き出せないことがあります。読み仮名は平仮名で書いておきますので、興味を持たれた方はググってください。誤植は前もってお詫びします。申し訳ありません。

(またここから、常体でいかせてもらいます。全くの私見で趣味に特化したミーハー的所見です。)

 

武則天』ぶそくてん

●武如意を演じるファン・ビンビンの絶対的な美しさ❗中国歴史ドラマには美女が多いことは前回述べた通りだが、彼女の美しさは群を抜いていると私は思う。さすがに顔に何億円もの保険をかけているだけあると思う。寧ろ人類のためにかけておいてほしいと思う(笑)。

一時脱税で干されていたが(うん十億円も彼女にとってはたいした額じゃないので全額払ったらしいが、きちんと義務は果たすべき)、今度アメリカ映画に中国を代表する美女役で出演するらしい。さもありなん。

 十代の頃のメイクも違和感なく、老齢になってからの特殊メイクもやはり美しい(ただしあのヘアスタイルはこの歳では無理じゃないかなぁ)❗

頭の前に、大輪の赤や紫の牡丹や芍薬を模した髪飾りをバーンと付けても、全然負けてない容姿の華やかさが凄い❗

皇后になる式典の時の彼女が最も美しいと私は思う。唇💋の両端のそばに赤い点を殿下に付けてもらうのだが、息を飲む美しさである(それにしても肩の凝りそうな髪型と髪飾りだった。全身で何キロ?)。

 皇后になってすぐに眉の形が上にはね上がりきつめに変わった。どんどんアイメイクが濃く尖ってきて、大きな目がこれでもかと大迫力❗悪女的にしたのだろう。

病気の殿下に変わって謁見の場に出た時の、彼女の迫力のある風貌と声と話し方が、とにかくカッコいい❗

タイトルコールで何回も流れたが、皇帝になる式典に、皇帝だけが許される全身金箔の衣装で御殿から出る場面は山口百恵ちゃん(同い年なので)の表情に似ていた!あの憂いの表情。そう思った人は他にもたくさんいると思う…。💐

 

●徐慧(じょけい)を演じた女優さんは、他のドラマではあまり目立たない上品な落ち着いた容姿だが、このドラマの時の輝きが凄い❗武如意の過去の友人であり、中盤の最大の敵である。

曰く付きの青い花模様の長衣が見事に似合い、スレンダーに高く結い上げた髪型と、長く肩の下まで伸びて揺れる髪飾りがものすごく似合っている。

チャン・チュイニンは、ファン・ビンビンほど派手な顔つきではないが、そこが相対する別の個性としてぴったり。この女優さんがここまでの敵(かたき)役をしているのを見たことがないが、優しげな美しい顔が余計に怖い…。

 

●蕭淑妃(しょうしゅくひ)を演じた女優さんも、ファン・ビンビンに負けず劣らず派手な容姿である。胸の辺りと首の後ろに小気味いいタトゥーがある。タトゥーは演技の幅を狭めると思うが、CGで何でも加工できる時代だから、寧ろそれを個性としたのかもしれない。🌟

 

●もと皇后を演じた女優さんは、年齢は若いはずだが熱演だった!エイリアンそっくりの髪飾りが特徴的(怒られるかな)。処刑される直前の武如意との正面切っての直接対決の場面は圧巻だった❗

彼女は武如意の子どもを実際に手にかけて殺したわけではないが、そうするかもしれなかったことを認め、その罠に落ちたことを「もはやこれまで」と悟って潔く毒杯をあおる。胸を打つ好演だった😭

 

武則天」に関しては、他にも書ききれないほど印象に残った俳優さんがいます。ストーリーに関しても印象に残った場面もたくさんありますが、またの機会に。

 

またまた紙面が足りなくなってしまいました。お話したいことがたくさん有りすぎて、次から次へと湧いて出てくるので(笑)。例のごとく(その3まで行くのは初めてですが)、続きは次回に回させてもらいます。

次の第10回目は、

「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗その3」

第11回目は、

「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

第12回目は、

「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

好きなことだとペンが止まりませ~ん(笑)

芹沢マリリンでした🎵

 

 

 

 

No.8中国歴史ドラマは2度美味しい…❗

 芹沢マリリンって、なんぼほど(「どれくらいたくさん」の関西的表現)テレビ好きなの?と思いますよね。ハイ!私、テレビ大好き人間です🙋

前回は欧米(日本も少しだけ、入れました)サスペンスドラマについてアップしました!今回は、「中国」です。人口約14億人のアジアで広大な面積を誇る「中華人民共和国」のドラマがテーマです❗

 次の順に述べていきたいと思います。

 

1,中国歴史ドラマにはまった理由

2,印象に残った中国歴史ドラマ(私の勝手な尺度で)

3,中国歴史ドラマが2度美味しい理由

 

 ではまず 1 から。あ、そうそう、先にお断りをさせてください。書店には「中国歴史ドラマ」に関して、それこそ膨大な数の美しい写真入りの本がたくさん出ています。俳優さんに関しても個人情報に近いことまで?詳しく載っている本もあります。そういうことを知りたい方は、それらの書物を参照したり、ネットでググってください。

 私のブログは本当に個人的な意見です。自分の趣味と考えで書いているので、詳細で正確な情報発信を狙っているわけではありませんし、そんなことできません。

一人の62歳の人間の思いつきをちょっと覗いてみてやろうか…ぐらいの軽いのりでお付き合いくださいませ🙆

 

1,中国歴史ドラマにはまった理由

 中国歴史ドラマが大好きになってもう5年ほどになります。2016年にチャンネル銀河で「武則天」が放映されて初めて中国歴史ドラマのファンになりました!きっかけは新聞広告です!

それはそれは絢爛豪華なカラー刷りのファン・ビンビンが扮する武則天の写真が大々的に載ったのです❗その美しさたるや、絵よりも凄かったので、すぐに切り取り、放映される日を心待ちにしていました。

 その頃はまだ家族は私の趣味を理解してくれず(笑)、「また変なドラマ見てる(またとは…(笑))」と遠巻きにしていましたが、そのうちに家族中が感化され、ファンになりました❗それからは、BSなどで再放送を2回?3回かな?飽きもせず見ることになったのです‼️

 では、そこまで夢中になった理由をAからEまで、5点に分けて述べていこうと思います。

【A 中国四千年の歴史が壮大であること】

 「中国四千年の歴史」、まずドラマの題材には事欠きません。最高権力者も時代とともに、大王(ダ-ワン)、殿下(ピーシャ)、皇帝、そして革命後は?

 エピソードも数限りなくあるでしょう。他国との戦乱、他民族との抗争、内乱、そして宮廷内での権力闘争枚挙にいとまがありません。

 歴史上の有名な人物も数え切れないほどいます。中学校の国語の教科書や資料集に載っているだけでも(もと中学校の国語科教師なので)、

始皇帝項羽劉邦関羽玄宗楊貴妃杜甫李白、孟浩然、王維、白楽天魯迅etc. 歴史の教科書なら膨大な量でしょう。

 またもともと私は、映画とかで則天武后武則天)、西太后には興味がありました(呂后と合わせて「中国三大悪女」と呼ばれていますが、本人たちにしてみれば迷惑な話でしょうね💦)。

 つまり、中国歴史ドラマは、題材にも人物にも、莫大なストックがあるということです。だから、日本のNHK大河ドラマのように同じ人間がよく出てきてしまう(それはそれでまた面白いのですが…)…ということがあまりないのではと思ってしまいます。もしもネタが尽きても、フィクションで作ればいいですしね。

 

 更に、私は学生時代から、昔の中国の独特の風習や風俗について、とても興味を持っていました。

てん足とか宦官とか、刑罰の種類とか(どんな性格?)

そうなった理由は高校時代に世界史を選択したことから始まります。

 必修課題で中国の国名を20個丸暗記していました❗今でも言えます(小学生は「もしもしカメよ、カメさんよ。」の替え歌で覚えているようです)。

【夏、殷、周、秦、前漢、新、後漢、三國、西晋東晋南北朝、隋、唐、五代、宋、元、明、清、中華民国中華人民共和国】…ね!言えたでしょ(笑)🎉

 

 その興味は大人になっても変わらず、コロナ禍で海外渡航禁止になるまでの間に中国旅行を11回もしました(旅行の手配を全てやってくれる夫のおかげですが(笑))❗

中国には世界遺産が世界一(イタリアとドロー)たくさんあるのです!たしか53件もあるはず!その中国旅行でどんなことに興味を持っていたのかは、私の第1作目の本📕

『おばさんの海外旅行 あるあるエピソード集』✈️

に書いてあるので、その中から中国の部分のタイトルと本文の抜粋をほんの少し紹介させていただきます🙋

【エピソード1「湖に落ちちゃった❗」蘇州

 エピソード2「スープの中に落ちちゃった❗」北京

 エピソード3「万里の長城は、なまじのアトラクションより怖い❗」北京

 エピソード4「死ぬか、殺すか、最高に恐ろしいタクシー」杭州

 付録6(中国、大連「満鉄」とマトリョーシカ) 

 付録15(真夏の中国、上海の気温と空気)

 付録16(中国、水郷地帯「周荘」と小説の中の「烏鎮」)

 付録20(北京は大雨の後)

 付録21(中国、広州「北京路」の地下に宋、明時代の遺跡)

 付録22(中国、桂林、鍾乳洞「廬笛岩」)

 付録23(中国、桂林「龍勝棚田」と「八角塞」)

 付録27(中国、蘇州「古典庭園」と巨大スーパー)

エピソード3「万里の長城はなまじのアトラクションより怖い❗」より(本文)

 世界遺産万里の長城」を知らない人はいないだろう。しかし、あれがどんなに恐ろしいものなのかは知らない人もいるはずである。これも北京旅行の思い出。プロローグは八達嶺(万里の長城の最も有名な観光地)を遠目に見た時にすでにあったのである。

私は中年になってからなぜか極端な高所恐怖症になった。端的に言えば、想像力がいや増しになったのだ。高い所に登ると、もうそこから落ちる自分が頭の中に鮮明に浮かんでしまう。

落ちる時に見るという過去の記憶の走馬灯バージョンが、もう像を結んでしまうのである。

 そこで見た光景、それは「あれっ?おかしくない?ここからあんな風に見えるなんて…。」そうとしか言い様のない情景だった。

ずっと遠くに遠景として見えているのに、斜度がおかしい。斜めすぎる。あれはまるでスキーゲレンデの上級者コースじゃないか❗30度以上の斜度じゃないか❗と思ってコーディネーターに質問しようと思ったのだが、なぜかそんなことが問題だと全く捉えていない夫と、「万里の長城」の歴史など語り合っているではないか…。

 一瞬、自分のスキー技術を顧みず、勢いで上級者コースへの高速リフトに乗ってしまい、着いた頂上で「なんて馬鹿なことをしたんだ❗」と自己嫌悪に陥る気持ちと同じ感覚がよぎる。

長島スパーランドのジェットコースター、スチールドラコンにのりで並んでしまい、カタカタカタカタと頂上へのやたら長いアプローチを登るとき、「なんでこんなところにいるんだ❗」と絶望に陥る気持ちにも通じている。

また姫路セントラルパークの東洋一(当時)の観覧車に乗ってしまい、一周23分の地獄を観覧車の床だけを見て耐えている、あの感覚と同じだ。なぜなら、どちらもけっして後戻りできないからである。

 しかし、その時はまだ良かった。「万里の長城」の上を歩ける場所までロープウェイで登り、暗い場所からさっと景色が開けたとき、例の「やっちまった!」をまたもやつぶやかざるをえなかったのである。

目の前には世界遺産万里の長城」がそびえ立っているのである。凄い斜度❗まさしく上級者コース。「万里の長城」がこんなに高くて斜めで、切り立った崖のようなものだなんて、教科書には書いてなかった❗

もしも落ちたら真っ逆さま。バランスを崩せばずるずるずると、もしくはゴロゴロゴロと下まで滑り落ちてしまう…😱。

 なのに高所恐怖症じゃない夫やその他の観光客は、笑いながらすいすいと登っていくのだ。ありえない❗私は壁にしがみつき、一定間隔で壁が低くなると「なんでやねん!」と必死の突っ込みを入れながら、へっぴり腰でそれでも一番上まで登ったのである。

確かにいる。私と同じ高所恐怖症の人が「お前もか。ご愁傷様。」と同類を見る目で私に合図を送ってくる(ように見える)。また、そういう人が必死の私にはむちゃくちゃ邪魔なのである。早くどいて❗

逆に能天気なやつは写真など撮り合っている。私は、と言えば、素晴らしい景色には目もくれず、汗を拭いた拍子に地面に落としてしまったピアスの片方を取り上げることもできず(今も私のゴールドのピアスの片方が「万里の長城」に眠っている)、ある意味世界遺産を充分に堪能したのであった。

(あまりに暑いので、ガリガリくんに似たアイスキャンディーを買って食べたのだが、後からコーディネーターに「何が入っているのか、炎天下でも2時間は溶けないアイス」だと聞いた。先に言ってくれ!)

 

 それにしても中国四千年の歴史は凄い!あんな凄いものを、宇宙から見えるほど長く(「万里の長城」は宇宙から肉眼で見える唯一の人工建造物)どうやって造ったんだろう。どうやって造らせたんだろう。✨

建築技術という意味ではなく、巨大な中国の巨大なパワーを感じた世界遺産であった。それにしても、きっと工事中、人足たちが何人も、いや何十人も、いや何百人も、いやそれ以上事故で死んだはずである。

その遺体の一部は「万里の長城」の煉瓦の中に塗り込められたとも言う(もちろん供養の意味で)。だとすれば、「万里の長城」は世界最大の墓石と言えなくもない。

宇宙から肉眼で見える長大なる墓石。🌠清の時代まで改築や延長が行われていたということだから、何世代にもわたる人間の歴史も、その下に埋め込まれているのである。

単なる物見やぐらではなく、あくまでも軍事的なグレイトフェイスであった「万里の長城」を、へっぴり腰で歩き回ってごめん🙏💦ピースサインで写真撮ってごめん🙇‍♀️💦中国の壮大な歴史と人間の力を感じた長城の旅であった。(だから私は中国歴史ドラマが大好き❤️「武則天」最高❗)】以上2020年1月校了の本より

 

 そんな私も、現在の中国の変貌ぶりには、興味というか、何とも複雑な思いを持っています。最近の香港や台湾との軋轢や衝突は、大きな問題だと思います。

南シナ海に伸びる「赤い舌」の問題もそうです。米中の間に挟まった日本のとるべき道を、アメリカの大統領が決まった暁には、首相は明らかにしなければならないのではないでしょうか。

 

 もと中学校の国語科教師だった私は、定年退職前10年間ほど、3年生の教科書にある、魯迅の『故郷』の教え方に悩むようになりました。

 それまでは、社会情勢の変化と時間の経過によって、子どもの頃と全く変わってしまう友人との関係をじっくり読み取り、最後に

「君たちも間もなく卒業して、友達と離れることになる。何年か過ぎて歳をとっても、こんな悲しい再会はしてほしくない。こんな再会をしなくていい社会にしていきたいね!」というメッセージとともに、この小説の学習をいつも終えていました。

 ところが、描かれている時代背景があまりにも現在と違い過ぎて躊躇してしまったのです。大好きな漢詩などは時代が古いゆえにぶれずに授業ができるのですが、清の時代の『故郷』は現代と近いために、寧ろ扱いが難しいのです。

 小説の中の時代(清の末期)の貧富の差と貴族の没落、大日本帝国の支配…その中で「医学で体を治すより、文学で虐げられて卑屈になった中国人の精神を救うのだ」という魯迅の思いを、現在の中国の状態がイメージとして強い生徒たちに、どのように教えたらいいのかを悩んでいたわけです。

(中国旅行中、中国人のインストラクターの何人かに「魯迅の『故郷』を知っていますか?」と聞きましたが、知っている人はいませんでした。)文学は文学、現在の社会情勢とは別…と割りきれば良かったのですが…。

 

【B 権力闘争、謀略が半端ない】

 「人間の三欲」というものがあります。食欲と性欲、そして権力欲。この権力欲というヤツがまことに厄介なのです。食欲と性欲には、余程病気でもなければ限りがありますが、権力欲というヤツには限りがないのです。もっと上へ、更に上へと、飽くなき欲望は時には人間を支配してしまうのです。もちろんこれは中国だけではなく日本も他の国も同じでしょう。

 被害者が権力を持つと加害者にもなる。頂点に立つと終わりかと思えば、その地位を維持するために、やはりそのしがらみに支配されるのです。昨日の友は今日の敵!最も近しい側近に、寝首をかかれることもあります。人間とは罪な生き物ですね。

 ドラマの中で、

敵を追い落とすためにあらゆる策略を練ります。短絡的な勝利を目指すわけではありません。こうしたらああなってこうなって…と、藤井聡太さんほどではありませんが、十手先ぐらいは読むのです。最後の最後にオセロゲームのように大逆転できたりします。実に巧妙だと言えます。

 ゆえに中国の歴史ドラマは、中毒のように次が見たくなるのです。全50回あろうが、80回あろうが見たくなるのです。これはもはや依存症?(笑)💣

 

【C 俳優が男女ともに美しい❗】

 さすがに中国は人口が14億近くあるだけあって、美女の多さには驚かされます。切れ長の目のキリリとした東洋風美人、ぱっちり大きな目の彫りの深い西洋風美人、豊満な美ボディーの美人、スレンダーな現代的美人、どんなパターンでも網羅するほどの美人のオンパレードです❗

 男優さんもしかり。キムタクや松坂桃李みたいな正統派イケメンから、最近お騒がせの伊勢谷友介風イケメン、ジャニーズ代表松潤風甘いマスクのイケメンまで、本当に目の保養になります。

 ただそこまで美形でなくても、愁いを含んで眉間の辺りが切ない、悲しげな表情が印象的な俳優さんが中国には多いような気がします。詳しいことは、次回、作品紹介の際に触れたいと思います🌈

 

 調子に乗って書いていたら、予定の分量A4,3枚を超え4枚目も残り少なくなってしまいました!申し訳ありませんが、続きは次回ということでご容赦ください。

次の第9回目は、「中国歴史ドラマは2度美味しい❗その2」

  第10回目は、「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

  第11日回目は、「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

自分の本📕の宣伝をいっぱいしてしまってすみません。芹沢マリリンでした🎵

No.7欧米のサスペンスドラマは回転が速い⁉️その2

 前回は、CSI愛❤️が溢れて予定の半分も行けなかったので、今回はなんとか…とは思いますが、なにしろ気の向くまま書いているので、どこまで行けますことやら。ジリジリせずにA4、3枚分お付き合いくださいませ🙋

 

2,大好き❗アメリカのサスペンスドラマいろいろ

 前回は二大巨頭の一つ『CSIシリーズ』について勝手なことを述べましたので、今回はもう一つの巨頭『クリミナルマインド行動分析課』についてからお話ししたいと思います。

 主な登場人物は、次の、能力の高い、カッコいい方々です。  

 アーロン・ホッチナー、エミリー・プレンティス、スペンサー・リード、ジェニファー・ジャロー(通称JJ)、デレク・モーガン、ペネロープ・ガルシア、デヴィッド・ロッシ、アイシャ・タイラー

 彼らのチームは行動分析課(たぶん世界最強のプロファイラー集団)を通称BAUと言います。behavioral   analysis  unit の略です(当然ググりました!)。

CSIもそうですが、ワンシーズン見終わる頃にはメンバーに対する愛が芽生えて、チームの一員になった気がしてしまうのです。

ただし、CSIなら科学捜査のうち指紋照合ぐらいはできそう(できるわけないけど)と思ってしまったりするけれど、プロファイリングは無理(当たり前ですわ(笑))

コンピュータか天才か、いや天才そのものだろうというリードは言わずもがな、他の誰のマネもできる気がしないのです(まだ言うか)。

科学的知識と犯罪捜査の経験だけでは語りきれないカリスマ集団ですから。観客はただポカーンと見ているしかないという状態。

私は少しでも近づこうと「サイコパス」に関する本を読んだりビデオを見たりしたけれど、自分にもサイコパスの種はあるかも…と思ったくらいで収穫なし(笑)。

気分だけチームの一員、集合がかかると思わずタブレットを持って集まってしまう(笑)、そんな私です。 

 

(ここから例のごとく、敬体から常体に変わりますがお許しを。)

●ホッチは、妻ヘイリーがサイコパスのフォイエットに殺され、その精神的ダメージは計り知れなかったが、何年かかかって立ち直った。愛息ジャックと失った時間を取り戻すため?BAUを去る。次第に深くなっていく眉間の皺が痛々しい。常に命の危険に晒されるこのチームを真面目に紳士的に原則に則ってまとめあげていた。上司にはよくにらまれて、一時モーガンと交代していたこともある。

蛇足だが、ジャックに読んであげていた本が『チャーリーとチョコレート工場』というのはどんなもんでしょう。ティム・バートンの映画で観たが、あれ、大人でも理解不能?な映画でしょう(笑)。

 

●エミリーはさすがに潜入捜査員をやっていただけあって、全くぶれないアイアンウーマン❗ホッチの後にボスをやれるのはエミリーしかいない❗頼もし過ぎ❗女性リーダーの鏡❗

タイトルコールでやっと女性のエミリーがセンターに来た時は少し泣けた😂(笑)。本当に爽やかさを感じるほど力強い女性。

 

●リードカッコよくなり過ぎ❗でもやっぱり銃の、ガンベルトへの挟み方が危なすぎる。苦手だった射撃の腕を必死で磨いて自信がついた証拠か。

すぐに知識が溢れでるが、最近は自重しているようだ。母親思いの優しい人。ちらっと父親も出てきたことがある。知ってた?

犯人と対峙した決定的瞬間の説得の言葉に相手に追従する言葉を選んで失敗し、恋人を失ってから、今度は真実をリアルに突きつけてまた犯人に自殺されてしまい、どうやって説得したら無事に投降させられるか悩んでいる。

 

●リードをスペンスと呼ぶのはJJだけ。JJは2人出産したはずだが、すぐに体を絞り以前の美しさに。ただ、現在は痩せすぎでは。

まだ若いJJがシーズンの前半でBAUの広報だった頃のことを知っているだろうか。BAUに山のように送られてくる事件の資料の中から、担当すべき事件を選びメンバーに提起する。現場ではマスコミや被害者の関係者との対応を一手に引き受けるというのが、広報の仕事だった。

しかし彼女は猛勉強の末、プロファイラーの資格を取り、その力量を買われて、あのペンタゴンにも出向していた。

エミリーが行方不明になった事件でBAUに戻り、現在は絶大な存在感を示している。

蛇足だが、あの美しいブロンド、実はブルネットを染めているという説もありやなしや…。💐💥

 

モーガンは、唯一ガルシアをベイビーと呼ぶたくましい肉体派だが、気持ちはとても優しい。少年時代に虐待を受けたことがトラウマになっていたが、何年かたって事件を解決することによって乗り越える。

たくましいモーガンだが、唯一弱音を吐いたのは、サイコパスの家の捜索でゴミ箱から百足を超えるおびただしい被害者の靴が出てきた時、「この場にはいられねぇ…。」とホッチに訴えていた。優しいのだ。

そのモーガンは、結婚と子どもの誕生を契機に転勤。何の仕事に変わったのか知らないが、きっとSWATの隊長の役が決まったからだろう(笑)💣。

 

●ガルシアの存在を忘れてはならない!この人もまた天才。もとハッカー(だろうね)。はっきり言って、事件はガルシアが半分解決しているようなもの。IDをほとんどの人が持っているアメリカだから、どこからでも、何であっても、個人情報を持って来られる人。絶対に敵にしたくない人でもある。

ただメンバーから指示されたことを入力するだけでなく、そこから連想できる尾ひれはひれも効果的に組み込むことができるセンスの持ち主。

更にその仕事が早い❗とてつもなく早い❗

ただ、優しい人なので死体の写真は苦手。だから、メンバーに説明する時、自分は画面に背を向けている。いつもむごたらしい映像を見ているので、自分のメンタルを守るために部屋をメルヘンに飾ったり、ファッションも個性的💖メガネやヘアアクセ、大振りなピアス、ネックレスもいくつ持っているんだろう?とにかく愛すべきキャラである。

 

3,二大巨頭『CSIシリーズ』『クリミナルマインド』の共通の魅力

 まだまだ好きなアメリカのサスペンスドラマはありますが、ここらで二大巨頭についてまとめてみたいと思います。私にとっては次の2つ。

【チームワークの良さ】

 何度も言ってきましたが、本当に信頼しあい、命まで預けられる仲間を持っているということは、見ている観客にとって究極の憧れです❗

 ただし、私はそれに反する理由でチームを去って行った2人を知っています。

 

   一人は、『CSI』のライリー。グレッグといいチームワークを組んでいると思っていたが、「チームの信頼感に疑問がある。」という言葉を残して去って行った。ウォリックの死からどうしてもギクシャクしてしまったチームに違和感を持ったのかもしれない💋。

 

 二人目は『クリミナルマインド』のエル。彼女は、ホッチの指示ミス(百歩譲ってもここは免れない)で犯人に殺されかけるが、なんとか命は助かる。その恨みを忘れることができず、犯人を射殺し(この件はなぜか闇に葬られる)、ホッチのチームを去っていく。まぁ人間ですから、いろいろあるんでしょう…👄。

 

【あくまでも科学的であること】

 人間模様を描いているとはいえ、どこまでも科学的なエビデンスに基づいていて小気味いいのです。本来は、科学的だけど人間味がある描き方がいい…というべきかもしれませんが、そういうドラマは他にもたくさんあるので、なるほどそういうことか…と誰をも納得させるそのシナリオと役者の演技に惚れ惚れするのです。

 

4,吹き替えか字幕か?

◼️二大巨頭は吹き替えがもはや本人の域❗本当に日本語をしゃべっているのではないかと錯覚するほど。ただし、英会話勉強中の私は字幕の方を見ます(なるべく文字を見ず)。

 

◼️『クリミナルマインド』のガルシアと『NCIS』のアビーは吹き替えの方が断然本物っぽい!本人の声は吹き替えよりかなりソフト。あくの強い個性的なふたりの声は、吹き替えの方が私は好きです❗

 

◼️『エレメンタリー ホームズ&ワトソンNY』は、主役ふたりの声は吹き替えの方が絶対面白い!本来の声は暗くて静か。吹き替えはものすごく個性的でくどいが面白い!

ルーシー・リューの吹き替えもとても知的で上品でよく似合ってます。このドラマはタイトルコールの画がまた面白い!ドラマの内容を表していて秀逸…❗

 

そして、どの作品もテーマ音楽がすごくいい❗そして短い!ワクワクします!ドラマのテーマ音楽だけ集めたCDって発売されないかな…🌈

(『NCIS』については、またの機会に語らせてください。)

(『HOMELAND』についてもいつか語りたいなぁと思っています。)

 

5,欧州サスペンスドラマは全く違う❗

 私はアメリカのサスペンスドラマが大好きですが、欧州(ヨーロッパ)のドラマも違う意味で好きです。雰囲気は全く違います。どのドラマも画像が暗いのです。青か灰色のベールがかかっているようです。BGMもほとんどなく、とても静かです。

 そして、人間模様がとても丁寧にゆっくりと(なめるようなカメラワークというんでしょうか)描かれます。ただし、ドラマが終わる頃には、いつのまにか事態は急展開しているのです。まるでマジックのようで目を離せません!

美女がたくさん出てきて、派手なカーチェイスやバイオレンスがあるアメリカのドラマと違って、全体的に地味で暗いのに、どうしても続きが見たくなるのです❗

 

●『ハッピー・バレー』(イギリス)

 キャサリンという中年の警部が、街で起こる事件に立ち向かい、自らの過去とも対峙するクライムドラマ。丁寧な人物描写が素晴らしく切なく説得力があって、続きを見たくなる✨。

 

●『ブリッジ』(スウェーデンデンマーク合作)

 サーガ・ノレーンという女性刑事が、独特の個性を発揮して猟奇殺人を解決していくクライムドラマ。2つの国を繋ぐ大きな橋がたびたび画面に出て、特徴的なバックグラウンドとなっている🌠。

 

6,日本のサスペンスドラマだって負けないぞ‼️

 欧米のサスペンスドラマのことばかり述べてきましたが、日本のドラマもやっぱり好きです❗地上波でも、また特にBSでは、ずっと昔の(両端が切れる状態の)サスペンスドラマの再放送が、一日に何本も放送されています。

日本人はもともとサスペンスものが好きなんでしょう。その中でも、現在も絶大な人気を誇る2作品について少し述べようと思います。

『相棒』

 言わずと知れた人気シリーズ。20年目になるそうです❗

◼️水谷豊は、もう杉下右京という名前の方が先に思い出されてしまいます。花の里の雇われ女将(おかみ)たちにはどれくらい給料を払っているのでしょう。払ってないのかな?

反町隆史は4人目の相棒。スタイル良くて渋いですねぇ。捜査一課の伊丹さん、芹沢さん、組対課長の角田さんとか好きですねぇ🐠。

 

◼️伊丹さんの眉間の皺と、結局は優しいってところがたまりません(笑)。また、芹沢さん(なんと言っても名前が素敵❗(笑))って、こんなに大柄でしたか?今では伊丹さんと身長が変わりませんねぇ。態度がでかくなったということでしょうか(笑)。そう言えば、女性の部下の人にパワハラまがいのことをやってましたよ。

角田課長の「ひまか?」はいつも楽しみです。パンダのついたコーヒーカップも可愛い😻いつもは面白い彼も、組へのガサ入れの時はすごく勇ましくてカッコいいのです。

 

科捜研の女

 チームの仲の良さが伝わってきて、安心して見ていられます。犯人の動機の描き方も丁寧で、なるほどと思ってしまいます。捜査のペースはアメリカよりゆっくりだけど、大きなテーブル(四角ではなく楕円形の)に集まって論議するのもアメリカのドラマと似ています。

ユニフォームのロゴはSRL  scientific  research  laboratory  まぁ、そうでしょうね!

◼️なんと言っても沢口靖子が素晴らしい❗何年たっても清潔感があって、上品で爽やか❗こういう女優さんも珍しいと思うんですがどうでしょう🌺ときどき抜けているのがまた可愛らしい💐

 

◼️チームのメンバーがみんな個性的ですが、特に監察医の風岡先生が印象的。いつも我が京都の美味しいお菓子を持って現れます。いろんな物に触れている人たちだから、きちんと手を洗って食べて欲しい(そんなことを考えるのは私だけ?(笑))

 

 ここで最後にどうしても触れておきたい昔の(画像の両端が切れるパターンの)ドラマについて少し述べさせていただきます。それは、『火曜サスペンス劇場 警視庁鑑識班』です。

 京都出身の西村和彦さんが主役の鑑識チームのドラマです。1996年から2005年まで望遠鏡されていました。偶然、BSで再放送を見たのですが、はまってしまいました❗放送当時はあまり見てなかったのにです。

 指紋の捜査は、いちいちルーペで見て肉眼でやっているし、DNA鑑定もものすごく時間がかかっている状態で、アメリカの当時のCSIとは技術的には比べ物にならないけれど、何かいいんです。気持ちが伝わるんです。

 特に、犯人が犯罪を犯さざるを得ない背景とか、献身的な鑑識班の仕事ぶりが胸を打つのです。

 私は、このドラマを見て思いました。ドラマの素晴らしさは、器具や技術やテクニックの凄さじゃない。練り込まれたシナリオと役者の演技だと。

 気になった迫真の演技の女優さんがいました。あまりに切ない演技で思わず名前検索したんですが、45歳の若さで癌で亡くなっていました。金久美子さんという女優さんです。今もご活躍なら、いろいろなドラマであの演技が見られたのにと残念です。忘れられない人になりました💝。

 

 今回はA4版4枚まで行ってしまいました!お付き合いありがとうございました!

次の第8回目は、「中国歴史ドラマは2度美味しい…❗」 

第9回目は、「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

第10回目は、「私の読書は作家ローラー読み」を予定しています。

表現するって楽しいですね‼️芹沢マリリンでした🎵

  

 

 

欧米のサスペンスドラマは回転が速い⁉️

 さて、芹沢マリリンってどんな人なんだろうと思いますよね(笑)🙋。旅行の本📕を出したり、教育関係の本📕を出したり、それだけでも「えっ?」と思ったのに、いきなり新聞社にファンレター出すし、もと国語科の教師だと言っていたのに英会話の勉強しだすし…今度は欧米のサスペンスドラマの蘊蓄(うんちく)?…と思いますよね。ちなみにその後は「中国歴史ドラマ」、その次はなんと「寄生虫」へと話を進めようとするんですから(笑)。まぁ、話が尽きるまで気の向くまま語っていこうと思います。よろしくお付き合いくださいませ🙆

 

 それでは次の順に話を進めていこうと思います。

1,アメリカのサスペンスドラマが好きになった理由

2,大好き❗アメリカサスペンスドラマいろいろ

3,吹き替えか、字幕か❓

4,二大巨頭『CSIシリーズ』『クリミナルマインド』の共通の素敵さ

5,欧州サスペンスドラマは全く違う❗

6,日本のサスペンスドラマだって負けないぞ‼️

こういうテーマは、興味が全くない方にとっては「あぁ、ハイハイ。ふーん。」って感じになると思いますが、「実は私も好きです!」という方々にはたまらないテーマかと思います。

私自身、もし『アメトーク』でこのテーマだったら、芸人さんたちに紛れて雛壇に座りたいですもの。

少し前に「嵐芸人」やってたはず!(私は事情があってまだ録画を見ていません。早くみたい❗)その時も混じりたかったです(笑)!まだアメリカのサスペンスドラマを見たことのない方は、CSでさんざんやってますからよろしかったら覗いてみてください。はまるかもしれませんよぉ~(笑)‼️

 

1,アメリカのサスペンスドラマが好きになった理由

 まずそれは十数年前、何気なく見たCSIの(途中から見たのでどの回かも忘れましたが)画像に雷に打たれたように惹き付けられたことから始まりました。

日本のドラマにはない速いテンポ、興味深い科学捜査の数々、登場人物の魅力的な個性…見事に初見で、はまりました❗

すぐにYahooでCSIを検索し(その時はまだスマホではなかったので)、Crime scene investigation

というスペルなんだということを知りました。(得意気に「もうすぐcrime  scene  investigationの時間だ!」とか言ってました(笑))。

 CSIから知った科学捜査の一部を紹介します。指紋の捜査は、はじめは透明シートに写しとっていたのが、そのうちにスマホで画像を撮ってすぐにラボに転送。コンピュータでデータ検索に変わりました!(much  found!と画像を見て叫んでいました(笑))

 タイヤ痕・足跡の捜査、これもはじめは石膏やゴムを流し込んで型どりしていましたが、3D画像検索に変わりました!

 DNA鑑定は、口の中を綿棒で拭って、その切れ端を炊飯器のような遠心分離機に入れて鑑定していましたが、そのうちに微小の物体でもコンピュータで数分で鑑定結果が出るようになりました。私でもできるんじゃないかと思ってしまうのが不思議です。(13のアレルが一致すると親子らしい(笑))。

 遺体は、監察医がY字解剖します。内臓の中のピンセットでようやくつまめるほどの、ほんの小さな物体も見逃さず、それが後々決定的な証拠になるのです。

さすがに袋に入れられて数ヶ月たった溶けた遺体(スープボディというらしい)や、浴槽の中でドロドロに溶けた遺体を掻き出すのはかなり大変そうでした💦。

びっくりしたのは、ホームレスの女性の遺体の口から生きたネズミが這い出してきたシーンです。ひぇ~!どうやって撮っているんでしょう(CSIを見たことがある人、これらの場面覚えていますか?)💦

 こうして科学捜査への興味と、登場人物の魅力、犯人と犯罪を犯す経緯の描写の妙に.、夢中になっていくのに時間はかかりませんでした。

そういう人が増えてきたのでしょう。あのデアゴスティーニが「CSI科学捜査班」のDVDと科学捜査のノウハウの冊子を売り出したのです。もちろん私は全巻揃えて何度も繰り返し楽しみました❗いったい誰のプレゼン企画なのでしょう。時代をよく読んでいるわぁ(笑)。

 とにかく、昔は犯人の自白に頼りがちだった?犯罪捜査が、科学捜査の進歩によって、確実な証拠をもとに客観的に捜査されるようになって、最も避けるべき「冤罪」を防ぎ、犯人が画策した完全犯罪のトリックを見逃さず、真犯人を検挙することできるようになった…そこに科学捜査の大きな価値があるのです‼️

そしてそれは、技術の進歩によって今現在も目まぐるしい進歩を遂げているのです。それを可能にした人間の素晴らしさに、私は限りなく惹かれていったのでした🌈

 

2,大好き❗アメリカサスペンスドラマいろいろ

 書きながら興奮してしまって(笑)、やっと 2 です。まず先ほどのCSIから。CSIはラボの場所によって3種類あります。それが明確に色で分けられています。画像の色調が常に一定しているのです(私が勝手にそう思っています)。

◼️CSI科学捜査班は舞台がラスベガスで色は青💙(言わずと知れた砂漠の中のカジノの街。犯罪もギャングがらみの壮絶なものが多く、画像が常に青みを帯びています)。

◼️CSIマイアミは黄💛(リゾート地マイアミ。だいたいの場面は水着の美女が踊りまくってシーンから始まります。黄色はまぶしい太陽の色)。

◼️CSIニューヨークは茶及び白(大都市ニューヨークは鱗のような頂上部分が特徴的なクライスラービルディングの俯瞰から始まります。冬に雪景色がバックにあるのはここだけ)。

 

 次に、3作品の主な登場人物(見ている人は全員顔が浮かぶはず)と、勝手な?コメントを列挙したいと思います(敬体から常体になりますがお許しを)。

◼️まずはCSI科学捜査班から

   ギル・グリッソム、キャサリンウィローズ、ニック・ストークス、ウォリック・ブラウン、サラ・サイドル、グレッグ・サンダース、デヴィッド・ホッジス、ジム・ブラス

●昆虫学者グリッソムがボス。まさかサラと結婚するとは意外。後に離婚するがその後友人に。死体に蠅がどの形態でいるかを時間的に記録して殺害時間を割り出す実験で、サラはベジタリアンになった💦。

●父親はカジノの経営者で、もとストリッパーという経歴の持ち主キャサリン。美人でスタイル抜群(十数年間サイズ変わらず、その努力に脱帽。ただし皺取りプチ整形は何度か)!捜査官としての力量、リーダーシップも抜群!自宅が襲撃された時、倒れながらも敵を撃つその表情が女でも惚れる❗

●サラは決してぶれない科学者だが、一度サイコパスの男性の罠に堕ちかけたことがあった。天才少女との絡みもドローというところ。相手がサラだけに意味が深い。

●グリッソムとレディーヘザー(SMクラブの経営者でセラピストの魅惑的な女性)との関係は?

●内臓をリボン結びにするサイコパスハスケルの件でラングストン教授、職を追われる。階段の踊り場での死闘は圧巻(ダークサイドに堕ちていく教授が切ない)。

●なんと言っても、模型殺人❗サイコパス、ナタリーがすごい!いや、父親の方がヤバい!漂白剤が起爆剤となる連続殺人。あの模型を作ったスタッフの美術さんの努力を讃えたい。模型の実物を見てみたいなぁ。展覧会やらないかなぁ。

ニックがその模型を使って、別の事件の犯人の手がかりを得るためにヤバい物の収集家と取引する場面がある(大きな箱を持って来たニックを見て、私はその中身がピント来た❗ワォ‼️)。

この模型殺人のシーズンだけ、タイトルコールのラスベガスの夜景も模型になっていた(模型のように見せる特撮らしい)❗すごい‼️

サラが最後の被害者になりかけたが生還!サラの根性と科学の勝利❗砂漠には、もしもの時のために光る物を持って行こう!

●ホッジスはオペラに出そうな風貌の科学分析官。彼に解けない謎はない!ニックの命を危機一発救ったのは、本当にgood  job!絶対的に頼りになるちょっと変わってるけど仕事のできるお兄さん。

●私はブラス警部が大好き!養女との仲が、彼の献身的な対応で好転。たまにギャグも飛ばす。だんだん髪が薄くなっていくのが悲しいが、人間味は厚みを増していた(我ながら上手いこと言うね)。

●私の娘が好きなエピソードを最後に。

チームのことで悩むキャサリンにサラが言います。「グリッソムにあって、あなたにないものがある。」

ドキッとするキャサリンに「It's  you!」

つまり、「グリッソムにはあなたという、絶対的に信頼のおける部下がいるけど、あなたにはまだそういう人がいない。それほど、あなたは素晴らしいのよ!」…という意味かな。

それを言えるサラもすごい!後日、新しいボスと成長したサラたちに任せて、キャサリンはFBIに栄転して行きます。娘曰く「このくだり、いつか使いたい!」

 

◼️次にCSIマイアミ。

    ホレイショ・ケイン、カリー・デュケーン

エリック・デルコ、ライアン・ウルフ、ナタリア

●暑いはずなのにいつも黒いスーツのホレイショがボス。とにかく悪いやつらをすぐに撃つ。あっという間に撃つ。でも子どもには優しい。

●シーズン1のカリーの上品な美しさはピカ一!しかし、出産後?痩せず、それでもキレイ!

●デルコは後にクリミナルマインドにルークとして出ている。FBIに出世か(笑)。吹き替えは同じ人。

 

◼️最後にCSIニューヨーク。

    マック・テイラー、ステラ・ボナセーラ、リンジー・モンロー、ダニー・メッサ

●検査用の綿棒を作る工場で、作業員の若い女の子が手袋をせず原料の布にさんざん触れていたために綿棒が汚染。あっちからもこっちからも同じDNAが出て、危うく、あり得ない連続殺人事件になりかけた!工場の現場監督、しっかり指導してね(笑)。連続殺人事件ならFBIの管轄になりますよ!

●ボスのマックは愛妻を9,11で亡くしている。

●リンジーとダニーは、職場結婚アメリカではそのまま同じ職場で働き続けてもOKなのね。

●ステラとアダムが一夜を共にした場面があってびっくり!何があったの?その後、進展せず。

●「3人の中で、どのボスの下で働きたいか?」というツイートがよくあるが、グリッソムは変人っぽいし、ホレイショの下にいたら命がいくつあっても足りないし、やっぱりソフトな紳士のマックかな。でもあまり目を見開き過ぎないで(笑)。

 

私のCSI愛❤️が強すぎて、2の途中でページが尽きてしまいました(笑)🙆。続きは第7回のブログで。続きも是非読んでくださいね❗🙋…ということで、

次の第7回目は、「欧米のサスペンスドラマは回転が速い⁉️その2」

  第8回目は、「中国歴史ドラマは2度美味しい❗」

  第9回目は、「『monsters  inside  me』寄生虫って怖すぎる❗」

  第10回目は、「私の読書はローラー読み」を予定しています。

いつも執筆中とても楽しいです!今回までで、原稿用紙75枚分書いたことになります。そりゃ、肩凝るはずやわ(笑)。芹沢マリリンでした🎵

 

 

英会話『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-culturesその2

 今までの記事に何人かの見知らぬ方々から⭐をいただいてしまいました❗嬉しくてたまりません‼️ブログを始めたばかりで、文字だけの長々とした文章を、日本のどこかで誰かが読んでくださっていると思うと励みになります🙋 

今現在、私は1年前とは全く異なる、社会と離れたような生活をしているので、世の中と繋がってるんだと思うと、自分の生きている意味を実感できて思わず笑みがこぼれます!人間って、やっぱり社会的な生き物ですね(笑)。

 

 さて、USAは現代、一週間後に迫った11月3日の大統領選挙に向けて、最終版の追い込みとばかり、トランプ陣営もバイデン陣営もヒートアップしています。 

前回の大統領選挙の時はまだ現役の中学校の教師でしたので、結果が速報で自分のスマホに届いた時…授業と授業の間の休み時間を待ちかねて教室に走って行き、

「みんな!なんとトランプが当選やで!」

と叫びました(笑)。その時の生徒たちの「えぇ~っ!」

という驚きと困惑の反応を覚えています。

 

 USAは多民族国家で世界最大の資本主義国ですから、日本とは歴史も国民性も価値観も異なって当然だとも言えますが、前回の「学力テストへの考え方」以外にも教育に対してのスタンスが異なる事例を、『スピードラーニング』のテキストの中の表現から紹介していきたいと思います。もちろん、互いの相違点を自覚して今後の両国間の理解に役立てるためです🌈。

 

【習熟度別クラス編成への考え方】

 前回紹介したアメリカに海外赴任した日本人学校と、アメリカの公立小学校の校長先生との会話から気付いたことをピックアップします。

 アメリカでは生徒それぞれに得意、不得意の違い、能力の差があることを前提として、「できるところはもっと伸ばし、苦手なところは上達するように指導する」ことを、大変システィマティックに実施しているようです。平均を伸ばすと言うより、個人を伸ばして結果として集団の向上を図るということです。

 もちろん日本でも大変丁寧に実施していますが、「個人」の捉え方が少し違うように思います。

 

 学習に援助が必要な生徒はESLクラスという、専門のスキルを持った教師によって指導されます❗ホームルームクラスからだいたい一日に1時間抜けてESLクラスでその生徒の状況に合った学習をします。

(主に英語圏ではない外国から来て、英語両国が充分ではない生徒への支援なので、日本の特別支援教育とは全く別の機関で対象者も異なります。)

毎年春に語学力テストをしてESLクラスを卒業できるかどうかを決めるそうです。時間外の補習はなく、教育課程にシステムとして組み込まれていて、教師側の負担が大きくなることはありません。

 

 

 逆に能力の高い生徒に対してはTAGクラスが用意されています❗「出る杭は打たれる」ではなく「出る杭はもっと引き出す」ための、またまたシスティマティックな機関が設置されているのです。

 日本では、基本的に通常学級ではどんな生徒にも同じ内容を教えますよね。どうやれば、同じ内容を理解度の異なる生徒全員にわからせることができるか…ということに、多くの教師は粉骨砕身するわけです。手を変え品を変え、どんなレベルの生徒にもわからせようと努力します。もちろんそれは大切なことです。

 しかし、理解力の充分ある生徒に、更に難易度の高い問題にチャレンジさせる(同じ授業時間内に)ための研究は、ここ数年の間にアクティブラーニングで広く行われるようになった「共有課題とジャンプ課題」に通じるものだと思いますが、歴史はそう長くないのではないでしょうか。

 

 

 また、テキストの中の日本人家族に、もう一つの提案が校長先生から出されます。

「年齢的には5年生だが、1年下ろして4年生から始めてはどうか」というものです。アメリカでは高校だけでなく、中学校も小学校でさえ、最低基準をクリアしなければ落第するのです❗

 

 私は中学校の教育現場に38年間いましたが、落第(留年)した生徒、卒業できなかった生徒はどんな場合でも一人もいませんでした。

もちろん、アメリカではなるべくそうさせないために補充学習や年度終わりのサマースクールで救済処置をとっているそうです。

テキストでは結局4年生から始めることになったのですが、その決断の前に校長先生は

「up  to  you(あなた次第)」というフレーズを複数回使っています。圧力をかけたり強制はしない、大切なのは自分たちの意志であるということを強調しているのでしょう。

(私は密かにこの小学生に呟いていました。

「大丈夫!1年ぐらい遅れてもどうってことないよ!それよりしっかり英語を身につける方が、将来絶対役に立つからね❗」(笑))

 

 ちなみにアメリカは高校も義務教育ですから入試はありません🌈受験のストレスが中学生にない代わりに、日々の課題が多く、授業への取り組み方と併せてそれが評価に大きく影響するのです!

例の校長先生は、更にこう付け加えます。

「日本人の生徒は、慣れるのに(他の国の生徒より)もっと時間がかかる傾向があります。」と。

なるほど、国民性ですねぇ。すごく説得力のある指摘だと私は思いました。

また、アメリカ人の友人はこう言います。

アメリカの教育の目的は、主に個人の能力を伸ばすことにある。」と。そう、「個人」というものへの考え方が、日本とアメリカでは決定的に違うと私は改めて思いました。次は、その点についてテキストから知ったことを述べてみたいと思います。

 

【根本としてのindividual(個人)の捉え方】

 多民族国家アメリカでは、「個人」は見かけだけでなく考え方も違って当たり前というスタンスを常にとっています。逆に、日本では多くの人が、他と同じであることに安心感を持ち、他と異なると孤立しがちになって居心地の悪さを感じます。

 「個人」という言葉自体が、どこかネガティブワード的な陰のイメージを持つように思ってしまうのは私だけでしょうか。いじめ(bullyingと言うらしい)が大きな社会問題となっているのも、島国で国境が明確にあり、ほぼ単一民族という日本に、長年の間に育まれてきた特有の感覚が影響しているのではないかと思うのです。

コロナ禍の中で、ロックダウンせず自粛要請だけで、罰則もなく補償も充分でなくても、国の方策に従い感染者の爆発増を回避してきた日本、自粛警察という言葉が生まれるほど、他と異なることをする人へ厳し過ぎる目を光らせることが正義であると信じて疑わない人が少数ではあるけれど存在する日本とは、根本的に「個人」の価値の捉え方が異なっているようです。

(この「同調圧力」について、徳島新聞で「今読むべき本」で紹介された鴻上尚志さんと佐藤直樹さんの対談集『同調圧力 日本はなぜ息苦しいのか』を読み、とても勉強になりました!)

 

話をアメリカに戻します。テキストのアメリカ人の友人が、「個人」というものの捉え方を日本人に話して聞かせる場面があります。彼女はこう言います。

アメリカ人は多様性(diversity)の中に調和を見いだすの。それぞれ違う言葉、違う背景や価値観を持った人々が、一つの国に一緒に暮らしたらどうなると思う?自分を表現しなきゃ、誤解されてしまうわ。」と。彼女は更に、もう一つ付け加えます。

「だから、自分を表現すると同時に、違いを受け入れる必要があるのよ。」な~るほど❗🙋。ここで素直に目からコンタクトレンズ(鱗)の私の表情を想像することは容易でしょう(笑)。

だから、互いの国の文化を理解する取組は大いにするけれど、学校やクラスを挙げてクリスマスパーティーはしないのだと言います!ハロウィンや感謝祭の取組はあるのにです。私はあまりに意外で先を急いで読みました!

なぜか。そう、いろいろな宗教を信仰する子どもが通っているからです。キリスト教だけでなく、ユダヤ教イスラム教、仏教その他様々な宗教の子どもが存在するからです。

ここで私はまた、な~るほど❗となったのでした!お寺にも神社にもお参りに行き、クリスマスケーキも食べ、教会で結婚式も挙げる宗教に寛容?な日本と違って、ある意味徹底しているのかもしれません。

 

【優位性と問題点】

 テキストの中でアメリカ人の友人が自国の問題点にも言及します。彼女は教育の一番の問題は「学区間の不平等」だと言います。アメリカでは、学校の予算は学区間の税金によって決まるのだそうです。つまり、高額所得者の多い人が住む地域は学校教育予算も潤沢だということ、その逆もまたしかりというわけです。

公立の学校なのに住む場所によって不平等が起こるということは日本では基本的にないので、この悪循環は問題だと思うし、これが一番の問題だと思うアメリカ人の一主婦の感覚もすごく理解できるなと思いました。

 

スピードラーニング』のテキストには差別(discrimination)や人種差別(racism)に関する記述もありました。長い年月をかけてその解決のために努力を続けてきた軌跡や、現在も努力し続けている様子が語られていて、単なる(またまた失礼ですが)英会話のテキストではなく一冊の読み物のように私は感じました。

このテキストで初めて知った言葉なんですが「barefoot   and  pregnant」という感覚が昔のアメリカにはあったそうです。裸足と妊娠という意味です。どのように使われていたかはご想像の通りです。

そういう時代から、現在のように副大統領候補に女性が選ばれていたり、国会議員の20%近くが女性であるという国にしてきたアメリカという国のエネルギーを感じずにはいられません。

 しかし、大坂なおみさんが被害者の名前入りのマスクをして試合に出たことで大きく報道されたBLM運動などに見られる人種差別の問題が、アメリカ社会にまだ大きく存在しているのだということも、併せて考えるきっかけになりました。

 

 その他『スピードラーニング』第4巻で知ったことを列挙してみます。

 アメリカでは父親と幼い娘が一緒にお風呂に入ると、子どもの虐待(child  abuse)で通報されます。それほどこの問題には敏感ということでしょう。

 アメリカではキャリアを伸ばすために、よりレベルの高い、待遇の良い職種に就くことを目標に、何年もかけて転職を繰り返すのが普通だそうです。寧ろそれが積極的な働き方とされているそうです。もちろん働きすぎ(workaholic)は会社のためにも家族のためにも、そして自分のためにも厳禁とされています。

 

 日本とアメリカの違いはあっても、その国民性は長い歴史の中で必要があって培われてきた結果です。現在及び今後のグローバル化した社会の中で、互いの文化の違いを理解し合い良い影響を与え合って、平和な社会(これは共通の目標のはず)を目指したいですね❗

そのためにも、英会話の勉強をもっとがんばろうっと(笑)🙆‼️

 

 予定していたテーマの順番を変えたいと思います。(言ってる端からまた変わるかも(笑))

次回の第6回目は、

「欧米のサスペンスドラマは回転が速い⁉️」

第7回目は「中国歴史ドラマは二度美味しい❗」

第8回目は「私の読書はローラー読み❗」でいきます。少しずつでも読みやすくなっていたら嬉しいです。🌈 芹沢マリリンでした🎵

 

英会話『スピードラーニング』の勉強で知った日米のdifferent-culturesその1

私、62歳にして、今一番英語を勉強しているんじゃないかと思うんです❗今回は、その英会話テキストから初めて知った日米の文化の違いについて、次のような順で述べていきたいと思います。

1,なぜ今頃英会話の勉強をしているのか

2,私の英会話勉強法

3,『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-culturesその1教育の考え方

 

1,なぜ今頃英会話の勉強をしているのか

私はずっと前から、教職を退職したらカルチャーセンターとかに通って英会話とヨガを習いたいと思っていました(よく聞く話ですよね)。ところが、第3回目のブログ「地方新聞社にファンレターを送っちゃった❗」で述べたように、定年退職してからも当然のように講師をしていたのですが、事情があって故郷の徳島の実家と京都の自宅を単身で行ったり来たりを繰り返すことになりました。ゆえに、今までより格段に時間があるのです。

ぼうっとしていると無駄に過ぎてしまいそうな膨大な時間を前に「これではいけない!何か今の時間に意味を成す生産的なことをしなくては。」と一念発起というより、何かに急き立てられるように取り組み始めたのです(基本、動いていないと落ち着かない貧乏性だからです)。もちろん、頭を使っていないとヤバイ!(年齢的に)…と思ったのも事実です。それまでとあまりに異なる日々ですから。

またブログ第1回目「関空で感涙する日」で述べたように、私は海外旅行大好き人間❗今は出かけられませんが、いつか渡航できるようになった時に、前より英語が話せるようになっていたいというのが、二つめの理由です(図らずもこの時間を利用して、本📕を出したいという人生の目標が叶ったのは偶然ですが、何か運命的なものを感じます)。

 

2,私の英会話勉強法

スピードラーニング

前述したように、実家の近くには英会話教室なるものが存在しません。ゆえに自学自習ということになります。そこでまず取り組んだのが、数年前に買って箱を開けたまま、時間がなくて(これは言い訳)また再び閉じてそのままにしていた『スピードラーニング』の教材でした。「もう若い脳ではないのだから、CMに出ている石川遼くんのようにはなれなくても、外国人に日本を紹介している年配の女性(年下かも)ぐらいは話せるようになるかもしれない。なんと言っても聞き流すだけというのが楽じゃないか…。」という安易な動機です(笑)。

ところが、見事にはまってしまいました❗聞き流すだけでは飽きたらず、初めて知った言い回しを大学ノートに書き留め、本文を何度も何度も音読するまるで受験生のような日々が訪れたのです。就寝前には必ずネイティブの英語だけのバージョンを(英語、日本語の交互のCDはほとんど使いませんでした)癒しの音楽さながらに聴き続けました。

夢中になった理由は、そのテキストの内容の面白さです!「えぇ~!そうだったのぉ~!」という、還暦過ぎて初めて知った日米の文化の違いに興味津々でした。もちろんアメリカの方が全て優れているわけではありませんが、なるほどと思わず納得する内容が散りばめられていて本当に面白くてたまりませんでした!60歳過ぎても、新しいことを知るのは楽しいですね❗

 

NHKラジオ英会話】

5ヶ月ほどで『スピードラーニング』全16巻をやり終えてしまうと、英語を音読する楽しさと興味を抑えられず、次にチャレンジしたのが今年2月から始めた『NHKラジオ英会話』です。毎月14日には次の月のテキストが書店に並ぶのですぐに購入し、一週間で大学ノートにまとめながら内容を頭に入れます。それが終わるとひたすら毎日テキスト一冊分を1ヶ月以上音読しまくるのです。何度も何度も繰り返すうちに、英語のフレーズが自然に口をついて出てくるようになるのが本当に不思議です。気がつくと英語で呟いていたり、英語で考えていることがあって驚いてしまいます。それはある日突然起こるのです。大好きなアメリカのサスペンスドラマを観ている時、字幕を見なくても英語の台詞が意味付きで頭に飛び込んで来るではありませんか❗(もちろん半分ほどですけど)でもそれは快感以外の何ものでもありません‼️

 

YouTubeで発音練習】

発音に関してはときどきYouTubeのサイトを開いて練習します。特に、ニックの『英語リスニング…この英語聞き取れるかな?』や『バイリンガール英語』にはお世話になりました!どうして聞き取れなかったのかがわかった時は、目からコンタクトレンズ(鱗)でした!だって、ネイティブがはじめから発音していないアルファベットがいっぱいあるんですもの、言ってなければ聞き取れるわけないですよね(笑)。これはYouTubeで知りました❗

 

こうやって英会話を勉強していると本当に楽しいのです。学生時代はあんなに嫌いだった英語の勉強が、還暦を過ぎてから好きになるとはびっくりです!「学び」はいつからでもできるというわけですね!もちろん私はこの1年ほどで英語がペラペラになった…というわけではありません。もしそうならもう一冊本📕を出していますよ(笑)。ただ、外国人シェフのいるレストランに行って話す機会があった時、少しも怖くないのには我ながら驚いてしまいます。英語が怖くなくなった…って、これすごくない⁉️

 

ここで、メインの3に移る前に、ちょっと寄り道させてください。

英会話の勉強をしながら、改めてあることの重要性に気付きました!それは「音読」です❗声に出して反復するということの効能の大きさです。私は国語科の教師でしたので、38年間の教師生活の後半に、それまでの「なんとなく」ではなく、やっと「本気」で理解したというのは早くはありません。その反省もあって、後半の20年間は、意識的に「音読」を授業に取り入れました。その間のことは、私の第2作めの著者「(若い)先生たちへの応援BOOK~釈迦に説法シリーズNo.1~9」の「第4章教師は他の何よりも『授業』で勝負」の一部に書いたので、ここで紹介させていただきます(すかさず宣伝(笑))。

 

【私は毎時間最初に「音読」に取り組みます。内容は、百人一首、四字熟語、古文の冒頭、品詞名など、予習や復習とコラボさせて取り組むので、音読をしっかりがんばった生徒はテストに出る大事なことを音声で覚えてしまえます。楽しく、ほとんど苦労もなくです。授業者にとっても、授業の始めに全員が声を合わせて活動するので、一体感が生まれて実に楽しいのです。私は「さあ、口動かして、歯を動かして、頭蓋骨動かして脳ミソにぶちこもう!」とエールを送ります。「継続は力なり」。やっているうちに、生徒たちは「労少なくして益多し((笑))」に気づくものです。(中略)

ここで私は国語科の教師なので二点述べたいことがあります。一つは、音読の時に1、2年で取り組んでいた「百人一首」についてです。私は1年で1番から50番、2年で51番から100番の百人一首を毎時間一首ずつ音読します。簡単に説明もしますが、主眼とするのは音声で百人一首の調べに親しむことです。1年間に5回定期テストがありますから、一回の定期テストに十首ずつ穴埋め問題を出題します。2年間で全て終了させる計画だからです。

こうして学習すると、1年の2学期に古典を学習する頃には、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すことは、改めて時間を取らなくてもほぼできるようになります。3年になると三大和歌集の学習がありますが、もう前知識はいっぱい獲得済みということになります。だから私は、帯で少しずつ時間を取って学習するということにこだわっているのです。これも3年間を見通しての計画的指導方法の一環と言えるでしょう(後略)。】

 

3『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-cultures教育の考え方

●学力テストへの考え方

第13巻「教育」のテキストの中で、USAに海外赴任した日本人家族が、小学生と中学生の子どもを、日本人学校に入れるべきか、アメリカの学校かと悩む場面が出てきます。アメリカ人の友人の勧めもあって、夫婦はアメリカの公立小学校の校長先生に相談に行く場面があります。そこで、その校長先生はその学校が学力テストで州でトップレベルの成績を取っていると言います。すると、父親がこう質問するのです。

「学力テストで高得点を取るための練習に多くの時間を割いているんですか?」と。さすがアメリカに赴任するだけあって、歯に衣着せぬズバリの質問をする親だなぁと私は思ったりしました。すると、間髪を容れず校長先生がこう答えるのです。

「いいえ、他の学校と変わりはありません。テストの準備より普段の学習の方が大切です。もし、学力テストの点をよくするだけが目的なら、生徒は本当の意味で教科を学ぶことにはならないでしょう。しかし、普段の教科の学習をしっかりやっておれば、学力テストでもいい成績を取ることになります。」と。(感動のため息‼️)

学力テストの平均点の1点2点の+-に、日本の教師はどれほど胸を痛めて(もはや頭を痛めているというよりも情緒的な問題なのです)いることでしょう。担当している生徒たちの平均点が低ければ教師の力量を疑われ(生徒の質やそれまでの教育状況は抜きにして)、良い平均点をとらせるために本来の教科の授業内容を削ってでも過去問の練習時間を増やさなくてはならない…そんなナンセンスな本末転倒に四苦八苦している教師も多くいるのではないでしょうか。

そんな誤解を一刀両断したこの校長先生の言葉に、私は胸のすくような思いがしたのです。中学校なら、3年間を見通した目標を持ち、その達成のための計画を立て、日々の一時間一時間の授業で学ぶスキルを身に付けさせれは、結果は後からついてくる。大切なのは自分で学ぶスキルと力をつけさせること。…そのことを明確に表現しているこの部分は、単なる(失礼ながら)英会話のテキストでありながら意味は深いと私は思うのです。

この後、●習熟度別クラス編成への考え方

●根本としてのindividual個人の捉え方

●優位性と問題点

を述べていきたいと思いますが、やっと本題に入ったとたんに予定の分量になってしまったので、続きは次回に回します。ごめんなさい。

ゆえに次回の5回目は、「英会話『スピードラーニング』で知った日米のdifferent-culturesその2」

第6回目は、「私の読書はローラー読み~女流作家編」

第7回目は、「私の読書はローラー読み~男性作家編」

第8回目は、「欧米のサスペンスドラマは高速回転!」

第9回目は、「中国歴史ドラマは二度美味しい!」を予定しています。長文読んでくださってありがとうございました。🌈少しはブログらしく上達していきたいのですが…。芹沢マリリンでした🎵